伝説の剣なんていりません。普通の女の子に戻りたい。

あきあす

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第2章

最終話 祠にて

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木々の間の細い道を進むと、小さな岩山が見えてきた。その岩山をくり貫いてぽっかりと出来たアーチ型の穴に祭壇らしきものがあり、その真ん中にはドーナツ型の石が置いてある。あ、あそこに卵が置いてあったんだ。

「リュートさん、サフィニアさん!」

祠の前に居た2人に声をかける。

「あ、イオンさんも来たんですか?」

「うん。そろそろ宴が始まるので呼びに来たんです。」

パタパタとドラゴン達が祠の前に飛んで行くと急にドーナツ型の石が光り始めた。

「まうー。ぴかぴかしてる!」

「あったかい光りですわね。」

「これ、おいら達の神様の光りだ。」


神様?
竜神と奉られていたドラゴン達の神様って…。


リュートさんとサフィニアさんも
驚いて身構えている。


ピカッと激しく光ったドーナツ型の石から
白い人?がすーっと出てきた。

(可愛いわたしの子供達、わたしはドラゴンを守護するもの。お前達をずっと見てきました。そして、そこの人間達がお前達を守ってくれたこと、家族として迎え入れてくれたことも知っています。勇者よ、本当にありがとう。長い間、ドラゴン達は淋しく彷徨う存在になっていました。心は固く冷たく悲しみに満ちたものになっていました。それを温め新たに生まれ変わらせてくれたことに感謝しています。)

「神様!!まうたちはもうひとりぼっちじゃないんだよ。イオンママがいてくれる。仲間もいてくれる。それはとてもうれしいこと。幸せということ…なの。」

(そうですね。お前達は幸せなのですね。)

「神様、この子達のおかげで私も幸せです。」

(勇者よ、これからもどうかこの子達を頼みます。そして、そこの青龍の鱗の剣に入りれしエクス◯リバーよ、よくぞ導いてくれました。わたしにはもう古のような守護の力はありません。これからも神に頼ることなく人間と共にこの子達を守護して下さい)


(あぁ、わかった。竜神よ安心して眠ってよ。大丈夫、俺の相棒はめっちゃ強いからさ。)


チャリバーの言葉に頷くと、光りと共に竜神は消えてしまった。

「うわー、なにこれ~。びっくりだね、てへ。」

そう言いながらドラゴン達を撫でているサフィニアさん。

「神様なんて初めて見ましたよ。レポートに書くつもりで祠の調査に来ただけだったのに。」

「それにしても、竜神様って人型なんだねー。てっきりシェン◯ンみたいなでっかい竜みたいなものかと思ってたよ、てへ。」

シェン◯ンって(笑)


なんだかわからないうちに、チャリバーを手渡されて冒険をして、気付いたらドラゴン達が家族になって…恋もして…
私ってかなり幸せ!!
聖剣なんていりませんって言ってたけど
今はチャリバーに感謝してる。

これからも色んなことがあるだろうけど
結構楽しく生きていけそう。


(相棒!そろそろ戻ろうぜ~。ひゃっはー!!)


うん。戻ろう。みんなで宴だ!




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