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本編

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 ウィスタリア・アモル公爵は、勇猛な武人として知られていた。筋肉隆々の体といつもキッチリ撫でつけた銀の髪、それに鋭く光る真っ赤な瞳が特徴のコワモテで、中年と呼ばれる年齢に差し掛かってもその肉体美が衰えることはない。武勇に優れた家の生まれであり、騎士団長の地位にもついている。
 屈強で厳つい容姿のせいで若い頃はあまり女性にモテなかったらしいが、政略結婚で妻を迎えてからは、不器用ながらも誠実に妻を愛し、一人娘にも恵まれた。残念ながら男児はおらず跡継ぎ問題を抱えてこそいるが、それでも、アモル公爵家は皆から羨望の目を向けられる『素敵な家族』であった。
 ――公爵閣下の、不貞の証拠が表に出るまでは。


 見つかったのは公爵の隠し子である。公爵閣下と同じ銀髪と赤い瞳の美少女で、名をフルールと言った。人間離れした、どこか作り物めいた美貌の持ち主で、母を亡くしたところを公爵に引き取られた。
 年齢は公爵の一人娘より1つ年下の15歳。母親はダリアと言う名の娼婦で、公爵閣下は、表向きには妻と愛を育むフリをしながらも娼婦ダリアに入れ込み、妻の目の届かない別邸に愛人として囲っていたのだ。

 『世話になった者の一人娘』などという名目で公爵の養子として引き取られたフルールだったが、父譲りの色彩を見れば、不貞の子であるのは明らかだ。
 当然、公爵夫人と一人娘は彼女のことを受け入れられず、一応は養子として迎えたにもかかわらず、フルールのことを使用人のようにこき使い、イビリ倒した。


「フルール! あたしのドレスの用意はまだなの!?」
「……ただいま参ります、お嬢様」
「もう! 本当に愚図なんだから!! 卑しい腹から生まれただけあって無能なのね!!」
「本当にすっとろい子だこと……その下品な見た目で男を誘うしか能がないのね? おまえのような浅ましい女を生んだ母親の顔が見てみたいわ。……さあ、それが終わったら掃除をなさい。おまえのような下賤な娘を置いてやっているだけありがたく思うのよ」
「……はい、かしこまりました、奥様」

 公爵閣下の目の届かないところで、フルールは使用人以下の扱いを受けていた。給金などなく、それどころかマトモな食事や衣服さえ与えられず、過酷な労働を強いられた。
 浮気相手の子供が気に入らない、というのも理由の一つだが、フルールの人並外れた美貌を恐れてのこともあるだろう。街を歩けば、男たちは皆彼女に目を奪われる。それが、同じ年頃の淑女である異母姉には耐えられなかった。

 フルールは立場を弁え、異母姉のことを『お嬢様』と、血のつながらない母を『奥様』と呼び、不興を買わぬようにと過ごしていたが、いくら働いても与えられるものはカビの生えたパンとボロ布のような衣服だけ。公爵の前に出るときだけは上っ面だけを整えることが許されたが、それすらも、夫人と娘とは納得していないことだろう。
 本来ならば逃げ出してもいい状況だが、公爵がそれを許さなかった。彼は異様なほどにフルールに執着していた。それはきっと、色彩以外の彼女の容姿が、母である娼婦ダリアに瓜二つだったからだろう。


 昼間、散々こき使われたフルールが自室――屋根裏の物置部屋である――に戻り休んでいると、夜中に公爵からの呼び出しがある。これもいつものことだった。夫人にも内密に、公爵は、フルールを愛人ダリアの代わりとして使っていた。世間一般的な感覚で言うならば、こちらのほうがより酷い虐待になるのだろう。
「んぉ゛……っ♡♡ 良い子だ、フルール♡ さすがはあの人の子だ……すっかり上達したなぁ……♡」
 自分の性器にむしゃぶりつく我が子の頭を撫でる、という、まともな親とは思えぬ行動を取る公爵に対して、フルールが怒りを向けることはなかった。
 それは自分を馬鹿にしてこき使う義母と義姉にも同じで、傍から見れば不幸な被害者に見えるフルールが、それを気にする様子は一切無い。

