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聖女が見せる都合の良い夢 *ややR18
多くの者が崇拝する聖女を御せると踏んだアンドレ王子は気分が良かった。
権力はもちろん豊かな財をちらつかせると彼女はいとも簡単に陥落したのである。
豊満で妖艶な魅力の聖女ベアトリスを愛妾にして、才色兼備で完璧なロズアンナを妃に持てる自分はなんて恵まれているのかと有頂天だ。
「まぁ、この通り眉目秀麗にして王太子だからな!金と女に困るはずがないのさ」
何を勘違いしたのか自画自賛する彼は己の事を完璧な存在だと信じて疑わない。そんな王子に諌言する者が側におれば軌道修正できたかもしれないが、侍るのは肯定しかしない側近ばかりだ。
そのように選んだ人材なのだからどうしようもない。
その側近達だが、主同様にやはりどこか抜けているのか隙だらけである。
主従関係にあるため大っぴらににはしていないが、彼らもまた聖女が放つ毒鱗粉に惑わされていた。
たとえベアトリスが意図して行動せずとも男達は勝手に寄って来て助兵衛を発揮するのだ。
「この国の男ってみんなバカね、まぁ私が美しいから仕方ないのかな?」
城に居室を与えられた聖女は、壁際に山と積まれた貢物を見上げてクツクツと笑う。
そして、装飾品が入っていそうな箱だけを吟味すると楽しそうに仕分け始めた。
価値のほうはとんとわからないが、石の色でわけていく。ものによっては大粒であっても安価な場合が多い。
「うーん、やっぱ派手なのが私に似合うわよねぇ」
大粒のルビーを真ん中に大小のダイヤがそれを囲うネックレスを摘まみ上げ膨らんだ胸に宛がう。
「うふ♪やっぱり綺麗、私の為に存在してたと言っても過言じゃないわ」
誰が送ってきたのかと箱を調べた、小さなカードを見つけて拾うと”ダニエル・マイヤール”と名が綴られていた。
「ダニエル……えーっと、あぁあのノッポ眼鏡!宰相補佐を目指してるって言ってたような」
王太子に侍る輩の中では一番堅物そうな青年を思い浮かべるとベアトリスはブフッと吹いた。
「へぇ~真面目なふりして”美しい肢体に触れたい”ですって!ドスケベねぇ容姿は悪くないけど」
勤勉な者まで堕落させるらしい聖女の魅力はそれほどに強烈なのだと知らしめる。
「うふ、面白いから揶揄ってやろうかしら?んふふふ~」
彼女は胸元が大きく開いたドレスに着替えると彼のよこしたネックレスを首に下げて居室から出て行った。
向かう先はとうぜんダニエルが務めている外務省の執務室である、エリートばかりが選ばれる部署は政務の花形と言えた。
「はぁい、お務めご苦労様ぁ。ダニーはいるかしら?」
ノックもせずに乱入してきた聖女に部屋にいた文官らは一斉に驚いた。男性は歓迎ムードだが女性たちは失礼な態度の彼女を睨みつける。なんと対照的な反応であろうか。
羨望と嫉妬の視線をその身で感じ取ったベアトリスは「なんて気持ちが良い」と思うのだ。
そして、目当てのダニエルはというと指名されたことに心を高揚させて自ら聖女の元へと駆け寄った。
「おお聖女様!このようなむさくるしいところへようこそ」
「んふ、良いのよ。今日の私はとても機嫌が良いの、でも場所を変えてお話ししたいわぁ」
妖艶に微笑み手を伸ばすベアトリスに、ダニエルは彼女の手を恭しく取った。そして、休憩用のサロンへと彼女を誘うのだった。
さっそく移動して二人きりになるとベアトリスは毒牙をかけんと彼の胸にしな垂れかかった。
「素敵な贈り物に感動して、どうしてもお礼をしたくなったのぉ」
「あぁ喜んで貰えてとても嬉しいです!貴女には燃えるような赤が似合うと思ったのです」
「んふ、わかってるじゃない。ねぇご褒美欲しい?」
聖女は赤い舌をペロリとしてダニエルの顔を見上げる、すっかりのぼせ上った彼は茹蛸のようになっていた。
彼女は右肩にかかった服を少しずらせして見せて「ここは少し暑いみたい」と誘った。そして、体をくねらせれば豊かな胸の片方がぷるりと顔を出す。彼女に触れたくて仕方なかったダニエルはそれを食い入るように見つめる。
「せ、聖女様……柔肌が美しい胸が零れてます。そ、その」
「んふ?あらやだ、私ったら直してくださる?」
べトリスは再び体をくねらせるともう一方の隠れた乳房を零れさせプルプルと揺らした。
劣情に耐えきれなくなったダニエルはその揺れる膨らみの赤い飾りに吸い付いていた。
「あぁ聖女様、なんて甘美なご褒美でしょうか……んんぅ」
「んふぅ、存分に味わってねぇ」
