魔法少女♂とヤンデリオ

嶋紀之/サークル「黒薔薇。」

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嫉妬型ヤンデレ、八雲チアキの場合

②-4

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 チアキが闇の魔法使いになってから初めての休日。彼は、学生寮の玄関付近で、想い人であるノブユキが現れるのを待っていた。
 何を着るのか散々悩み、ケイにもあれこれと相談をした結果、彼が持っている中では一番マシな服装――チェックのシャツにジーパン、といういかにも中高生らしい服装をしている。持っている服の中で、破れたりほつれたりしていないのがこれしか無かったのだ。
 もう少し時間があれば新しい服を買いに行けたのに、と後悔していたが、今やそんなことを気にする余裕もないほどに彼は緊張していた。なにせ、憧れの男であるノブユキと、はじめて二人きりで遊びに行くのだから。
(うう……!! な、なんか阿神にノせられるままに勢いで先輩のこと誘ったら、一緒に遊園地行けることになるなんて……! おれ、夢でも見てるのかな……!?)
 ピロン、という通知音が聞こえてスマホ画面を確認すれば、そこにはケイからのメッセージが届いていた。
『センパイとのデート、たしか今日だよな! 応援してるぜ~!』
「んなっ!?」
 思わず大声を出してしまい、慌てて、チアキは口を塞ぐ。
(ちが……っ、で、でで、デートとかっ、そんなんじゃないし……!! これはただ後輩としてっ、その、お世話になってるお礼するだけで……ただ後輩として遊びに行くだけで……!!)
 からかうなと返信すべきか、無視してしまおうか悩んでいると、ふいに聞き慣れた足音が聞こえた気がした。顔を上げれば、ちょうど三年生の寮からノブユキが出てきているところであった。
「あっ……、先輩!?」
 休日なので、当然彼も私服を着ている。ノブユキの私服はシンプルで、無地の白Tシャツにグレーのチノパン、黒のジャケットという、少し大人びた雰囲気の出で立ちだ。高身長も相まって、まるでモデルのようにも見える。チアキはすっかり見惚れていた。
「すまん、八雲。待たせたか?」
「い……いえっ! ちょっと早く目ぇ覚めちゃって……、で、でも、そんなに待ってないっすよ! っていうか、先輩こそ早いですね!?」
 なお、現在時刻は待ち合わせ予定の十五分前。チアキは一時間前から準備ができていたが、寮内の待ち合わせでは早く着きすぎたのがバレるからと、自室と玄関の間を何度もウロウロと往復していた。
「はは……恥ずかしながら、俺も楽しみで早く目が覚めてしまってな。でも、八雲が先に来ていてちょうど良かった。これなら一本早いバスに乗れそうだな」
「はいっ!! 今日はよろしくお願いします、先輩!」
 二人は並ぶと、いそいそと学校最寄りのバス停まで歩いていく。全寮制である夢見ヶ丘男子高校は、若干辺鄙な立地にある。近隣には商店街があるため学生たちの生活にこそ困らないが、山奥の小さな町なので、路線バスの本数はそこまで多くないのだ。遊園地のある隣町まで行けるバスは、一本逃すと、30分ほどの待ち時間が発生してしまうのである。

 バス停への道すがら、二人の会話は弾んでいく。
「今日は、誘ってくれてありがとうな。チケットまで譲ってくれて……」
「いえ、気にしないでください! こないだ助けてもらったお礼ですしっ、そもそもおれも貰い物で……、前にここ、先輩が行きたいって言ってたの思い出して……」
「ふふっ、そんなのよく覚えてたな」
「え、えへへ……。記憶力はいい方なんすよね」
 彼が記憶力を発揮するのはノブユキについてのみなのだが、もちろん、それは心の中に隠しておく。
 手渡された入場無料チケットを見ながら、ノブユキはどこか懐かしげに目を細める。
「この遊園地……、元々は自然公園だったんだ。経営不振で立ち行かなくなりそうだったのを、別の会社が買い取って、植物たちはそのままに遊園地としてリニューアルさせたんだ」
「あ……、それ、公式サイトで読みました」
「……ここの元になった自然公園は、俺も、子供の頃から通っててな……。だからお花や植木が同じまま残ってるって聞いて、興味があったんだ。でも、一緒に行く相手もいなくて……一人で遊園地っていうのも恥ずかしいだろ? 八雲が誘ってくれて助かったよ」
「へ、へへ……。先輩の役に立てたなら、嬉しいです!」
 そうこうしているうちに、二人はバス停にたどり着く。ちょうど、遊園地行きのバスが到着しているところだった。急いでバスに乗り込むと、二人並んで座席に座る。普段よりも近い距離感に、早くもチアキの胸は高鳴りを抑えられない。
 休日だからか、これから遊園地に行くからなのか、寡黙なノブユキもどこか饒舌で、二人のおしゃべりは止まらなかった。
(ああ――楽しい。ずっと、こうして先輩の隣にいられたらいいのにな……)


