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修学旅行大量神隠し事変
第38話 周囲からヘイトを買ってでも誰かを奮起させるキャラっているよね。
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今日も今日とて緊急集会があり生徒の行方不明が知らされた。
これだけ、生徒がいなくなっているのにも関わらず、修学旅行を中止しないのは原作の強制力が働いているからか、はたまた偶然か。
どちらにせよ、今回の修学旅行の引率者は殆どがキャパオーバーでダウンしてると聞く。これでは、指示を出せないし、出しても伝わらないだろう。
皆で一緒に食べる夕食の席では大分空席が目立つようになってきた。そんな中、落ち込んでご飯もろくに喉を通らない重傷者が一人。
「坂下…どうして…」
隣でもかなり憔悴しているのは山本。そろそろ夕食の時間が終了しそうだと言うのに、ご飯の大半が未だ残っている。箸を持ってはいるが全くご飯に手を付けていない。
夕食の前に報道された集団誘拐事件のニュースが山本にさらなる追い討ちをかけてしまったようだ。
「大丈夫だろ…もしかしたらひょっこり帰ってくるかもしれないぞ」
まあ、絶対そんなことはないだろうが、せめてもの気休めの言葉としてそう励ます。
正直な話、今回の件について山本は巻き込むつもりはなかった。今回も霧島クンか百合草をどうにか焚きつけて周囲からの好感度アップを目指していたのだが、これは山本も話に関わることが出来るかもしれない。
巻き込むと決めたならば、このまま山本がたおれてしまっては困るのだ。
それはなんとしてでも避けなくてはならない。
ご飯も食べず、部屋に引きこもられては、この時間制限が存在する今回の事件ではかなりハードである。そうなれば俺の今回の計画がワンチャンおじゃんになる。
今も考えていたプロットの修正を余儀なくされている手前、最悪を想定して動くほかない。
今回は、山本に頑張ってもらうつもりだし、そのためには、前向きになってもらわないといけない。
というか、いつまでもイジイジしないでほしい不愉快(八つ当たり)
しかし、人間というものは多種多様であるようで、隣の席から非難の声が上がる。
「おい亮、それはあまりにも無責任すぎるぞ」
そのように非難してきたのは霧島クンである。一応彼も今回この件に関わってほしいため夕食に誘ったのだ。最悪彼だけでも動かせればとりあえず問題はない。
「無責任って…でもしょうがなくないか?俺たちは特に何もできないんだ。ただ、祈って待ってるしかないだろう?それに、警察も動き出したらしいし、案外すぐ解決するんじゃね?」
俺たちは何もしない…違う。俺たちは何もしないのだ。最愛の人がいなくなったからと言って探すことせず。情報も集めることもせず、脳みそを停止させて…
何も行動を起こさなければ、何も起こり得ない。
当たり前のことだが、山本にまずはそれを気づかせないといけない。
人を変えることは難しい。しかし人を操ることは簡単だ。人間なんてただの精密機械とでも思っておけばいい。それそれ性質の違う機械を適当に運用する。
それだけで思うように動かせる。今回の場合は、坂下 麻衣を救うことが出来るかもしれないという希望を与えればいいだけの話。
「俺も山本みたいに、ロビーで待つことしかできないしな。あー、でも大半の先生がダウンしている間は何も指示されないだろうから、ワンチャン手遅れになる可能性も…」
「おい、亮!!いい加減にしろ!!」
俺の無神経な言葉の羅列に堪忍袋の緒を切らした、霧島君が胸ぐらを掴んで引き寄せる。
無神経なことを言ってみんなの顰蹙《ひんしゅく》を買うというロールプレイをして楽しんでいると、
「そうか!そうだな!!!」
いままで顔を俯かせていた山本が、いきなり立ち上がり声を上げる。
え~、ちょっ気づくの早すぎない?もっと、屑な主人公プレイしていたかったのに…
え?もとからだって?やかましいわ!!!!
