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人生何が起こるかわかりません
戦術談義・行軍編
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お茶が入り休憩が挟まれたが、休憩の間さきほどの事前準備について考えていた、事前に敵の動向をほぼ完全に把握し準備万端に待ち構える者と、寄せ集めの集団、事前準備の段階ですでに勝負は決しているようなものであろう、当事者による話は机上の軍学よりはるかに実感のこもったものだと感心していた。
休憩が終わると、テオドールの言葉によって再開された。
「では、それぞれ時系列に合わせて軍を動かして行ってみましょうか」
言うと村の位置に黒のキングとクイーンを置いた、それに対応するようにゲルトラウデは白のキングを配置し、説明を開始した。
「作戦の発動から準備に一週間、最後立ち寄った村まで10日、山麓まで3日、その行程で進軍が行われました」
言いながら、キングの駒を山麓へと移動させて行く、その発言が終わるのを待つようにカイが発言を行う。
「作戦の発動した時点で内通者が発動を報せてまいりました、内通者の管理はここではなく王都にいる手の者が総括しておりますので、王都経由での通達になり若干のタイムロスはありましたが、丁度発動より、17日後にこの村に報せが届いておりました」
地図上で報せが村へと届くまでの経路を指揮棒で示しながら、カイが説明を加えると、フリートヘルムは怪訝な顔をしながら疑問をぶつけてきた。
「まずここまででの疑問なのだが、寄せ集めに近い連中なら当然のように内通者の存在を疑うべきところで、そこになんの疑問も抱かなかったのか?という点と、発動から行動開始まで7日、山麓までの距離で13日、行軍速度があまりにも遅いのではないか?という点だ」
その質問を受け、ゲルトラウデは苦々しい顔をしながら説明を開始する。
「最初の質問からお答えします、当然の事ながら寄せ集め故にほとんど信頼などしておりませんでした、それでも騎士称号は剥奪されておりましたが、エンゲルベルトの側近であった者の子弟等にはエンゲルベルトも一定以上の信頼を寄せておりました。私はどこまで信頼できるのか疑問ではありましたが、出発当日に脱落者がいないのを見て、最低条件のクリアとみなさせていただきました」
「脱落者がいない事がクリア条件とは、どういう事かな?」
「仮に内通者がいた場合、急病等を理由に参軍を拒否してくるであろうと予想していたからであります、奇襲や夜襲の際に内通者をうまく避けて攻撃できるとも思えませんでしたため、参加を見合わせたら黒と判断して粛清しようと考えておりました」
実際には忠臣顔をした中に8人もの内通者が居た事を知った時は、八つ裂きにしてやりたい心情にかられたものであった。さらに彼女は続ける。
「第一と第二に被る回答になりますが、内通者を疑っていた事もあり、発動から7日の日を要してしまう事になったのです、理由は徹底して側近にしか内容を知らせておかなかったため、作戦発動してから人員を集める必要があったからなのです。最もそれとなく大雑把な計画のみを伝え参加しそうな人員のあては各自行うようにはしていたのですが」
「それにしても7日もかけるのは・・・」
「御もっともです」
オルトヴィーンがそこで息子を嗜めるように口を挟む、
「ふむ・・・そなたは没落騎士家の窮状を今一つ理解しておらんのであろう、その状況で300集めるのは並の苦労ではなかったろうな・・・」
オルトヴィーンの言葉に無言で頭を下げるゲルトラウデだったが、人員を集めるために自分が行った苦渋に満ちた数々の行状が思い出されて、気分が悪くなってくる思いがした、しかし気を取り直し説明を再開する。
「行軍速度の遅延に関しては、参加者の意見に押されたというのが総てでありました『山に入ってからの行軍にそなえ平野部での行軍はなるべく体力温存が望ましい』という意見が大半であり、その意見の多さに押し切られてしまったという事態です」
もう何も言わなかったが、フリートヘルムにすれば、部下をまったく制御できなくなっている状況でありながら妄執を捨てきれないエンゲルベルトが哀れにすら思えてきた、そしてその状況をギリギリで成立させていたであろうこの少女に憐みの感情すら覚えた。
