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逆上型ヤンデレ、逆城サイの復讐劇
逆城サイの復讐劇①-1
しおりを挟む――話は、今から一年半ほど前まで遡る。ヤンデリオの『ボス』を名乗る少年、闇の魔法使いフレンジィが生まれたそのワケを、ここで少し語ろう。
*
「――先生、好きです。愛してるんです。親愛とか敬愛とか、そういうのに留まらない……もっと恋愛的な意味で貴方が好きなんだ! 僕たちは男同士で、僕はまだ子供で、きっと気持ち悪いと思うけれど、こんなの言ってはならないことだとわかっていたけれど……それでも、僕は……!!」
それは、突然の告白だった。
唐突に愛の告白を告げた男――黒髪に眼鏡の、知的な印象の少年だ――の名は逆城サイ。私立夢見ヶ丘男子高校二年生。そして、告白を受けているのは、テディベアのような雰囲気のずんぐりとした髭面の中年男性。サイの通う高校の養護教諭――いわゆる『保健室の先生』である、翠野ハルヒコ、という男だった。
「逆城……? ま、待ってくれ、いきなりどうしたんだ?」
「……言ったじゃないですか、大事な話があるって。冗談でもドッキリでもない、僕は本気ですから」
「た、たしかに相談に乗るとは言ったが……まさかそんな……、想像もしてなくて……」
おろおろとするばかりのハルヒコに、サイは自虐的な笑みを見せる。
「……気持ち悪い、よね。やっぱり」
「え?」
「いいんだ。どうかひと思いにフッてください。そうしたら、もう二度と貴方に関わりませんから」
「関わらないって……おまえ、病弱なくせになに虚勢張ってるんだ……」
「……心配してくれるんだ? やっぱり優しいね、先生は」
サイは成績優秀だが病弱で、保健室の世話になることは多々あった。その彼が養護教諭であるハルヒコと関わらない、なんて無茶な話だ。
何を言うのだと諭すハルヒコに、サイは、卑屈に笑ってみせる。
「でもさ、先生のことをいかがわしい目で見てる男と二人きりとか、嫌でしょう? だから……先生の迷惑になるくらいなら、もう保健室も使わないよ」
「……はあ。馬鹿だなあ、おまえは」
サイの体は小さく震えていた。きっと、ありったけの勇気を振り絞っての告白だったのだろうということは容易に想像がつく。
あまりにも健気で必死なその姿に、ハルヒコは知らず知らずのうちに胸を打たれていた。彼は、その求愛に応えることはできない。それは養護教諭という立場のせいでもあり、男が異性愛者であるせいでもあり、なにより彼には家庭が――愛する妻子がいるからであった。だから本来、この告白は切り捨てられるはずのものだったのだ。切り捨てられるべきものだったのだ。
……それなのに。
「そりゃあ……いきなりのことで驚いたが。嫌だとか、気持ち悪いとか、そんなの思うわけ無いだろう。……どんな形であれ、好きだと思ってもらえるのは嬉しいよ」
「っ!!」
放っておけない、と思ってしまった。彼の心の拠り所が、自分しかないことを知っていたからだ。家族にも学友にも心を開かなかった少年が、唯一、ハルヒコにだけは素直な気持ちをさらけ出すことができるのだとわかっていた。
そんな僅かの気の迷いが、男の優しさが、彼から言うべき言葉を遠ざけた。曖昧な逃げ道を選ばせてしまったのだ。
「え……。せ、先生。ねえ、それって……!」
「ま、待て待て、話は最後まで聞け。おまえの気持ちは嬉しいが……応えてやることはできないよ」
「……どうして? やっぱり、本当は先生も僕のこと、気持ち悪いと思ってるんだろう……?」
「そういうことじゃなくてだな……! ええと……つまり、その、」
期待と不安の入り混じった視線に、ハルヒコは、真実を告げることを躊躇ってしまった。幸か不幸か、彼は単身赴任中であり、少なくとも生徒たちは彼に妻子があるということを知らないだろう。わざわざそれを告げて失恋なぞさせなくても、いずれ、時間が経てばサイの恋も覚めるかもしれないと――こんなひなびたオッサンに夢中になっているなんて、一時の気の迷いに違いないと。ならば、あえて傷付けるようなことを言わなくても良いのではないかと。そんな考えが浮かんでしまったのだ。
だから、諭すような口調で彼は言った。
「……俺はこの高校に務める立場で、おまえは生徒だ。しかも未成年。そもそも俺はおまえの親父さんより歳上なんだぞ? その気持ちは、若気の至りってやつかもしれない」
