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第七章 運命の報復
第92話 ギウスの涙
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追加のミカンと桃の缶詰をお皿に移し、ハラス国王とサルマットに差し出した後、俺は「しばらくそのままでお待ち下さい。私たちは王子たちの救出に向かいます。お二人を連れて戻り次第、今回の事の顛末を説明したいと思います」と二人に告げた。
すると、サルマットは震える声で、「バッカル様、ブッタル様には精神を支配する薬を飲ませております。申し訳ございませんが、今のところ解毒薬はございません...」と告げ、涙を浮かべて目を伏せた。
だが次の瞬間、彼は顔を上げた。涙を拭い、揺るぎない瞳で俺を見据える。
「私がその解毒薬を早急に作ります...!いや、必ず作ってみせます!ですからまずは、お二人を私の元に連れてきて下さい...!」
サルマットの瞳には、決意の光が宿っていた。罪悪感や自責の念を乗り越え、状況を変えようとする強い意思がそこにはある。そして、深い息をつきながら彼は話を続けた。
「バッカル様もブッタル様も私の言う事には必ず従います。現在、ヒメールの指示でサーベル様との戦争を行うよう命じられています。しかし、お二人をこちらへ連れてきて下されば、その命令をすぐに変更し、兄弟で仲良くするように致します...。今の私にできるのは、それくらいですが...」
そサルマットは絞り出すような声で訴えかけた。その姿を見て、俺は落ち着いた口調で返す。
「大丈夫ですよ、サルマットさん。私がその精神を支配する薬の効果を無効にして、お二人をこちらにお連れします。安心して下さい」
俺が言葉を発すると、サルマットは一瞬驚いたような表情を浮かべた。
だが、驚きはすぐに消えた。彼は深く考え込むように視線を落とし、「いや、しかしそのようなことが...。そうですな、あなた様ならできるでしょう。ハラス様の解毒をも一発で成し遂げた、あなた様なら...」と静かに呟き、やがて俺を見つめて頷いた。
「とりあえず、俺はバッカル様とブッタル様の元へ向かいます。皆さんはサーベル様と、リーベル王女様をここに呼んで下さい。今回のヒメールの企みと、今後のお礼の仕方について話し合いたいと思います。さらに...もう一人、ゲストを迎えて」
俺はにやりと笑いながら、この部屋にいる者たちへと視線を向けた。
ゲストを迎えに行く役目はリュウレイに任せた。俺の言葉にリュウレイは無言で頷いた後、部屋から姿を消した。
ゲストを話し合いに加えれば、よりスムーズに進むはずだ。リュウレイなら彼を連れてくるのに、ものの30分もかからないだろう。
俺はその行動力を信じつつ、ジュードに向き直り、「ラムダと一緒にバッカル王子、ブッタル王子に会って来る。この場は任せたぞ」と言いながら扉へ向かおうとした。
しかし、ジュードは俺の方へと歩み寄り、「私もバッカル王子とブッタル王子の元へ参ります」と静かに告げた。
その声音には揺るぎない決意が滲み、「あなた様と共に行動するのが私の役目。それに、あなた様をお守りすることこそ、私の務めです。もうここは大丈夫でしょう。さ、太郎様、お二人の元に行きましょう」と促すその言葉には迷いがなかった。
その様子に、ハラス国王とサルマットは驚きの表情を浮かべ、交互に俺とジュードを見つめる。
ハラス国王はジュードをしばらく見つめた後、寂しげに目を細めながら「そうか...我々なら大丈夫だ」と呟いた。
そして、少し間を置き、俺たちをまっすぐに見据えて「他の者を使いに呼び、サーベルとリーベルをこの部屋に呼んでおこう」と、確かな響きを込めて伝えてきた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ギィィィィィ...!
王の間の重たい扉を開けた瞬間、ひやりとした空気が背筋を撫でた。俺は探知魔法を駆使してバッカル王子とブッタル王子の居場所を探る。結果はすぐに出た。二人はブッタル王子の部屋にいるようだ。これは都合がいい。
「二人はブッタル王子の部屋にいるようだ。そこへ向かうぞ!」
俺はラムダとジュードに告げた。声には自然と緊張感が滲む。時間がない、とにかく急ごう。もう俺たちを阻む者などいないはずだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
バァァァァァァン!
