転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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再建

異論

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翌日の早朝、ダートがリョーを尋ねてやってきた。
リョーが思っていたより早い訪問に驚いたが、ダートからの言葉に納得した。
「正直、稼がないと生きていけない。恥ずかしい話だが、我がグランに蓄えもほとんどない。グランに所属していれば、ギルトによる優遇がある。もし、グランが合わないと思えば、それから他のグランへ行く事を考えればいい。多少の反対は無かったとは言わぬが、少し様子を見てみようという結論に至った。」
そう言うと、ダートは咳払いを一つした後、頭を下げた。
「我らのグランを助けてもらえぬか?」
流石に断ると言う選択肢はないとは思うが、あの問題はどうなったのか聞かない訳にはいかない。
「その前に確認しときたい事が………。」
そう言いかけた瞬間、めんどくさそうにゲイガ達が部屋へとやってきた。
ゲイガは更にめんどくさそうに紙を広げ、話し出した。
「グランマスターの変更について、異議申し立てがあった。弱いグランマスターは要らない。自分達が推す人物と戦ってもらって、勝った方をGMにして欲しいと。」
そこに記されてた名前はやはりレーラとテッドであった。
わずか2名の意見でそんな事を飲む必要もないだろうと、ゲイガを見たが、更にめんどくさそうに。
「そうなんだけど、あの人が乗り気でさ。」
ゲイガがチラッと見た先には……ニッカの姿が。

「リョーも乗り気じゃないみたいだし、推してきたのも悪くないかなって。誰を推してきたと思う?」
実はあの二人が推してきた人物に何となく心当たりがあった。
昨日の夜から姿が見えなくなってるんだよな。
「………虎丸でしょう。」
ニッカはつまんなさそうな表情になり。
「何だ、バレてたのか。」
断る理由を考えていた。
前にも言ったが、今の虎丸と手合わせして、勝てる自信がなかった。
そして、必死に捻り出した答えが。
「その二人とうちの二人が前哨戦でやるんだったら、良いですよ。」
その言葉にニッカは表情を引き攣らせた。
だが、その遥か後方から。
「やってやるわ。逆に皆、ボコボコにしてあげる。」
レーラとテッド、その背後に虎丸がいた。
ニッカは何か言いかけたが、止めた。
それに気付かずにゲイガは。
「では、三日後に行う。」
レーラ達が立ち去った後、ニッカは。
「言っておくが、そっちの二人は手加減させるんだぞ。」
「無理だよ。ルドラはするかもしれないけど……クルルはレーラの事、大嫌いだから。」
先程からクルルの方を怖くて見れないんだから。
だが、それよりも気になってるのは久しぶりに現れた金文字先生が荒ぶっていた。
〈甘言に乗せられやがって、何が主の方が強いなら何の問題もないんじゃない?それとも手加減するだと?身の程知らずめ。〉
金文字先生が多分、虎丸に何か言ったのに、下手な対応したんだろうな。
金文字先生はそっとしておこう。
それよりも虎丸に勝てるのかな?
それの方が問題なんだよな。
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