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ハヤトの部屋で
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ハヤトの家は凄く大きかった。そして家には本当に誰もいなかった。
「俺の部屋2階だから」
家に入ったハヤトはそう言った。そして先に歩いて行くハヤトに、俺は何も言わずついて行く。
ハヤトの部屋は物が少なくとても広くて、俺は自分がどこに居ればいいのか分からなかった。
するとハヤトは部屋の入り口で立ち止まっている俺の手を引き、そのままベッドへ向かい俺を座らせた。
俺の前にハヤトが跪き、俺の顔を見上げている。
「ユウタ、今日はいつもより思いっきりしよう。いつものように我慢しなくていいし、色々と我慢できなくなる…と思う。いつものように目を瞑ってもらうのも難しいかもしれない。一応布用意したけど、目隠しに使ってみる?」
そう言ってハヤトはポケットから黒くて長い布を出してきた。俺とハヤトが視線を合わせてしまうのは確かに気まずいのかもしれない。俺にとってハヤトとしている事は、あくまでカズキとしている事なのだ。
俺はゆっくりと布を受け取り、目を覆い軽く頭の後ろで縛る。
こんな事するなんて普段なら笑うような状況なのだが、俺はこれからの期待で素直に従っていた。すると、ハヤトが…カズキが、いつものように俺のズボンを脱がせ俺のを扱き始める。
俺は両手をベッドにつき体が後ろに倒れないように支えている。俺のを触るカズキの手と、その手の近くにあるカズキの顔を想像する。
ずっと小さい頃から見ていたカズキ。優しくていつも俺を守ってくれて。日に日に大きく逞しくなる体に、いつしか俺は熱を帯びた目で見つめるようになっていた。そんな事を思いながら触れている感触を感じていると、いきなり俺のをカズキが咥え包み込んできた。
「あっ!!!」
俺は思わず後ろに仰反る体を必死に支える。カズキの温かい口内を感じる。そしてその中で擦れるのがたまらなく気持ちいい。
「あっ…んっ…あっ、あっ…」
声を抑えようとするがとても我慢できない。そういえば今日は我慢しなくて良かったっけ?
俺は強い快感に溺れ、思考が定まっていなかった。
次第に俺のを強く吸い、先を舐め、喉の奥に俺の先端を擦り付けながら動かれ、俺はたまらなくカズキの中に思いっきり吐き出す。そしてそのまま自分を支えることが出来なくなり、ベッドに倒れてしまった。
「…っ…」
脱力感が襲い、体に力が入らない。
先ほどから何かカチャカチャと音がしている。すると、再びカズキが片手で俺のを掴み、もう一方で俺の入り口をなぞり始めていた。
「っ!?!?」
俺は体をビクつかせたが、果てたばかりで思ったほど動いていないようだった。
そして俺は…これを期待していたのだ。
ハヤトが何処までする気なのか分からない。だけど俺はずっとカズキが俺を抱いてくれるのを想像していたのだ。
そして俺は今日まで色々と調べ、自分で準備し、今日この日を迎えていたのだ。
俺の視界が暗いので、カズキの手の動きに敏感になる。全ての感覚がカズキに触られる事に集中しているようだ。
「あぅ…んんっ…あ…んっ…」
カズキの指が、ゆっくり少しずつ俺の中に入っていく。そしてその指が濡れているのかクチャクチャと音が聞こえてくる。俺が脱力している間、何か指に塗ったのだろうか?