 会話に夢中になっているうちに、あっという間に、バスは遊園地へと到着した。リニューアルしたてなだけありなかなか賑わっている様子だ。
 二人は早速、入園ゲートをくぐると、ガイドマップを手にして語りだす。
「すごい……っ、思ってたよりずっと広くて、それに賑わってますね!!」
「ああ、園内を巡るのが楽しみだな。八雲はどこか見たい場所とか、乗りたいアトラクションとかはあるのか?」
「そう……ですね、えっと、お花は前のままなんですよね? だったらせっかくなんで、先輩のオススメがあれば行きたいです!」
「えっ……、い、いいのか!?」
 その言葉に、ノブユキはキラキラと瞳を輝かせる。いつもクールで大人びて見える彼だが、植物のことになると子供のようになる彼が、チアキは好きだった。そして、そんな自分に気づいてから、照れた様子で慌てて取り繕う姿も。
「あ、あー。すまん、少しはしゃいでしまった。その……気を遣わなくてもいいんだぞ?」
「そんなんじゃないですよ! 俺、先輩がお花のこと色々教えてくれるの、めっちゃ楽しみにしてるんですから!」
「……本当か! ふふっ、そう言ってもらえると、やりがいがあるな。ええと……そうだな、それじゃあまずは……」


 そうして二人は、ノブユキの案内で園内を回ることにした。まず向かったのは、園内入口にある花壇エリア。季節の花が一面に咲き乱れる様にノブユキが舞い上がり、それを見たチアキがさらに舞い上がっていた。
 続いて苗木の販売をするビニールハウスに寄ったり、巨木の並ぶ遊歩道を散歩したり。もちろん、通り道で見つけた遊園地らしいアトラクションは、片っ端から乗っていった。ジェットコースターにコーヒーカップ、観覧車、植木で作られた巨大迷路。二人して夢中になってはしゃいでいると、時が経つのはあっという間だった。

「……さて、八雲! 次はどこに行こうか?」
「ええと……だいたいのエリアは回っちゃいましたよね。あ、中央の薔薇園だけまだですけど……」
「そうだな……、あそこは、夕焼けがとても綺麗に見えるんだ。ちょうど、今は満開の時期だろうし、おまえさえ良ければ最後に回りたいんだが……」
 さりげないノブユキの提案に、チアキの顔がかあっと赤くなる。
(ゆ、夕方の薔薇園って……なんだその、少女マンガみたいなロマンチックなシチュエーション!? ますますデートみたいな……いやいやっ、先輩にそんなつもり無いのはわかってるけど!! でも……想像しただけで、楽しみすぎる……!!)
「あ……、すまん、嫌だったか……?」
「い、嫌じゃないです!! 喜んで!! ……えっと、じゃあ、先にまだ乗ってないアトラクション回っちゃいませんか!?」
「お、おう、わかった。少し地図を見せてくれるか?」
 誤魔化すようにガイドマップを広げれば、背後から、ノブユキがそれを覗き込む。自然と肌が密着し、二人の距離がぐっと縮まっていた。
(あ……、先輩の体がおれなんかに触れてる……っ!? それに、すぐ隣から先輩の吐息が聞こえて……うわぁああヤバいっ! 意識したら無理!! こんなの冷静でいられないって! ど、どどどどうしよう!?)
 隠しきれないほど顔を赤くし、そわそわと落ち着かない様子のチアキを見て、ノブユキは心配そうに表情を覗き込む。
「……八雲、少し顔が赤いようだ。暑いなら休憩したほうが……」
「はぇっ!? だ、だだ、大丈夫です!! まだまだ全然平気です!!」
「そうか……無理するなよ? この前のことだってあるんだからな」
「あ……、先輩……」
 この前のこと――チアキが今日の誘いをするきっかけにもなった、あの、魔法少女について話した日のことを思い出すと、舞い上がっていた気持ちがほんの少しだけ冷めていく。
 彼は魔法少女で、自分はその敵になってしまって。ノブユキは親切心で心配してくれたのに、それを裏切るような邪な思いを向けて、今も片思いを告げることすらできずにいる。そんな自分が情けないと思うのに、隣にノブユキがいてくれることが嬉しくて、今この瞬間が幸せでたまらない。自分の浅ましさを突きつけられるような気分だった。
(先輩――今だけは、おれだけを見てくれてる。嬉しい。好きすぎて、幸せすぎてたまらない。ずっと、この時間が続いてくれたらいいのに――)
 祈るように、チアキが目を閉じた――次の瞬間。