 理由はいくつかあるが、一言で言うならば――それは、フルールがで、人外の化け物だったからだろう。


 ちゅぱ……っ♡ と卑猥な音をたてて、公爵閣下の男らしく筋肉質な体に不釣り合いな女性器・・・から口を離したフルールは、自身のペニスをギンギンにおっ勃ててニヤニヤ笑う。
「お父様こそ、淫乱に拍車かかってない? さっきから甘イキしてんの丸わかりだよ♡ どんだけ俺のチンポ欲しかったの?」
 可憐な美少女にしか見えない容姿のフルールだったが、よくよく見ればその骨格は華奢だが紛れもなく男のもので、股間にも本人の細腕と同じくらいあるえげつないサイズのペニスが生えていた。これでよく女性のふりをできたものだ。声変わりを済ませた男とは思えぬほど愛くるしい、中性的で高めの可愛らしい声で、フルールは笑う。
 一方、父であるはずの公爵はといえば、どこからどう見ても男にしか見えない筋肉ダルマの老紳士にも関わらず、なぜか股間だけが女性のものになっている。これは生まれ持ってのものではなく、フルールと、表向きその母ということになっている――淫魔ダリアの魔法、というか呪いによるものだった。


 ――そもそも、公爵閣下が娼婦に惚れ込み愛人にした、という話に間違いがある。正確には美女のフリをしてノンケ男を食い散らかしまくっていた、男専門のバリタチ淫魔インキュバスであるダリアが、公爵に一目惚れしてレイプした。
 その身に淫紋を刻まれ、淫魔の体が生み出す媚薬に狂わされた公爵は、淫魔の完全なる奴隷となった。政略結婚の相手とはいえきちんと愛していた妻と幼い娘のことさえどうでもよくなってしまうほどに、彼の心は壊されてしまったのだ。
 おまけに、彼の体は淫魔にしか使えない魔法で呪われており、チンポがマンコになってしまう、性器だけが女の状態――いわゆるカントボーイになっていた。そうして孕まされた化け物こそがフルールなのだ。

 愛妻家の夫、あるいは勇猛な武人として振る舞う裏で、ウィスタリア公爵は淫魔ダリアの元に通い、性奴隷のように媚びてチンポをねだった。
 性悪で悪趣味な淫魔ダリアは、それだけでは飽き足らず、公爵が自ら産んだ子供――フルールに犯されるところを見るのを好んだ。

 フルールは、父(孕ませた方)と同じような「雄を堕とす、雄型の淫魔」である。現在女のフリをしているのも、そのほうが効率的にエサ――人間の雄を集められるからだ。
 そして、父(生んだ方)である公爵は、男である以上フルールにとってはエサでもある。彼が精通する頃には、当然のようにその身を貪られるようになっていた。

 ちなみに、表向きには娼婦ダリアが死んだことで公爵家に迎え入れられたフルールだが――父である淫魔は生きている。ただ、公爵の飼育に飽きてしまい、後処理を息子に押し付けて雲隠れしてしまっただけだ。
 公爵もそれを知っているが、主人である淫魔ダリアの命令には逆らえず、自身の名声を傷つけてでもフルールを側に置くこととなったのだ。


