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番外編
若きテオドールの悩み
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ユリアーヌスやヒルデガルドから貴族社会の事を色々と聞くと彼には色々な疑問が沸いてきていた。
正直この先も厄介な問題が色々沸いてくることは目に見えているが、胃が痛くなりそうなので、なるべく考えないようにしていた。
しかし、好奇心や自分の身にダイレクトに係わる事はどうしても聞きたいと言う欲求が恐怖心を上回った。
「あのさ、ちょっと質問いいかな?」
二人きりの寝室で意を決したようにユリアーヌスに尋ねてみる、気楽な調子で了承の返事を貰うと持論を展開してみた。
「王族や貴族に自由がないってのはなんとなく分かったんだよ、たださ、例えば男娼みたいなのと田舎の領地を捨扶持に貰って若隠居を決め込むって手もあったんじゃないのかと思ったんだよ」
その説明でユリアーヌスはテオドールの言いたい意図をだいたい見抜く事ができた、女を楽しませる事が専門の男娼であれば、自分より見栄えもいいだろうし、当然その条件であれば反乱を起こす力もない、全ての条件に当てはまるのではないだろうか?そんな所から出た質問であり、なんだかんだで容姿にコンプレックスを持つが故の自信のなさの表れであるように感じられた。
ユリアーヌスとしてもたしかにお世辞にも容姿のいいとは言えないどころか、貧相と表現するのが的確なテオドールの容姿を褒め称えれば明らかな嘘になり、そんな嘘を信じ込めるほど単純な人間ではない事はよく分かっていた。ここは正直に言う事が一番効果的であろうとの判断から、話を始めた。
「そうすると、名目上はフリーってことになるわよね?そこの領地に私を担ぎ上げようとする貴族がやって来て、賄賂がわりに容姿のいい男娼や芸人を盛んに勧めて来るでしょうね、私がそんなに色狂いに見える?」
『けっこう激しい方だよね?』言ってみたかったが、流石に言えなかった、完全に納得できたわけではないが、フリーな状態にする事は他とのいらない接触を招くことになりかねないが、陸の孤島とも言えるこんな山の中までわざわざ謀議のために来るとすれば非常に目に着きやすいかもしれない、街道の要所であれば言い訳も出来るかもしれないが、この村を訪れるのはこの村に用がある者に限られるのは明らかなのだから。
「なに?私に飽きて男娼にでも押し付けてヒルデガルドとよろしくやってくつもり?」
慌てて大いに否定するが、態度で示せと言われて明け方近くまで搾り取られる形となった、新婚当初は体力のある若いテオドールが圧倒するケースが多かったが、段々とツボを心得てきたユリアーヌスに押し負ける事が多くなってきていた。
『色狂いって言われても否定できないのではないだろうか?』そんな事を考えたが、当然怖くて言えなかった。
ユリアーヌスにも言い分はあった、王宮のユリアーヌスを見る目は二つだけであり、厄介な存在として距離を置こうとする者か、取り入ろうとする者かの二種類に限られた、そんな中でテオドールもやはり距離を置こうとする者であった、これについてはどうしても仕方のない事と諦めていた、取り入ろうと近づく者は論外であり、排除せねば国を割りかねない、距離を置こうとする者の方がむしろ正解なのであるから。
テオドールは愛の言葉を囁きかけるような、そんな気の利いたことは絶対にできないタイプである、しかし閨で情熱的に自分を求めてきて、終わったあとでも物欲しそうにさらに求めてくる態度は絶対に歓心を買うための芝居ではないと確信できた。
本心、真心、本能、本質、言い方によって受け取り方は大きく異なるが、王宮内では極めて接する機会のない感情であり、分りずらい感情であった、その点テオドールは王宮の狐や貉に比べれば非常に分りやすい生き物だった『安心できる場所』それがユリアーヌスの辿り着いた結論だった。
軽く一杯やりながら楽しそうに鼻歌を歌っている目の前の女性を見ると『見た目は美少女中身はおっさん』等と言う言葉が自然と浮かんできてしまう。
まぁ仮面を被ったまま、ほぼ無表情で会話がほとんどない状態が続いた事に比べれば今の状況は非常に望ましい事ではあるのだが、その落差はあまりにも激しすぎるのではないだろうか?そんな事がどうしても頭を過る。