王の間に入った時と同じ様に、勢いよくブッタル王子の部屋の扉を開けた。
「だ、誰だ!」
鋭い目つきでこちらを振り返ったのは、体格のいい獣人男性。その物おじしない態度から、彼が第二王子、バッカル王子であることは疑い様もなかった。
もう一人の男性は咄嗟に棚の陰へと身を隠す。部屋の机の上には地図や書類が山のように積まれ、二人が内乱の構成を練っていた様子が露わとなる。
俺は動揺している二人に意識を集中させた。”精神を支配する薬”の効果を無効化するイメージを頭の中で描き、渾身の力を込めて“デトックス”の魔法を唱えた。
魔法をかけた瞬間、二人は顔を歪ませ、苦痛に身を捩り始めた。ラムダとジュードが心配そうにこちらを伺う。だが、俺は一切気を抜かず、ただただ魔法に全意識を注いだ。
30秒ほど過ぎると、王子たちの苦しみは次第に和らぎ、荒い息遣いも部屋に溶け込んでいった。表情にはゆっくりと落ち着きが戻り、瞳には明確な意識が宿っていく。
ラムダとジュードはホッとした表情を浮かべたが、俺にはそんな余裕はなかった。
身体中に重くのしかかる激しい疲労感が、容赦なく襲いかかる。一度に魔力を大量消耗したせいで、全身の細胞が必死に魔力を取り込もうとしていた。その感覚は俺の体内全域に広がり、心身を混乱させるほどだった。
それぐらい、魔力をごっそりと持って行かれた。この薬、”精神を支配する薬”はヤバイ。ヒメール国に行き、この薬を根絶しなければならないという強い思いに駆られた。
そんな考えに囚われていると、「ジュードではないか。何をしておるのだ?」とバッカル王子が突然声をかけてきた。
内心、「こっちが聞きたいよ」と思いながらも、俺は冷静を装い、これまでの経緯を簡潔に説明した。
話を聞いた二人の王子は「まさかそんなことが...」と困惑した表情でこちらを見つめる。その表情には不信感と驚きが交じり合い、複雑な心情が浮かんでいた。しかし、ラムダとジュードが俺の話に頷く姿を見て、王子たちも次第に理解を示した。
俺は王の間で詳細を話したい旨を伝え、二人の王子に同行を求めた。二人は「もちろんだ」と答え、了承してくれた。
道中、王国兵士たちが二人の姿を見て涙を浮かべながら歓喜の声を上げた。
「バッカル王子様、ブッタル王子様、戻られたのですね!」
その様子を見たバッカル王子は苦笑いを浮かべ、ブッタル王子に目を向けながら「俺たちは完全に洗脳されていたようだな」と呟いた。
「どうやらそのようですね」とブッタル王子は、未だ信じられないという表情で小さく息を吐きながら答えた。二人はそっと視線を交わし、そのまま無言で国王が待つ王の間へ俺たちと一緒に向かう。
静寂の廊下に足音だけが響き、緊張感が漂っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ハラス国王、失礼いたします...!」
バッカル王子が低く声を響かせながら、王の間の扉を開けた。その瞬間、部屋に集う者たちの視線が一斉に二人に注がれた。
王の間には、国王を中心にサーベル王子、リーベル王女、サルマット、ドリュー、メリシー、クラシアル、コルティーが並び、全員が息をのむように二人の帰還を見守っていた。
「おお、お前たち...!」と、二人の姿を見たサーベル王子が驚きの声を上げる。
しかし、その言葉を続ける間もなく、バッカル王子は深く頭を垂れた。「兄者...どれほどの迷惑をおかけしたことか...。薬により洗脳されていたとはいえ、責任は重い。申し訳なかった」
バッカル王子の言葉に続けて、ブッタル王子も静かに頭を下げ、深い謝意を示した。
その光景を前に、サーベル王子はしばし無言だったが、やがて静かに歩み寄り、二人の肩に手を置いて優しく語った。
「私も頭に血が上り、そなた達がまさか操られているとは気づかなかった。私と敵対した時点で疑うべきだった。気づいてやれなかった俺の方こそ、許してくれ」
その声には悔しさと自責の念が滲んでいた。
サーベル王子の言葉に、リーベル王女も涙ぐみながら「私もです。見抜けなかった...。もっと中立的な立場で接するべきだったのに...。つい、サーベルに肩入れしてしまい...」と言葉を紡いだ。
緊迫した空気の中、サルマットが突然動き出し、「本当に今回の件は...」と床に膝をつこうとした。しかし、それをハラス国王がすぐさま止める。
「サルマットよ、そなたが謝る必要はない。この問題はそなた一人のものではなく、我ら獣人国全体の責任だ。今回のような事態を防ぐ管理体制を整えられなかった王国騎士団の不備でもある。そして、そなたの家族を守ることができなかったのは、我らの落ち度だ。本当に申し訳なかったのう...サルマットよ」
