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第1話 その少女、攫われる
しおりを挟む「お前は、親に捨てられた人間のゴミだ!」
「どうせ、ろくに魔法も使えないだろうよ」
こんな人権を無視された言葉浴びせられているのは、赤ん坊の時に何故か捨てられ孤児院に拾われたこの、私の事だ。
自分が可哀想とは思わない、確かに何故私を捨てたの自分の親に聞いてみたい所だが私を捨てた親なんてもう忘れる事にしたんだ。
今。私は9歳で、学校にいる。
孤児院のどこに学校に通う為の金があるかは知らないが、とにかく私は今学校に通っていて、私の周りを囲むようにしてクラスの人達が言葉の暴力を奮う。孤児に対して偏見を持っているからだ。
なぜかって?この世界で産まれたての赤ん坊を捨てる事はまず、ありえない事だからだ。普通、魔法の適正を確認できるのは十五の歳にならないと分からない。だから親は魔法が使える子が生まれたのか?と期待をもって十の歳まで大切に育てる。魔法を持っている子が産まれれば家庭の財政がかなり良くなるからだ。もし、十五の歳になって魔法の適正が無いと分かっても15年も一緒にいれば情ってものが移る。
だからこそ、この世界は孤児が少ないんだ。つまり、捨てられた私は『親にさえも、見捨てられた落ちこぼれ』こうゆう事だ。
「おい、聞いてんのか?無能!」
囲んでいた一人の男子が言葉を発する。
「はい…聞いてます。なんでしょうか」
私は結局この者達の言いなりになるのしかないのであろうか?でも、もし刃向かったりしたら…孤児院のお金を出してくれているのはこの子達の親が少しずつ出し合ってくれているのだ。だから、刃向かったりなんかしたら私は生きる場所が無くなってしまうのだ。
この世界はなんとも、理不尽だ。
「今日の給食のデザートくれるんだよな?」
「はい…」
私はか細い声で返事をした。
給食のデザートは、1ヶ月に1度しか出ない唯一の楽しみの1品。だけど、私はそれを食べた事がない。何しろ私は都合の良い生き物としか思われていないから
「ほらなぁー!コイツは俺達のいいなりさ!」
その男子はクラスの人達に示すように大きな声で伝える。
給食の時間。
デザートを奪われ楽しみが無くなる。
それから、午後の授業を受けて小さな一軒家の孤児院に帰る。孤児院って言う割には小さいと思うけど…
「ただいま」
私は孤児院の扉を開け、靴を脱ぎ、孤児院の奥まで聞こえる声を出す
「「おかえりなさい」」
二人の声が孤児院から聞こえる
孤児院には、私と同じような子が3人いる。その中には私のように捨てられた子、親が死んでしまって引き取ってくれる親戚が居なかった子など訳ありの子供がいる。
面倒を見てくれているのは、大人のモリ。このモリも元孤児だった人達だ。モリが一人で食事を作ってくれたりと家事をしてくれている
私は荷物をベッドルームに置いて二人の声がした台所に向かう
台所には、モリと孤児院の仲間セナがいた。
セナは基本無口で私より2つ歳が上。
「冬寧ご飯手伝って貰ってもいい?」
モリが私に問いかける
「うん」
「今日のご飯は?」
「オムライス…」
私は卵を割り、かき混ぜフライパンでフワリと焼く。
ちょうどオムライスが出来上がった頃に、もう一人の孤児院の子、ミンが帰ってきた。
「ただいまー」
彼はこの孤児院でたった一人の男子。
ミンは元気がよく、アホっぽい…がこの孤児院では1番年齢が上の13歳
「「「おかえりなさい」」」
私達はオムライスが乗った丸いテーブルを囲み「いただきます」と言って無言でご飯を食べ始めた。
どうして、ここまで会話が無いのだろうか…モリから距離を置かれている感はあるけれど、モリがいると凄く雰囲気が氷のように固まる。
食べ終わって、席を立とうとした時。誰かが家の中踏み込み、私達がいる部屋へと入ってくる。人数は大柄な男7人と立派な格好をしている男が1人…この人数では攻撃した途端奴らに反撃されるだろう…ここは逃げるかの一択のみ。だけど、下手に動くと何をされるか分からない。
「モリ。約束の時期だ。準備は出来てるな?」
立派な格好をした男がニヤニヤ笑いながらモリに聞く。
「はい」
はいって?何がだ。私達をどうする気なんだ…。
「じゃあ、やれ」
その立派な格好の男が周りにいる7人に合図を出す、すると7人の男達は抵抗する私達を無理やり捕まえ、手足を縛り口を開けないようにした。男達は孤児院の前に止まっていた荷台車に私達を乗せた。
もしかして…モリが私達を売った…?
こんな考えが頭に浮かんだ。
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