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チート、異世界へ!
チート、再会する!
しおりを挟むあれから、数分歩くと活気のある街に着いた。
「ほぇ、でかいな」
「そりゃそうよ、第三国の一つだもん」
第三国というのは、強い勢力を持った国の事を言うらしい。
まず、ここが王国、王が統治し、魔法と体術で戦う国だけど、争いを好まない国。
次が、帝国。皇帝が国を統治し、魔法を主体として戦う国。争いは好まないが挑まれたら、容赦なく叩き潰す国。
ラストが、武国。武王が国を統治し、体術がずば抜けて強い国。争いを好み、好戦的な国。
「ギルドに行きたい」
「いきなりね、まあいいや、ちょうど私もクエストの報告に行かないとだしね。じゃあ、着いてきて」
俺は、ミアの後を追うように歩き出した。
しっかし、この世界の女の子は全員、こんな美人なのか?
ミアの容姿を言うとだな、髪色がさっき言ったように金色で目が銀色。髪型がサイドテールで、服は白の服に、白のスカートって感じだ。
おっと、そんな事言ってる間に着いたみたいだな。
「ここが、私の所属しているギルドで千本桜って言うの」
千本桜?ああ、なんか嫌な予感がする…。
俺は、ため息をつきながら中へと歩を進めた。
千本桜
「お疲れさま!帰ったよー」
ミアは、手を上げながら受付に向かった。
「はい、これが今回の討伐の証ね」
「ふむふむ、確認しました。えっと、ミアさん?そちらの方は?」
俺が周りをキョロキョロしていると受付の人が、俺の方に目を向けてきた。
「あ、えっと、俺の名前は夜空です。よろしくお願いします」
「なんで、敬語なのよ」
だってなー、直感でわかるよこの人は強い。
「夜空さんですね?よろしくお願いしますね?今回は、登録でよろしかったですか?」
「はい、OKです」
俺が、差し出された紙に必要事項を書いていると、二階から女の人の声が聞こえた。
「ねぇ!セーイー!私の、髪留め知らなーい?」
「はぁ、マスター。今、登録希望の人が来てるのでお静かにお願いします」
マスターと、呼ばれた女の人は二階の手すりから顔を出し、俺の顔を見るなり飛び降りた。
降りてきたのは、長いピンクの髪をなびかせた綺麗な女性だった。
えぇ、なんでここにいんのさ。
「夜ちゃーん!!!」
俺を夜ちゃんと呼ぶのはただ一人、そう俺の姉だ。
「久しぶりだな、月華」
「なんでここに!?いや、今はそれより会いたかったよ!!」
俺に抱きついている月華を引き剥がしながら、ここまでの経緯を説明した。
「ほぇー神、ナイス!!」
ナイスじゃ無いだろ。
まあ、いいとして登録の途中なんだが…?
「マスター、登録の途中なので静かにお願いしますね?」
セイさん、ナイス!
月華は、渋々と言ったように口を紡いだ。
俺が、渡された紙を書き上げセイさんに渡すと、紙が光真っ白なカードに書き上げた内容が記されて行った。
「この作業に少し時間がかかるので、その間にこれを」
と、差し出された水晶に触れようとすると月華が俺の腕を引っ張って二階へと連れて行った。
ギルドマスターの部屋
「なんだよ、いきなり」
「夜ちゃん、どうせチートなんでしょ?あんな、普通の人用じゃエラーが起こるよ?」
と、いいながら月華は机に置いてあった黒色の水晶を差し出してきた。
「これは、普通用よりは魔力測れると思うからこっちで測ってくれる?」
俺は、水晶に手をかざし魔力を流した。
俺が、水晶に魔力を流すと水晶が一瞬、黒く光、砕け散った。
「あちゃあ、これでも駄目か。まあ、いいや適当にでっち上げておくよ」
「それは、助かる。」
さてと、聞きたかった事を聞くか。
「お前が、ここにいるって事は星羅もいるって感じか?」
「お、正解!星羅は、ここの副リーダーだよ。今は、学校でいないけどね」
あの泣き虫が副リーダー!?