その声は厳粛でありながら、優しさを帯びていた。
ハラス国王の言葉に、サルマットは涙を隠すことも忘れ、震える身体で感情を爆発させた。
「そのようなお言葉を頂けるとは...。私は...私は...どう返すべきなのか...!」
彼の声は、感情の渦となって部屋を満たし、こにいる者たちの胸を深く揺さぶった。
その時、廊下の奥から規則正しい靴音が静かに響いてきた。音は徐々に近づき、重厚な雰囲気とともに部屋の空気がわずかに揺れ動いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
やがて王の間の扉がゆっくりと開き、堂々たる体格の人族の男がリュウメイを従えて姿を現した。彼の足取りは迷いがなく、その存在感だけで場を圧倒している。
「失礼をする」
深みのある低い声が室内に響いたその瞬間、部屋中の視線が一斉に彼へと注がれた。
張り詰めた空気の中、ハラス国王は目を見開き、驚きと困惑の表情を浮かべた。
「そなたは...ギウスか!ギウスではないか!」
国王の驚きの視線を受け、ギウスは深々と頭を下げ、低く落ち着いた声で謝意を述べた。
「ヒメールの暴挙により、獣人王国の皆々様に多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。ガッダン国大元帥、ギウスです」
その姿をじっと見つめていたハラス国王は、しばし黙り込んだ後、静かに口を開いた。
「そなたも...こちら側のようじゃな...」
その言葉が室内に響き渡り、場にさらに深い緊張感を染み込ませる。言葉の裏に込められた意図が、そこにいる全員の胸に重く問いかけた。
バッカル王子は間髪を入れずに一歩を踏み出し、「父上、いや国王!ギウスがこちら側とはどういうことですか?この男によって我が国は、我が国は...!」と鋭く問いただした。
その声は震えを帯びながらも切迫感を含み、室内の緊張をさらに高めた。バッカル王子の瞳はギウスを真っ直ぐに睨みつけ、その拳はわずかに震え、抑えきれない激情を露わにしていた。
対するギウスは、バッカル王子の怒りに満ちた視線を真っ直ぐ受け止めつつも、微動だにせず静かに見つめ返した。その瞳には責める意図も謝罪の意思もなく、ただ深い静寂を湛え、何かを語るような重みが宿っていた。
その緊迫した空気の中、サーベル王子が間に割って入った。
「バッカル、落ち着け!」と低く鋭い声で制し、バッカル王子の両肩をしっかりと掴んで続けた。「ギウスもまた被害者だ。この戦いに進んで加わったわけではない。彼には彼の事情があるんだよ」と、その言葉には兄としての冷静さと、ギウスに対する共感が深く滲んでいた。
その言葉を受けたギウスは、ゆっくりと一歩前に進み出る。表情には深い決意の色が浮かび、静かに全員を見渡しながら低い声で「私は...言い訳をするつもりもない。現在、人国で起こっている現状についても嘘偽りなくお話ししましょう」と述べた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ギウスは鋭い目で周囲の者たちを見つめ、言葉を紡いだ。
「人国の現状を話す前に、どうしてもお聞きしたいことがあります。無礼を承知で申し上げますが、バッカル王子とブッタル王子は、劇薬中の劇薬、精神を支配する薬によって、完全に動きを支配されていたはずです」
そう言いながら、バッカル王子とブッタル王子を見つめた後、ギウスは息を整え、静かにジュードへと視線を移した。
「また、ジュードについてですが、私が得ている情報では手足が欠損し、死が間近に迫っていると聞いていました。しかし、今ここにいるのは...私が知る限りの、往年のジュードそのものです」
ギウスは最後に俺へと視線を向け、その目には鋭さと慎ましさが入り混じっていた。そして静かに問いかける。
「ここにいる国王や王子、そしてジュードをこの状態にまで治したのは...あなた様でしょうか?」
その言葉は場の空気を切り裂くように響き、ギウスの声には確信が込められていた。もはや隠し通すことは難しいだろう。
とはいえ、ギウスは人族の中でもまともな人物だ。そして何か問題がおきれば、ラムダやリュウメイが対処してくれるだろう。この場で真実を話しても問題はないはずだ。だから俺は...。