いきなり、大きんあ声をあげて立ち上がるものだから、必然的に俺らの視線は大吾に向くことになる。そして、霧島クンの注意が向いた瞬間を見計らって、その手からひょいっと逃れる。
そんな山本に、怪訝そうに霧島クンが話し掛けに行く。
「で?山本、いきなりどうしたんだ?」
すると、こちらにおもむろに顔を向けたかと思うと、何かが吹っ切れたような自信満々の表情で、
「ああ、わかったんだ!坂下を救う方法が?」
「は?」
「俺は、坂下達を救う!」
いきなり、意味不明なことを言い始めた山本。それに困惑する霧島
ついに、頭が狂ってしまったのかと本気で心配するような目を向ける。
俺は俺で、立ち直るの早いな~なんて呑気なことを考えながら。
しかしそんな目をんな目を向けられていることにも気づかずに、山本はさらに捲し立ててくる。
「小鳥遊!霧島!今すぐ作戦会議だ!皐月さんや桜さんを呼んでくれ!!」
マジか…あいつらを呼ぶのかよ…
前言撤回、人間は精密機械過ぎて意のままに操るなんて不可能だ。俺の計画は大幅に変更しなければいけないようだ。
§
山本の号令の下に俺たちは一つの部屋に集合していた。一つの部屋に集まっていた。ちなみに、俺の独断で彩や皐月の他に百合草を呼んだ。今回はこいつも動いて欲しいからな…
早めに巻き込んでおいて間違いはないだろう。
これでようやく役者がそろい、舞台の幕が開く。
「それで、こんなに人を集めて、いったい何を企んでいるんだい?」
開口一番、単刀直入に彩が切り込む。彩のことだ、この集会のことはある程度把握できているだろうに、皆に情報を円滑に渡すためにさりげなくフォローしているのがわかる。
しかし、俺がそんな思考を垂れ流してしまったせいで、彩が恥ずかしそうにそっぽを向いてしまった。可愛いかよ…
彩のきれいな会話のパスを受けた山本が、おもむろに話し始める。
「ああ、みんなを呼んだのは他でもない。俺に力を貸して欲しいからだ!」
「力って、随分と抽象的ですね?まず山本君は何をしたいんですか?」
百合草よ…随分と丸く、柔らかい言葉を吐くじゃないか…
その位柔らかい言葉を俺にくれてもいいのよ?
そして、山本は坂下を見つけ出すという旨をみんなに打ち明けた。
ちなみに俺は皆の後ろで横になりながらニチャニチャとスマホで小説を読んでいた。ジャンルは脇役のモブと、その世界の主人公(女)がいい感じになる物語である。
あ゛~~~~~いい(光悦)
俺が栄養素を取り入れている間にも山本による話し合いは進んでいたようで、いい感じにヒートアップしているようだ。
「そうかい、山本君の意見は理解したよ。でも坂下達がその犯罪組織に誘拐されたという確証はあるのかい?」
「いや、無い。だけど、行動しないで後悔するのは嫌なんだ!」
随分と主人公らしいことを言うじゃないか。俺より主人公の才能あるよ。変わろうか?
いやだめだ。そんなことしたら友人が成り上がる物語じゃなくなる!(迷走)
主人公の王道者はもういい!
やっぱ、俺が主人公で、お前がモブだああああ!!(※主人公)
主人公にあるまじき、カスな性格をしているという自覚はある。許せ
そして話し合いの内容は、より具体的なものへと変化していく。
「先生の監視はどう対処するんだ?流石に今回で修学旅行は中止になって、生徒の外出は禁止になると思うのだが?」
皐月が最もな質問を投げかける。思案顔で…こいつに考える脳みそなんて存在するのか?
意外なことにしっかり者(笑)の皐月さんはあまり成績は芳しくない。授業中ほとんど寝てるからな!
