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第二章 アーレントと友三爺さん
第33話 黒パン一個と同じ値段
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源さん、ボルト、カンナと共に昼食を楽しんだ後、アーレント邸を訪れた。漁や昼食の準備などで時間を費やしたため、到着したのは三時半頃になってしまった。ーレント邸に着くと、キャロンとマーシュンが俺のふくらはぎに飛びついてきた。
うーん、歓迎の仕方が独特だな。
その後、新たに仲間に加わったボルトとカンナを皆んなに紹介した。「可愛い~♡可愛い~♡」と皆んなが大絶賛。
ボルトとカンナは「きゅ~♡」と愛くるしい鳴き声と笑顔を全員にプレゼント。だが、カンナは小声でボルトに「もっと首を右斜め45度に傾けるの!ほら、今よお兄ちゃん!」と指示を出しているのが聞こえた...。恐るべし策士、カンナ!
さっそく皆んなにお土産を配ることにした。キャロンとマーシュンには、たくさんの種類のお菓子が詰まった”バラエティパック”を手渡した。
「この袋、すごくキラキラしてる!」
「本当に素敵!キラキラ!」
キャロンとマーシュンは、中身よりもまず袋自体に驚いたようだ。確かに、こんなにキラキラして絵や文字が描かれた袋は、こちらでは見かけないもんな。
二人に手渡したモノがお菓子であることを伝えると、キャロンとマーシュンは飛び上がって喜び、ジュージュンの元に報告しに行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
コーヒーや紅茶のお茶菓子として、”バラェティパック”を開けて皆んなに配った。すると、バウムロールを一つ食べたカーシャが驚愕の表情を浮かべ、「こ、こんなに甘くまろやかな食べ物は...初めてです!」と声を上げた。
も、もっと「美味し~い♡」とか可愛い笑顔を期待したのに...⁉なぜ驚愕の表情に⁉それもなぜか顔色も青白い⁉
「お、王族でも食べたことは無いはずです。た、太郎様!こ、こんな高級なお菓子を子供たちに、それもあんなに大量に頂いてしまってもよろしいのでしょうか⁉」とジュージュンも慌てている。
大人たちの反応に、子供たちもどうしていいのか分からず、ジュージュンのふくらはぎにぴったりと張り付いている。
な、何だかとんでもないことをしてしまったのかな...。王族って、そんな質素な暮らしをしているの、こっちって...⁉
ジュージュンやカーシャに「そんなに気にしないで。地球ではこのお菓子、大銅貨四枚分ぐらいの価値なんだ...」というと、さらに皆んなが引いた。
「まじですか...」(ジン)
「これ一つが大銅貨四枚分?一つ一つが見たこともないほど綺麗な袋に入っていて、”黒パン一個”と同じ値段なの?」とエメリアが驚愕の表情を浮かべた。
「違うよ。全部でだよ」と俺が言うと、さらに皆んながドン引き状態。
黒パン一個分の値段、高くない?
「こ、こんな美味しいお菓子が一袋あったら、ジンの欲しがっているミスリル製のロングソードが余裕で買えてしまいますよ...」とムーグは引きつった笑顔で言った。
皆んなが深く頷く。ミスリルってすごく希少な鉱物だったよな。なぁ...親父、皆んながそう言っているけど、本当にそんなに貴重なものなのかい?