「そうです。私が治しました...」と率直に返答した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ギウスは俺の返事を聞くと、瞬く間に表情を驚きと喜び、そして切実な期待へと変えた。震えるような動作でゆっくりと俺の前に進み出ると、感情を抑えきれない声で言った。
「どうか、どうか...ガッダン国王とゾウス王子をお救い下さい!」
その言葉とともに彼は膝をつき、頭を深々と王の間の床につけた。場の空気は一瞬で凍りつき、彼の声だけが静寂を切り裂くように響いた。
その様子を見たジュードが俺に代わって問いただした。
「ギウス、どういうことだ⁉ 人族の国で何があったのだ⁉」
ギウスはしばらく沈黙を守り、重い空気が周囲に広がる中、深く息を吸い込んだ。その視線は遠く過去の苦難へと向けられ、重厚な声で語り始めた。
ガッダン国王は賢王として知られ、むやみに戦を仕掛けることはせず、会話によって問題を解決することを重んじていた。その意志を色濃く継いだのが、ゾウス王子である。彼は地位や身分を問わず、人々の声に耳を傾け、対話を大切にしていた。
しかし、そんな二人とは対照的に、ヒメール王子は身分や権力を振りかざし、ガッダン国王とゾウス王子の影で暗躍していた。彼は裏社会と手を組み、人身売買や劇薬、毒薬の取引を行っていたのだ。
そこで暗躍したのが、ガッダン国王から疎遠にされていたジュウメイ大臣だった。彼はガッダン国王とゾウス王子に深い憎しみを抱き、悪巧みに加担していた。
ジュウメイは無類の女性好きとして悪名が高かった。権力を笠に着て、強姦や誘拐といった悪行を繰り返し、その背後には恐怖と悲しみが刻まれていた。
さらに彼は裏ギルドや違法奴隷商人との繋がりを深め、裏社会で圧倒的な力を築き上げていた。
国民の多くはガッダン国王を支持していたが、皮肉にも貴族の間ではヒメール王子やジュウメイに肩入れする者が増えていた。”正しいことをしても国は豊かにならない”という彼らの主張は次第に強まり、国を蝕んでいった。
そしてヒメールを支持する貴族、さらには裏ギルドが結託し、”ヒメールの乱”を引き起こした。
ガッダン派は死力を尽くして抗ったものの、多勢に無勢。押し寄せる敵の波を防ぎきれず、ついにガッダン国王とゾウス王子は地下牢に囚われてしまった。
ギウスは極刑を望んだ。しかし、その願いは無惨にも打ち砕かれ、彼に課されたのは”裏切り者”という烙印だった。彼の毎日は孤独と失意に満ち、無意味なものへと変わり果てた。
しかし、牢獄の掃除中に幻影の指輪を使い、ガッダン国王とゾウス王子をヒメール兵士とすり替えることに成功。何とか仲間の元へ避難させることができた。
拷問と自白剤の強要により、国王と王子は精神も身体も異常をきたし、元の面影を失ってしまった。それでもギウスたちガッダン元国王派は、彼らが生きている限り奇跡が起こると信じ、これまで介護を続けてきた。
希望は掴みどころのない儚いものだったが、それにすがるしかなかった。
今までは...。
ギウスは目を涙で潤ませ、俺をじっと見つめる。その瞳には切実な願いが宿っていた。
「奇跡です!私があなた様と巡り会えたのも!あなた様の力を使えば、元の国王、王子に戻ることが出来るはず!いや、きっと戻ります!どうか、どうかガッダン国王とゾウス王子をお救い下さい!」
そう叫びながらギウスは、土下座の姿勢から顔を上げ、泣き叫ぶように訴えた。
「正しきものが全うに認められる国に戻したい!そのためなら、私は喜んであなたの奴隷になります!ジュードのように、私もあなたに一生お仕えします。ですから、どうか!どうか...!国王と王子をお救い下さい!」
でかい図体のオッサンが涙と鼻水を流し、俺に土下座をして...懇願してきた。
俺は静かにギウスを見つめながら伝えた。
「俺の奴隷は...獣人達でいっぱいだ。もう...必要無い」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺の言葉に、部屋は深い静寂に包まれた。誰もが俺の顔を伺いながら、何かを言い出そうとする気配だけが漂う。
しばらくの間を置き、俺はギウスに語りかけるように口を開いた。
「...ただし、俺の奴隷たちを、いいようにしてくれた借りは返す。その為に人族の国の体制をぶっ壊す。ギウスも一緒に戦ってくれ」
俺はギウスの肩に手を置き、少し身体を屈めて続けた。
「それに...あんたが俺の奴隷になったら、まともな人間の少ないこの国で、誰が病気から回復したガッダン国王とゾウス王子を支えるのさ?」