「ああ、皐月さんの言うとおりだ。でも、今、先生の大半は寝込んでいいる状況だ。だから俺たちを監視する先生の数はほとんどない」
「なるほどです。それなら簡単に抜け出せそうですね…」
この意見に百合草までもが賛成の構えをとる。どうやら女性陣は結構この案に乗り気のようだ。意外と言えば意外だな。
だがそこに待ったがかかる。
「お、俺は反対だ!そんな危ない真似はできない。それに桜を危険な目に合わせたくない!」
そう霧島クンが反論に出る。
え?彩のことを心配してんのかよ。ウケる。こいつはあの絶望の塊である原作をも生き残ることが出来るくらいのゴキ〇リだぞ?
死ぬわけないやんww
というか、霧島クンいつのまに、彩に乗り換えたんだよ…まあいいけどね、でも君、2年の夏休み前まで皐月を狙ってたよね?乗り換えるの早くない?君の恋が成就することを期待しているよ。
一人爆笑している俺とは真反対に一同の空気は極寒であった。あからさまな、彩贔屓の言葉に一同は絶句していた。
腹を抱えてのたうち回ている俺がスパイスとなり異様な空間と化していた。
通常のこの手の物語の流れでは、皐月を攻略し終えてからになるはずである。それでは皐月をもうすでに落としていると思えばそうではない。
今の皐月は明らかに霧島君に好意を抱いているとは思えない。ゲームとは違う、現実だからそこ起こるバグであるのか…
上手く
どうやら、俺の友人キャラ逆襲計画はあまり上手くいっていないらしい。
まだここで、皐月が嫉妬しているそぶりを見せれば、救いがあるのだが…ちらっと皐月の方を見てみると頭をコテンと傾げているだけだった。
この子なんて純粋なの……涙
まだ、皐月には人の色恋はまだ早かったようだ。守っていこう、この天然記念物。
じゃあ、彩はどんな反応をしているのだろうかと、視線を移すと途中で百合草が目に入る。
浴衣姿の百合草は、The大和撫子といった風でばっちり似合っているのだが…
「うわーマジかこいつ」というマジトーンで低く、全然可愛くもなく、そして似合いもしない言葉を発していた。
女子ってこんな声を出せるのかと、背筋が凍ったね…
追記
桜を見ようとしたが、なぜか空間がゆがんでおり観測することが出来なかった模様。
これだけ、生徒がいなくなっているのにも関わらず、修学旅行を中止しないのは原作の強制力が働いているからか、はたまた偶然か。
どちらにせよ、今回の修学旅行の引率者は殆どがキャパオーバーでダウンしてると聞く。これでは、指示を出せないし、出しても伝わらないだろう。
皆で一緒に食べる夕食の席では大分空席が目立つようになってきた。そんな中、落ち込んでご飯もろくに喉を通らない重傷者が一人。
「坂下…どうして…」
隣でもかなり憔悴しているのは山本。そろそろ夕食の時間が終了しそうだと言うのに、ご飯の大半が未だ残っている。箸を持ってはいるが全くご飯に手を付けていない。
夕食の前に報道された集団誘拐事件のニュースが山本にさらなる追い討ちをかけてしまったようだ。
「大丈夫だろ…もしかしたらひょっこり帰ってくるかもしれないぞ」
まあ、絶対そんなことはないだろうが、せめてもの気休めの言葉としてそう励ます。
正直な話、今回の件について山本は巻き込むつもりはなかった。今回も霧島クンか百合草をどうにか焚きつけて周囲からの好感度アップを目指していたのだが、これは山本も話に関わることが出来るかもしれない。
巻き込むと決めたならば、このまま山本がたおれてしまっては困るのだ。
それはなんとしてでも避けなくてはならない。
ご飯も食べず、部屋に引きこもられては、この時間制限が存在する今回の事件ではかなりハードである。そうなれば俺の今回の計画がワンチャンおじゃんになる。
今も考えていたプロットの修正を余儀なくされている手前、最悪を想定して動くほかない。
今回は、山本に頑張ってもらうつもりだし、そのためには、前向きになってもらわないといけない。
というか、いつまでもイジイジしないでほしい不愉快(八つ当たり)