死んじまった異世界大好き親父に心の中で問いかけてみた。
「太郎様が暮らしていらっしゃる地球なる場所は、こちらとは大違いのようですね...」と、サイアスが皆んなの意見を代弁するかのように呟いた。
その時、集団から外れていた男が...動き出した。驚きながらもビジネスチャンスを察知したサイモンが、「後でもう少し...お話をお伺え出来ませんか...」と、両目を”$”に輝かせて俺に話しかけてきた。
そりゃ、商談したくなるよな。ちなみにミスリルのロングソードの値段がどれくらいなのか、俺はそっちの方が気になるけど...。
ヤバイ、カーシャには”油性マジック8色入りセット”を渡そうと思っていたが、絶対もっと大ごとになる。それにカーシャの事だ。絶対受け取ってくれないだろう。それならば...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺は、本に挟む”しおり”をカーシャに渡した。ちょうどエメリアに渡した”たとう紙”と同じ美濃和紙で出来たモノだ。
黒色を主体に、緑色でクローバーが描かれたシンプルなモノ。
「これは...何でしょうか⁉」カーシャは、俺がまたとんでもないモノを渡してくると思ったのか、すごく構えていたが、”しおり”を見ると、どこかほっとした表情を浮かべた。
「す、すごくキレイな模様が描かれていますが...どのようなモノでしょうか?」と尋ねてきた。
「しおりは、本のページに目印を付けるための道具だよ。読書を中断した際に、次に読むページをすぐに見つけられるようにするためにさ。カーシャは色々な本を読むだろう?だからちょうどいいと思ってさ。それに、そのクローバーの模様は幸運を招くんだよ」
そう言いながら、最初に渡そうとした”油性マジック8色入りセット”を慌てて後ろに隠した。
「私が、本を読むことが好きだと知って、それも幸運を招く模様まで...」
そう言ってカーシャはもう一度、俺が渡した”しおり”を見つめて呟いた。
そして先ほどから強張っていた表情も緩み、両頬を真っ赤にしながら「わ、私の為に、こんな貴重なモノをわざわざ持って来て頂きありがとうございます」と深々と頭を下げてお礼を言った。
「い、いや、喜んでくれて、よかったよ!」と深々とお礼を述べるカーシャに驚きつつも、受け取ってくれたことにほっとした。いや...かなりほっととした。
疲れたな...。帰ってサウナ入って、”タコマンボウ”でホッピーを飲みたいな...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一息ついてから、イースカンダスの市場に行くこととなった。俺が「現地の事をもっと知りたい」と言うと、カーシャが元気一杯に「それなら市場をご案内します!」と声をあげた。
ジュージュン曰く、カーシャは”しおり”を頂いたお礼ができると張り切っているようだ。本当にいい子だな、カーシャは。それと比べて、大学院生のいとこの”朋美”はお年玉を催促してきて、渡したらそれっきり。可愛げがない。何だかイライラしてきた。
まあ、朋美の話はさておき、イースカンダス最大の規模を誇る”バーズン市場”は、魚や肉だけでなく、新鮮な魚を使った料理屋や飲み屋も立ち並んでいるらしい。さらには、海の男たちを相手にした娼館も...。
うーん。どれが一番気になるかはご想像にお任せするが、是非とも覗いてみたいものだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「それではそろそろ市場の方に向かいましょうか」
どうやらダイスも市場まで一緒に来るようだ。ダイスは一日見ないだけでスタスタと普通に歩き、身体全体にも肉がついた様だ。ただし、こっそりとトイレに何度か行っていた様だが...。
”バーズン市場”は日本の商店街のようだった。それと、先程までバウムロールを握ってオドオドしていたカーシャとは違い、俺の隣でお店の説明をテキパキとする美人秘書の様に振舞っている。
ちょうど時刻は夕刻時、本日の夕食の為の食材を買いに来るご婦人達や、お店で済ませようとする若者たちでごった返していた。
何だか俺が小さい頃の”柳ケ瀬風雅商店街”を思い出すな。夕刻時はこんな感じだったな。
朝に水揚げされたものだろう。日本でもお馴染みのイワシ、サバ、サンマ、カツオ、シャケなどが所狭しと並べられている。
ただし、水揚げされた魚に対して、日本のようにふんだんに氷を使っているわけでは無いため、痛みが早そうだ。
特に日本人は鮮度にこだわる。バロンやエメリア、カーシャに聞くと、こちらでは魚を生で食べる習慣がないとのことだった。
日本のように、鮮度命という訳でもないようだ。歩いていると、至る所で魚を焼いているお店が目立つ。うん、いい匂いだ。
傷む前に食べてしまえという感じだ。
鮮度は今回の様にアイテムボックスに入れてしまえばいいが、問題は...別なんだよな...。
日本人は鮮度とともに、産地にもこだわる。これはお客さんだけでなく、税務署や保健所も同様だ。
オーク肉の場合、地球の市場で同じ量の豚肉を仕入れて、何とかごまかしてきた。
同じ様にするしかないかなぁ~。でも魚類は種類も豊富だからなぁ。それに柴さんに何と言えばいいんだろう?友三爺さんの頃と違うだろうしな。俺が「市場から買ってきたよ」と言ってもごまかしきれないと思う。
それこそ、”DNA検査”などされたらどうなるんだろう?エラー表示かな?”岩手産”って都合よく出てくれないかな?
