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揺れる想いと過去の亡霊・3 side 亮介
爆音と閃光に彩られた狂騒の空間からの脱出に成功し、亮介は深く息をついた。
エイリアンに連れ去られたショーグンを救うため、マシンガンとバズーガ砲を担いだオイランとニンジャ軍団が暴れまくるという謎のショーだった。しばらくは耐えていられたが、ボンデージルックのコシモト達がラインダンスを始めたところで我慢の限界を迎え、電話を口実に抜け出してきた。まだ目の前がチカチカする。耳の奥の残響がひどい。
アメリカの大学時代からの知り合いで、日本のメンタルクリニックで雇われカウンセラーをしている男がいる。漫画とアニメから日本びいきになった口で、在学中はコミケと聖地巡礼のために度々訪日していたつわものである。亮介の支社長就任を祝いたいから食事に行こうと誘い出され、飲み足りないと連れ込まれたのがここだった。完全に奴の趣味だ。ワンドリンクがついているとか、そういう問題じゃないだろう。
亮介とは真逆の、明るく人好きのするタイプで、自分的にはただの知り合いレベルなのだが向こうからは親友扱いされており、何かというと絡んでくる。無視しているとしつこいので、しぶしぶ出てきたのだか、やっぱり奴とは合わない。もうこのまま帰ろう。後でメールで詫びでも入れておけはいいだろう。
しかし、表に出ても賑やかさは変わらなかった。むしろ別種の猥雑さに満ち満ちている。ここは都内有数の歓楽街という。けばけばしく連なるネオンにスピーカーから垂れ流されるがなり立てるような音楽、無秩序な人の流れをかいくぐるようにすり寄ってくる客引き......そしてさりげなく、またはあからさまに自分を品定めする視線また視線。またひとつため息をつくと、それらから解放されるため、目についた脇道に入りこんだ。
背中合わせに建った雑居ビル2軒分の路地を歩いて出た隣の通りは、先程までとはまるで異なる夜の雰囲気をまとっていた。
暗く人の少ない通りの両脇に、ほんのりとした光を灯す小さなバーの看板がそこに1つ、あそこに2つといった程度。表通りの喧騒がかすかに聞こえることで、より静けさが強調されている。ようやく人心地がついた気がして、亮介は少し歩調をゆるめた。
春とはいえ、まだ空気の冷える夜の通りを一人歩いていると、自然と頭に浮かんでくるのは、あの凍てつくような真冬の夜に巡りあった、小さな店と艶めく赤毛を持つ店主のことだ。
境木悠人。
寂れた町の寂れた通りで一人おでん屋を営む青年。口数が少ないが無愛想というわけではなく、初回から色々やらかしてしまった上に、毎度閉店ギリギリに駆けこんでいく迷惑極まりない自分を柔らかい微笑みで迎え入れてくれる。
そして、頭の半分を隠してしまうバンダナと大きな丸メガネの下に思いもよらない程に繊細な美貌を隠している。店内に置き忘れた腕時計を届けに来て素顔をさらしてしまったあの時、もう気の毒になるくらい狼狽して逃げるように去ってしまった。コンプレックスになるようなことは何一つ無いと思えるのだが、他人にはわからない事情があるのだろう。目立つゆえの葛藤があるのかもしれない。亮介自身、アメリカではアジア系とわかる外見で、子供のころから散々蔑視を受けてきたのだから。
それでも何故だかもう一度素顔が見たいと思う。仕事柄、男女問わず見目の整った人間は多く出会ってきたが、全く興味をひかれなかったというのに。あれから数回、店に行ったが、バンダナと眼鏡のガードが前以上に堅い。とろける飴を思わせるライトブラウンの瞳が見たくなってカウンターの向こうに目を向けても、湯気でくもる上に電灯の光を反射する眼鏡のレンズが邪魔をする。会計の時も、顔はこちらに向けながら微妙に視線を外しているのが分かる。
「バンダナと眼鏡を外してくれないか」
というセリフを飲み込み、毎回店を後にする。無理強いして次回以降入店を拒否されては困る。まだ片手で数えるほどしか通っていないが、亮介にとって『はる』は今はもう、過去への手掛かりという以上に大切な場所になっているからだ。
貸し切り状態の店内で一人静かに遅い夕食をとる。カウンターの座席数5の小さな店で、出てくる料理はおでんをメインにした家庭の惣菜風。贅をこらした内装も珍味佳肴の類もない。けれど、亮介にとっては自宅以外で素の自分に戻れる、最大級に贅沢な空間だ。
にぎやかなBGMも、テレビの音声もない。店主は寡黙で、つまらない世間話を振ってくることもなければ亮介の素性に探りを入れてくることもない。カウンターの向こうで作業をしながら、柔らかな微笑みを浮かべ、そっと亮介の箸の進み具合いに目を配っている。そして、絶妙なタイミングで皿をサーブしてくれるのだ。