その言葉を聞いた彼は大胆になり、赤くとがったそれを舌先で弄び水音を立てて吸い付く。刺激を受けたベアトリスは興奮して、もっとしてと強請る。
権力はもちろん豊かな財をちらつかせると彼女はいとも簡単に陥落したのである。
豊満で妖艶な魅力の聖女ベアトリスを愛妾にして、才色兼備で完璧なロズアンナを妃に持てる自分はなんて恵まれているのかと有頂天だ。
「まぁ、この通り眉目秀麗にして王太子だからな!金と女に困るはずがないのさ」
何を勘違いしたのか自画自賛する彼は己の事を完璧な存在だと信じて疑わない。そんな王子に諌言する者が側におれば軌道修正できたかもしれないが、侍るのは肯定しかしない側近ばかりだ。
そのように選んだ人材なのだからどうしようもない。
その側近達だが、主同様にやはりどこか抜けているのか隙だらけである。
主従関係にあるため大っぴらににはしていないが、彼らもまた聖女が放つ毒鱗粉に惑わされていた。
たとえベアトリスが意図して行動せずとも男達は勝手に寄って来て助兵衛を発揮するのだ。
「この国の男ってみんなバカね、まぁ私が美しいから仕方ないのかな?」
城に居室を与えられた聖女は、壁際に山と積まれた貢物を見上げてクツクツと笑う。
そして、装飾品が入っていそうな箱だけを吟味すると楽しそうに仕分け始めた。
価値のほうはとんとわからないが、石の色でわけていく。ものによっては大粒であっても安価な場合が多い。
「うーん、やっぱ派手なのが私に似合うわよねぇ」
大粒のルビーを真ん中に大小のダイヤがそれを囲うネックレスを摘まみ上げ膨らんだ胸に宛がう。
「うふ♪やっぱり綺麗、私の為に存在してたと言っても過言じゃないわ」
誰が送ってきたのかと箱を調べた、小さなカードを見つけて拾うと”ダニエル・マイヤール”と名が綴られていた。
「ダニエル……えーっと、あぁあのノッポ眼鏡!宰相補佐を目指してるって言ってたような」
王太子に侍る輩の中では一番堅物そうな青年を思い浮かべるとベアトリスはブフッと吹いた。
「へぇ~真面目なふりして”美しい肢体に触れたい”ですって!ドスケベねぇ容姿は悪くないけど」
勤勉な者まで堕落させるらしい聖女の魅力はそれほどに強烈なのだと知らしめる。
「うふ、面白いから揶揄ってやろうかしら?んふふふ~」
彼女は胸元が大きく開いたドレスに着替えると彼のよこしたネックレスを首に下げて居室から出て行った。
向かう先はとうぜんダニエルが務めている外務省の執務室である、エリートばかりが選ばれる部署は政務の花形と言えた。
「はぁい、お務めご苦労様ぁ。ダニーはいるかしら?」
ノックもせずに乱入してきた聖女に部屋にいた文官らは一斉に驚いた。男性は歓迎ムードだが女性たちは失礼な態度の彼女を睨みつける。なんと対照的な反応であろうか。
羨望と嫉妬の視線をその身で感じ取ったベアトリスは「なんて気持ちが良い」と思うのだ。
そして、目当てのダニエルはというと指名されたことに心を高揚させて自ら聖女の元へと駆け寄った。
「おお聖女様!このようなむさくるしいところへようこそ」
「んふ、良いのよ。今日の私はとても機嫌が良いの、でも場所を変えてお話ししたいわぁ」
妖艶に微笑み手を伸ばすベアトリスに、ダニエルは彼女の手を恭しく取った。そして、休憩用のサロンへと彼女を誘うのだった。
さっそく移動して二人きりになるとベアトリスは毒牙をかけんと彼の胸にしな垂れかかった。
「素敵な贈り物に感動して、どうしてもお礼をしたくなったのぉ」
「あぁ喜んで貰えてとても嬉しいです!貴女には燃えるような赤が似合うと思ったのです」
「んふ、わかってるじゃない。ねぇご褒美欲しい?」
聖女は赤い舌をペロリとしてダニエルの顔を見上げる、すっかりのぼせ上った彼は茹蛸のようになっていた。
彼女は右肩にかかった服を少しずらせして見せて「ここは少し暑いみたい」と誘った。そして、体をくねらせれば豊かな胸の片方がぷるりと顔を出す。彼女に触れたくて仕方なかったダニエルはそれを食い入るように見つめる。
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「んふ?あらやだ、私ったら直してくださる?」
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劣情に耐えきれなくなったダニエルはその揺れる膨らみの赤い飾りに吸い付いていた。
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