しかし、たしかに美人である、ユリアーヌスも美しいがヒルデガルドの美しさに比べればどうしても見劣りしてしまう、昔の境遇でこんな美人を妻に迎える事が出来るなら、たぶん靴の裏を舐めてでも妻に迎えたいと思ったかもしれない。
しかし美人であればあるほど自分の劣等感を刺激するのも事実であった、並べば頭一つ分低く、絶対に令嬢と従者にしか見えない事は自分が一番よく自覚していた。
「ねぇ、ご機嫌そうだけど、本当に幸せなの?」
「ん?」
鼻歌が止み、若干不機嫌そうな反応を返す、質問の意味がどうとでも取れる意味であり、どこにフォーカスしての質問なのか分らなかった、しかし愉快な質問ではない事だけは瞬時に理解した。
「何について質問しているの?きちんと説明して」
尋問のようであった、こうなったらはぐらかす事は絶対にできない事を知っているだけにきちんと説明した。
「ヒルデガルドだったら正直もっといい条件の嫁ぎ先はいくらでもあった気がするんだよ、意地になってここを選んだような気がしてるから、本当に幸せなのかな?ってどうしても気になってね」
ストレートに質問をぶつけられ、率直に考えると現在の生活は楽しいと思えた、無理をして笑っているつもりはない、目の前の貧相な青年はまぁ外見はともかく許し難いようなタイプの人間ではない。しかし回答以上にその質問の真意は別の所にある事をほぼ見抜いた、劣等感から自分はふさわしい人間ではなく、無理をさせているのではないだろうか?そんな事を考えたのかもしれないと。
「逆に聞くけど最高の条件の結婚ってどんな相手だと思ってる?」
少し考えるも答えは出なかった、王様と以前なら答えたかもしれないが、それが真の幸せとは言い難い事はなんとなく分かって来た、ラファエルと答えれば本気で殴られる気がする、無理な事は分かっているのだし、そんな事は神様でなくてはできないことである。
「そういわれると分からないけど、どんなのが最高だと思うの?」
「ん?決まってるじゃない、この世界の全てを我が物とする帝王で容姿端麗、眉目秀麗、文武両道、非の打ちどころのない完璧超人ね、あ、ついでにババァと浮気しない男ね」
聞いて呆然としてしまうと同時に考えてしまった、本気なのだろうか?冗談なのだろうか?と。
「そんなのいるわけないでしょ、それに実際にそんなところに嫁いだら退屈でしょうね。ユリアーヌスに何か言えば言い返してくるけど、アルマに強く言えば、たとえそれが言いがかりでも平身低頭謝って来るでしょ?殴り合う相手がいないのも退屈でしょうからね」
確かにユリアーヌスと下らない言い争いをしている姿は生き生きとしているように見える、まぁ幸せならいいのかもしれない、そんな事を考えているとまたとんでもない事を言い出した。
「なに?満足させられてないとでも思ってたの?たしかにちょっと不満よね、一度でいいから『もう勘弁して』って言うくらい満足させてくれないかなぁ」
ひどく落ち込んでしまう、ラファエルはそんなに強かったのだろうか?というよりもしかしたら、同じように彼女に振り回されてアタフタとしていたのではないだろうか?たしかに村で見かけた時も常にヒルデガルドが先頭を行きラファエルが後を従者のように付き従っているように見えた気もしてきた、当時は婚約者の自由を許す優しい男と写ったが、もしかしたら相当振り回されていたのかもしれない。
「というわけで朝までがんばってみましょうか!」
自分より頭一つ大きいヒルデガルドに引きづられるようにベットに入るが、まぁこの状況を世の男達が見たら羨むのだろうか?それともご愁傷様とでも言うのだろうか?まぁ不幸ではないだろうと、がんばれるだけがんばってみる事とした。
彼女にも本当の幸せなどというものは分からなかった、自信に満ち溢れているようでいて、幼い頃からの婚約者であり最大の友人であるラファエルが死んだときなど世界がどうなってもいいと思い泣き叫んだほどであった、今テオドールに抱かれていてもどこかに小さな罪悪感を感じる部分がある、だからこそ酒気を入れてからではないと、ふとしたはずみでその感情が漏れだしそうになるのである。
しかし、それはどんな名家に嫁いだとしても変わる事はないと思われた、少なくともここには思い出を共有できる人間がおり、思い出があちこちに散らばっていた、思い出すのが辛くないわけではないが、その思い出を全て他人に奪われるのだけは死んでも嫌だと言う思いは絶対に変わる事はないと思われた。