実際俺も今日まで自分を慣らしていたのだが、やはり他人にされるのはまた違う。今だって力のない俺に対し、指は優しく、しかし休む事なく動き続けている。そして片手は俺のを扱いていて俺はされるがまま、喘ぐことしかできなくなっていた。
「あっ…あっ…やっ…うぅ…あっ、あぁっ!!!」
指が俺の中で感じる所に当たった。俺の反応を見たからなのか、それから指が執拗にその場所を擦り続け、指も増えていった。しばらく中を擦り続けられ、前をイジられ、俺はずっと喘いでいた。
そしてついに指が抜かれ、熱くて固い先端が俺の入り口へと当たった。先ほどまで指を咥えていたからか、俺の入り口はヒクヒクと動き、俺の中に咥え込もうと自ら吸い付いているようだった。
そしてゆっくりと…俺の中に入ってくる…。
「…っ、っ」
声にならない声を発する。俺は両手首を捉えられ、足を開いてカズキを受け入れていた。
カズキが俺の中にいる…。そう実感すると、ゆっくりとカズキが俺に打ち付け始めた。
「んっ、んっ、んっ、っつ…」
カズキを感じて、俺は快楽と幸福に包まれていた。カズキに奥をつかれるたびに、全身が満たされ喜んでいる。
そして動きが早くなっていくと、今度は何も考えられなくなり、ただ受け止めるのに必死になる。
「あっ、やっ、あっ、あっあっ、んんっ、あっ、あっ」
とても声を我慢する事など出来ない。カズキの動きに合わせて声が出てしまう。
「んっ、んっ、っ、あっ、んんっ…もうっ、んっ、また、あっ、あんっ」
再び腰の辺りに痺れを感じ、快楽が大きくなっていく。ずっと夢見ていた…カズキに…こんな風に…。
俺はただただカズキを求め、喘ぎ、感じていた。そしてもっとカズキが欲しくなる。
「あっ、カズ…キ…きも…ち…んっ」
初めてカズキの名前を言った。すると突然カズキの動きが止まる。
「…えっ…?」
俺は急に動きを止められて泣きそうになる。続けてくれないとおかしくなる。
「なんで…やめ…?」
再び声を出すと、俺の手首を抑えていた手が離れ、そして俺の中からもカズキが出ていく。
「あっ…なんで…」
するとカズキがベッドに乗り上がる気配がし、そして俺の目隠しを優しく外した。
「…っ」
急に眩しくなり俺は目を瞑る。そしてゆっくり目を開けると、そこにはハヤトの笑顔があった。
「ユ~タ。ちゃんと見て?今目の前にいるのはだ~れだ?」
「…っ…ハヤ…ト…ぁあっ!!!」
俺が言い終わるとすぐ、ハヤトが俺の中に入ってきた。
「あぁ、ああっ…えっ…ぁああっ、んっ、んっ、んんっ、やっ、やっぁ」
俺はハヤトの顔を見ながら混乱していた。今俺の中に…ハヤトが…?
ハヤトは腰を動かしながら、片手で俺のも触り始める。
そしてその触り方は…いつも想像していたカズキと一緒だった。
ハヤトは俺の顔を真剣に見つめながら動き続ける。
俺はハヤトから視線を逸らす事が出来なくなっていた。
「っつ…ユウタ…俺の名前呼んで?今ユウタの中に入っているのは…誰?」
「あっ、あっ、んんっ、あっ、っんんっ、んっ」
俺の頭は快楽でぐちゃぐちゃになっていた。そしてハヤトが続ける。
「名前呼んでくれないと…またやめちゃうけど?」
「やっ、やめられるの…あっ、あっ…む、りっ…んっ、だめっ、だっ、あぁっ」
「ユウタ…俺を見て」
ユウタが俺の頬に手を添える。真剣な表情で…今俺の前にいるのは…。
「あっ、あっ、ハ…ヤト、んんっ、ハヤトっ…ハヤトっ!あっ、あっ、あぁつ…ああっ!!!」
「んっ、んっ、い…っ、っつ!!!」
最後に果てる瞬間、一瞬ハヤトが泣きそうな顔をしているように見えた。一瞬の事だったので違ったかもしれない。ただ俺にしがみついてきたハヤトを、俺も全身で強く抱き返していた。
ベッドの上で脱力しきった俺たちが倒れていた。
今隣でハヤトがうつ伏せで倒れ、顔を俺の反対側へ向けている。そしてそのまま話しかけてきた。
「ユウタ…あのさ…目隠しを取った事なんだけど…」
「…」
言葉の続きを待つがハヤトは何も言わない。なので俺から話しかける。
「俺、さっきようやく気が付いた。いつも俺にしていたのはカズキではなくてハヤトだったんだ。当たり前の事なんだけど…」
「いや…元々俺が言った事だし…。あのさ、俺たちってこれから…」
「これからはハヤトを見ていなくても、ハヤトがカズキとは思えないよ。でもまだ少し混乱している…かな?」
「…」
「だからさ…その…」
ハヤトはまだ俺の方を見ていない。実際ハヤトを見ながらして分かった。本当は分かっていた事なんだ。どんなに目を瞑ってどんなに思っていても、ハヤトがカズキな訳がない。そしてハヤトも…欲求を発散させたいだけで、こんな事出来るはずはないんだ。
今なら何とか言えそうだ。俺はハヤトの後頭部を見つめながら話しかけた。
「…もう一回、ハヤトとヤりたい…目隠しは無しで…」
初めて俺からハヤトを誘った。
そしてハヤトは凄い勢いで俺の方に向き直る。
あまりの速さに俺は思わず笑ってしまった。そしてそのまま続ける。
「あとキスも…してみたい…」
もちろんハヤトと。目隠し無しで。
そしてこの時のハヤトの表情を、俺は一生忘れる事は無いと思った。
「俺の部屋2階だから」
家に入ったハヤトはそう言った。そして先に歩いて行くハヤトに、俺は何も言わずついて行く。
ハヤトの部屋は物が少なくとても広くて、俺は自分がどこに居ればいいのか分からなかった。
するとハヤトは部屋の入り口で立ち止まっている俺の手を引き、そのままベッドへ向かい俺を座らせた。
俺の前にハヤトが跪き、俺の顔を見上げている。
「ユウタ、今日はいつもより思いっきりしよう。いつものように我慢しなくていいし、色々と我慢できなくなる…と思う。いつものように目を瞑ってもらうのも難しいかもしれない。一応布用意したけど、目隠しに使ってみる?」
そう言ってハヤトはポケットから黒くて長い布を出してきた。俺とハヤトが視線を合わせてしまうのは確かに気まずいのかもしれない。俺にとってハヤトとしている事は、あくまでカズキとしている事なのだ。
俺はゆっくりと布を受け取り、目を覆い軽く頭の後ろで縛る。
こんな事するなんて普段なら笑うような状況なのだが、俺はこれからの期待で素直に従っていた。すると、ハヤトが…カズキが、いつものように俺のズボンを脱がせ俺のを扱き始める。
俺は両手をベッドにつき体が後ろに倒れないように支えている。俺のを触るカズキの手と、その手の近くにあるカズキの顔を想像する。
ずっと小さい頃から見ていたカズキ。優しくていつも俺を守ってくれて。日に日に大きく逞しくなる体に、いつしか俺は熱を帯びた目で見つめるようになっていた。そんな事を思いながら触れている感触を感じていると、いきなり俺のをカズキが咥え包み込んできた。
「あっ!!!」
俺は思わず後ろに仰反る体を必死に支える。カズキの温かい口内を感じる。そしてその中で擦れるのがたまらなく気持ちいい。
「あっ…んっ…あっ、あっ…」
声を抑えようとするがとても我慢できない。そういえば今日は我慢しなくて良かったっけ?
俺は強い快感に溺れ、思考が定まっていなかった。
次第に俺のを強く吸い、先を舐め、喉の奥に俺の先端を擦り付けながら動かれ、俺はたまらなくカズキの中に思いっきり吐き出す。そしてそのまま自分を支えることが出来なくなり、ベッドに倒れてしまった。
「…っ…」
脱力感が襲い、体に力が入らない。
先ほどから何かカチャカチャと音がしている。すると、再びカズキが片手で俺のを掴み、もう一方で俺の入り口をなぞり始めていた。
「っ!?!?」
俺は体をビクつかせたが、果てたばかりで思ったほど動いていないようだった。
そして俺は…これを期待していたのだ。
ハヤトが何処までする気なのか分からない。だけど俺はずっとカズキが俺を抱いてくれるのを想像していたのだ。
そして俺は今日まで色々と調べ、自分で準備し、今日この日を迎えていたのだ。
俺の視界が暗いので、カズキの手の動きに敏感になる。全ての感覚がカズキに触られる事に集中しているようだ。
「あぅ…んんっ…あ…んっ…」
カズキの指が、ゆっくり少しずつ俺の中に入っていく。そしてその指が濡れているのかクチャクチャと音が聞こえてくる。俺が脱力している間、何か指に塗ったのだろうか?
実際俺も今日まで自分を慣らしていたのだが、やはり他人にされるのはまた違う。今だって力のない俺に対し、指は優しく、しかし休む事なく動き続けている。そして片手は俺のを扱いていて俺はされるがまま、喘ぐことしかできなくなっていた。
「あっ…あっ…やっ…うぅ…あっ、あぁっ!!!」
指が俺の中で感じる所に当たった。俺の反応を見たからなのか、それから指が執拗にその場所を擦り続け、指も増えていった。しばらく中を擦り続けられ、前をイジられ、俺はずっと喘いでいた。
そしてついに指が抜かれ、熱くて固い先端が俺の入り口へと当たった。先ほどまで指を咥えていたからか、俺の入り口はヒクヒクと動き、俺の中に咥え込もうと自ら吸い付いているようだった。
そしてゆっくりと…俺の中に入ってくる…。
「…っ、っ」
声にならない声を発する。俺は両手首を捉えられ、足を開いてカズキを受け入れていた。
カズキが俺の中にいる…。そう実感すると、ゆっくりとカズキが俺に打ち付け始めた。
「んっ、んっ、んっ、っつ…」
カズキを感じて、俺は快楽と幸福に包まれていた。カズキに奥をつかれるたびに、全身が満たされ喜んでいる。
そして動きが早くなっていくと、今度は何も考えられなくなり、ただ受け止めるのに必死になる。
「あっ、やっ、あっ、あっあっ、んんっ、あっ、あっ」
とても声を我慢する事など出来ない。カズキの動きに合わせて声が出てしまう。
「んっ、んっ、っ、あっ、んんっ…もうっ、んっ、また、あっ、あんっ」
再び腰の辺りに痺れを感じ、快楽が大きくなっていく。ずっと夢見ていた…カズキに…こんな風に…。
俺はただただカズキを求め、喘ぎ、感じていた。そしてもっとカズキが欲しくなる。
「あっ、カズ…キ…きも…ち…んっ」
初めてカズキの名前を言った。すると突然カズキの動きが止まる。
「…えっ…?」
俺は急に動きを止められて泣きそうになる。続けてくれないとおかしくなる。
「なんで…やめ…?」
再び声を出すと、俺の手首を抑えていた手が離れ、そして俺の中からもカズキが出ていく。
「あっ…なんで…」
するとカズキがベッドに乗り上がる気配がし、そして俺の目隠しを優しく外した。
「…っ」
急に眩しくなり俺は目を瞑る。そしてゆっくり目を開けると、そこにはハヤトの笑顔があった。
「ユ~タ。ちゃんと見て?今目の前にいるのはだ~れだ?」
「…っ…ハヤ…ト…ぁあっ!!!」
俺が言い終わるとすぐ、ハヤトが俺の中に入ってきた。
「あぁ、ああっ…えっ…ぁああっ、んっ、んっ、んんっ、やっ、やっぁ」
俺はハヤトの顔を見ながら混乱していた。今俺の中に…ハヤトが…?
ハヤトは腰を動かしながら、片手で俺のも触り始める。
そしてその触り方は…いつも想像していたカズキと一緒だった。
ハヤトは俺の顔を真剣に見つめながら動き続ける。
俺はハヤトから視線を逸らす事が出来なくなっていた。
「っつ…ユウタ…俺の名前呼んで?今ユウタの中に入っているのは…誰?」
「あっ、あっ、んんっ、あっ、っんんっ、んっ」
俺の頭は快楽でぐちゃぐちゃになっていた。そしてハヤトが続ける。
「名前呼んでくれないと…またやめちゃうけど?」
「やっ、やめられるの…あっ、あっ…む、りっ…んっ、だめっ、だっ、あぁっ」
「ユウタ…俺を見て」
ユウタが俺の頬に手を添える。真剣な表情で…今俺の前にいるのは…。
「あっ、あっ、ハ…ヤト、んんっ、ハヤトっ…ハヤトっ!あっ、あっ、あぁつ…ああっ!!!」
「んっ、んっ、い…っ、っつ!!!」
最後に果てる瞬間、一瞬ハヤトが泣きそうな顔をしているように見えた。一瞬の事だったので違ったかもしれない。ただ俺にしがみついてきたハヤトを、俺も全身で強く抱き返していた。
ベッドの上で脱力しきった俺たちが倒れていた。
今隣でハヤトがうつ伏せで倒れ、顔を俺の反対側へ向けている。そしてそのまま話しかけてきた。
「ユウタ…あのさ…目隠しを取った事なんだけど…」
「…」
言葉の続きを待つがハヤトは何も言わない。なので俺から話しかける。
「俺、さっきようやく気が付いた。いつも俺にしていたのはカズキではなくてハヤトだったんだ。当たり前の事なんだけど…」
「いや…元々俺が言った事だし…。あのさ、俺たちってこれから…」
「これからはハヤトを見ていなくても、ハヤトがカズキとは思えないよ。でもまだ少し混乱している…かな?」
「…」
「だからさ…その…」
ハヤトはまだ俺の方を見ていない。実際ハヤトを見ながらして分かった。本当は分かっていた事なんだ。どんなに目を瞑ってどんなに思っていても、ハヤトがカズキな訳がない。そしてハヤトも…欲求を発散させたいだけで、こんな事出来るはずはないんだ。
今なら何とか言えそうだ。俺はハヤトの後頭部を見つめながら話しかけた。
「…もう一回、ハヤトとヤりたい…目隠しは無しで…」
初めて俺からハヤトを誘った。
そしてハヤトは凄い勢いで俺の方に向き直る。
あまりの速さに俺は思わず笑ってしまった。そしてそのまま続ける。
「あとキスも…してみたい…」
もちろんハヤトと。目隠し無しで。
そしてこの時のハヤトの表情を、俺は一生忘れる事は無いと思った。
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