実際に体力温存を名目に掲げながら、夜な夜な自分を慰み者にしていたのだから、いかにふざけているかが分る。思い出す事によって生じる苦々しさを押えるようにキングの駒を動かしていくと、同時にテオドールとカイも手にポーンの駒を持ちあちこちに配置を始めた、オルトヴィーンとフリートヘルムが興味深げに見守る中、カイによる説明が開始された。
「食料が運び込まれ、見張りが配置された段階で近々の攻撃が予想されたため、そこからは30名を3人一組に分け計10組を偵察に出していました、正直、小屋を利用したルートはおとりで本命は他にいるのではないかとも思っておりましたので」
彼女もそれは考えないではなかった、しかしそんな余裕は欠片もなく、この作戦だけで手一杯であったのだが、さすがにそこまでの窮状は判明していなかった。カイの説明は続く。
「所定のルートを見回り、異常がないかを確認した後で村に最も近い小屋へ3日前に到着、もし到着が叶わなければ終結してこない組の配置ケ所にトラブル発生として、トラブル予想ポイント毎の個別対応が練られておりましたが全員そろったので、見張りを生け捕り、制圧する予定は問題なく遂行となりました」
ポーンの駒を四方に散らした後、集結させるように動かしながらカイは語る。ゲルトラウデはそれを見ながらそこまでの統一され連携のとれた動きを行う部隊に、寄せ集めで挑んだ自分の不明さに恥じ入る思いで、ポツリと呟いた。
「勝てるわけないな・・・」
「レギナント様の残された作戦通りです、後は普段の狩猟でこの手の連携には皆なれていますからね」
感心するように見ていた、フリートヘルムであったが、一つの駒の動きが気にかかり質問を始めた。
「ここまでの連携は見事であるが、キングの駒がまだ村にいるのはどういうことなのだ?」
「はい、最終決戦に備えて本隊70はまだ村で待機状態でした、慣れている者でも野営は体力を削りますから、ギリギリまで温存しておいたのです」
「なに?しかし、敵はもう最終補給小屋の一歩手前まで来ているタイミングではないのか?」
「はい、最終的に村の目の前を決戦ポイントに予定しておりましたので、村を出たの最終日の3日前に過ぎないのです」
それを聞くと今度はゲルトラウデが少し不審な顔をしながら質問を始めた。
「すいません、最後の小屋に血文字の署名入りの手紙が残されていたのですが、その時まだテオドール様は村に残られていたという事ですか?」
「左様です、あたかも本人が間近に迫っているように見せかけるためであり、文面は伝えておいたので、書いたのはその場にいた別の人物です。血文字の効果は残酷性の演出と筆跡をごまかすためでもあったのです、だからこそ捕虜は生かしておき、エンゲルベルト到着の少し前のタイミングで殺し、血の新鮮さをより強調したりもしたのです」
聞いていて若干気分の悪くなったフリートヘルムであったが、気になる点について尋ねた。
「筆跡をごまかすとの話だったが、奴が筆跡など知っているのかな?交流があったようにも思えないが」
その言葉に、ああ、と小さく言うと、説明を開始した。
「この作戦は元々、レギナント様が実行に移す目的で立てられた作戦ですので、奴はレギナント様の手紙等持っており、見知っていた可能性もあるので、という理由からだったのです」
「なるほど・・・細心の注意を払ったわけか・・・」
獲物を絡めとる蜘蛛のような、得体の知れない不気味さを感じ父が常々恐ろしいと言っていた理由が実感できてきた気がした、そんな事を考えている彼を尻目に説明は続く。
「小屋での細工を終えた30名はそのまま、小屋からかなり離れた場所で待機、敵をやり過ごし、かなり遠巻きについて行く形をとりました、遮蔽物の豊富な山で距離を取れば山の素人に発見は困難でしょうからね」
ポーンの駒を進軍ルートの横にずらし、キングの駒が前進させた後で進軍ルートに戻すように動かした、その動きを見ていたゲルトラウデは、自分が毎晩どのような扱いを受けていたのか、監視の目に全て見られていたと思うと屈辱感から唇を噛み締めていた、そんな時にテオドールがのんびりとした口調で話し始める。
「まぁ、見つかると戦略が破綻しかねないんで、かなり距離を置くため、軍内部の様子がまるで分からないのが不安要素ではあったんですがね」
その言葉を受け、一瞬カイは怪訝な顔をしたが、すぐに同調を開始した。