俺の言葉に、ギウスは肩を震わせ、戸惑いが表情に浮かぶ。しかし次の瞬間、瞳に希望の光を宿し、真っ直ぐに俺を見つめた。
そんなギウスに対して俺は...。
「それは...あんたの役目だろ?」
そう言って、ギウスの肩をポンポンと軽く叩いた。
ギウスは震える両手で俺の足首を掴むと、涙声で「...ありがとうございます!ありがとうござます!」と絞り出した。
その声は広間に響き渡り、部屋全体を感情の余韻で満たす。しばらくの間、大柄なオッサンの泣き叫ぶ声が壁に反響し、そこにいる全員の胸に深く刻みこまれていった。
すると、サルマットは震える声で、「バッカル様、ブッタル様には精神を支配する薬を飲ませております。申し訳ございませんが、今のところ解毒薬はございません...」と告げ、涙を浮かべて目を伏せた。
だが次の瞬間、彼は顔を上げた。涙を拭い、揺るぎない瞳で俺を見据える。
「私がその解毒薬を早急に作ります...!いや、必ず作ってみせます!ですからまずは、お二人を私の元に連れてきて下さい...!」
サルマットの瞳には、決意の光が宿っていた。罪悪感や自責の念を乗り越え、状況を変えようとする強い意思がそこにはある。そして、深い息をつきながら彼は話を続けた。
「バッカル様もブッタル様も私の言う事には必ず従います。現在、ヒメールの指示でサーベル様との戦争を行うよう命じられています。しかし、お二人をこちらへ連れてきて下されば、その命令をすぐに変更し、兄弟で仲良くするように致します...。今の私にできるのは、それくらいですが...」
そサルマットは絞り出すような声で訴えかけた。その姿を見て、俺は落ち着いた口調で返す。
「大丈夫ですよ、サルマットさん。私がその精神を支配する薬の効果を無効にして、お二人をこちらにお連れします。安心して下さい」
俺が言葉を発すると、サルマットは一瞬驚いたような表情を浮かべた。
だが、驚きはすぐに消えた。彼は深く考え込むように視線を落とし、「いや、しかしそのようなことが...。そうですな、あなた様ならできるでしょう。ハラス様の解毒をも一発で成し遂げた、あなた様なら...」と静かに呟き、やがて俺を見つめて頷いた。
「とりあえず、俺はバッカル様とブッタル様の元へ向かいます。皆さんはサーベル様と、リーベル王女様をここに呼んで下さい。今回のヒメールの企みと、今後のお礼の仕方について話し合いたいと思います。さらに...もう一人、ゲストを迎えて」
俺はにやりと笑いながら、この部屋にいる者たちへと視線を向けた。
ゲストを迎えに行く役目はリュウレイに任せた。俺の言葉にリュウレイは無言で頷いた後、部屋から姿を消した。
ゲストを話し合いに加えれば、よりスムーズに進むはずだ。リュウレイなら彼を連れてくるのに、ものの30分もかからないだろう。
俺はその行動力を信じつつ、ジュードに向き直り、「ラムダと一緒にバッカル王子、ブッタル王子に会って来る。この場は任せたぞ」と言いながら扉へ向かおうとした。
しかし、ジュードは俺の方へと歩み寄り、「私もバッカル王子とブッタル王子の元へ参ります」と静かに告げた。
その声音には揺るぎない決意が滲み、「あなた様と共に行動するのが私の役目。それに、あなた様をお守りすることこそ、私の務めです。もうここは大丈夫でしょう。さ、太郎様、お二人の元に行きましょう」と促すその言葉には迷いがなかった。
その様子に、ハラス国王とサルマットは驚きの表情を浮かべ、交互に俺とジュードを見つめる。
ハラス国王はジュードをしばらく見つめた後、寂しげに目を細めながら「そうか...我々なら大丈夫だ」と呟いた。
そして、少し間を置き、俺たちをまっすぐに見据えて「他の者を使いに呼び、サーベルとリーベルをこの部屋に呼んでおこう」と、確かな響きを込めて伝えてきた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ギィィィィィ...!
王の間の重たい扉を開けた瞬間、ひやりとした空気が背筋を撫でた。俺は探知魔法を駆使してバッカル王子とブッタル王子の居場所を探る。結果はすぐに出た。二人はブッタル王子の部屋にいるようだ。これは都合がいい。
「二人はブッタル王子の部屋にいるようだ。そこへ向かうぞ!」
俺はラムダとジュードに告げた。声には自然と緊張感が滲む。時間がない、とにかく急ごう。もう俺たちを阻む者などいないはずだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
バァァァァァァン!
