転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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審査

審査継続?

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しかし、こちらの都合などは関係ないらしい。
カシューの隣で眉間にシワを寄せたリョーとそんなに年が違わない少年が前に出てきた。
「ちょっと手加減し過ぎじゃないっすか。」
カシューは慌てて。
「お前は数に入ってないから。戻ってこい。」
だが、それを無視するかのように。
「わざわざレイ様がこんな所まで来る必要ないんですよ。大した事ないんですから。」
カシューはめんどくさそうにその少年の腕を掴んで、引き戻そうとした。
だが、それを振りほどき、闘技場の中へ。
「ほら、オレが審査してやるよ。」
チラッとレイを見ると、複雑な表情で見ていた。
一つため息を付き。
「……さて、やりますか。」
その少年の前に進んでいくと、レイはその少年を見ながら。
「やるんだな?」
そのトーンは低く、一瞬静まり返った。
カシューはそんなレイを見ながら。
「これは命令だ。闘技場から出ろ、カイロ。」
カイロはクビを横に振った。
それを見て、レイはリョーを見て。
「すまない、現実を分からせてやってくれないか。」
その言葉にカイロはレイを見た。
「こんなのに負けるとか思われてるんですか?」
レイは無言で開始の合図を送った。
はっきり言えば、この前の護衛の方が明らかに強かった気がする。
だが、なかなか審査終了の声はかからなかった。
もうカイロは動くのがやっとなのが分かっていた。
その表情は既に戦意さえ失っていた。
「もう止めてください。」
カイロは壁の前にしゃがみ込んだ。
「………カイロ、お前はうちのメンバーから除名する。」
カシューは冷たく言い放った。
その言葉にリョーは。
「それはひど過ぎない?ただ負けたくらいで。これはただの審査だろ。」
カシューは視線を合わせずに。
「そいつはうちのグランのメンバーだ。どうしても付いてきたいって言うから、仕方なしに連れてきた。なぁ、リョー……そいつはGMであるオレの指示に逆らったんだ。これが実際の現場なら、どうなると思う。他の仲間を危険に晒す事になるんだ。だから………除名する。」
言い分は分かったし、それに反論しずらい。
ただ一つ、引っかかった事があった。
「えっと………カシューがGMなの?レイじゃなくて?」
その場の空気は固まった。
ニッカは呆れた顔でこちらを見ていた。
「そこまで知らないとは……。」
カシュー達のグランを含む十数個のグランからなる複合グランの長がレイらしい。
普段は各自のグランが自由に行動してるらしい。
今回の件も希望者の中からレイが選んだらしい。
カイロはカシューに無理を言って、付いてきたらしい。
カシューの言葉を聞きながら、カイロは泣いていた。
「除名だけは……ごめんなさい。」
リョーはあまりにも可哀想になり、カシューに。
「でもさ、前も同じような事なかった?あれもグランのメンバーじゃなかった?」
カシューは苦笑いを浮かべながら。
「変な事思い出すなよ。」
「師匠の威厳がないのが問題じゃないのかな?」
わざとカシューを師匠と呼んでみた。
レイは泣きじゃくるカイロを見ながら。
「カシュー、もう少し面倒見てやれ。連れてきたお前にも問題がある。お前はもっと人を見る目を養うべきだな。」
それからしばらくカシューはレイから小言を言われていた。
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