皇女は世界を謳歌する

らら

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第10話

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「おっと、睨んで貰っちゃ困るねぇー。俺達はパーティを組むメンバーを探して勧誘しようと思っただけだからなっ!」
彼らはそう言うと、ガハガハと下品に笑ってみせる。

わたしまだランクGなので。ソロで頑張るので、結構です」
このお誘いを直ぐに拒否して、ギルドから出ようとすると、3人が私を囲むようにして
「そんな、堅いこと言わないで、いいじゃん。見たとこ、剣士だろ?剣士探してたんだよー」

としつこく声を掛けてくる。
はっきり言って、迷惑だ。
けれど、この行為をギルドにいる全員がこちらに注目しているのにも関わらず。誰も止めてくれない。それどころか可哀想という眼差しばかりが送られてくるのだ。

ギルドで働いている人、止めて下さい…と心でお願いしたが、その願いは誰の耳にも、入らなかった。

無理やりこの人達を離そう。という考えが頭をよぎったが、そういう行為をしてしまったら罪になってしまうはずだ。
残された手段は1つ。ここは、きちんとお断りをする事でしょう

「すみません。この件は…」

「おいおい、まさか、断るとでも言うのかな?俺達はAランクだぞ?その俺達が誘ってやってんだぞ。断るのか?」

私が謝っている途中に彼らは言葉を重ね威圧してきた。Aランクがそれ程までに優秀なものなのか。それは、ここは都市であるからこその立ち位置である。都市は整備がしっかりとしているから、難しいクエが発生しづらい、つまりは上位のランクの者が少ないのだ。地方のギルドに行けばAランクが20人居るとこもあるらしい。だけど、ここは残念な事に都市だ。Aランクは数人しか此処には存在しないから刃向かえるものは数少ない。

さぁ、どうする。セル。
ここは謝るを突き通すか…ですが、この理不尽な誘い。それを簡単に受けることにはいけませんわ。

「黙り込むな!俺達が聞いてんだよ!答えろ!YESだろ?!」
彼らは床を足で蹴飛ばして、こちらにガンを飛ばしてくる。

「いいえ。NOですわ。私はソロでやりたいと言っているでは無いですか、それを強引にYESと答えさせるのは紳士としてどうなんですの?」

これを聞いた3人は、怒ったのか、腰に下げていた太く重たそうな剣を抜いき、今度は低い声で唸るような声を出す
「もう1回言ってみろ」

「ソロでやりたいので、折角のお誘いですが断らせて頂きますわ」

彼らは私の答えをしっかりと聞くと、抜いた剣を振りかぶって思いっ切り振りおそうとした。
咄嗟に私は後ろに飛び、その3人の剣を躱す。
「おりゃああ!!逃げるな!!」
もう1度、後ろに飛ぼうと思ったが後ろは壁だ。転移魔法を使いたがったが、多くの人が見ている前では使う事が出来ない。今度こそは、自分も剣を抜かなければ免れる事は出来ない。
そう確信した時だった…


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