王の間に入った時と同じ様に、勢いよくブッタル王子の部屋の扉を開けた。
「だ、誰だ!」
鋭い目つきでこちらを振り返ったのは、体格のいい獣人男性。その物おじしない態度から、彼が第二王子、バッカル王子であることは疑い様もなかった。
もう一人の男性は咄嗟に棚の陰へと身を隠す。部屋の机の上には地図や書類が山のように積まれ、二人が内乱の構成を練っていた様子が露わとなる。
俺は動揺している二人に意識を集中させた。”精神を支配する薬”の効果を無効化するイメージを頭の中で描き、渾身の力を込めて“デトックス”の魔法を唱えた。
魔法をかけた瞬間、二人は顔を歪ませ、苦痛に身を捩り始めた。ラムダとジュードが心配そうにこちらを伺う。だが、俺は一切気を抜かず、ただただ魔法に全意識を注いだ。
30秒ほど過ぎると、王子たちの苦しみは次第に和らぎ、荒い息遣いも部屋に溶け込んでいった。表情にはゆっくりと落ち着きが戻り、瞳には明確な意識が宿っていく。
ラムダとジュードはホッとした表情を浮かべたが、俺にはそんな余裕はなかった。
身体中に重くのしかかる激しい疲労感が、容赦なく襲いかかる。一度に魔力を大量消耗したせいで、全身の細胞が必死に魔力を取り込もうとしていた。その感覚は俺の体内全域に広がり、心身を混乱させるほどだった。
それぐらい、魔力をごっそりと持って行かれた。この薬、”精神を支配する薬”はヤバイ。ヒメール国に行き、この薬を根絶しなければならないという強い思いに駆られた。
そんな考えに囚われていると、「ジュードではないか。何をしておるのだ?」とバッカル王子が突然声をかけてきた。
内心、「こっちが聞きたいよ」と思いながらも、俺は冷静を装い、これまでの経緯を簡潔に説明した。
話を聞いた二人の王子は「まさかそんなことが...」と困惑した表情でこちらを見つめる。その表情には不信感と驚きが交じり合い、複雑な心情が浮かんでいた。しかし、ラムダとジュードが俺の話に頷く姿を見て、王子たちも次第に理解を示した。
俺は王の間で詳細を話したい旨を伝え、二人の王子に同行を求めた。二人は「もちろんだ」と答え、了承してくれた。
道中、王国兵士たちが二人の姿を見て涙を浮かべながら歓喜の声を上げた。
「バッカル王子様、ブッタル王子様、戻られたのですね!」
その様子を見たバッカル王子は苦笑いを浮かべ、ブッタル王子に目を向けながら「俺たちは完全に洗脳されていたようだな」と呟いた。
「どうやらそのようですね」とブッタル王子は、未だ信じられないという表情で小さく息を吐きながら答えた。二人はそっと視線を交わし、そのまま無言で国王が待つ王の間へ俺たちと一緒に向かう。
静寂の廊下に足音だけが響き、緊張感が漂っていた。
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「ハラス国王、失礼いたします...!」
バッカル王子が低く声を響かせながら、王の間の扉を開けた。その瞬間、部屋に集う者たちの視線が一斉に二人に注がれた。
王の間には、国王を中心にサーベル王子、リーベル王女、サルマット、ドリュー、メリシー、クラシアル、コルティーが並び、全員が息をのむように二人の帰還を見守っていた。
「おお、お前たち...!」と、二人の姿を見たサーベル王子が驚きの声を上げる。
しかし、その言葉を続ける間もなく、バッカル王子は深く頭を垂れた。「兄者...どれほどの迷惑をおかけしたことか...。薬により洗脳されていたとはいえ、責任は重い。申し訳なかった」
バッカル王子の言葉に続けて、ブッタル王子も静かに頭を下げ、深い謝意を示した。
その光景を前に、サーベル王子はしばし無言だったが、やがて静かに歩み寄り、二人の肩に手を置いて優しく語った。
「私も頭に血が上り、そなた達がまさか操られているとは気づかなかった。私と敵対した時点で疑うべきだった。気づいてやれなかった俺の方こそ、許してくれ」
その声には悔しさと自責の念が滲んでいた。
サーベル王子の言葉に、リーベル王女も涙ぐみながら「私もです。見抜けなかった...。もっと中立的な立場で接するべきだったのに...。つい、サーベルに肩入れしてしまい...」と言葉を紡いだ。
緊迫した空気の中、サルマットが突然動き出し、「本当に今回の件は...」と床に膝をつこうとした。しかし、それをハラス国王がすぐさま止める。
「サルマットよ、そなたが謝る必要はない。この問題はそなた一人のものではなく、我ら獣人国全体の責任だ。今回のような事態を防ぐ管理体制を整えられなかった王国騎士団の不備でもある。そして、そなたの家族を守ることができなかったのは、我らの落ち度だ。本当に申し訳なかったのう...サルマットよ」
その声は厳粛でありながら、優しさを帯びていた。
