ぶっとんだ世界の可動人形【フィギュアステップ】

アマギ

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第7話 パレード

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--------- 第7話 パレード ----------
「…っだー!」
キーボードから手を離し、椅子の背もたれに思いっきり体重を預ける。
椅子はギシギシと音を立てるが、倒れることなく私を支えてくれている。
天井を見上げながら大きくため息を付いた。
その状態で部屋を見渡す。
昨日、杏さんたちと買い物に行ってきた。
おかげで、小さい観葉植物やクッション、本棚などが揃い、味気なかった部屋が少しだけ生活感のある部屋になっていた。
「なにやってもパレードについて引っかかるのはテーマパークとか遊園地だけだし、夢の街ワンダーランドに関してもなんだかよくわからない情報しか引っかかんないし…。本でも読んで少し落ち着こ…。」
椅子の背もたれから体重を離し、軽く伸びをし椅子から立ち上がる。
そしてベッドの方へと向き直った瞬間、ヤツはいた。
『おはようございます、いい天気でございますね。』
まるで、さも当然かのようにヤツはベッドに腰掛けて私をニコニコとした笑顔で見ている。
「…部屋に上げた覚えはないんだけど、花楽里からくり。」
彼は悪びれもせず、笑顔を保ち続けている。
そんなとき、後ろのドアをノックする音が聞こえる。
「おーい、相棒。はいってもいいかーい?」
パペットの声だ。
「あ、ちょっとまって!着替えてるから!」
もちろん嘘である。
目の前に居る彼を知っているのは
現状、私だけなのだ。
私以外の人に見えるのかわからないがもし、見えるのだとしたら面倒なことになりかねない。
「なーに、乙女みたいなこと言ってんだ!入るぜぃ!」
ガチャリとドアが開く。
まずい。
まずいことになりそうだ。
パペットのいつものあの表情がわからない木の顔がドアから顔を覗かせた。
「んー?誰だそいつ?」
パペットの顔は明らかにベッドに腰掛けている花楽里からくりに向けている。
しまった…。
こういうとき、ドアに鍵というものが欲しくなる。
以前の家ではあったのにっ!
『はじめまして、雪久さまの人形フィギュアでございますね?』
パペットは数秒理解できずに固まっていたが、木でできた手をポンっとして頭を縦に振り理解した様子が感じられた。
「あーあーあー、お前、花楽里からくりか?えー、マジ?うちの相棒もう呼ばれんの?早くないか?まだ俺っちと契約して数日しか立ってないんだぜ?」
『おや、ワタクシのことを覚えていらっしゃらないと思いましたが…。記憶力がよろしいのですね。』
「覚えてるに決まってだろぉ?そんな胡散臭い服着といて。」
ど、どうやらこの2人(?)以前に面識があるようだ。
「で?なんだ?勧誘しに来たのか?」
『いえ、勧誘と説明関しましてはもう終えておりますので、今回はパレードが開催されるため…』
「ちょ、ちょっとまって。パレードに関してはやる前に事前にやる日時を連絡してくれるって…」
『…本当に申し訳ございません。今回、今朝方に急に決まったものですから今、連絡することとなってしまったんです。』
「うそでしょ…」
「まぁまぁ、安心しな!俺っちはパレード何回も経験してんだ。戦い方についてはしっかりレクチャーしてやるよ!」
パペットが私の方をぽんぽんと叩いてくる。
あいっかわらず花楽里からくりは笑みを浮かべたままである。
こいつ一回顔面ひっぱたいてやろうか。
…まー、悩んでても仕方ない。
決まってしまったからには避けては通れないのだろう。
もともと、いつかは絶対にやる予定だったものが前倒しになっただけだ。
私は深呼吸をして覚悟を決める。
「で、その夢の街ワンダーランドとやらにはどうやって行くの?」
『では、まずチケットパスをご自身の契約印へかざしてください。』
机の上から黒いカードを取り、後ろ髪を腕で持ち上げ、顕あらわになった契約印へかざす。
すると、ガチャンと何かの鍵が開く音がして視界がグワンと暗転しあまりのことで目を閉じる。
次に目を開けたときには、知らない部屋に立っていた。
…みるからにファンシーな部屋。
パステルカラーの家具や小物、壁紙や絨毯。
なんというか小さい女の子が気に入りそうな内装だ。
『ようこそ!夢の街ワンダーランドへ!』
目の間に居る花楽里からくりが帽子をとり、頭を下げる。
そしてかぶり直したかと思うと、私の手を取る。
『さて、唐突でありますが、今からパレードの会場へとご案内致します。どうか手を離さないようお願い致します。あ、もちろん、人形フィギュアても握っていてくださいね?』
そう言われたため、私はパペットの手を握る。
「いやー、相棒に手を握られるってのも悪くはねぇなぁ!」
「馬鹿なこと言ってないで、ほら、行くみたいだよ?」
花楽里からくりがこちらをちらっとみて確認し、持っている杖をコンと床に突く。
一度も視界が暗転することもなく、まるで最初からそこにいたかのように目の前の景色が変わっていた。
『ここがパレード会場でございます。では、間もなくパレードが開始いたしますのでワタクシはこれで。』
そういうと目の前から彼は消えた。
…どういう存在なんだろう?
疑問を抱えながらも、辺りを見回しておく。
パレードと言っていたのに人っ子一人見当たらない。
しかし警戒しておくに越したことはない。
少しすると私の対戦者らしき人影が前方に見えた。
「きーみがボクの対戦相手かーい?」
前方の人影の声だろう。
まだ姿ははっきりとは見えない。
「まー、そうでもそうじゃなくても別にいーんだけどねー。じゃー、始めようかー」
姿が明らかになっていく。
私よりも…少し身長が高い、着物をきて、狐の面をかぶっている女性がそこにいた。
私と同じく、黒いカードを持っている…が、中心に描かれている絵が私とは違う。
あれは…太陽?
彼女がそのカードの表面をなぞるように指をスライドする。
曲想開幕パレードオープン
私たち頭上から機械音声のような声が響く。
思わず見上げると彼女のカードに描かれていた太陽がそこにあった。
「…何だこれ…」
私が困惑していると彼女から声がかかる。
「ほーらー、早くカードスライドしてよー。いつまでたっても始まらないじゃないかー!」
私はハッとし、前へと視線を戻す。
そんな私の様子に疑問を持ったのか彼女が声をかけてくる。
「もーしかーしーてー、パレード初めてー?バリッバリのルーキーくんー?」
その言葉に思わず頭を縦に振る。
すると彼女も私と同じように頭を縦に振った。
「わかるー、戸惑っちゃうのわかるよー。ボクも1年前はそんな感じだったもんー。じゃー、とりあえずー、持ってるカードの表面をー指でなぞってみてー?」
言われるがまま、持っている黒いカードの表面を指でなぞる。
すると、中心の絵が一回転し、その絵がホログラムのように浮き上がり、淡い蒼色の光を放つ。
絵の周りには更に円ができていてその中には英語でParade openの文字が回っていた。
「うんうんー、それでーOKー!じゃー、あとはー…」
そこで向こうで聞こえていた声が途切れる。
「ボクにボッコボコにされてね?」
その声が私の目の前に迫っていた。
「えっ…?」
彼女の放った足蹴りが腹部を命中。
女性の力とは思えないほどの力が腹部に広がり、メリメリと音を立てる。
その力は止まることを知らず、私をはるか後方に吹き飛ばす。
「相棒!…てめぇ!」
パペットが彼女を殴ろうとするが、その拳は空を虚しく裂く。
彼女はくすっと笑ったかと思うと吹き飛ばされた私の目の前に立っていた。
