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取り調べ
特席裁判
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リッドは顔を上げたが、顔色は曇ったままであった。
その一言で裁判は閉廷された。
部屋に戻ると、リッドは暗い表情のまま。
「あまり期待しない方がいい。特席裁判と言っても形骸化されたモノになるだろう。」
リッドに特席裁判とは何か聞くと、国の重臣十三席が一票ずつを持ち、それにより裁かれる裁判らしい。
滅多に開かれるモノではなく、その十三席しか提議も出来ないらしい。
勿論、先程の男は十席でユニ商会の会頭でムドーという名らしい。
そして、トリトル卿は第三席に位置するらしい。
基本、全員参加だが、それは建前であって、3分の2が揃えば開廷されるらしい。
そして、リッド曰く、トリトル卿の政治力は国内屈指でトリトル卿と懇意な重臣も多い。
今回の件もトリトル卿に恩を売る意味もあり、彼に賛同する者がほとんどになるだろうと。
だが、リッドはしばらく考え込みながら。
「だが、それはムドー殿も分かってる筈なのに、何故に特席裁判などを。」
だが、幾ら考え込んでも正解など分かるはずもなく、リッドはポンと肩を叩き。
「日程が分かり次第、知らせる。奇跡が起こる事を信じるしかない。」
その2日後、特席裁判が一週間後に開かれるとの知らせをリッドから聞かされた。
半月は先になるはずだと予想していたリッドは目を合わせずに。
「やはり政治的な力が働いてるのか。敵が悪過ぎる……。」
それから何の打開策も見つける事が出来ずに裁判の日を迎えた。
案内されたのは大きな円卓の真ん中であった。
まるで憐れむような視線を幾つも向けられながら、円卓の3分の2を超える9名は埋まっていった。
円卓を更に囲む様に甲冑姿の兵士が取り囲んでいた。
トリトル卿は笑みを浮かべて、こちらを見ていた。
「では、そろそろ始めようか?」
そこから議論はされたが、殆どがどの位の処罰が相応しいかというモノであった。
隣にいたリッドは拳を強く握りしめていた。
勿論、全くの一方的な話ではなかったが、それでも裁決を取れば、重い罪に問われるのは確かであった。
「そろそろ議論も尽くされた感があり、ご多忙な皆様をこれ以上、煩わせるのもなんなので、そろそろ裁決に移ろうかと。」
トリトル卿はそう口を開いた。
その瞬間、重い扉が荒々しく開かれた。
「すまぬ、少々遅れた。」
筋骨隆々とした騎士がローブ姿の女性と並んで、入ってきた。
「相変わらず粗暴な男だね。」
その後ろからひょこっと顔を見せてる男に見覚えがあった。
「良かった。裁決には間に合ったみたいだ。さぁ、御二方も座りましょう。」
ベイルは全くの緊張感がない様子であった。
だが、トリトル卿はベイルを指さしながら。
「お前まで座るのは何故だ?見た事もないぞ、お前の顔は。この場に居たいなら、壁に並んで立っていろ。」
トリトル卿は明らかに不機嫌になっていた。
その一言で裁判は閉廷された。
部屋に戻ると、リッドは暗い表情のまま。
「あまり期待しない方がいい。特席裁判と言っても形骸化されたモノになるだろう。」
リッドに特席裁判とは何か聞くと、国の重臣十三席が一票ずつを持ち、それにより裁かれる裁判らしい。
滅多に開かれるモノではなく、その十三席しか提議も出来ないらしい。
勿論、先程の男は十席でユニ商会の会頭でムドーという名らしい。
そして、トリトル卿は第三席に位置するらしい。
基本、全員参加だが、それは建前であって、3分の2が揃えば開廷されるらしい。
そして、リッド曰く、トリトル卿の政治力は国内屈指でトリトル卿と懇意な重臣も多い。
今回の件もトリトル卿に恩を売る意味もあり、彼に賛同する者がほとんどになるだろうと。
だが、リッドはしばらく考え込みながら。
「だが、それはムドー殿も分かってる筈なのに、何故に特席裁判などを。」
だが、幾ら考え込んでも正解など分かるはずもなく、リッドはポンと肩を叩き。
「日程が分かり次第、知らせる。奇跡が起こる事を信じるしかない。」
その2日後、特席裁判が一週間後に開かれるとの知らせをリッドから聞かされた。
半月は先になるはずだと予想していたリッドは目を合わせずに。
「やはり政治的な力が働いてるのか。敵が悪過ぎる……。」
それから何の打開策も見つける事が出来ずに裁判の日を迎えた。
案内されたのは大きな円卓の真ん中であった。
まるで憐れむような視線を幾つも向けられながら、円卓の3分の2を超える9名は埋まっていった。
円卓を更に囲む様に甲冑姿の兵士が取り囲んでいた。
トリトル卿は笑みを浮かべて、こちらを見ていた。
「では、そろそろ始めようか?」
そこから議論はされたが、殆どがどの位の処罰が相応しいかというモノであった。
隣にいたリッドは拳を強く握りしめていた。
勿論、全くの一方的な話ではなかったが、それでも裁決を取れば、重い罪に問われるのは確かであった。
「そろそろ議論も尽くされた感があり、ご多忙な皆様をこれ以上、煩わせるのもなんなので、そろそろ裁決に移ろうかと。」
トリトル卿はそう口を開いた。
その瞬間、重い扉が荒々しく開かれた。
「すまぬ、少々遅れた。」
筋骨隆々とした騎士がローブ姿の女性と並んで、入ってきた。
「相変わらず粗暴な男だね。」
その後ろからひょこっと顔を見せてる男に見覚えがあった。
「良かった。裁決には間に合ったみたいだ。さぁ、御二方も座りましょう。」
ベイルは全くの緊張感がない様子であった。
だが、トリトル卿はベイルを指さしながら。
「お前まで座るのは何故だ?見た事もないぞ、お前の顔は。この場に居たいなら、壁に並んで立っていろ。」
トリトル卿は明らかに不機嫌になっていた。
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