「……ねえ、お父様? そういえば今日、奥様たちから面白いことを言われたんだ」
 公爵を今にも犯さんと、勃起したチンポをマンコへずりっ♡ ずりっ♡♡ と押し付けながら、フルールは言う。
「『卑しい腹から生まれただけあって無能だ』とか、『生んだ親の顔が見てみたい』とかね! 俺、笑いをこらえるのが大変だったよ。あの女たち、まさか自分が馬鹿にしてるのが、公爵閣下そのひとだなんて思いもしなかっただろうなぁ~!」
「んひっ♡♡ 我が愛しのダリア様とおまえ以外に何を言われようが構わないが……ふふっ、そうか♡ 私が卑しい腹とは、言い得て妙だな♡ 男のくせにオマンコがあって、しかも、我が子のチンポに夢中になっている父親など……浅ましく卑しいとしか言いようがないだろう♡♡」
「そんなこと言って、興奮してるだけでしょ? お父様ってホント、ドマゾだね♡ あの性格も性癖も最悪のダリア父様が惚れるだけあるよ」
「くくっ……おまえもダリア様そっくりの変態だろうに……♡」
 淫魔の奴隷として作り変えられ、まともな倫理観も、人としての尊厳すらも失った公爵は、自ら産み落とした人外息子を相手に娼婦のように腰をくねらせる。
「ほら、私のかわいいフルール♡ 変態パパにどうかオチンポを恵んでおくれ♡ 昼間はろくでもない女どもに付き合わせてしまっているお詫びだ……パパのオマンコでた~~っぷりヨシヨシ♡ してあげよう♡♡」
「……それ、お父様がしてほしいだけだろ。ほんとしょうがない変態だなぁ♡」
 父と呼ばれるたび、公爵のマンコは背徳の快感でキュンキュン疼く。フルールもそれをわかっているので、積極的に父と呼ぶようにしているのだ。
「それにいいの? あいつら、ちょっと性根がねじ曲がってるとこもあるけど、一応あんたの嫁と娘でしょ? 俺が来る前は、おしどり夫婦だの理想の家族だの噂されてたのに」
「そっ、そんなのどうでもいいっ♡♡ あんなのただの演技なんだ♡ それよりおチンポ様のほうが大切に決まっている♡ わ、私はダリア様に犯していただいたときからっ、おまえを産んだときから♡ ダリア様とおまえのモノだからぁ……っ♡♡」
「くくっ……♡ ダリア父様に犯された最初は、泣いて妻子に謝ってたらしいのに……ヒトってここまで堕ちれるんだねぇ♡♡」
 フルールは、天使のように美しい顔を歪に歪めてクスクス笑う。
 公爵夫人やその娘がフルールに嫌がらせをするのは、おそらく、今まで公爵から向けられた愛情が作り物だと気づいてしまったからだろう。真実の愛――と呼ぶには狂っているが――が、フルールとその親に向けられていると理解してしまったからなのだろう。
 さすがに淫魔の正体や、フルールと公爵の間に肉体関係があることまでは気付かれていないだろうが、それでも有能だとされていた公爵のメッキは剥がれかかっている。フルールは、それが嬉しくてたまらない。
 彼ら淫魔は、性欲に狂った人間たちが、自らの意思で破滅していくさまを見るのに何よりも興奮する悪辣な生き物だからだ。

