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第一章 根津精肉店復活祭と会長からのお願い。
第3話 カモ~ン、友三爺さん!!
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俺は、壊れた業務用冷蔵庫の取っ手を何かに促される様に、両手で思いっきり力を込めて開けようとした。しかし...開かない。渾身の力を込めて、サビ付いた保冷庫の扉を強引に開けようとする。
がガ、ガガ...。
「す、少し動いたぞ!!」
地下室には俺以外、誰もいない。でも、何となく声に出したくて仕方がなかった。更にもう一度、渾身の力をこめる。
がガ、ガガ...ガガガ!
「う、動いている!!さっきよりも!!」
くそ、こんなこと事なら身体を鍛えておくんだった。営業で毎日2万歩ぐらいは歩いていたけど、上肢と広背筋の筋力はからっきしだ。もっと鍛えないとな...。いや、そんなことよりこの扉だ。もう一度だ!
ガガガ、ガガガ...ガガガガ!
もうすこしだ!
ガガ、ガ、ガガがガガガガガガガガガガッ!!バタン!!!
サビ付いているだけに、やたらと大きな音を立てながら、扉が勢いよく開いた!
やった!!と思った瞬間...!
ピカァァァァァァァァァァァ!!!!
壊れた冷蔵庫の扉を開けた瞬間、地下室全体がまばゆい光に覆われた!!
うわ、なんだこの眩しさは...!まるで、ステージ上のスポットライトが直接、俺の目の前に当てられたかのような強烈な眩しさだ。
俺のおめめ、大丈夫かな...?
しばらくの間、俺の網膜を焼き焦がすかの様なまばゆい光によって、目を開けることができなかった。
「おいおい、どういう事だよ...。ありえねえって...」
誰に聞かせるでもなく、自分を落ち着かせるかのように、現実に起こった感想をただただ呟いてしまう。
数秒後、少しずつ慣れてきたので、そーと目を開けると、扉の中には青空が一面に広がる広大な大地が見えた。そして、なぜだか爽やかなそよ風に、温かな日差しも感じる...。
って、おいおい⁉︎地下室の壊れた冷蔵庫だろう?何で見の前に、地上の楽園のような光景が広がっているんだ⁉︎
何で光が⁉︎何で大地が⁉︎風が⁉︎そして、小鳥のさえずる鳴き声が聞こえるの⁉︎
もう⁉︎だらけだ。さっぱり分からない。理解できない。ありえない現実を受け入れることも出来ぬまま、地下室で壊れた業務用冷蔵庫の内部を、ただただ見守っていた。いや見守る事しかできなかった。
すると...。
「さあ、中に入るのじゃ!その扉の中に!そして、向うの地でお前が来ることを待ちわびている者達と共に、新たな道を歩む歩むのじゃ!太郎よ!!」
そう、地下室の中に大きな声が響き渡った。
おいおい⁉︎もうはっきりと声が聞こえたぞ⁉︎それに今、間違いなく俺の事を太郎と言っただろ⁉︎この声ってまさか...。
「爺さんなのか⁉︎なあ、友三爺さんなんだろ⁉︎いるなら返事をしておくれよ⁉︎」
"根津精肉店"創業者。根津友三。俺の爺さんだ。俺が小さい頃、よく遊んでくれた。爺さんだけが仕入れてくる旨い肉があると評判だったらしい。そんな爺さんの声がはっきりと聞こえた。
あれは、間違えなく友三爺さんだ!思い出した!爺さん、友三爺さん、いるなら返事をしてくれよ!!
地下室で大きな声で叫ぶが、俺の声が反響するだけで、俺の呼びかけに応える声は無かった...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「くそ、なんなんだよいったい...!」
訳が分からない現実に、戸惑いを隠すことができない。だが、目の前の扉の向こうの美しい光景が、気になって仕方がない。それに、向こう側には友三爺さんがいるかもしれない。
向こうに行っても帰ってこれるよね...。まさか黄泉の国とかに行ったきりにならないよね...。もし俺まで向こうの国に行っちまったら、お袋が寝込んじまう。
だけど...。えーい、ままよ!!行ってみたいという誘惑には勝てない。それに、何となく行かなければならないような気がする。友三爺さんらしき声が言っていた、"俺を待ちわびている者達"が妙に気になる。そんな者達がいるのなら、俺は...。
恐る恐る...扉の中に足を踏み入れた。その瞬間!!