時代の流れは怖いな…。
「あ、そうだ!月華の属性は?」
「私の属性は、桜だよ」
桜?知識にも入ってないな…調べてみるか。
「えーっと、【ローディング】」
【桜】
桜を操る属性。
攻守共に、バランスの取れた属性で、特殊属性の一つ。
まだ、所有者が少ないため情報があまり無い。
あ、これはあれだややこしい奴だ。
「あ、そうだ!月華俺と戦ってくれないか?」
「なんでまた…ああ、訓練みたいな物ね」
月華は、ふふっと笑い手招きをし、歩き出した。
俺は、それについていった。
闘技場
「夜ちゃんとやるの久しぶりだね」
「そうだな、向こうじゃ一回も勝てなかったから、今日は勝たせて貰う」
俺達が、話していると闘技場にセイさんの声が響いた。
「それでは、ルール説明をさせていただきます。殺しは無し、どちらかが気絶もしくは参った。と、言えば終了です。夜空さんは魔武器、使い魔を所持していない為、今回は無しとします。それでは、模擬戦開始!」
うし!じゃあ、いきますか!
「まずは、これ【ファイアーアロー】」
俺の、後ろに炎で出来た矢が数本展開され、俺が、手を前にやると矢が一斉に発射した。
「ふふん、甘いんだよ【守桜】」
月華の周りに桜の花びらが巻き起こり、月華を包み込んだ。
「こっちは、炎だぞ?焼かれちまえ」
桜では炎に勝てないっと、思ってた俺をぶん殴りたいと思った…だって、矢が桜に当たった瞬間消えてるんだもん。
「おっふ…まじですか」
「あははは!マジだよ!ばーか!【乱れ桜】」
月華の横から、桜を纏ったレーザーみたいなのが俺に向かって放たれた。
「遅…い!?は?」
俺は、確かに避けた筈なんだが右腕が吹き飛んでいた。
くそ!どういうカラクリだこれ。
「あはははは!わからないだろうな!」
月華は、狂人の様に笑いながら俺を睨みつけていた。
こえーよこいつ。
「分からないが、もう満足したからいいや【凶人化】」
俺が、そういうと俺の周りに赤黒い雷が帯電し、目が赤と青のオッドアイに変わった。
「何をするか、知ら無いけどそんなもの私の前では無力だ!【枝垂れ桜】」
桜の花びらが、空に集まりその花びらが俺に向かって降り注いだ。
「細切れになりな!」
「効かねーな」
俺を包み込んでいた桜が、消し飛んだ。
「なんだと!?」
そして、一瞬で月華の背後に回り込み手刀を首に叩き込むと、月華は糸が切れた様にその場に倒れた。
「そこまで!勝者、夜空さん!」
ふいー、お疲れっと。
俺は、凶人化を解き月華を叩き起こした。
「俺達の試合のルール覚えてるよな?」
「勿論だよ、負けた方が勝った方の言うことを一つ聞くだよね」
そそ、これが俺達、霧咲家の試合のルールなんだわ。
「んじゃ、俺を学園に入れろ。」
「そんな事でいいの?」
「こんな事でいいんだよ」
「なら、色々準備もあるし4日後また、ここに来て」
「はいよ」
そして、俺が帰ろうとすると小さめの女の子が闘技場へ入って来た。
「何々?なんか、騒がしいけどどうしたの?って、え?あれ?」
「あ、久しぶりだな。星羅」
俺が、手を上げ挨拶をすると星羅が俺の腹にダイブし、泣き出した。
「おにーちゃーん!!!うぇぇぇぇえん!会いたかったよぉぉぉお!」
泣き虫なのは変わりないか…。
「ちょいちょい!星羅さん?お兄ちゃん死んじゃう」
俺は、ゆっくりと星羅を引き剥がし星羅の姿を改めて確認した。
美しさ水色の髪を、二つに束ねているその辺の少女となんら変わりない姿をしていた。
あ、訂正、目がおかしいわ。
「星羅?その目は?」
「グスッ、これはね私の属性が関係してるんだよ」
星羅の目は、瞳が十字架みたいになっていて虹色に光っていた。