「そんな……そんなことない!! 僕は悩んで、本気で、あんたが好きで――!!」
「あ……う……、いや、言い方が悪かったな。とにかくおまえはまだ若い。こんなおっさんにかまけて時間を無駄にするんじゃない。……どうしてもって言うんなら、そうだな……少なくとも卒業するまでは駄目だ。それまでは、おまえの気持ちに返事をすることもできないよ」
「先生……」
それはありふれた、湾曲的な断り文句のようであったが、これが正真正銘の初恋だという少年にとっては十分すぎるくらいの肯定だった。
まるで愛を受け入れてもらえたかのように目を輝かせ、驚愕に満ちた声で問いかける。
「……いいのかい? 僕が……僕は、先生のこと、好きでいても……?」
「そりゃあ……良いも何も。気持ちまでは人がどうこう言えたもんじゃあないだろう? それに、おまえにはもっとお似合いの人がいるとは思うが、その気持ち自体は良いものだと思うし……」
「ああ――ありがとう、ハルヒコ先生!!」
ハルヒコが思う以上に、逆城サイという少年はウブで、無垢で、そしてその愛は盲信的とも言える域にあったのだ。端正な顔にとろけるような笑顔を浮かべ、歌うような声で彼は言う。
「……もう、困らせるようなことは言わないよ。卒業するまでは今までどおりにする。……だから、もしも僕が卒業しても、先生のこと好きだったら……もう一度告白してもいいんだよね?」
もう一度――もう一度告白してきたのなら、それは、本気だということだ。その時こそハルヒコは真実を告げるだろう。騙していたと思われるかもしれないが、きっと、今本当のことを告げたら彼は保健室に近寄らなくなるだろう。病弱な彼が無茶をしないためにも、卒業までは、養護教諭と生徒としての関係性を維持したいという打算と――それからハルヒコ個人としても、自分に懐いてくれる生徒を失いたくないという狡い感情が、彼に曖昧な言動を選ばせた。
「……仕方ないなあ。その時は、腹くくってきちんとおまえに向き合うよ、逆城」
「……約束だよ、先生?」
上目遣いでハルヒコを見上げる姿は、まだあどけなく愛らしい。その頭をくしゃりと撫でながら、ハルヒコは、できれば真実を告げる日が来なければいいと願っていた。
*
――それから一年近い時が過ぎた。あの告白が嘘だったかのように、サイは、表面上は普段通りの態度を貫いていた。それでも向けられる視線からは隠しきれない甘ったるさと熱を感じていたが、ハルヒコも努めて平静を装い続け、目に見える限りではそれまでどおりの日常が続いていた。
ハルヒコは妻子のことをきちんと愛していたが、燃え上がるような恋をしていたのは遥か昔の話。久々に己に向けられた熱視線が、嬉しくないというと嘘になる。無論、浮気をするつもりは毛頭ないし、そもそもサイは彼の娘と同い年なのだ。気持ちが嬉しいのは本心でも、恋愛対象となるはずはなかった。
(でも……、あれからだいぶ経ったのに、未だにアイツは俺に惚れてる。卒業したら返事をするなんて、言わなきゃ良かったかな……。こんなの、あいつを傷付けるのを後回しにしてるだけだ……)
今更実は妻子がいる、などと、言い出すことはできなくなっていた。その曖昧な態度はいずれ彼を傷つけると理解してなお、今の仮初の平穏が長続きすればいいのにとさえ思った。
しかし――ハルヒコの願いと、サイの初恋は、思いもよらない形で砕け散ることとなる。
その日はちょうど春休みで、ハルヒコの妻子が旅行がてらにこちらを訪れていた。地元のデパートで、もうすぐ誕生日を迎える娘にプレゼントを選んでやり、そのままレストラン街でランチにしようと一家団欒を過ごしていたのだ。
「夢見ヶ丘ってけっこー田舎だって聞いてたけど、賑わってんじゃん! ねえパパ、ママ、お昼どーする?」
「ちょっと早いけど、ハルカのお誕生日祝いだもの。あんたの好きなお店にしなさいよ。……いいわよね、あなた?」
「ああ、勿論! 今日は奮発しちゃうから、なんでも好きなもの頼みなさい」
「マジで!? パパ太っ腹ぁー!! えーっとお、どーしよっかな……」
娘はイラストレーターになる夢のため、都会の専門学校に通っている。一人暮らしはまだ早いからと妻もそれに着いていき、結果、ハルヒコは単身赴任という形に落ち着いたのだ。今は娘が学校の課題で忙しいらしく、こうして会うのは2ヶ月ぶりになる。
