ゲームでは悪目立ちする俺のVRMMO奮闘記

久遠サタ

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金銭トラブル

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前回泊まった宿屋からのスタートだ。

すごいなこれ、実際に眠りから覚める感覚が味わえる。それになんかお腹も空いた感覚もある。

...ってなぜ俺はベッドから転げ落ちてるんだ...

寝相悪すぎるだろ!

取りあえず、ベッドを一通り整理してからドアを開けて部屋から出る。
鍵を掛けるのも忘れずに!

宿屋の食堂で朝食をいただく。
ご飯、焼き鮭、味噌汁と、質素ではあるがとても美味しそうだ。

いただきます。

さっそく焼き鮭を一口。

...う...

味 が し な い 。

まぁ、さすがにゲームで味は再現できないだろうけど、お腹が空く感覚があるこのゲームで味が感じられないのは正直言って辛い。

周りを見ると他のプレイヤーさんも、味がしない食べ物に悶絶している。

「...うっ。」

「...あっ。」

「...何だこれ。」

「...不味い。」

「運営め...」

作っくれた人がいると知っていてもこれはきついよね。

運営さん。頼みます。早いとこ「味」を追加してください。

味がしない食事を何とか食べ終える。

ごちそうさまでした。

食器を返してから食堂を出る。

そろそろ宿屋から出なきゃな。
今日もスナイパーライフルの練習をしよう。

宿屋の女将さんに部屋の鍵を返し、会計をお願いする。

「お会計。200セルになります。」

このゲームのお金の単位は「セル」って言うんだね。気付くの遅いね。俺。

...あれ、俺お金持ってたっけ?

突如として、とんでもない不安が俺を襲う。

だ、大丈夫だよね?流石にちょっとくらい、運営からいくらかは配布されてるよね!?

恐る恐るステータスから所持金を確認する。

〔ソウ 所持金 0セル〕

............!!!!!!!

言葉にならない悲鳴をあげそうになる。

こういうときってどうすれば良いんだ?

「...お客様?」

あぁ...
女将さんも何か察しちゃったよ!

「すいません...今持ち合せがなくて...」

必死に謝罪する。

「...分かりました今回はツケにしておきます。今日中に払ってもらえれば結構ですので。」

〔ミッション発生!
「ツケを払え!」
宿屋のツケを払う。
未達成〕

こんなことも想定内かよ!運営!

「は、はい!」

俺は周りからの冷たい視線を気にしないフリをして、宿屋を後にする。

...良かった「なら1日ここで働いてください」とか言われるかと思ってヒヤヒヤした...

いや、良くなんて無い今日は予定を変更してお金稼ぎしなきゃ!

とりあえずは、昨日入手したグリーンゴブリンの素材を売ろう。

モンスターの素材を買い取ってくれると言う。素材屋を見つけ中に入る。

「いらっしゃい!」

素材屋の中は何だか薄暗く、照明もロウソクしか無い。不気味ですねぇ!

カウンターの男性に近付く。
「どう言ったご用件で?」

「素材を買い取って欲しいんです。」

ちなみに昨日入手した素材は、

〔グリーンゴブリンの皮
緑色のゴブリンの皮。個体によって、傷が多く付いていたりする。〕

グリーンゴブリンの皮が2つ。以上。
男性に素材を手渡す。
200セル以上の価値があれば良いけど...

「ほぅ...グリーンゴブリンの皮ねぇ...鑑定するから待っておくれ。」

店を見て回って5分ほど時間を潰す。

「おーい。おにーさん。終わったぞー。」

「は、はい!」

カウンターに急ぐ。

男性は、興奮した様子で話はじめる。

「おにーさんやったぞ!このゴブリンの皮!かなり状態が良いんだ!まるで身体に無駄な傷を付けないように倒したみたいだ。おにーさん才能あるよ!」

「は、はぁ...」
この男性めっちゃ喋るな。やっぱりこのゲームのNPCは、NPCとは思えないな。

「それで値段なんだけど...2つ合わせて700セルでどうだい?」

「本当ですか!?」
思ったより高くて驚いた。

「あぁ!もちろん皮の質も評価しているが、おにーさんの才能も期待した値段さ!これからもよろしく頼むよ!」

「はい!ありがとうございます!」

この店とは長い付き合いになりそうだ!

嬉しさで心を踊らせながら店を出る。
あの人、ちょっと変わってるけど、やっぱ褒められるってうれしいね。

おっと、当初の目標を忘れていた。
先ほどの宿屋へ急ぐ。

「いらっしゃい...あなたは先ほどの?」

「女将さん!お金、用意できました!」

「早かったですね。それに何だか...嬉しいことでもありました?」

「えぇ...少し色々ありまして!」
談笑しながらツケを払う。

「...はい。確かに200セルいただきました。...そうだお客さん、私の弟が素材屋をやってるんです。変わった奴ですけど、お金に困ったら顔を出してみてください。」

「...分かりました。」

意外な所で運命を感じてしまった。

〔ミッション・「ツケを払え!」達成〕

...まだ時間があるな?
時間を確認し、余裕があると認識した俺はカクレヤ平原へ向かった。









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