ハラス国王の言葉に、サルマットは涙を隠すことも忘れ、震える身体で感情を爆発させた。
「そのようなお言葉を頂けるとは...。私は...私は...どう返すべきなのか...!」
彼の声は、感情の渦となって部屋を満たし、こにいる者たちの胸を深く揺さぶった。
その時、廊下の奥から規則正しい靴音が静かに響いてきた。音は徐々に近づき、重厚な雰囲気とともに部屋の空気がわずかに揺れ動いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
やがて王の間の扉がゆっくりと開き、堂々たる体格の人族の男がリュウメイを従えて姿を現した。彼の足取りは迷いがなく、その存在感だけで場を圧倒している。
「失礼をする」
深みのある低い声が室内に響いたその瞬間、部屋中の視線が一斉に彼へと注がれた。
張り詰めた空気の中、ハラス国王は目を見開き、驚きと困惑の表情を浮かべた。
「そなたは...ギウスか!ギウスではないか!」
国王の驚きの視線を受け、ギウスは深々と頭を下げ、低く落ち着いた声で謝意を述べた。
「ヒメールの暴挙により、獣人王国の皆々様に多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。ガッダン国大元帥、ギウスです」
その姿をじっと見つめていたハラス国王は、しばし黙り込んだ後、静かに口を開いた。
「そなたも...こちら側のようじゃな...」
その言葉が室内に響き渡り、場にさらに深い緊張感を染み込ませる。言葉の裏に込められた意図が、そこにいる全員の胸に重く問いかけた。
バッカル王子は間髪を入れずに一歩を踏み出し、「父上、いや国王!ギウスがこちら側とはどういうことですか?この男によって我が国は、我が国は...!」と鋭く問いただした。
その声は震えを帯びながらも切迫感を含み、室内の緊張をさらに高めた。バッカル王子の瞳はギウスを真っ直ぐに睨みつけ、その拳はわずかに震え、抑えきれない激情を露わにしていた。
対するギウスは、バッカル王子の怒りに満ちた視線を真っ直ぐ受け止めつつも、微動だにせず静かに見つめ返した。その瞳には責める意図も謝罪の意思もなく、ただ深い静寂を湛え、何かを語るような重みが宿っていた。
その緊迫した空気の中、サーベル王子が間に割って入った。
「バッカル、落ち着け!」と低く鋭い声で制し、バッカル王子の両肩をしっかりと掴んで続けた。「ギウスもまた被害者だ。この戦いに進んで加わったわけではない。彼には彼の事情があるんだよ」と、その言葉には兄としての冷静さと、ギウスに対する共感が深く滲んでいた。
その言葉を受けたギウスは、ゆっくりと一歩前に進み出る。表情には深い決意の色が浮かび、静かに全員を見渡しながら低い声で「私は...言い訳をするつもりもない。現在、人国で起こっている現状についても嘘偽りなくお話ししましょう」と述べた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ギウスは鋭い目で周囲の者たちを見つめ、言葉を紡いだ。
「人国の現状を話す前に、どうしてもお聞きしたいことがあります。無礼を承知で申し上げますが、バッカル王子とブッタル王子は、劇薬中の劇薬、精神を支配する薬によって、完全に動きを支配されていたはずです」
そう言いながら、バッカル王子とブッタル王子を見つめた後、ギウスは息を整え、静かにジュードへと視線を移した。
「また、ジュードについてですが、私が得ている情報では手足が欠損し、死が間近に迫っていると聞いていました。しかし、今ここにいるのは...私が知る限りの、往年のジュードそのものです」
ギウスは最後に俺へと視線を向け、その目には鋭さと慎ましさが入り混じっていた。そして静かに問いかける。
「ここにいる国王や王子、そしてジュードをこの状態にまで治したのは...あなた様でしょうか?」
その言葉は場の空気を切り裂くように響き、ギウスの声には確信が込められていた。もはや隠し通すことは難しいだろう。
とはいえ、ギウスは人族の中でもまともな人物だ。そして何か問題がおきれば、ラムダやリュウメイが対処してくれるだろう。この場で真実を話しても問題はないはずだ。だから俺は...。
「そうです。私が治しました...」と率直に返答した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ギウスは俺の返事を聞くと、瞬く間に表情を驚きと喜び、そして切実な期待へと変えた。震えるような動作でゆっくりと俺の前に進み出ると、感情を抑えきれない声で言った。
「どうか、どうか...ガッダン国王とゾウス王子をお救い下さい!」
その言葉とともに彼は膝をつき、頭を深々と王の間の床につけた。場の空気は一瞬で凍りつき、彼の声だけが静寂を切り裂くように響いた。