おてんばだが無邪気な娘も、優しくて気遣いのできる妻も、彼にとっては大切な宝物だ。微笑ましいなと頬が緩む。
フロアガイドを吟味しながら、レストランを選ぶ娘の姿をほっこりしながら見ていると――不意にハルヒコは、どこかチリチリと焦げ付くような、覚えのある視線を感じとった。嫌な予感がして振り返る。
そこには、呆然とした顔で立ち尽くす、逆城サイの姿があった。
「…………先、生……?」
「ぁ――、さ、逆城……ッ、」
咄嗟に、喉からひゅっとおかしな音が出た。どうして。どうしてこんな時に会ってしまったのか。混乱し焦る頭では、彼に言うべき言葉が思い浮かばない。何を言っても言い訳にしかならず、それどころか、下手な弁解をすれば今度は妻子から疑念を抱かれてしまう。凍りついたように、何もできなくなってしまう。
「あら? ひょっとして……生徒さん? どうも、うちの主人がいつもお世話になってます~」
「やばっ、超イケメンじゃん! え、高校生だよねっ、名前聞いていい? てかパパと仲いいの? ガッコでのパパってどんなカンジ!?」
何も知らない妻と娘は、のほほんとした様子で挨拶をする。サイの表情がぴくりと動いた。俯いた顔に、ほんの一瞬だけ怒りとも憎しみとも嘆きとも取れない色を浮かべ――次の瞬間には人の良さそうな、彼が普段他人に向けている、仮面めいた笑顔を張り付けていた。
「……先生の……、翠野ハルヒコ先生の、ご家族の方、ですよね」
「ぁ、その……、逆城……、」
「いつもお世話になっています。夢見ヶ丘高校3年、逆城サイ、と申します。僕、少し病弱な質なので、先生にはいつも助けていただいてて……」
そつなくこなされる無難な会話は、いっそ不気味ささえ感じられた。彼にはハルヒコを糾弾する権利がある。取り乱し、彼を罵倒する権利があった。
それなのに、まるで告白そのものがなかったかのように、お手本のような優等生めいたやりとりをやってのける。その姿はハルヒコの心を大いに軋ませた。
「まあ、ご丁寧にどうも!」
「3年ってことは同い年じゃん! ねえねえ逆城くん、よかったらちょっと喋らない? あ、ご飯ならおごるからさ……パパが!」
「お、おい、ハルカ……!」
「……いえ。せっかくのご家族との時間を邪魔しても悪いですし……、僕も用事があるので。失礼させていただきます」
ちらりと、サイがハルヒコの方を見た。他の誰にも悟らせないほどのほんの一瞬だけ。その瞳に、多大なる絶望と憎悪と拒絶の意思を宿して。
「……それじゃ、サヨナラ、先生」
「ッ――!!」
サイの自嘲めいた微笑みに、ハルヒコは、それが単なる別れの挨拶ではないとわかってしまった。それでも、呼び止めることはできなかった。このまま彼を放っておきたくはないと感じたが、かといって、妻子を裏切ることはできないからだ。追いかけたところでサイの思いに応えることはできないからだ。
「……あなた? 顔色が悪いけど……どうしたの?」
「い……いや、すまん、その……なんでも、ないんだ……」
必死に息を吸い込んで、表面上は、なんともない顔を取り繕う。誤魔化すことだけは得意だった。
妻子の心配げな声をどこかうわの空で聞きながら、ハルヒコは、己の軽率さを恨んでいた。
(ああ――なんてことだ、こんな、こんなことって……!! 俺が迷ったりしなければ、ちゃんと、あのとき告白を断っていたら!! こんな、最悪の形で傷つけずに済んだのに――!!)
*
はあはあと荒くなる呼吸を、じっとりとした嫌な汗にまみれた肉体を、ぼやけて霞んでいく視界を、逆城サイはどこか他人事のような心地で認識していた。
あれから――ハルヒコの家族を見てしまってから、何事もないような笑顔を作って立ち去った後、彼は脱兎のごとく駆け出した。あふれる涙を堪らえながら、とにかく、誰もいないところに逃げたいと思う心のままに走っていたのだ。元々、体力もなく病弱な体では、100メートルを全力疾走するのもようやっとといったところだ。心臓はばくばくと脈打ち、肉体の限界を訴えていたが、立ち止まることはできなかった。
(嘘だ――、嘘だ、嘘だ、嘘だ!! これは夢だッ、悪い夢なんだ……!! 先生が僕を裏切るわけないッ、あのひとだけは、他の奴らと違う! 僕をきちんと愛してくれるはずなのに!!)