パシュュュュュュュュュュュュ!!!!
「うぉ!な、なんだ、なんだ!!!」
体中のいたる所にある約500万箇所の毛穴から、何かが入ってくる感覚がした。
「ぐ、ぐわ!!な、何なんだ⁉︎体中の毛穴から何かが入ってくる感じがする⁉︎でも...」
だが、それは無理やり押し入ってくるというよりも、むしろ、俺の方から望んで取り入れている様な感じがした。
そう、カラカラのスポンジがこの瞬間を待っていたかの様に、体中の全細胞が喜び、自らが進んで吸い込んでいる、そんな感覚だ。
パシュュュュュュュュ...。
約1分間に及ぶ不思議な体験が終わった。いやー、びっくりした。一体何だったんだろう?
それにここはどこだ?温かい日差しの中、そよ風の音が聞こえてくる。遠くの方からは川のせせらぎの様な音も。
俺が入ってきた冷蔵庫の扉は、木々に囲まれて見えにくくなっている。そして、おかしなことにステンレス製であった扉が、こちら側から見ると木の素材に変わっていた。まるで、いや間違いなく、カモフラージュされている。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「は~、気持ちいい~」と言いつつ、身体を思いっきり伸ばした。だが、そういえば...。
そういえば...と我に帰り、先ほどの何かが身体に入りこんでくる感覚は、一体何だったんだろう?
やばっ!!何か変なモノを身体に取り入れてしまったのだろうか⁉︎
自分の身体に異変が無いかと思い、隅々まで確認をしてみた。だが、特に目立つ変化は見当たらない。それどころか、先ほどまでと比べて身体の調子がすこぶる良い。足先の冷えや腰の痛みさえも、消え去っている様な気がする。
そんな自分の身体の変化に、喜ぶべきか驚くべきか、その感情が定まらずに戸惑っていると、後方から何かが近づいてくる気配を感じた。振り返ってみると...。
「トאמא أم ܐܡܐ μサητέアρα אח أخ アカαܐܚ !!」
見知らぬ女性が大声を上げながら、自分の方に向かって駆け寄ってきていた。
いや、驚くべき速さで彼女はこちらに向かって来る!尋常じゃないスピード!アスリートのそれを超えている⁉︎まるでこの前のオリンピックで優勝した、フローズン・ジョセフィーナのようだ!いや、それ以上⁉︎
「トאמא أم ܐܡܐ ゾウサητέアイタ אח أخ アカッܐܚ !!」
フローズン・ジョセファナの走りを思い出していたら、あっという間に見知らぬ女性が、目の前に迫っていた!そして...。
全身で俺に抱きついてきた。俺は彼女の勢いに押され、一緒に草原に倒れ込んでしまった。
彼女は草原に倒れこんだ事など全く気にせず、抱きついた両手に力を込めて「トモゾウサη、トモゾウサン、アイタカッタ!!」と叫んだ。
うん、ドラマの一幕の様で悪い気はしない。
いやいや、どちら様でしょうか?
彼女は一言で表現するなら、美しい北欧系の女性だった。
なぜ、壊れた地下室の冷蔵庫を通り抜けた先で、こんなにも美しい女性と俺は抱き合っているのだろう?そして...ここは何処ですか⁉︎
さらに彼女は明らかに"トモゾウサン"と言っている。絶対、友三爺さんの事を指しているに違いない..。
しかし、なぜ友三爺さんのことを知っているんだ⁉︎爺さんと俺を間違えたのかもしれないが、彼女と友三爺さんは、その...抱き付くような関係だったのか?