でないよな~。
いや、魔法ならできるか⁉今度試してみるか...。しかし、すべてが俺の魔法頼みでは、結局友三爺さんと同じことになってしまう。もし俺が死んだり、サーマレントに行けなくなったら、また同じ問題に直面することになるだろう。
う~ん、俺以外にもサーマレントに来れる人や、最低限、地球にも協力者が欲しいいな...。
俺は無意識に歩き回りながら、魚をじっと見つめて奇妙な行動を取っていたらしい。自分では気づいていなかったが…。
そんな俺の心を見透かしたかのように、サイモンは小声で「一つ提案があります。ただし、これは非常にシークレットな内容なので、今夜、父を含めたごく一部のメンバーだけでお話させていただきます」と、その表情は真剣そのもので、思わずこちらまで緊張してしまうような重々しさがあった。
サイモンは真剣な表情で言った。その言葉には、こちらまで緊張してしまうような重々しいオーラが漂っていた...。
コメントです。貨幣価値をまとめてみました。あと、更新が遅くなり、すみません。なかなか進まなくて...。
◇ 貨幣価値。
小銅貨(1円)
中銅貨(10円)
大銅貨(100円)
鉄貨(1000円)
銀貨(1万円)
金貨(10万円)
白金貨(100万円)
ミスリル貨(1000万円)
赤金貨(一億円)
うーん、歓迎の仕方が独特だな。
その後、新たに仲間に加わったボルトとカンナを皆んなに紹介した。「可愛い~♡可愛い~♡」と皆んなが大絶賛。
ボルトとカンナは「きゅ~♡」と愛くるしい鳴き声と笑顔を全員にプレゼント。だが、カンナは小声でボルトに「もっと首を右斜め45度に傾けるの!ほら、今よお兄ちゃん!」と指示を出しているのが聞こえた...。恐るべし策士、カンナ!
さっそく皆んなにお土産を配ることにした。キャロンとマーシュンには、たくさんの種類のお菓子が詰まった”バラエティパック”を手渡した。
「この袋、すごくキラキラしてる!」
「本当に素敵!キラキラ!」
キャロンとマーシュンは、中身よりもまず袋自体に驚いたようだ。確かに、こんなにキラキラして絵や文字が描かれた袋は、こちらでは見かけないもんな。
二人に手渡したモノがお菓子であることを伝えると、キャロンとマーシュンは飛び上がって喜び、ジュージュンの元に報告しに行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
コーヒーや紅茶のお茶菓子として、”バラェティパック”を開けて皆んなに配った。すると、バウムロールを一つ食べたカーシャが驚愕の表情を浮かべ、「こ、こんなに甘くまろやかな食べ物は...初めてです!」と声を上げた。
も、もっと「美味し~い♡」とか可愛い笑顔を期待したのに...⁉なぜ驚愕の表情に⁉それもなぜか顔色も青白い⁉
「お、王族でも食べたことは無いはずです。た、太郎様!こ、こんな高級なお菓子を子供たちに、それもあんなに大量に頂いてしまってもよろしいのでしょうか⁉」とジュージュンも慌てている。
大人たちの反応に、子供たちもどうしていいのか分からず、ジュージュンのふくらはぎにぴったりと張り付いている。
な、何だかとんでもないことをしてしまったのかな...。王族って、そんな質素な暮らしをしているの、こっちって...⁉
ジュージュンやカーシャに「そんなに気にしないで。地球ではこのお菓子、大銅貨四枚分ぐらいの価値なんだ...」というと、さらに皆んなが引いた。
「まじですか...」(ジン)
「これ一つが大銅貨四枚分?一つ一つが見たこともないほど綺麗な袋に入っていて、”黒パン一個”と同じ値段なの?」とエメリアが驚愕の表情を浮かべた。
「違うよ。全部でだよ」と俺が言うと、さらに皆んながドン引き状態。
黒パン一個分の値段、高くない?