デパートを飛び出し、あてもなく走り回るうち、彼は雑木林に迷い込んでいた。この辺りは自然豊かで、町中からほんの少し外れてしまえばすぐ山の中だ。この雑木林も、地元の人間からすれば庭のようなもので、今しがたやってきたデパートとサイの通う高校の中間あたりに位置している。
「嘘だ……、嘘だ、嘘だ嘘だ、嘘……ッ、ぁ、がッ!!」
譫言をつぶやきながら走り続けていたサイだったが、木の根に躓き転んだことで、ようやく足を止めることができた。
顔面は咄嗟に庇ったものの、掌を派手に擦りむいてしまったようだ。
「ッ、く……! くそ……、クソッ、クソッ!! ふざけるなよ……!! なんで、なんで、どうして……!!」
じくりとした痛みは、これが紛れもなく現実なのだと告げてくる。家族を目の前にした、ハルヒコの幸せそうな笑顔が脳裏に浮かぶ。理想的な温かい家庭だった。サイの付け入る隙など一切見当たらないほどに。
「僕は……ッ、僕は、信じていたのに……!! 先生だけは違うって……本当の僕をわかってくれる、運命の人だと思っていたのに……!! やっぱり、先生も……本当は……、他の奴らみたいに、影では僕のことを嘲笑って……!!」
溢れて止まらない涙が、ぼとぼとと地面に吸い込まれていく。憎い。許せない。裏切られた。そんな感情が彼を埋め尽くしているのに、それでも、咄嗟に彼に嫌われまいと優等生ぶった仕草をしてしまった自身にも腹が立つ。
「あぁ……、なんで、どうして!! あんな間抜けヅラの中年女に、頭の軽そうな小娘に、この僕が負けるなんて……!! あんな奴らより余程、僕のほうが先生を幸せにできる……! そのはず、そのはず……なのに……!!」
ハルヒコ自身が、その妻子が、全てが憎くて恨めしくて仕方がない。嫉妬の炎に焼かれた心が、全て滅茶苦茶にしてやれたらいいのにと訴える。
――ずっと、ずっと我慢していた。好きになってはいけないと思っていた。それでも気持ちを抑えきれず、一年前、ヤケを起こして行った告白を、拒絶されないだなんて思ってもみなかった。
逆城サイは愚かにも信じていたのだ。卒業後、互いの立場というしがらみの無くなったその時、ハルヒコは己を受け入れるものだとばかり思っていた。たとえ今はそのつもりがなくとも、己の愛が伝われば、いつか振り向いてくれるのだと思っていたのだ。
嗚呼――それなのに!!
嘆き続けるサイの足元には、いつの間にか、なにやら奇妙に蠢く黒い影が集まっていた。虫でもなければ、植物でもない――暗闇をそのまま切り取ったような影そのものが、意思を持つように忍び寄る。
「ッ……? ……誰か、いるのかい」
なにかを感じ取ったサイが顔を上げる。瞬間、己の足元だけが、物理法則を無視した奇妙な影に包まれていることに気がついた。太陽の向きとはでたらめな、そこにできるはずもない暗がりが、逆城サイを取り囲んでいるのだ。
「ぁ――、誰か……、呼んでる……?」
突然、サイの瞳から光が失われた。何かに引き寄せられるようにふらふらと歩み出す。足元の影は、彼にピッタリ寄り添いながら動いている。
「そう……そうだ……、そうだとも……。僕は彼が憎い……殺したいくらい、愛してる……。……君も? 君も、誰かにそんな感情を……?」
ここにはいない誰かと話すかのようにブツブツと、彼は言葉を呟いている。サイが向かうのは林の奥深くだった。立ち入り禁止、と書かれた柵を乗り越えると、そこにはどす黒い色をした底なし沼が広がっている。
衣服が汚れるのもお構いなしに、サイは、迷わぬ足取りで沼の中へと歩いていく。肉体がズブズブと沈んでいっているのに、そこには一切の恐怖もない。
「……はは、いいよ、気に入った!! 力を貸してやるよ……だから、どうか、僕に……僕に力を!! 復讐するための力を……!!」
サイの足が、腰が、徐々に沼へと呑まれていく。追いかけてきた不気味な影たちが、悦ぶようにたぷんたぷんと沼水を震わせた。
腰――胸――肩――そして、頭。ゆっくりと沈みゆくサイは、恍惚とした笑みを浮かべ、祈るように胸元で手を組んでいた。
「嗚呼……、神様!! どうか……どうか僕の愛に、祝福を!! この狂愛に勝利を!!」
すっかり様子のおかしくなった彼は、その一言を残し、沼地の奥底へと沈んでしまった。
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