「運がーないわねー、ルーキーくんー。ボク、ここじゃー中堅から大将クラスなんだー。つまりー…初心者には優しくないんだよねー!」
痛みを堪えれずに寝転がってる私の腹部を容赦なく蹴り上げ、また飛ばす。
まるで、サッカーボールでも扱うかのように。
「せめて楽にやってあげるねー」
彼女はカードをスライドしつぶやく。
夢欠片蓄積アキュミュレーション、コストはー…。1000かな。」
夢欠片蓄積アキュミュレーション 過剰ミル
また最初時と同じような機械音声が頭上から聞こえた。
彼女はゆっくりと手のひらをこちらに向ける。
その手からは青い炎が大きな塊となり今にも破裂、もしくはこちらに放射してくるような。
「ばいばーい、ルーキーくーん。」
彼女からの言葉が私にかかる前に、手の炎は私に放射されていた。
あぁ、これ死んだわ。
そう思った。
ひどく大きな爆裂音が辺り一帯にこだまする。
「…あーやっぱりー、ルーキーじゃ相手になんないわねー。誰でもいいって言ったけどさー、流石に初心者は歯ごたえなさすぎだってばー。」
そう、ため息を付きながら彼女は愚痴をこぼす。
その後ろに何者かが降り立つ。
「…片付いたー?」
「もーちろーん。あっけなかったわよー?」
彼女の後ろに降り立った人物は、彼女と顔が全く同じ人物。
同じ顔が同時に笑みをこぼす。
「さー、かーえりーま…」
「んーどうしたのさー?上なんかー、見上げちゃってー?」
彼女たちが上を見上げる。
そこにはまだ星の絵が頭上で太陽とぶつかり合っている。
「…どーいうことー?」
「えー、完全に当たってるってー、なーんできえてないのー?」
当の私達は彼女たちの立っている場所から後方の路地裏で息を潜めていた。
傍らには黒いゼリー状の姿をしたパペットも一緒にいる。
「…いたた…。これからどーすんのパペット。」
「そりゃ、あいつらをぶちのめす方法を探すのさ。いやー、ぎりぎり間に合ってよかったぜ。あそこで俺っちが勝手に夢欠片蓄積アキュミュレーション使ってなかったら、俺っちも相棒もお陀仏だったぜ?」
「それに関してはお礼を言わせてもらうよ、ありがと。でも私が戦い方知らないと出ていったところでまた同じようになるだけだ。」
二度蹴られたお腹を擦りながら息を整える。
尋常な力ではなかった。
とするなら、私を蹴ったあの女性が人形フィギュアなのだろうが…。
主人と同じ服装、同じ顔、同じ身長、同じ髪型ときたものだ。
どっちがどっちだか、外見で判断するのは不可能。
「…相棒、耳はいい方かい?」
「…耳?」
「あぁ、ほんの少し音の違いさえ分かれば人形の方は俺っちが抑える。実はな、このパレードってのは主人…つまり相棒が相手の主人を攻撃して夢の欠片ワンダラーを奪うって単純なゲームなんだ。それと、あの太陽と星の絵がぶつかり合っているところより上を見な。」
パペットに言われ、太陽と星の絵がぶつかり合っている所より上に目の焦点を向ける。
そこには何やら数字が。
「みえたかい、相棒?あれはパレードの制限時間だ。あれが0になったとき、パレードは終わる。その時点で夢の欠片ワンダラーがマイナスになっていなきゃ、このから追放はされねぇ。稼いだとしても損したとしても生き残れる。つまり…」
パペットが言いたいことを理解し彼より先に言葉を挟む。
「制限時間がなくなるまで夢の欠片ワンダラーを保持してろってことでしょ?」
「そうそう、さっすが俺っちの主人だぜ。ま、稼ぎたいなら俺っちも協力するぜ?さっきので夢の欠片ワンダラーは10減っちまったから、いまは9990だな。」
「それってどこで確認すんの?」
パペットが星の絵の外側を指差す。
目を凝らしてよーく見てみるとそこにはいたるところに9990という数字が浮かび上がっている。
なるほど、あそこに残ってる欠片の数が表示されてるわけだ。
「さ、どうする?俺っちの手にかかれば…なんて言いたいところなんだけども、流石に太陽相手にすんのはキツイ。相棒の意見を聞きたいぜ。」