「こ、こんな美味しいお菓子が一袋あったら、ジンの欲しがっているミスリル製のロングソードが余裕で買えてしまいますよ...」とムーグは引きつった笑顔で言った。
皆んなが深く頷く。ミスリルってすごく希少な鉱物だったよな。なぁ...親父、皆んながそう言っているけど、本当にそんなに貴重なものなのかい?
死んじまった異世界大好き親父に心の中で問いかけてみた。
「太郎様が暮らしていらっしゃる地球なる場所は、こちらとは大違いのようですね...」と、サイアスが皆んなの意見を代弁するかのように呟いた。
その時、集団から外れていた男が...動き出した。驚きながらもビジネスチャンスを察知したサイモンが、「後でもう少し...お話をお伺え出来ませんか...」と、両目を”$”に輝かせて俺に話しかけてきた。
そりゃ、商談したくなるよな。ちなみにミスリルのロングソードの値段がどれくらいなのか、俺はそっちの方が気になるけど...。
ヤバイ、カーシャには”油性マジック8色入りセット”を渡そうと思っていたが、絶対もっと大ごとになる。それにカーシャの事だ。絶対受け取ってくれないだろう。それならば...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺は、本に挟む”しおり”をカーシャに渡した。ちょうどエメリアに渡した”たとう紙”と同じ美濃和紙で出来たモノだ。
黒色を主体に、緑色でクローバーが描かれたシンプルなモノ。
「これは...何でしょうか⁉」カーシャは、俺がまたとんでもないモノを渡してくると思ったのか、すごく構えていたが、”しおり”を見ると、どこかほっとした表情を浮かべた。
「す、すごくキレイな模様が描かれていますが...どのようなモノでしょうか?」と尋ねてきた。
「しおりは、本のページに目印を付けるための道具だよ。読書を中断した際に、次に読むページをすぐに見つけられるようにするためにさ。カーシャは色々な本を読むだろう?だからちょうどいいと思ってさ。それに、そのクローバーの模様は幸運を招くんだよ」
そう言いながら、最初に渡そうとした”油性マジック8色入りセット”を慌てて後ろに隠した。
「私が、本を読むことが好きだと知って、それも幸運を招く模様まで...」
そう言ってカーシャはもう一度、俺が渡した”しおり”を見つめて呟いた。
そして先ほどから強張っていた表情も緩み、両頬を真っ赤にしながら「わ、私の為に、こんな貴重なモノをわざわざ持って来て頂きありがとうございます」と深々と頭を下げてお礼を言った。
「い、いや、喜んでくれて、よかったよ!」と深々とお礼を述べるカーシャに驚きつつも、受け取ってくれたことにほっとした。いや...かなりほっととした。
疲れたな...。帰ってサウナ入って、”タコマンボウ”でホッピーを飲みたいな...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一息ついてから、イースカンダスの市場に行くこととなった。俺が「現地の事をもっと知りたい」と言うと、カーシャが元気一杯に「それなら市場をご案内します!」と声をあげた。
ジュージュン曰く、カーシャは”しおり”を頂いたお礼ができると張り切っているようだ。本当にいい子だな、カーシャは。それと比べて、大学院生のいとこの”朋美”はお年玉を催促してきて、渡したらそれっきり。可愛げがない。何だかイライラしてきた。
まあ、朋美の話はさておき、イースカンダス最大の規模を誇る”バーズン市場”は、魚や肉だけでなく、新鮮な魚を使った料理屋や飲み屋も立ち並んでいるらしい。さらには、海の男たちを相手にした娼館も...。