年の差婚⁉︎不倫⁉︎
友三爺さん、何をやっているんだよ~!!
もう訳が分からなすぎる...。頼むから説明をしてくれ!!友三爺さん、見ているなら出てきてくれよ!!
カモ~ン、友三爺さん!!
がガ、ガガ...。
「す、少し動いたぞ!!」
地下室には俺以外、誰もいない。でも、何となく声に出したくて仕方がなかった。更にもう一度、渾身の力をこめる。
がガ、ガガ...ガガガ!
「う、動いている!!さっきよりも!!」
くそ、こんなこと事なら身体を鍛えておくんだった。営業で毎日2万歩ぐらいは歩いていたけど、上肢と広背筋の筋力はからっきしだ。もっと鍛えないとな...。いや、そんなことよりこの扉だ。もう一度だ!
ガガガ、ガガガ...ガガガガ!
もうすこしだ!
ガガ、ガ、ガガがガガガガガガガガガガッ!!バタン!!!
サビ付いているだけに、やたらと大きな音を立てながら、扉が勢いよく開いた!
やった!!と思った瞬間...!
ピカァァァァァァァァァァァ!!!!
壊れた冷蔵庫の扉を開けた瞬間、地下室全体がまばゆい光に覆われた!!
うわ、なんだこの眩しさは...!まるで、ステージ上のスポットライトが直接、俺の目の前に当てられたかのような強烈な眩しさだ。
俺のおめめ、大丈夫かな...?
しばらくの間、俺の網膜を焼き焦がすかの様なまばゆい光によって、目を開けることができなかった。
「おいおい、どういう事だよ...。ありえねえって...」
誰に聞かせるでもなく、自分を落ち着かせるかのように、現実に起こった感想をただただ呟いてしまう。
数秒後、少しずつ慣れてきたので、そーと目を開けると、扉の中には青空が一面に広がる広大な大地が見えた。そして、なぜだか爽やかなそよ風に、温かな日差しも感じる...。
って、おいおい⁉︎地下室の壊れた冷蔵庫だろう?何で見の前に、地上の楽園のような光景が広がっているんだ⁉︎
何で光が⁉︎何で大地が⁉︎風が⁉︎そして、小鳥のさえずる鳴き声が聞こえるの⁉︎
もう⁉︎だらけだ。さっぱり分からない。理解できない。ありえない現実を受け入れることも出来ぬまま、地下室で壊れた業務用冷蔵庫の内部を、ただただ見守っていた。いや見守る事しかできなかった。
すると...。
「さあ、中に入るのじゃ!その扉の中に!そして、向うの地でお前が来ることを待ちわびている者達と共に、新たな道を歩む歩むのじゃ!太郎よ!!」
そう、地下室の中に大きな声が響き渡った。
おいおい⁉︎もうはっきりと声が聞こえたぞ⁉︎それに今、間違いなく俺の事を太郎と言っただろ⁉︎この声ってまさか...。
「爺さんなのか⁉︎なあ、友三爺さんなんだろ⁉︎いるなら返事をしておくれよ⁉︎」
"根津精肉店"創業者。根津友三。俺の爺さんだ。俺が小さい頃、よく遊んでくれた。爺さんだけが仕入れてくる旨い肉があると評判だったらしい。そんな爺さんの声がはっきりと聞こえた。
あれは、間違えなく友三爺さんだ!思い出した!爺さん、友三爺さん、いるなら返事をしてくれよ!!
地下室で大きな声で叫ぶが、俺の声が反響するだけで、俺の呼びかけに応える声は無かった...。
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「くそ、なんなんだよいったい...!」
訳が分からない現実に、戸惑いを隠すことができない。だが、目の前の扉の向こうの美しい光景が、気になって仕方がない。それに、向こう側には友三爺さんがいるかもしれない。
向こうに行っても帰ってこれるよね...。まさか黄泉の国とかに行ったきりにならないよね...。もし俺まで向こうの国に行っちまったら、お袋が寝込んじまう。
だけど...。えーい、ままよ!!行ってみたいという誘惑には勝てない。それに、何となく行かなければならないような気がする。友三爺さんらしき声が言っていた、"俺を待ちわびている者達"が妙に気になる。そんな者達がいるのなら、俺は...。
恐る恐る...扉の中に足を踏み入れた。その瞬間!!