仕事上の駆け引きも日常の些事も忘れて肩の力を抜き、心穏やかに目の前の料理をあの不思議な懐かしさとともに味わう。しみじみとした穏やかな味が口内いっぱいに広がり、喉の奥をうるおし腹を満たす。
至福。最近新しく覚えた言葉を今、この路上で料理の代わりに噛みしめながら、またしても思う。あのバンダナを外してくれればもっと―――。
「いい加減にしてください!!」
怒りをこめた鋭い声に夢想を破られた。考えても詮のないしつこさを怒られたような気がして、どぎまぎとしてあたりを見回す。彼のことを考えすぎて幻聴でも起こしたのだろうか。聞き覚えのある声だった気がするから余計に......でも、そんなまさか......。
20数メートルほど向こうに、そのまさかの本人が立っていた。
すぐには分からなかった。
彼の手前には、みすぼらしいなりをした白髪頭の男がこちらに背をむけて立っていて半分隠れていたし、白のキャップを目深にかぶって顔が隠れていたせいだ。
「全部なくした?ふざけないでください!全部なくしたのは僕の方です!あなたがあることないこと言って全部を僕になすりつけたせいで、僕がどれだけひどい目に......」
聞いたことのない激しさだったが、完全に悠人の声だと分かった。何故こんな所にいるのか、相手は誰なのか、疑問は色々あったが、とりあえず様子を見ようと、近くにあった自販機の陰に身を潜めた。
しばらく小競り合いをしていたかと思うと、白髪男が悠人を引きずって横手の暗がりに消えていった。もういけないと思い、後を追う。
角を曲がって目にしたのは、血の気の引いた真っ白な顔をして棒立ちになっている悠人とその頬を撫で回している男の手だった。その汚らしい指があの艶やかな赤毛を掬い取った瞬間、頭にカッと血が昇るのを感じ―――、気がつけば白髪男を殴り飛ばしていた。
悠人をかばったり、下劣極まりない言葉で白髪男を愚弄したような気もするが、正直あまり記憶がない。男が情けない声をあげながらゴミの山に埋まった姿を見て溜飲を下げると同時に我にかえった。人が近づいてくる気配がする。騒ぎになる前に立ち去るべきだと判断し、悠人に声を掛けると、その手首を掴んで駆け出した。手のひらにかすかに伝わってくる脈動と体温に、今まで感じたことのない高揚と喜びを覚えながら。
(つづく)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お読みいただきありがとうございます。
明日から公開時間を12時40分から19時40分に変更いたします。
エイリアンに連れ去られたショーグンを救うため、マシンガンとバズーガ砲を担いだオイランとニンジャ軍団が暴れまくるという謎のショーだった。しばらくは耐えていられたが、ボンデージルックのコシモト達がラインダンスを始めたところで我慢の限界を迎え、電話を口実に抜け出してきた。まだ目の前がチカチカする。耳の奥の残響がひどい。
アメリカの大学時代からの知り合いで、日本のメンタルクリニックで雇われカウンセラーをしている男がいる。漫画とアニメから日本びいきになった口で、在学中はコミケと聖地巡礼のために度々訪日していたつわものである。亮介の支社長就任を祝いたいから食事に行こうと誘い出され、飲み足りないと連れ込まれたのがここだった。完全に奴の趣味だ。ワンドリンクがついているとか、そういう問題じゃないだろう。
亮介とは真逆の、明るく人好きのするタイプで、自分的にはただの知り合いレベルなのだが向こうからは親友扱いされており、何かというと絡んでくる。無視しているとしつこいので、しぶしぶ出てきたのだか、やっぱり奴とは合わない。もうこのまま帰ろう。後でメールで詫びでも入れておけはいいだろう。
しかし、表に出ても賑やかさは変わらなかった。むしろ別種の猥雑さに満ち満ちている。ここは都内有数の歓楽街という。けばけばしく連なるネオンにスピーカーから垂れ流されるがなり立てるような音楽、無秩序な人の流れをかいくぐるようにすり寄ってくる客引き......そしてさりげなく、またはあからさまに自分を品定めする視線また視線。またひとつため息をつくと、それらから解放されるため、目についた脇道に入りこんだ。
背中合わせに建った雑居ビル2軒分の路地を歩いて出た隣の通りは、先程までとはまるで異なる夜の雰囲気をまとっていた。
暗く人の少ない通りの両脇に、ほんのりとした光を灯す小さなバーの看板がそこに1つ、あそこに2つといった程度。表通りの喧騒がかすかに聞こえることで、より静けさが強調されている。ようやく人心地がついた気がして、亮介は少し歩調をゆるめた。
春とはいえ、まだ空気の冷える夜の通りを一人歩いていると、自然と頭に浮かんでくるのは、あの凍てつくような真冬の夜に巡りあった、小さな店と艶めく赤毛を持つ店主のことだ。
