2 / 28
【クリスマスプレゼント】
しおりを挟む
「綺麗なところね。こんな森の中でクリスマスを過ごせるなんて、素敵だわ」
リゾートホテルシリウスのオープン記念パーティーが終わり、最上階のオーナールーム。照明が落とされた部屋の窓から、ライトアップされた外の雪景色を眺めていた。呟いた言葉とは裏腹に少女の表情は暗く、抱いている黒い猫に頬を寄せている。
「パパ、一緒に来ようって約束したくせに」
頬を伝う涙は、ただ流れて落ちていた。
ベットに眠っているのは、少女の母親でこのホテルのオーナー。かなり疲れていたのだろう、化粧もそのままであった。
それも無理もない。1か月前、突然に他界した夫の代わりを務めているのである。社交場は馴れているとはいえ、心労が積もっていた。傷心している彼女にとって、華やかなセレモニーが余程こたえたのだろう。
テーブルにはキャンドルが灯されている。家族3人の写真と、今日父親に渡すはずだったクリスマスプレゼントが置かれていた。
「あれは、何かしら」
突然に山の向こう側に淡い紫色の光が、まるでオーロラの様に拡がった。降り続く真っ白な雪もふわりと紫色に輝く。
訳が分からない現象であったが、不思議と嫌な感じがしなかった。
「パパからのクリスマスプレゼントかしらね」
不思議な光景に思わず微笑む少女。隣で眠る母親の寝顔も、何だか安らかに楽しげであった。
リゾートホテルシリウスのオープン記念パーティーが終わり、最上階のオーナールーム。照明が落とされた部屋の窓から、ライトアップされた外の雪景色を眺めていた。呟いた言葉とは裏腹に少女の表情は暗く、抱いている黒い猫に頬を寄せている。
「パパ、一緒に来ようって約束したくせに」
頬を伝う涙は、ただ流れて落ちていた。
ベットに眠っているのは、少女の母親でこのホテルのオーナー。かなり疲れていたのだろう、化粧もそのままであった。
それも無理もない。1か月前、突然に他界した夫の代わりを務めているのである。社交場は馴れているとはいえ、心労が積もっていた。傷心している彼女にとって、華やかなセレモニーが余程こたえたのだろう。
テーブルにはキャンドルが灯されている。家族3人の写真と、今日父親に渡すはずだったクリスマスプレゼントが置かれていた。
「あれは、何かしら」
突然に山の向こう側に淡い紫色の光が、まるでオーロラの様に拡がった。降り続く真っ白な雪もふわりと紫色に輝く。
訳が分からない現象であったが、不思議と嫌な感じがしなかった。
「パパからのクリスマスプレゼントかしらね」
不思議な光景に思わず微笑む少女。隣で眠る母親の寝顔も、何だか安らかに楽しげであった。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる