転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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再審査

小言

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確かに全てが終わった訳ではなかった。
逆にこれからの方が本題だろう。
ダートはリョーへ近付き、頭を下げた。
「娘の件は本当に世話になった。なんて言葉にしていいか。」
「レーラには世話になったから。それよりも…これからどうなされるんですか?」
ダートはその言葉になんと答えていいか分からず居た。
そんなやり取りを見ながら、グランの件を何も知らないテッドは。
「心配しなくても裏切り者を探して、今度こそ賊を根絶やしに。」
ダートはテッドの肩に手を置き、首を横に振った。
「アリス、ギルドの方針は?」
アリスは何とも言えない表情で。
「まだ国の方針は決まってない。それに今回はグラン内での揉め事が発端だという判断に傾いてるよ。だから、このグランで解決出来ない場合は………グラン解散の上……GMグランマスターである貴方の処罰もあるわ。」
アリスの言葉にグラン内がざわついた。
テッドはダートの方を向いて。
「なら、俺らだけで解決しましょう。今度は大丈夫ですって。」
ダートはニヤリと笑い、座り込んだ。
「このオレが処罰されれば、済む話なんだろ。アリス、討伐依頼を頼む。」
アリスは狼狽えながら。
「処罰が何を意味してるか、分からない貴方じゃないでしょう?」
そんなやり取りの中、一つの影がダートに近付き、次の瞬間乾いた音が。
レーラがダートの頬を平手打ちしたのだ。
「ねぇ、何で?グランは解散しても良いけど、私達は家族だよね?」
レーラはそのまま、泣き崩れた。
そんな姿を見て、虎丸は。
「主、何とかしてあげれないの?」
ゆっくりと深呼吸をしてから、ダートを指差しながら。
「それ、ただの自己満足だよね?GMとして、責任取ってるつもり?そもそも、テッドを追い込み過ぎたよね。期待や重圧で前も追い込まなかった?」
その言葉にレーラをこちらを睨みつけた。
だが、ここで終わる訳にはいかなかった。
「そのせいで何があったか、そして……その後……周りを見てやれなかった事を反省したんじゃないのか?それなのに、アンタは娘をちゃんと見てあげれたか?」
ダートは予想に反して、ただこちらを見ていた。
そして、一息おいて。
「ちゃんと皆に話しておくべきだな。あの日、何があったのか。」
ダートの口から語られた事実はグランのメンバーには衝撃的であった。
息子であるレードが狂乱し、他のメンバーを刃にかけ……それをダートが自らの手で葬ったという内容であった。
レードが狂乱した理由はまた別の機会にしよう。
レードの異変に気付き、ダートに助言してたのが副官であったカルバであった。
「小僧の言うとおり、何も見てなかったんだな。レーラが冒険に出たがってたのも知ってて、この街に閉じ込めていた。何よりカルバに謝るべきだった。息子の事を気にかけてくれて、あの一件以降、ワシにも気にかけてくれたのに。それを煩わしいと思って、遠ざけてしまった。その報いなんだ……処罰されるのは。」
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