その様子を見たジュードが俺に代わって問いただした。
「ギウス、どういうことだ⁉ 人族の国で何があったのだ⁉」
ギウスはしばらく沈黙を守り、重い空気が周囲に広がる中、深く息を吸い込んだ。その視線は遠く過去の苦難へと向けられ、重厚な声で語り始めた。
ガッダン国王は賢王として知られ、むやみに戦を仕掛けることはせず、会話によって問題を解決することを重んじていた。その意志を色濃く継いだのが、ゾウス王子である。彼は地位や身分を問わず、人々の声に耳を傾け、対話を大切にしていた。
しかし、そんな二人とは対照的に、ヒメール王子は身分や権力を振りかざし、ガッダン国王とゾウス王子の影で暗躍していた。彼は裏社会と手を組み、人身売買や劇薬、毒薬の取引を行っていたのだ。
そこで暗躍したのが、ガッダン国王から疎遠にされていたジュウメイ大臣だった。彼はガッダン国王とゾウス王子に深い憎しみを抱き、悪巧みに加担していた。
ジュウメイは無類の女性好きとして悪名が高かった。権力を笠に着て、強姦や誘拐といった悪行を繰り返し、その背後には恐怖と悲しみが刻まれていた。
さらに彼は裏ギルドや違法奴隷商人との繋がりを深め、裏社会で圧倒的な力を築き上げていた。
国民の多くはガッダン国王を支持していたが、皮肉にも貴族の間ではヒメール王子やジュウメイに肩入れする者が増えていた。”正しいことをしても国は豊かにならない”という彼らの主張は次第に強まり、国を蝕んでいった。
そしてヒメールを支持する貴族、さらには裏ギルドが結託し、”ヒメールの乱”を引き起こした。
ガッダン派は死力を尽くして抗ったものの、多勢に無勢。押し寄せる敵の波を防ぎきれず、ついにガッダン国王とゾウス王子は地下牢に囚われてしまった。
ギウスは極刑を望んだ。しかし、その願いは無惨にも打ち砕かれ、彼に課されたのは”裏切り者”という烙印だった。彼の毎日は孤独と失意に満ち、無意味なものへと変わり果てた。
しかし、牢獄の掃除中に幻影の指輪を使い、ガッダン国王とゾウス王子をヒメール兵士とすり替えることに成功。何とか仲間の元へ避難させることができた。
拷問と自白剤の強要により、国王と王子は精神も身体も異常をきたし、元の面影を失ってしまった。それでもギウスたちガッダン元国王派は、彼らが生きている限り奇跡が起こると信じ、これまで介護を続けてきた。
希望は掴みどころのない儚いものだったが、それにすがるしかなかった。
今までは...。
ギウスは目を涙で潤ませ、俺をじっと見つめる。その瞳には切実な願いが宿っていた。
「奇跡です!私があなた様と巡り会えたのも!あなた様の力を使えば、元の国王、王子に戻ることが出来るはず!いや、きっと戻ります!どうか、どうかガッダン国王とゾウス王子をお救い下さい!」
そう叫びながらギウスは、土下座の姿勢から顔を上げ、泣き叫ぶように訴えた。
「正しきものが全うに認められる国に戻したい!そのためなら、私は喜んであなたの奴隷になります!ジュードのように、私もあなたに一生お仕えします。ですから、どうか!どうか...!国王と王子をお救い下さい!」
でかい図体のオッサンが涙と鼻水を流し、俺に土下座をして...懇願してきた。
俺は静かにギウスを見つめながら伝えた。
「俺の奴隷は...獣人達でいっぱいだ。もう...必要無い」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺の言葉に、部屋は深い静寂に包まれた。誰もが俺の顔を伺いながら、何かを言い出そうとする気配だけが漂う。
しばらくの間を置き、俺はギウスに語りかけるように口を開いた。
「...ただし、俺の奴隷たちを、いいようにしてくれた借りは返す。その為に人族の国の体制をぶっ壊す。ギウスも一緒に戦ってくれ」
俺はギウスの肩に手を置き、少し身体を屈めて続けた。
「それに...あんたが俺の奴隷になったら、まともな人間の少ないこの国で、誰が病気から回復したガッダン国王とゾウス王子を支えるのさ?」
俺の言葉に、ギウスは肩を震わせ、戸惑いが表情に浮かぶ。しかし次の瞬間、瞳に希望の光を宿し、真っ直ぐに俺を見つめた。
そんなギウスに対して俺は...。
「それは...あんたの役目だろ?」
そう言って、ギウスの肩をポンポンと軽く叩いた。
ギウスは震える両手で俺の足首を掴むと、涙声で「...ありがとうございます!ありがとうござます!」と絞り出した。
その声は広間に響き渡り、部屋全体を感情の余韻で満たす。しばらくの間、大柄なオッサンの泣き叫ぶ声が壁に反響し、そこにいる全員の胸に深く刻みこまれていった。
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