196 / 230
立て直し
前途多難
しおりを挟む
とりあえずグランメンバーの実力は分かったが、はっきり言える事は鍛えるしかない。
鍛えるとしても、どうすれば良いのか考えていると。
ずっと髪の毛を気にしてた男が話しかけてきた。
彼は…ナルちゃんって呼ぼう。
ナルちゃんは先程、リザードマンに完膚なきまでに叩きのめされたので抜けたいとでも言いだすのかと思ったら。
「僕の実力はこんな所では分からないんだから、討伐に出かけようよ。」
何処からその自信が湧いてくるのか知りたい所だが、許可出来るはずもなかった。
「とりあえず鍛錬のメニュー考えるから、それで判断する。」
ナルちゃんは明らかに不満そうな表情を浮かべながら、見ていた。
5人ともに言える事だが、基礎自体出来てない。
何故、ここに連れてくるメンバーに入れたのか分からないレベルであった。
それから素振りなど基礎の基礎から教えていったが、真面目に話を聞いてるのはコボルトの二人とボォーっとした彼だけだった。
ナルちゃんは勝手に見栄えがする様な剣の使い方を練習してるし、もう一人の少女はクルルの方ばかり見て、話を聞こうともしていなかった。
その日の夜、リョーはある場所に居た。
リョーは寝転がり、空に輝く月を眺めていた。
「立て直せる自信が全くねぇ。やりすぎたのかな?」
そう独り言を呟くリョーに誰かが近付いてきた。
そして、何も言わずにリョーの隣に座った。
リョーもその人物も何も言葉を発さなかった。
どれくらい経ったのだろう、ついに痺れを切らせ、リョーは。
「なんか話があるんじゃないの?」
リョーの隣に座ってたのはミューゼであった。
「いゃ、別に何でもないんだけどな。もっと楽に考えた方がいいぞ。立て直してやろうとか考えずにさ。元々、無くなってたんだからさ………根詰め過ぎると、しんどくなっちゃうぞ。」
ミューゼは月を見上げながら、こう続けた。
「後さ、クルルについてなんだが、あの子には別の師を見つけてあげた方がいい。私の使える回復魔法は初歩でしかない。独学で書を読んで、必死に習得しようとしてる姿を見ても、何もしてやれなかった。」
リョーはそんなミューゼを横目で見て、反省した。
あの時、何も考えれずにミューゼに託したが、ミューゼの教えれる事とクルルの適性が違ったのだろう。
「まぁ、あの子は基本素直でいい子だよ。だから、闘技場でのあの表情を見た瞬間、驚いたよ。あんまり無理な事すんなよ。」
そう言うと、ミューゼはリョーの背中をポンポンと叩き、立ち上がり、歩き出した。
そして、振り向かずに。
「何か困ったら、話くらい聞いてやるぞ。ゲイガも心配してるんだぞ。」
少し離れた木の影でこちらを見てるゲイガに気付いた。
ゲイガは慌てて、隠れたので気付かないフリをしてあげる事にした。
鍛えるとしても、どうすれば良いのか考えていると。
ずっと髪の毛を気にしてた男が話しかけてきた。
彼は…ナルちゃんって呼ぼう。
ナルちゃんは先程、リザードマンに完膚なきまでに叩きのめされたので抜けたいとでも言いだすのかと思ったら。
「僕の実力はこんな所では分からないんだから、討伐に出かけようよ。」
何処からその自信が湧いてくるのか知りたい所だが、許可出来るはずもなかった。
「とりあえず鍛錬のメニュー考えるから、それで判断する。」
ナルちゃんは明らかに不満そうな表情を浮かべながら、見ていた。
5人ともに言える事だが、基礎自体出来てない。
何故、ここに連れてくるメンバーに入れたのか分からないレベルであった。
それから素振りなど基礎の基礎から教えていったが、真面目に話を聞いてるのはコボルトの二人とボォーっとした彼だけだった。
ナルちゃんは勝手に見栄えがする様な剣の使い方を練習してるし、もう一人の少女はクルルの方ばかり見て、話を聞こうともしていなかった。
その日の夜、リョーはある場所に居た。
リョーは寝転がり、空に輝く月を眺めていた。
「立て直せる自信が全くねぇ。やりすぎたのかな?」
そう独り言を呟くリョーに誰かが近付いてきた。
そして、何も言わずにリョーの隣に座った。
リョーもその人物も何も言葉を発さなかった。
どれくらい経ったのだろう、ついに痺れを切らせ、リョーは。
「なんか話があるんじゃないの?」
リョーの隣に座ってたのはミューゼであった。
「いゃ、別に何でもないんだけどな。もっと楽に考えた方がいいぞ。立て直してやろうとか考えずにさ。元々、無くなってたんだからさ………根詰め過ぎると、しんどくなっちゃうぞ。」
ミューゼは月を見上げながら、こう続けた。
「後さ、クルルについてなんだが、あの子には別の師を見つけてあげた方がいい。私の使える回復魔法は初歩でしかない。独学で書を読んで、必死に習得しようとしてる姿を見ても、何もしてやれなかった。」
リョーはそんなミューゼを横目で見て、反省した。
あの時、何も考えれずにミューゼに託したが、ミューゼの教えれる事とクルルの適性が違ったのだろう。
「まぁ、あの子は基本素直でいい子だよ。だから、闘技場でのあの表情を見た瞬間、驚いたよ。あんまり無理な事すんなよ。」
そう言うと、ミューゼはリョーの背中をポンポンと叩き、立ち上がり、歩き出した。
そして、振り向かずに。
「何か困ったら、話くらい聞いてやるぞ。ゲイガも心配してるんだぞ。」
少し離れた木の影でこちらを見てるゲイガに気付いた。
ゲイガは慌てて、隠れたので気付かないフリをしてあげる事にした。
0
あなたにおすすめの小説
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
【1部完・2部準備中】人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略
神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。
そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。
これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる