たてよこななめ

臓物さん

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登校【舘研治の場合】

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    やっとこさ追い付いたヨーコが俺の肩を叩く。
「おはよう。」
言い訳をするつもりはなかったので、とりあえず挨拶だけするとヨーコは華奢な肩を上下させながら言った。
「おはようございます。」
怒っているのかなぜか敬語だ。感謝しろ。誰のお陰で学校に遅刻せずに済んでいるんだ。
「今日は余裕で間に合いそうだな。」
俺の有り難みに気付かせるつもりで言ったのだが、なぜかヨーコは更に怒ってしまったようだ。
「余裕で間に合うんなら、ゆっくり歩こうぜー。疲れたー。」
これ以上ゆっくり歩いていたら、授業の準備をする時間が無くなるので無視した。
  何故か二の腕を殴られたが痛くないのでノーカンだ。殴られてない。
  その後もほとんど会話せず学校にたどり着いた。
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