「左様ですな、闇に怯えた同士討ちがあったであろう事は進軍後に残された死体から確認がとれましたが、細かな事まではさっぱり分かりかねましたからな」
『芝居ならもう少しうまくやれ』そう思いながら、彼女は涙が出るほど嬉しいと感じていた。
休憩が終わると、テオドールの言葉によって再開された。
「では、それぞれ時系列に合わせて軍を動かして行ってみましょうか」
言うと村の位置に黒のキングとクイーンを置いた、それに対応するようにゲルトラウデは白のキングを配置し、説明を開始した。
「作戦の発動から準備に一週間、最後立ち寄った村まで10日、山麓まで3日、その行程で進軍が行われました」
言いながら、キングの駒を山麓へと移動させて行く、その発言が終わるのを待つようにカイが発言を行う。
「作戦の発動した時点で内通者が発動を報せてまいりました、内通者の管理はここではなく王都にいる手の者が総括しておりますので、王都経由での通達になり若干のタイムロスはありましたが、丁度発動より、17日後にこの村に報せが届いておりました」
地図上で報せが村へと届くまでの経路を指揮棒で示しながら、カイが説明を加えると、フリートヘルムは怪訝な顔をしながら疑問をぶつけてきた。
「まずここまででの疑問なのだが、寄せ集めに近い連中なら当然のように内通者の存在を疑うべきところで、そこになんの疑問も抱かなかったのか?という点と、発動から行動開始まで7日、山麓までの距離で13日、行軍速度があまりにも遅いのではないか?という点だ」
その質問を受け、ゲルトラウデは苦々しい顔をしながら説明を開始する。
「最初の質問からお答えします、当然の事ながら寄せ集め故にほとんど信頼などしておりませんでした、それでも騎士称号は剥奪されておりましたが、エンゲルベルトの側近であった者の子弟等にはエンゲルベルトも一定以上の信頼を寄せておりました。私はどこまで信頼できるのか疑問ではありましたが、出発当日に脱落者がいないのを見て、最低条件のクリアとみなさせていただきました」
「脱落者がいない事がクリア条件とは、どういう事かな?」
「仮に内通者がいた場合、急病等を理由に参軍を拒否してくるであろうと予想していたからであります、奇襲や夜襲の際に内通者をうまく避けて攻撃できるとも思えませんでしたため、参加を見合わせたら黒と判断して粛清しようと考えておりました」
実際には忠臣顔をした中に8人もの内通者が居た事を知った時は、八つ裂きにしてやりたい心情にかられたものであった。さらに彼女は続ける。
「第一と第二に被る回答になりますが、内通者を疑っていた事もあり、発動から7日の日を要してしまう事になったのです、理由は徹底して側近にしか内容を知らせておかなかったため、作戦発動してから人員を集める必要があったからなのです。最もそれとなく大雑把な計画のみを伝え参加しそうな人員のあては各自行うようにはしていたのですが」
「それにしても7日もかけるのは・・・」
「御もっともです」
オルトヴィーンがそこで息子を嗜めるように口を挟む、
「ふむ・・・そなたは没落騎士家の窮状を今一つ理解しておらんのであろう、その状況で300集めるのは並の苦労ではなかったろうな・・・」
オルトヴィーンの言葉に無言で頭を下げるゲルトラウデだったが、人員を集めるために自分が行った苦渋に満ちた数々の行状が思い出されて、気分が悪くなってくる思いがした、しかし気を取り直し説明を再開する。
「行軍速度の遅延に関しては、参加者の意見に押されたというのが総てでありました『山に入ってからの行軍にそなえ平野部での行軍はなるべく体力温存が望ましい』という意見が大半であり、その意見の多さに押し切られてしまったという事態です」
もう何も言わなかったが、フリートヘルムにすれば、部下をまったく制御できなくなっている状況でありながら妄執を捨てきれないエンゲルベルトが哀れにすら思えてきた、そしてその状況をギリギリで成立させていたであろうこの少女に憐みの感情すら覚えた。
実際に体力温存を名目に掲げながら、夜な夜な自分を慰み者にしていたのだから、いかにふざけているかが分る。思い出す事によって生じる苦々しさを押えるようにキングの駒を動かしていくと、同時にテオドールとカイも手にポーンの駒を持ちあちこちに配置を始めた、オルトヴィーンとフリートヘルムが興味深げに見守る中、カイによる説明が開始された。