「ほら♡ どうして欲しいのか、もっとちゃんと教えてよ♡♡ お父様♡」
「あ……っ♡ フルール♡ フルールのぉ♡ 息子のオチンポを♡ 私のマンコにパコパコ♡ してほしいんだっ♡♡ 変態パパの淫乱マンコ♡ 即ハメオナホにして♡ ザーメンコキ捨てて使ってほしい♡♡ 好きなだけ精気吸い取って♡ オヤツにしていいから♡ いーっぱいセックスして♡ ダリア様みたいな立派な淫魔になるんだぞぉ……っ♡♡」
 発情しきったメス顔に、歪んでいるものの、父としての愛情を感じさせる声で、公爵閣下はハメ乞いをした。文言は全て、ご主人様であるダリアに教え込まれた通りのものだ。
 ヘコヘコと情けなく腰を揺らす父にチンポをイキり勃たせ、フルールは、ドチュンっっ♡♡ と勢いよくデカマラをねじ込んだ。
「……お父様っ、だいすきだよッ♡」
「ん゛お゛っっ♡♡ お゛っほぉおお~~ッッ♡♡」
 女の腕ほどある化け物チンポが、公爵のマンコの中を強引に押し入っていく。
 淫魔の呪いによりカントボーイとなった彼のマンコは、どんな男も虜にするほどの名器なうえにモロ感である。いわゆるミミズ千匹、数の子天井と言うヤツで、ひとたびチンポを突っ込めばドスケベな肉ヒダがみっちり♡ とチンポに絡みつき、ザラザラとして凹凸のある膣壁が亀頭をぞりぞり♡ イジメるうえに、ハメられただけで即イキしてビクビクとチンポを締め付けるド淫乱マンコなのだ。
 そして息子であるフルールのチンポは、化け物サイズでカリ高のズル剥けデカチンポ。大きすぎて、普通の人間ならば挿入されるだけでも痛みで暴れだすだろうが、淫魔の体液による媚薬効果のおかげで処女だろうと一瞬で受け入れさせてしまうし、ハメたら最後相手をチンポ中毒にしてしまう雌殺しマラだ。
 ド淫乱マンコに、そんな凶悪チンポを一気にブチこまれた公爵は、白目を剥いたアヘ顔で喘ぎ声を上げていた。
「お゛♡♡ しゅご♡ 息子チンポしゅごいぃ……っ♡ 一発で子宮ブチ抜かれてるぅッッ♡♡」
「っ、お父様のマンコ、すっごくきもちいーよ♡♡ 子宮口がチンポに吸い付いてる♡ ふふっ、どんだけザーメン欲しいんだよ、変態♡」
「んぎっ♡♡ す、すまんなっ♡ 変態マゾパパで♡♡ 息子チンポ中毒のマゾメスでぇっ♡♡」 パンパンパンッ♡♡ と激しく腰を打ち付けながら、二人は親子としての態度で会話を続ける。公爵の孕みたがりの子宮が下りてキュンキュン疼き、息子の亀頭にちゅっ♡ ちゅっ♡♡ と吸い付いていた。
「はぁ……っ♡ そんなに俺のチンポが好きなら、いいかげん、ダリア父様じゃなくて俺のモノになってよぉっ♡ 俺、ウィスお父様のこと、お嫁さんにしたいなぁ♡♡」
「お゛ほッッ♡♡ そ、それはぁ♡ それはだめっ♡ 駄目だ、フルール♡♡ パパはダリア様のオマンコ奴隷だから♡♡ ごめんなフルール♡ ……お゛ぉ゛んっ♡♡」
 フルールは、父に対して執着と劣情を向けていた。単なるエサや父親ではなく、自分専用のオマンコになってほしいと思っていた。
 一方、公爵はというと、主人であるダリアに忠誠を誓っている。息子であるフルールのチンポを受け入れているのも、元はといえばダリアの命令だからであり、そこにある感情は淫乱に歪まされてこそいるが父性愛の範疇だった。
「ち、チンポが寂しいなら♡ いくらでもパパをオナホにして構わんから♡ 専属奴隷お嫁さんにするのは……っ♡ フルールが、心から愛せる人でなくてはいけないよ♡♡」
「……俺、パパのこと本気で好きだもん。パパと結婚したい♡ パパを孕ませたい♡♡ ダリア父様じゃなくて、俺を選んでよぉ、パパぁ……♡」
「まったく……まだまだ甘えん坊だな、フルールは♡」
 パパ、と幼い頃のような呼び方をして甘えてくるフルールを、公爵は、マンコで慰めながら優しく抱きしめる。父として子に向けるマトモな愛情と、淫魔の奴隷としての性欲とが混ざりあった歪な笑顔を浮かべていた。
「ん゛んっ♡♡ いつか、おまえが本当に好きな人ができるまでは♡ パパがオナホになって♡ レイプの練習付き合ってやるから♡♡ な♡」
「……ガキ扱いすんなぁっ♡ お、俺だって♡ ダリア父様みたいにセックスできるんだからなッ♡♡ ほらっ、ほらぁッ♡♡」
「お゛ッ♡ ほぉ゛ぉ゛~~ッッ♡♡ ま、負けず嫌いのつよつよオチンポ♡ お゛ん゛ッ♡♡ かっこいいぞ♡ フルール♡♡」
「っ、パパ♡ パパぁ……っ♡♡」
 ドチュドチュドチュッッ♡♡ と激しい音を立てて、フルールのチンポが父のマンコを蹂躙する。
 ソコだけが女になってしまった公爵は、子を孕むこともできる体だが、淫魔ダリアの呪いにより『ダリア以外の子種では妊娠できない』ようにされていた。フルールはそれが不満だった。いつか愛する父親を、もう一人の父から寝取り、自分の子を孕ませたいと思っている。
 それに気付かず、乳離れできない赤子のように親に甘えているだけだと思っている公爵は、息子のためになら喜んで淫乱マンコを差し出していた。童貞を捨てた穴であるから執着しているだけだと、いずれ別の獲物を見つけて巣立っていくとばかり思っているのだ。

「パパぁっ♡♡ 射精すよ♡ せーし射精すよぉっ♡♡ ……俺の赤ちゃん孕んで♡ パパぁっ♡♡」
「オ゛ッ゛ッ♡ お゛っほぉお~~ッッ♡♡ つよつよザーメンきてるっ♡♡ 私のマゾメスマンコ♡ 息子のチンポでアクメするぅ゛う゛~~ッッ♡♡」
 どぴゅるる~~~~ッッ♡♡ と、勢いよくフルールの精子が噴き出した。本来ならば孕ませ確実の濃厚精液は、父親ダリアの魔法ガードのせいで、卵子に届くことなく死んでいく。

 中出しアクメの快楽に浸る公爵から、絶頂エネルギー食事を回収しながら――フルールは悔しさに歯噛みするのだった。
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