正直この先も厄介な問題が色々沸いてくることは目に見えているが、胃が痛くなりそうなので、なるべく考えないようにしていた。
しかし、好奇心や自分の身にダイレクトに係わる事はどうしても聞きたいと言う欲求が恐怖心を上回った。
「あのさ、ちょっと質問いいかな?」
二人きりの寝室で意を決したようにユリアーヌスに尋ねてみる、気楽な調子で了承の返事を貰うと持論を展開してみた。
「王族や貴族に自由がないってのはなんとなく分かったんだよ、たださ、例えば男娼みたいなのと田舎の領地を捨扶持に貰って若隠居を決め込むって手もあったんじゃないのかと思ったんだよ」
その説明でユリアーヌスはテオドールの言いたい意図をだいたい見抜く事ができた、女を楽しませる事が専門の男娼であれば、自分より見栄えもいいだろうし、当然その条件であれば反乱を起こす力もない、全ての条件に当てはまるのではないだろうか?そんな所から出た質問であり、なんだかんだで容姿にコンプレックスを持つが故の自信のなさの表れであるように感じられた。
ユリアーヌスとしてもたしかにお世辞にも容姿のいいとは言えないどころか、貧相と表現するのが的確なテオドールの容姿を褒め称えれば明らかな嘘になり、そんな嘘を信じ込めるほど単純な人間ではない事はよく分かっていた。ここは正直に言う事が一番効果的であろうとの判断から、話を始めた。
「そうすると、名目上はフリーってことになるわよね?そこの領地に私を担ぎ上げようとする貴族がやって来て、賄賂がわりに容姿のいい男娼や芸人を盛んに勧めて来るでしょうね、私がそんなに色狂いに見える?」
『けっこう激しい方だよね?』言ってみたかったが、流石に言えなかった、完全に納得できたわけではないが、フリーな状態にする事は他とのいらない接触を招くことになりかねないが、陸の孤島とも言えるこんな山の中までわざわざ謀議のために来るとすれば非常に目に着きやすいかもしれない、街道の要所であれば言い訳も出来るかもしれないが、この村を訪れるのはこの村に用がある者に限られるのは明らかなのだから。
「なに?私に飽きて男娼にでも押し付けてヒルデガルドとよろしくやってくつもり?」
慌てて大いに否定するが、態度で示せと言われて明け方近くまで搾り取られる形となった、新婚当初は体力のある若いテオドールが圧倒するケースが多かったが、段々とツボを心得てきたユリアーヌスに押し負ける事が多くなってきていた。
『色狂いって言われても否定できないのではないだろうか?』そんな事を考えたが、当然怖くて言えなかった。
ユリアーヌスにも言い分はあった、王宮のユリアーヌスを見る目は二つだけであり、厄介な存在として距離を置こうとする者か、取り入ろうとする者かの二種類に限られた、そんな中でテオドールもやはり距離を置こうとする者であった、これについてはどうしても仕方のない事と諦めていた、取り入ろうと近づく者は論外であり、排除せねば国を割りかねない、距離を置こうとする者の方がむしろ正解なのであるから。
テオドールは愛の言葉を囁きかけるような、そんな気の利いたことは絶対にできないタイプである、しかし閨で情熱的に自分を求めてきて、終わったあとでも物欲しそうにさらに求めてくる態度は絶対に歓心を買うための芝居ではないと確信できた。
本心、真心、本能、本質、言い方によって受け取り方は大きく異なるが、王宮内では極めて接する機会のない感情であり、分りずらい感情であった、その点テオドールは王宮の狐や貉に比べれば非常に分りやすい生き物だった『安心できる場所』それがユリアーヌスの辿り着いた結論だった。
軽く一杯やりながら楽しそうに鼻歌を歌っている目の前の女性を見ると『見た目は美少女中身はおっさん』等と言う言葉が自然と浮かんできてしまう。
まぁ仮面を被ったまま、ほぼ無表情で会話がほとんどない状態が続いた事に比べれば今の状況は非常に望ましい事ではあるのだが、その落差はあまりにも激しすぎるのではないだろうか?そんな事がどうしても頭を過る。
しかし、たしかに美人である、ユリアーヌスも美しいがヒルデガルドの美しさに比べればどうしても見劣りしてしまう、昔の境遇でこんな美人を妻に迎える事が出来るなら、たぶん靴の裏を舐めてでも妻に迎えたいと思ったかもしれない。