境木悠人。
寂れた町の寂れた通りで一人おでん屋を営む青年。口数が少ないが無愛想というわけではなく、初回から色々やらかしてしまった上に、毎度閉店ギリギリに駆けこんでいく迷惑極まりない自分を柔らかい微笑みで迎え入れてくれる。
そして、頭の半分を隠してしまうバンダナと大きな丸メガネの下に思いもよらない程に繊細な美貌を隠している。店内に置き忘れた腕時計を届けに来て素顔をさらしてしまったあの時、もう気の毒になるくらい狼狽して逃げるように去ってしまった。コンプレックスになるようなことは何一つ無いと思えるのだが、他人にはわからない事情があるのだろう。目立つゆえの葛藤があるのかもしれない。亮介自身、アメリカではアジア系とわかる外見で、子供のころから散々蔑視を受けてきたのだから。
それでも何故だかもう一度素顔が見たいと思う。仕事柄、男女問わず見目の整った人間は多く出会ってきたが、全く興味をひかれなかったというのに。あれから数回、店に行ったが、バンダナと眼鏡のガードが前以上に堅い。とろける飴を思わせるライトブラウンの瞳が見たくなってカウンターの向こうに目を向けても、湯気でくもる上に電灯の光を反射する眼鏡のレンズが邪魔をする。会計の時も、顔はこちらに向けながら微妙に視線を外しているのが分かる。
「バンダナと眼鏡を外してくれないか」
というセリフを飲み込み、毎回店を後にする。無理強いして次回以降入店を拒否されては困る。まだ片手で数えるほどしか通っていないが、亮介にとって『はる』は今はもう、過去への手掛かりという以上に大切な場所になっているからだ。
貸し切り状態の店内で一人静かに遅い夕食をとる。カウンターの座席数5の小さな店で、出てくる料理はおでんをメインにした家庭の惣菜風。贅をこらした内装も珍味佳肴の類もない。けれど、亮介にとっては自宅以外で素の自分に戻れる、最大級に贅沢な空間だ。
にぎやかなBGMも、テレビの音声もない。店主は寡黙で、つまらない世間話を振ってくることもなければ亮介の素性に探りを入れてくることもない。カウンターの向こうで作業をしながら、柔らかな微笑みを浮かべ、そっと亮介の箸の進み具合いに目を配っている。そして、絶妙なタイミングで皿をサーブしてくれるのだ。
仕事上の駆け引きも日常の些事も忘れて肩の力を抜き、心穏やかに目の前の料理をあの不思議な懐かしさとともに味わう。しみじみとした穏やかな味が口内いっぱいに広がり、喉の奥をうるおし腹を満たす。
至福。最近新しく覚えた言葉を今、この路上で料理の代わりに噛みしめながら、またしても思う。あのバンダナを外してくれればもっと―――。
「いい加減にしてください!!」
怒りをこめた鋭い声に夢想を破られた。考えても詮のないしつこさを怒られたような気がして、どぎまぎとしてあたりを見回す。彼のことを考えすぎて幻聴でも起こしたのだろうか。聞き覚えのある声だった気がするから余計に......でも、そんなまさか......。
20数メートルほど向こうに、そのまさかの本人が立っていた。
すぐには分からなかった。
彼の手前には、みすぼらしいなりをした白髪頭の男がこちらに背をむけて立っていて半分隠れていたし、白のキャップを目深にかぶって顔が隠れていたせいだ。
「全部なくした?ふざけないでください!全部なくしたのは僕の方です!あなたがあることないこと言って全部を僕になすりつけたせいで、僕がどれだけひどい目に......」
聞いたことのない激しさだったが、完全に悠人の声だと分かった。何故こんな所にいるのか、相手は誰なのか、疑問は色々あったが、とりあえず様子を見ようと、近くにあった自販機の陰に身を潜めた。
しばらく小競り合いをしていたかと思うと、白髪男が悠人を引きずって横手の暗がりに消えていった。もういけないと思い、後を追う。
角を曲がって目にしたのは、血の気の引いた真っ白な顔をして棒立ちになっている悠人とその頬を撫で回している男の手だった。その汚らしい指があの艶やかな赤毛を掬い取った瞬間、頭にカッと血が昇るのを感じ―――、気がつけば白髪男を殴り飛ばしていた。
悠人をかばったり、下劣極まりない言葉で白髪男を愚弄したような気もするが、正直あまり記憶がない。男が情けない声をあげながらゴミの山に埋まった姿を見て溜飲を下げると同時に我にかえった。人が近づいてくる気配がする。騒ぎになる前に立ち去るべきだと判断し、悠人に声を掛けると、その手首を掴んで駆け出した。手のひらにかすかに伝わってくる脈動と体温に、今まで感じたことのない高揚と喜びを覚えながら。
(つづく)
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