うーん。どれが一番気になるかはご想像にお任せするが、是非とも覗いてみたいものだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「それではそろそろ市場の方に向かいましょうか」
どうやらダイスも市場まで一緒に来るようだ。ダイスは一日見ないだけでスタスタと普通に歩き、身体全体にも肉がついた様だ。ただし、こっそりとトイレに何度か行っていた様だが...。
”バーズン市場”は日本の商店街のようだった。それと、先程までバウムロールを握ってオドオドしていたカーシャとは違い、俺の隣でお店の説明をテキパキとする美人秘書の様に振舞っている。
ちょうど時刻は夕刻時、本日の夕食の為の食材を買いに来るご婦人達や、お店で済ませようとする若者たちでごった返していた。
何だか俺が小さい頃の”柳ケ瀬風雅商店街”を思い出すな。夕刻時はこんな感じだったな。
朝に水揚げされたものだろう。日本でもお馴染みのイワシ、サバ、サンマ、カツオ、シャケなどが所狭しと並べられている。
ただし、水揚げされた魚に対して、日本のようにふんだんに氷を使っているわけでは無いため、痛みが早そうだ。
特に日本人は鮮度にこだわる。バロンやエメリア、カーシャに聞くと、こちらでは魚を生で食べる習慣がないとのことだった。
日本のように、鮮度命という訳でもないようだ。歩いていると、至る所で魚を焼いているお店が目立つ。うん、いい匂いだ。
傷む前に食べてしまえという感じだ。
鮮度は今回の様にアイテムボックスに入れてしまえばいいが、問題は...別なんだよな...。
日本人は鮮度とともに、産地にもこだわる。これはお客さんだけでなく、税務署や保健所も同様だ。
オーク肉の場合、地球の市場で同じ量の豚肉を仕入れて、何とかごまかしてきた。
同じ様にするしかないかなぁ~。でも魚類は種類も豊富だからなぁ。それに柴さんに何と言えばいいんだろう?友三爺さんの頃と違うだろうしな。俺が「市場から買ってきたよ」と言ってもごまかしきれないと思う。
それこそ、”DNA検査”などされたらどうなるんだろう?エラー表示かな?”岩手産”って都合よく出てくれないかな?
でないよな~。
いや、魔法ならできるか⁉今度試してみるか...。しかし、すべてが俺の魔法頼みでは、結局友三爺さんと同じことになってしまう。もし俺が死んだり、サーマレントに行けなくなったら、また同じ問題に直面することになるだろう。
う~ん、俺以外にもサーマレントに来れる人や、最低限、地球にも協力者が欲しいいな...。
俺は無意識に歩き回りながら、魚をじっと見つめて奇妙な行動を取っていたらしい。自分では気づいていなかったが…。
そんな俺の心を見透かしたかのように、サイモンは小声で「一つ提案があります。ただし、これは非常にシークレットな内容なので、今夜、父を含めたごく一部のメンバーだけでお話させていただきます」と、その表情は真剣そのもので、思わずこちらまで緊張してしまうような重々しさがあった。
サイモンは真剣な表情で言った。その言葉には、こちらまで緊張してしまうような重々しいオーラが漂っていた...。
コメントです。貨幣価値をまとめてみました。あと、更新が遅くなり、すみません。なかなか進まなくて...。
◇ 貨幣価値。
小銅貨(1円)
中銅貨(10円)
大銅貨(100円)
鉄貨(1000円)
銀貨(1万円)
金貨(10万円)
白金貨(100万円)
ミスリル貨(1000万円)
赤金貨(一億円)
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