皇女は世界を謳歌する

らら

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第13話

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私は昼ごはんを食べに、食べ物屋さんが並ぶところに来ていた。肉を焼く匂いや煮込んだスープなどの美味しそうな匂いが、いっぱいに広がっていて、全て食べたい!と行く人々を思わせてしまう。
だが、今は量だ。とにかくお腹が空いている。横目でチラチラ店を見て行くと、ひとつだけて目を惹く店があった。「食べ放題!料金は大銅貨二枚!」
こ、これだ…と感じ、店の中に入る。
すると、女の店員さんが近づいて来た。
「いらっしゃいませ!一名様ですか?」

「はい」

「では、こちらへ…」
店内の端っこの席に案内され、そこに座った。

「申し訳ありませんが、店内ではフードを取っていただいても宜しいでしょうか?」

「あ。はい…」
別に隠すわけでもないし、フードは取っても大丈夫でしょう。

けれど、私がフードを取ると店員さんは驚いた顔をして聞いた「え!あの!冷酷の王子の彼女さんですか?!」

「えっ…と。誰ですか?」

「え。知らない?!イケメンで、目が真っ赤で髪も黒の!昔SSランクまで行ったって噂も流れてる人だよ?!それに凄く性格が悪いって評判だよ。だから、『冷酷の王子』とか『黒夜の悪魔』って呼ばれたり…それな彼が!女が出来たって街で噂になってるんだよ!」

あの人、『黒夜の悪魔』とか『冷酷の王子』って呼ばれているんだ…恥ずかしそうだな…。

「そうなんですね…私はあの人の彼女でもありませんよ。あの時助けて貰っただけで…それよりあの人の本名ってなんて言うんですか?」

「ああ。そうなんだ。って!あの冷酷王子が?!人助けなんて珍しいなぁ…」
「彼の名前は無名。誰も本名を知らないらしいよ。ギルドカードにも名前が表示されないから本当に悪魔かもね」

店員さんは可愛く「ふふ」と笑うと「話が逸れてしまいましたね。ご注文は何にしますか?」と直ぐに営業スタイルに戻った。

「看板に書いてあった、食べ放題のお願い出来ますか?」

「はい。大丈夫ですよ。ご注文は以上で?」

「はい」

彼女はパパッとメモを取ると、厨房に向かった。

暫くすると、私の目の前のテーブルには、水が入ったコップ。ご飯。そして、大きな肉が並べられていた。
この匂いからして美味しそう…溢れ出ているも肉汁たまらない!私は恐る恐るナイフとフォークで肉を切り、豪快に肉を口へと運ぶ。

噛み締めるごとに、じゅわとした肉汁が出ていき、肉が舌の上でとろける。
お腹が空いている時の肉がこれほど、美味しいものとは思いもしなかった。と、その後も肉を食べてはご飯を食べを繰り返す。この肉だけでも1.5人分ぐらいありそうだが、私はお代わりをして一人てわ3人分の量を頬張ってしまった。もちろん料金は大銅貨2枚!2000パセ!

「お会計お願いします」
私はその場にいた店員さんに声を掛けお会計を済まして、フードを被り直してから外に出た。

それにしても食べたなぁ…こんなに大食いだったなんて。自分でもびっくりだ。とちょっと、膨れたお腹を摩りながら思う。

さて、ご飯も食べた事だし次は宿探しだ。
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