深く深く深呼吸をする。
そして、頭を回転させる。
そして、たどりついた先は…。
「パペット、大きな賭けに出る。」
あまりにもずさんで作戦とも言えないような作戦だった。
「私も相手の人形フィギュアの主人を攻撃できる手段はあるんだよな?」
「もちろんだぜ、人形で直接相手の主人を狙うってやり方をするやつだっているからな。」
「その、直接攻撃のしかたを教えてくれ。」
直接攻撃アグレシオとパスを指でなぞりながら呟けば、出来るようになる。そんとき気をつけなきゃいけねぇのは、武器は自分と敵の距離で勝手に決まる。もちろん、夢の欠片ワンダラーも消費してその消費分が出てきた武器が相手に命中したときぶんどれる夢の欠片ワンダラーになるわけだ。で、それをつかってどーすんだよ?」
私はカードを取り出してそれをなぞる。
「…直接攻撃アグレシオ1000。」
直接攻撃アグレシオ
手のひらに現れたのは黒い拳銃のようなもの。
つまり、今の彼女らとの距離は中距離ということになるのだろう。
「…さっきお前がやった何かに変化するってやつ、あれはどういう効果なんだ?」
「あーあれは、なにかに変化するってだけだ。そんだけの効果。けど余剰につぎ込んでくれれば、お前自身の性格までまるっとコピーできるぜ。」
「…いま、持ってる物もか?」
「あぁ、もちろん。」
「…分かった。」
「おっと言い忘れてた、夢欠片蓄積アキュミュレーションには段階があってな、コストが10以上のときは不足ディス、あまり強くねぇ技だ。そんでコストが100以上のときは平均サン、強くもないかと言って弱くもない普通の技。最後にコストが1000以上のとき、こいつは過剰ミル、大技だ。コストも高い分火力がでかい。」
「教えてくれてありがと、じゃあ早速、私に変身してもらうね。」
また私はカードを取り出してなぞる。
「…夢欠片蓄積アキュミュレーション不足ディス。コストは100!」
夢欠片蓄積アキュミュレーション  不足ディス 余剰投与オーバー
機械音声がその場に響く。
目の前の木人形パペットがどんどん姿を変えていき、やがて私と瓜二つになる。
声も、性格も、顔も、髪も、服装も。
そして、私はカードをパペットへと差し出す。
「…これ、私が持ってどーすんの?私が持ってても意味ないと思うんだけど。」
「いいから、持って。これからやることを説明するから。」
ぶっきらぼうにそれをパペットが受け取る。
さぁ、反撃開始だ。
「あーもー、なーんでなーんでー?」
「うっさいなあー、少し黙ってー探すことできないのー?」
「だってー…あ、いーたーよー!でてきたみたーい。」
「あれー、同じ顔がふたーつ?ボクたちのマネッコー」
路地裏から相手の目につきやすい大通りに出る。
案の定、すぐ彼女らは私たちを見つけた。
「いくよ、準備いい?」
「もちろん、へましないでね?」
同時に、地面を蹴り出すタイミングも、足の動きも、トップスピードにのるまでの時間も、腕を振る速さも角度も、全て同じタイミングで走り出し、彼女らに近づいていく。
私は左の彼女を、私パペットは右の彼女を狙いに行く。
そして、ある程度まで近づくと私パペットが銃を相手に向け引き金を引く。
軽い破裂音とともに銃口から黒い弾丸が相手へと放たれる。
「そんなのは当たらないわーよー」
相手も常人離れした動きで弾丸を華麗に避ける。
まだだ、まだどちらかわからない。
私も相手に殴り掛かる。
今度の攻撃は…当たった。
私に殴られ少しだけよろめく。
「やったわねー、ふんー」
やる気のなさそうな声とは裏腹にキレのある拳が私の目の前の空を切る。
パペットの方をちらりとみると、あのカードをポケットからだしていた。
「こっちが主人みたいー、こっちにきてふきとばしちゃいなさーい、メリソス・・・・。」
ここだ、ようやく名前を呼んだ・・・・・・!