パシュュュュュュュュュュュュ!!!!
「うぉ!な、なんだ、なんだ!!!」
体中のいたる所にある約500万箇所の毛穴から、何かが入ってくる感覚がした。
「ぐ、ぐわ!!な、何なんだ⁉︎体中の毛穴から何かが入ってくる感じがする⁉︎でも...」
だが、それは無理やり押し入ってくるというよりも、むしろ、俺の方から望んで取り入れている様な感じがした。
そう、カラカラのスポンジがこの瞬間を待っていたかの様に、体中の全細胞が喜び、自らが進んで吸い込んでいる、そんな感覚だ。
パシュュュュュュュュ...。
約1分間に及ぶ不思議な体験が終わった。いやー、びっくりした。一体何だったんだろう?
それにここはどこだ?温かい日差しの中、そよ風の音が聞こえてくる。遠くの方からは川のせせらぎの様な音も。
俺が入ってきた冷蔵庫の扉は、木々に囲まれて見えにくくなっている。そして、おかしなことにステンレス製であった扉が、こちら側から見ると木の素材に変わっていた。まるで、いや間違いなく、カモフラージュされている。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「は~、気持ちいい~」と言いつつ、身体を思いっきり伸ばした。だが、そういえば...。
そういえば...と我に帰り、先ほどの何かが身体に入りこんでくる感覚は、一体何だったんだろう?
やばっ!!何か変なモノを身体に取り入れてしまったのだろうか⁉︎
自分の身体に異変が無いかと思い、隅々まで確認をしてみた。だが、特に目立つ変化は見当たらない。それどころか、先ほどまでと比べて身体の調子がすこぶる良い。足先の冷えや腰の痛みさえも、消え去っている様な気がする。
そんな自分の身体の変化に、喜ぶべきか驚くべきか、その感情が定まらずに戸惑っていると、後方から何かが近づいてくる気配を感じた。振り返ってみると...。
「トאמא أم ܐܡܐ μサητέアρα אח أخ アカαܐܚ !!」
見知らぬ女性が大声を上げながら、自分の方に向かって駆け寄ってきていた。
いや、驚くべき速さで彼女はこちらに向かって来る!尋常じゃないスピード!アスリートのそれを超えている⁉︎まるでこの前のオリンピックで優勝した、フローズン・ジョセフィーナのようだ!いや、それ以上⁉︎
「トאמא أم ܐܡܐ ゾウサητέアイタ אח أخ アカッܐܚ !!」
フローズン・ジョセファナの走りを思い出していたら、あっという間に見知らぬ女性が、目の前に迫っていた!そして...。
全身で俺に抱きついてきた。俺は彼女の勢いに押され、一緒に草原に倒れ込んでしまった。
彼女は草原に倒れこんだ事など全く気にせず、抱きついた両手に力を込めて「トモゾウサη、トモゾウサン、アイタカッタ!!」と叫んだ。
うん、ドラマの一幕の様で悪い気はしない。
いやいや、どちら様でしょうか?
彼女は一言で表現するなら、美しい北欧系の女性だった。
なぜ、壊れた地下室の冷蔵庫を通り抜けた先で、こんなにも美しい女性と俺は抱き合っているのだろう?そして...ここは何処ですか⁉︎
さらに彼女は明らかに"トモゾウサン"と言っている。絶対、友三爺さんの事を指しているに違いない..。
しかし、なぜ友三爺さんのことを知っているんだ⁉︎爺さんと俺を間違えたのかもしれないが、彼女と友三爺さんは、その...抱き付くような関係だったのか?
年の差婚⁉︎不倫⁉︎
友三爺さん、何をやっているんだよ~!!
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