「食料が運び込まれ、見張りが配置された段階で近々の攻撃が予想されたため、そこからは30名を3人一組に分け計10組を偵察に出していました、正直、小屋を利用したルートはおとりで本命は他にいるのではないかとも思っておりましたので」
彼女もそれは考えないではなかった、しかしそんな余裕は欠片もなく、この作戦だけで手一杯であったのだが、さすがにそこまでの窮状は判明していなかった。カイの説明は続く。
「所定のルートを見回り、異常がないかを確認した後で村に最も近い小屋へ3日前に到着、もし到着が叶わなければ終結してこない組の配置ケ所にトラブル発生として、トラブル予想ポイント毎の個別対応が練られておりましたが全員そろったので、見張りを生け捕り、制圧する予定は問題なく遂行となりました」
ポーンの駒を四方に散らした後、集結させるように動かしながらカイは語る。ゲルトラウデはそれを見ながらそこまでの統一され連携のとれた動きを行う部隊に、寄せ集めで挑んだ自分の不明さに恥じ入る思いで、ポツリと呟いた。
「勝てるわけないな・・・」
「レギナント様の残された作戦通りです、後は普段の狩猟でこの手の連携には皆なれていますからね」
感心するように見ていた、フリートヘルムであったが、一つの駒の動きが気にかかり質問を始めた。
「ここまでの連携は見事であるが、キングの駒がまだ村にいるのはどういうことなのだ?」
「はい、最終決戦に備えて本隊70はまだ村で待機状態でした、慣れている者でも野営は体力を削りますから、ギリギリまで温存しておいたのです」
「なに?しかし、敵はもう最終補給小屋の一歩手前まで来ているタイミングではないのか?」
「はい、最終的に村の目の前を決戦ポイントに予定しておりましたので、村を出たの最終日の3日前に過ぎないのです」
それを聞くと今度はゲルトラウデが少し不審な顔をしながら質問を始めた。
「すいません、最後の小屋に血文字の署名入りの手紙が残されていたのですが、その時まだテオドール様は村に残られていたという事ですか?」
「左様です、あたかも本人が間近に迫っているように見せかけるためであり、文面は伝えておいたので、書いたのはその場にいた別の人物です。血文字の効果は残酷性の演出と筆跡をごまかすためでもあったのです、だからこそ捕虜は生かしておき、エンゲルベルト到着の少し前のタイミングで殺し、血の新鮮さをより強調したりもしたのです」
聞いていて若干気分の悪くなったフリートヘルムであったが、気になる点について尋ねた。
「筆跡をごまかすとの話だったが、奴が筆跡など知っているのかな?交流があったようにも思えないが」
その言葉に、ああ、と小さく言うと、説明を開始した。
「この作戦は元々、レギナント様が実行に移す目的で立てられた作戦ですので、奴はレギナント様の手紙等持っており、見知っていた可能性もあるので、という理由からだったのです」
「なるほど・・・細心の注意を払ったわけか・・・」
獲物を絡めとる蜘蛛のような、得体の知れない不気味さを感じ父が常々恐ろしいと言っていた理由が実感できてきた気がした、そんな事を考えている彼を尻目に説明は続く。
「小屋での細工を終えた30名はそのまま、小屋からかなり離れた場所で待機、敵をやり過ごし、かなり遠巻きについて行く形をとりました、遮蔽物の豊富な山で距離を取れば山の素人に発見は困難でしょうからね」
ポーンの駒を進軍ルートの横にずらし、キングの駒が前進させた後で進軍ルートに戻すように動かした、その動きを見ていたゲルトラウデは、自分が毎晩どのような扱いを受けていたのか、監視の目に全て見られていたと思うと屈辱感から唇を噛み締めていた、そんな時にテオドールがのんびりとした口調で話し始める。
「まぁ、見つかると戦略が破綻しかねないんで、かなり距離を置くため、軍内部の様子がまるで分からないのが不安要素ではあったんですがね」
その言葉を受け、一瞬カイは怪訝な顔をしたが、すぐに同調を開始した。
「左様ですな、闇に怯えた同士討ちがあったであろう事は進軍後に残された死体から確認がとれましたが、細かな事まではさっぱり分かりかねましたからな」
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