私は勢い良く地面を蹴り出し、主人ほんものへと向かって駆け出す。
制限時間をちらりとみる。
あと、15秒!
相手へ当たる距離まで接近し、ポケットに手をつっこみポケット越しに銃を放つ。
乾いた発砲音とともに弾丸が放たれ、相手の太ももに命中した。
相手の驚いた表情とともにタイムアップを告げる機械音声が頭上から鳴り響く。
曲想閉幕パレードクローズ
息を切らしながらパペットを見ると銃を相手に構えている姿が確認できた。
みるみるうちに彼の姿がもとの木人形へ戻っていく。
「うそー、今撃ったのあきらかにーそっちじゃーんー」
「残念でしたー、俺っちの銃は空砲だよん!チケットパスは本物だけどねん。いやー、にしても危険すぎたんじゃないのかい?まさか相棒が向かっていったほうが人形フィギュアだったなんてさ!」
「まぁ、危険は承知の上ってね。」
…終わった…。
こんなのが毎週続くかと思うと今から疲れて来る。
私は大きく息をつく。
『ご勝利おめでとうございます。いや、初めて参加したパレードでよく勝利できましたね。やはりあなた様は素質がある様子。』
私の隣、やはり前触れもなく突然、花楽里からくりが現れる。
いつも通りニコニコとした笑顔で。
「ありがと、そしてちくしょーめ。」
『先程のパレードをご覧になってぜひ雪久様に会いたいという方がいらっしゃいましたのでお連れいたしました。』
「私に?」
花楽里からくりの後ろからオレンジ色の髪をしたおとなしそうな女性が出てくる。
そして、彼女は私に向かって手を差し出してきた。
私はその手を握って握手をする。
「はじめまして、私、槇原リオっていいます。先程のパレード遠目ながらに見させてもらいました!」
彼女がその名前を口にすると、先程の人形フィギュアの主人が驚いた顔になる。
「ま、槇原リオってー…まさかー…自称者スタイラー…?なーんでそーんな大物がルーキーくんとボクの戦い見てたのー…」
「あなたは気にならないんですか?新人さんがどんな戦いをするんだろうって?どんな人で、どんな人形フィギュアと契約しているのかとか?」
私は握手していた手を離す。
自称者スタイラー
「あ、あなたのお名前聞いてませんでした。」
彼女の目線が先程の主人ではなく私へと向きかえられる。
「私は藤村雪久。こっちは私の相棒のパペット。」
「よーろしーくなん!」
「それで、あの、自称者スタイラーっていったいなんですか?」
「あー、それはですね、私の二つ名…みたいなものです。私もかなりの時間、そしてかなりのパレードをしてきましたから、ある日いつの間にか。」
そう言いながら彼女は私にカードを見せくれた。
中心の絵はなにやら触手のようなものが渦巻いている絵だった。
いつの間にか私の隣りにいた花楽里からくりが口を挟んできた。
『槇原リオ様は、この夢の街ワンダーランドでも数人しかいらっしゃらない最高ランクのチケットパス、ダークネスランクのパスをお持ちの方なんです。ちなみにあなた様のパスはルーキーランクのパス。そして先程戦って頂いた方のパスはゴールドランクのパスでございます。』
つまり、目の前にいるこの人はこの夢の街ワンダーランドの中でもかなり強い部類の人ということらしい。
さらに花楽からくりは喋り続ける。
『そして、槇原様は今現在、この夢の街ワンダーランド内で最も夢の欠片ワンダラーを多く獲得している方でもございます。』
…ほんとにそんな人が私になんの用事があるんだ。
「…そんな方がなんで私に直接会いに来たんです?」
「あ、そのことなんですけど。」
「はぁ…。」
「今からお茶会を開くので来てください!」
「はぁ?」
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