しかし、人間というものは多種多様であるようで、隣の席から非難の声が上がる。
「おい亮、それはあまりにも無責任すぎるぞ」
そのように非難してきたのは霧島クンである。一応彼も今回この件に関わってほしいため夕食に誘ったのだ。最悪彼だけでも動かせればとりあえず問題はない。
「無責任って…でもしょうがなくないか?俺たちは特に何もできないんだ。ただ、祈って待ってるしかないだろう?それに、警察も動き出したらしいし、案外すぐ解決するんじゃね?」
俺たちは何もしない…違う。俺たちは何もしないのだ。最愛の人がいなくなったからと言って探すことせず。情報も集めることもせず、脳みそを停止させて…
何も行動を起こさなければ、何も起こり得ない。
当たり前のことだが、山本にまずはそれを気づかせないといけない。
人を変えることは難しい。しかし人を操ることは簡単だ。人間なんてただの精密機械とでも思っておけばいい。それそれ性質の違う機械を適当に運用する。
それだけで思うように動かせる。今回の場合は、坂下 麻衣を救うことが出来るかもしれないという希望を与えればいいだけの話。
「俺も山本みたいに、ロビーで待つことしかできないしな。あー、でも大半の先生がダウンしている間は何も指示されないだろうから、ワンチャン手遅れになる可能性も…」
「おい、亮!!いい加減にしろ!!」
俺の無神経な言葉の羅列に堪忍袋の緒を切らした、霧島君が胸ぐらを掴んで引き寄せる。
無神経なことを言ってみんなの顰蹙《ひんしゅく》を買うというロールプレイをして楽しんでいると、
「そうか!そうだな!!!」
いままで顔を俯かせていた山本が、いきなり立ち上がり声を上げる。
え~、ちょっ気づくの早すぎない?もっと、屑な主人公プレイしていたかったのに…
え?もとからだって?やかましいわ!!!!
いきなり、大きんあ声をあげて立ち上がるものだから、必然的に俺らの視線は大吾に向くことになる。そして、霧島クンの注意が向いた瞬間を見計らって、その手からひょいっと逃れる。
そんな山本に、怪訝そうに霧島クンが話し掛けに行く。
「で?山本、いきなりどうしたんだ?」
すると、こちらにおもむろに顔を向けたかと思うと、何かが吹っ切れたような自信満々の表情で、
「ああ、わかったんだ!坂下を救う方法が?」
「は?」
「俺は、坂下達を救う!」
いきなり、意味不明なことを言い始めた山本。それに困惑する霧島
ついに、頭が狂ってしまったのかと本気で心配するような目を向ける。
俺は俺で、立ち直るの早いな~なんて呑気なことを考えながら。
しかしそんな目をんな目を向けられていることにも気づかずに、山本はさらに捲し立ててくる。
「小鳥遊!霧島!今すぐ作戦会議だ!皐月さんや桜さんを呼んでくれ!!」
マジか…あいつらを呼ぶのかよ…
前言撤回、人間は精密機械過ぎて意のままに操るなんて不可能だ。俺の計画は大幅に変更しなければいけないようだ。
§
山本の号令の下に俺たちは一つの部屋に集合していた。一つの部屋に集まっていた。ちなみに、俺の独断で彩や皐月の他に百合草を呼んだ。今回はこいつも動いて欲しいからな…
早めに巻き込んでおいて間違いはないだろう。
これでようやく役者がそろい、舞台の幕が開く。
「それで、こんなに人を集めて、いったい何を企んでいるんだい?」
開口一番、単刀直入に彩が切り込む。彩のことだ、この集会のことはある程度把握できているだろうに、皆に情報を円滑に渡すためにさりげなくフォローしているのがわかる。
しかし、俺がそんな思考を垂れ流してしまったせいで、彩が恥ずかしそうにそっぽを向いてしまった。可愛いかよ…
彩のきれいな会話のパスを受けた山本が、おもむろに話し始める。
「ああ、みんなを呼んだのは他でもない。俺に力を貸して欲しいからだ!」
「力って、随分と抽象的ですね?まず山本君は何をしたいんですか?」
百合草よ…随分と丸く、柔らかい言葉を吐くじゃないか…
その位柔らかい言葉を俺にくれてもいいのよ?