 初めて聞く、明るく可愛らしい少女の声が、彼の心を冷たく引き裂いた。
「――む? そこにいるのはノブユキ……ノブユキであろう! ……おいっ、ワタシを無視するなぁ~っ!!」
「え? ……あっ、おまえ――ノコ!? なんでいるんだ……!?」
「……え? せん、ぱい……?」
 チアキが目を開けると、ノブユキの元に駆け寄る人影が2つ。一人はパンクロックな服装にウルフヘアーの小柄な少女――先程の可愛い声の主。もう一人は、ノブユキと同じくらいの背丈の、フォーマルなブラウス姿で長髪の美青年だった。
 驚くノブユキに構わず、少女のほうが話しかけてくる。
「おい、ノブユキ! 貴様、今日は用事があるなどと抜かしおって……まさか我が誘いを断り、こんなところで遊んでおったとはな!」
「こら、駄目だよノコちゃん。ノブくんも困ってるでしょ? ……ごめんね、ノブくん。お友達の邪魔しちゃったかな」
 青年のほうが少女をなだめる。柔和な見た目通りの、ハスキーな女性にも聞こえるような、中性的な美声をしていた。
 突如現れた、妙にノブユキと親し気な様子の二人組に、人見知りかつ嫉妬深いチアキはどうすることもできずにいた。困惑しているのに気づいたのか、慌てて、ノブユキが間に入る。
「あー……すまん、八雲。こいつらは俺の知り合いというか……友達、というか……? 趣味のボランティア活動で知り合ったんだ」
 そう言うと、今度は少女らに向き直り、チアキを軽く紹介する。
「めけ、ノコ。こいつは後輩の八雲。前に話したことあるだろ」
「ああ、君があの……! はじめまして、ボクは皇路メイコ。友達はめけって呼んでるよ。綺羅星女学院の2年生なんだ! 仲良くしてくれたら嬉しいな」
「……えっ? 綺羅星の生徒って……お、おんなの、こ……!?」
 聞こえたのは、このあたりでは有名な女子校の名前だった。どうやら美青年だと思われた長身の彼、否彼女は女性らしい。ついつい声を出してしまい、慌てて、チアキは頭を下げる。
「あっ、す、すいません……! その、とてもカッコよかったので。し、失礼ですよね、すみません……」
「ふふっ、気にしないでいいよ。よく驚かれるんだ」
 慣れた様子で微笑む彼女は、やはりイケメン優男にしか見えない。なにせ男であるチアキよりも高身長だ。
 続けて、小柄な少女の方もチアキへの自己紹介を口にする――のだが、その様子はどうにもおかしかった。
「我が名は覇王ノコルディウス……この地では阿久津ノコと名乗っておる! めけと同じく、綺羅星女学院に籍を置いているのだ。よろしく頼むぞ、新たな友よ!」
「……すまん、本当にすまん、八雲。ノコはこういうヤツなんだ……」
「い、いえっ、あの、先輩が謝らなくても……!」
 呆れ混じりにノブユキがフォローに回る始末。いわゆる厨二病、というヤツだろうか。男装の麗人とロックな厨二病少女、なかなかにインパクトの強い二人組である。
 チアキは気圧されまいと気合を入れて、改めて、自分の口から名乗ることにする。
「えっと……八雲チアキです。先輩とは、学校の委員会と、あとバイト先とかが同じで、お世話になってて……」
「うむ、ノブユキから噂は聞いておるぞ! 良き後輩を持って幸せだ、とかな?」
「ノブくん、チアキくんのことよく話してるもんね。この前だって――」
「な、おまえら! なにも本人の前で暴露しなくても……!」