「へぇ、なんだろ。見た目からすると【色】かな?」
「流石、お兄ちゃん!正解だよ!」
まさか、正解するとは思わなかった。
えーっと、色はこれか
【色】
この属性は、目に宿ると言われている。使う属性により、目の色が変わるり属性同士を混合する事も可能。
炎なら赤、水なら青みたいな感じになる。
てことは、全属性使えるって事か。
これまた、ややこしい奴だな。
「強くなったなぁ」
俺が、星羅の頭を優しく撫でると星羅の顔がこれでもか!って位、にやけていた。
さてと、そろそろ行くか。
「んじゃ、また明日来るから」
「ええ!もう行っちゃうの!?」
と、星羅がシュンとしながら聞いて来た。
「街も見て回りたいし、宿屋も探さ無いとだからな」
「そうだね、わかった!また、明日絶対来てよ!」
星羅は、手をぶんぶん振りながら俺を見送った。
その後、俺は街を見て回った。
会ったのは、商人ギルド、千本桜とは別の冒険者ギルド、後は、武器屋とか飯屋とか一般的なお店は、ほとんど揃っていた。
ちなみに俺のランクはSSSからのスタートとなった。
二つ名は【死神】思いっきり厨二が発動していて、すこしげんなりしたのは秘密だ。
ランクに関してはこのようになっていた。
F→E→D→C→A→AA→S→SS→SSS→X
だそうだ、俺的にはZじゃないのが残念だが仕方ない。
月華はX、星羅は俺と一緒でギルドを作るのはXにならないと作れないらしい。
俺も、後々は作ろうと思っているところだ。
そして、4日後
この四日は特に何事もなく過ごした。
何かあったとしたら、星羅に頼んで空間を作って貰い、そこで特訓をしていた事位だ。
そして、千本桜に来たと同時に星羅に手を引っ張られ闘技場へと連れて行かれた。
「何事?」
「私と試合だよ!」
「え?いや、まあいいけど」
と、俺の返答を聞いた星羅がいつのまにかいたセイさんに向かって合図を出した。
「ふわぁ、それでは模擬戦をしたいと思います。ルールはこないだと一緒でーはい、始め」
「適当か!」
俺が、ツッコミを入れていると星羅の周りに炎が走った。
「いっくよー!【カラーアイズ・赤】」
星羅の瞳が完全に赤に染まると、赤色の炎が星羅の目に宿った。
「まずは、これ【焔の煌めき】」
星羅の身体から出た赤い粉塵が俺の周りに、漂うと同時に粉塵が大爆発を起こした。
「【ウォーターシェル】」
俺は、爆発する瞬間に呪文を唱え身を守った。
あたりが、水蒸気に覆われ俺達の視界を隠した。
視界超わりーな…まあ、見えてるんだけどもね。
どうすかっなぁ…また、属性変えられたら厄介だしあれでいいか。
俺の、脚に虹色の光がまとわりつく着いた。
これ、全属性の身体強化ってやつね。
これで、属性を変えられても問題ナッシング!
「よいしょ!」
俺は、星羅に向かって突撃し腹に割と本気の蹴りを叩き込んだ。
「かはっ!!」
星羅の口から血が流れ、星羅は闘技場の壁に激突した。
あ、やべ!加減忘れた!まあ、星羅なら大丈夫か。
俺は、星羅にゆっくり近づき、目の前でしゃがんだ。
「どうする?まだ、やる?」
「あはは、降参するー」
「勝者~夜空さん」
セイさんの気の抜けた声を聞き俺は立ち上がり時計を見た。
「星羅?遅刻するぞ?」
「え?うそ!?やっば!」
俺の言葉に目を見開き、星羅は目にも留まらぬ速さで闘技場を出て行った。
「え?俺は?」
そう、俺を置いて。
まあ、いいか、のんびり行こうか。
俺は、あくびをしながら闘技場を後にした。
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