そして、山本は坂下を見つけ出すという旨をみんなに打ち明けた。
ちなみに俺は皆の後ろで横になりながらニチャニチャとスマホで小説を読んでいた。ジャンルは脇役のモブと、その世界の主人公(女)がいい感じになる物語である。
あ゛~~~~~いい(光悦)
俺が栄養素を取り入れている間にも山本による話し合いは進んでいたようで、いい感じにヒートアップしているようだ。
「そうかい、山本君の意見は理解したよ。でも坂下達がその犯罪組織に誘拐されたという確証はあるのかい?」
「いや、無い。だけど、行動しないで後悔するのは嫌なんだ!」
随分と主人公らしいことを言うじゃないか。俺より主人公の才能あるよ。変わろうか?
いやだめだ。そんなことしたら友人が成り上がる物語じゃなくなる!(迷走)
主人公の王道者はもういい!
やっぱ、俺が主人公で、お前がモブだああああ!!(※主人公)
主人公にあるまじき、カスな性格をしているという自覚はある。許せ
そして話し合いの内容は、より具体的なものへと変化していく。
「先生の監視はどう対処するんだ?流石に今回で修学旅行は中止になって、生徒の外出は禁止になると思うのだが?」
皐月が最もな質問を投げかける。思案顔で…こいつに考える脳みそなんて存在するのか?
意外なことにしっかり者(笑)の皐月さんはあまり成績は芳しくない。授業中ほとんど寝てるからな!
「ああ、皐月さんの言うとおりだ。でも、今、先生の大半は寝込んでいいる状況だ。だから俺たちを監視する先生の数はほとんどない」
「なるほどです。それなら簡単に抜け出せそうですね…」
この意見に百合草までもが賛成の構えをとる。どうやら女性陣は結構この案に乗り気のようだ。意外と言えば意外だな。
だがそこに待ったがかかる。
「お、俺は反対だ!そんな危ない真似はできない。それに桜を危険な目に合わせたくない!」
そう霧島クンが反論に出る。
え?彩のことを心配してんのかよ。ウケる。こいつはあの絶望の塊である原作をも生き残ることが出来るくらいのゴキ〇リだぞ?
死ぬわけないやんww
というか、霧島クンいつのまに、彩に乗り換えたんだよ…まあいいけどね、でも君、2年の夏休み前まで皐月を狙ってたよね?乗り換えるの早くない?君の恋が成就することを期待しているよ。
一人爆笑している俺とは真反対に一同の空気は極寒であった。あからさまな、彩贔屓の言葉に一同は絶句していた。
腹を抱えてのたうち回ている俺がスパイスとなり異様な空間と化していた。
通常のこの手の物語の流れでは、皐月を攻略し終えてからになるはずである。それでは皐月をもうすでに落としていると思えばそうではない。
今の皐月は明らかに霧島君に好意を抱いているとは思えない。ゲームとは違う、現実だからそこ起こるバグであるのか…
上手く
どうやら、俺の友人キャラ逆襲計画はあまり上手くいっていないらしい。
まだここで、皐月が嫉妬しているそぶりを見せれば、救いがあるのだが…ちらっと皐月の方を見てみると頭をコテンと傾げているだけだった。
この子なんて純粋なの……涙
まだ、皐月には人の色恋はまだ早かったようだ。守っていこう、この天然記念物。
じゃあ、彩はどんな反応をしているのだろうかと、視線を移すと途中で百合草が目に入る。
浴衣姿の百合草は、The大和撫子といった風でばっちり似合っているのだが…
「うわーマジかこいつ」というマジトーンで低く、全然可愛くもなく、そして似合いもしない言葉を発していた。
女子ってこんな声を出せるのかと、背筋が凍ったね…
追記
桜を見ようとしたが、なぜか空間がゆがんでおり観測することが出来なかった模様。
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