 表面上は和やかに会話をしつつも、チアキの心の中は大荒れだった。なぜならば、彼が知る他の誰よりも、この少女たちはノブユキと親しげに見えたからだ。
(あのメイコって女の子……、まるで宝塚の男役みたいだ。男のおれより、ずっとカッコよくて綺麗だし、先輩とも仲良さそうで……。並んでるだけで絵になるって感じがする……)
 チアキとて、彼の全てを知るわけではないが、それでも学校内やバイト先での彼の様子をついつい目で追ってしまうことはしょっちゅうだ。
 ノブユキは心優しいが口下手で、あまり、他人と軽口を交わしたりは多くない。しかし少女たちとの会話の様子は、まるで家族に対するような気安い雰囲気が滲み出ていた。よほど特別な間柄なのだろうと、ついつい邪推してしまうほどに。
(あのノコっていう女の子だって、ちょっと変わった子だけど美人だし……。もしかしてあの子、先輩の彼女だったりするのか? あんな気さくに話してるし、お互い呼び捨てだし……)
 もしかしたら――二人のどちらかがノブユキの恋人なのではないのか。あるいは、そうでなくてもどちらかにその気があるのではないか。そんな妄想が浮かんだ瞬間、チアキを、どす黒い嫉妬と絶望が支配する。
(……そう、だよな。おれ、なに浮かれてたんだろう……。先輩はノンケだ、女の子が好きなんだ。男で、ただの後輩の俺と一緒にいるより、可愛い女の子と一緒のほうが楽しいに決まってるのに。デートみたいだとか、思い上がりも甚だしい……!)
 一度浮かんでしまったマイナスな思考は止まることなく、チアキの心を塗りつぶしていく。こんなの身勝手な嫉妬で、逆恨みも同然だとわかっているのに、あふれる激情を止められない。


「もういいだろう、二人とも? すまん、本当にすまん、八雲……! こいつらのことは気にしなくていいから――」
「先輩……、その、もしかしなくてもおれ、お邪魔……でしたよね?」
「八雲?」
「お、おれなんかよりも、その、そっちの……皇子さんたちと一緒に回ったほうが……!」
 青褪めた顔で、なんとか『後輩としてふさわしい』言葉を絞りだそうとする態度とは裏腹に、チアキの中では嫉妬に狂った声が鳴り響いていた。

『許せない……ッ、なんだよあの女どもは!! 先輩はおれの先輩なのにっ、おれだけの先輩なのに!! 消したい――目障りだ、消えろ消えろ消えろ!! ――殺すッッ!!』
 まるで、闇の魔法使いに変身してしまったあの瞬間のように、自分で自分をコントロールできない。ノブユキに近づく全ての者が許せない。そんな思考が頭をよぎり、慌てて、自らの意思で否定する。
(い、いや、違う……ッ、おれは違う!! こんなのおれの本心じゃない!! おれはただ、先輩が……先輩が好きなだけ、好きだから、好きな人の幸せを願わなきゃ駄目なのに……!!)
 チアキの変化に気づいたらしいノブユキは、心配そうに血相を変えた。けれどその優しさが、余計に彼を追い詰めていく。
「……八雲? おい、顔色が悪いが大丈夫か!?」
「だ……大丈夫、です、その……。すみません、急になんか……吐き気がして……ッ。ちょっとトイレ行ってくる、ので、先輩は――先輩は、二人と楽しんでてください!!」
「ま、待て、おい!!」
 このままここにいたら――きっと、また暴走して、ノブユキの目の前で変身してしまう。そんな予感をおぼえたチアキは、静止の声も聞かずに駆け出した。
 とにかく、ここではないどこかに逃げたかった。自分が闇の魔法使い・ジェラシィだとバレたくなかった。なにより、少女二人と仲睦まじく話すノブユキの姿を、これ以上直視できなかったのだ。

「八雲……、どうして――?」
 取り残されたノブユキの、どこか悲しげな声も、暴走するチアキには届いていなかった。
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