しかし美人であればあるほど自分の劣等感を刺激するのも事実であった、並べば頭一つ分低く、絶対に令嬢と従者にしか見えない事は自分が一番よく自覚していた。
「ねぇ、ご機嫌そうだけど、本当に幸せなの?」
「ん?」
鼻歌が止み、若干不機嫌そうな反応を返す、質問の意味がどうとでも取れる意味であり、どこにフォーカスしての質問なのか分らなかった、しかし愉快な質問ではない事だけは瞬時に理解した。
「何について質問しているの?きちんと説明して」
尋問のようであった、こうなったらはぐらかす事は絶対にできない事を知っているだけにきちんと説明した。
「ヒルデガルドだったら正直もっといい条件の嫁ぎ先はいくらでもあった気がするんだよ、意地になってここを選んだような気がしてるから、本当に幸せなのかな?ってどうしても気になってね」
ストレートに質問をぶつけられ、率直に考えると現在の生活は楽しいと思えた、無理をして笑っているつもりはない、目の前の貧相な青年はまぁ外見はともかく許し難いようなタイプの人間ではない。しかし回答以上にその質問の真意は別の所にある事をほぼ見抜いた、劣等感から自分はふさわしい人間ではなく、無理をさせているのではないだろうか?そんな事を考えたのかもしれないと。
「逆に聞くけど最高の条件の結婚ってどんな相手だと思ってる?」
少し考えるも答えは出なかった、王様と以前なら答えたかもしれないが、それが真の幸せとは言い難い事はなんとなく分かって来た、ラファエルと答えれば本気で殴られる気がする、無理な事は分かっているのだし、そんな事は神様でなくてはできないことである。
「そういわれると分からないけど、どんなのが最高だと思うの?」
「ん?決まってるじゃない、この世界の全てを我が物とする帝王で容姿端麗、眉目秀麗、文武両道、非の打ちどころのない完璧超人ね、あ、ついでにババァと浮気しない男ね」
聞いて呆然としてしまうと同時に考えてしまった、本気なのだろうか?冗談なのだろうか?と。
「そんなのいるわけないでしょ、それに実際にそんなところに嫁いだら退屈でしょうね。ユリアーヌスに何か言えば言い返してくるけど、アルマに強く言えば、たとえそれが言いがかりでも平身低頭謝って来るでしょ?殴り合う相手がいないのも退屈でしょうからね」
確かにユリアーヌスと下らない言い争いをしている姿は生き生きとしているように見える、まぁ幸せならいいのかもしれない、そんな事を考えているとまたとんでもない事を言い出した。
「なに?満足させられてないとでも思ってたの?たしかにちょっと不満よね、一度でいいから『もう勘弁して』って言うくらい満足させてくれないかなぁ」
ひどく落ち込んでしまう、ラファエルはそんなに強かったのだろうか?というよりもしかしたら、同じように彼女に振り回されてアタフタとしていたのではないだろうか?たしかに村で見かけた時も常にヒルデガルドが先頭を行きラファエルが後を従者のように付き従っているように見えた気もしてきた、当時は婚約者の自由を許す優しい男と写ったが、もしかしたら相当振り回されていたのかもしれない。
「というわけで朝までがんばってみましょうか!」
自分より頭一つ大きいヒルデガルドに引きづられるようにベットに入るが、まぁこの状況を世の男達が見たら羨むのだろうか?それともご愁傷様とでも言うのだろうか?まぁ不幸ではないだろうと、がんばれるだけがんばってみる事とした。
彼女にも本当の幸せなどというものは分からなかった、自信に満ち溢れているようでいて、幼い頃からの婚約者であり最大の友人であるラファエルが死んだときなど世界がどうなってもいいと思い泣き叫んだほどであった、今テオドールに抱かれていてもどこかに小さな罪悪感を感じる部分がある、だからこそ酒気を入れてからではないと、ふとしたはずみでその感情が漏れだしそうになるのである。
しかし、それはどんな名家に嫁いだとしても変わる事はないと思われた、少なくともここには思い出を共有できる人間がおり、思い出があちこちに散らばっていた、思い出すのが辛くないわけではないが、その思い出を全て他人に奪われるのだけは死んでも嫌だと言う思いは絶対に変わる事はないと思われた。
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