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第7章
第47話 お礼
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西地区にあるギルドを出て、東地区にある教会へと向かう途中、中央広場を通るので、リッツカルトへ着いた初日にホットドッグをくれた犬耳のお姉さんの店へと足を運んだ。
店へ着いたのだけれどもう店仕舞いをしている最中だった。作業の邪魔かな?とも思ったけど、あの時のお礼を言おうと声をかけた。
「すみません、ホットドッグ屋のお姉さん、一週間ほど前にお世話になった者です」
犬耳のお姉さんは一瞬考え思い出したのか、少し間が有ったけど笑顔で応対してくれる。
「あぁ!スリにあった人ですねぇ。あの後大丈夫でしたかぁ?」
「お陰さまで色々ありましたが、スリを捕まえてお金も戻ってきて、なんとかなりました。あの時はありがとう御座いました。ホットドッグを買いに来たのですがもう店仕舞いみたいなので、また今度寄らせて頂きます」
「気にしないでぇ、困った時はお互い様ですよぉ。せっかく来て貰ったのにごめんなさいねぇ」
俺はあの時ちゃんとお礼出来なかったので、あの時の感謝を込めて頭を下げた。ホントはホットドッグ買えれば良かったのだけれど。
挨拶を済ませた俺は広場を後にした。
「イズミ、今の人となんかあったん?凄いお礼言ってたやん」
少し離れた所でさっきのやり取りが気になったのかセキアが聞いてきた。
「あぁ、セキアに話してなかったっけか、、、初日、スリにあったときにお金ない俺にホットドッグくれたんだけど、その時ショックでお礼言えてなかったから、今回ちゃんとお礼を言えて良かった」
「そなんや、いい人やなぁ。また今度ホットドッグ食べにこなアカンね」
「うん、正直あの時はショックがでかくて味分からなかったから、次はちゃんと味わって食べたいなぁ」
「なんやそれ、アカンやん。イズミは意外とメンタル弱いからなぁ」
「いやいや、俺メンタル最強だからね!ケープ村の鉄乙女アイアンメイデンって言われてたし!」
「心に針穴開きまくりやん、、」
残念な子を見る目で俺を見るセキア。いやいや、鉄壁だからね、マジで!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
初日に門衛さんから貰った地図を頼りに、中央広場から少し歩くと東地区の教会が見えてきた。遠目から見ても周りの一般家屋よりも二回りは大きい。
近づいてみると立派なのは大きさだけでなく、細かいところから支柱などの部位部位が土魔法で丁寧に作り込まれているのが分かる。上部には嵌め込み式の大きな窓、屋根は雨を反らすために山形ななっており、その登頂部には女神様が手にしていたと言われる三叉槍のシンボルが掲げられている。
三叉槍のシンボルなんだけど、シルベール創世記に女神様が三叉槍で海を割ったとかなんとか記録があるらしく、それが元でシンボルになったらしい。地球でいうと十字架みたいなものかな。
エレオノーラ様が槍を振るってるのを想像する、、、うーん?可愛ければ何でも有りかなぁ。
ちなみにこの世界では女神様が槍を振るうということで剣術より槍術の方が人気がある。エレオノーラ教会所属の聖騎士団も槍が正装みたいだ。
教会へと近づくと入り口に孤児院の子供かな?7才くらいの女の子が座っている。
「ごめん、ここの子かな?ちょっと治療に来たんだけど神父さんかシスターさんいてる?」
「ふひゃぁっ!あわわ、信者さんですね、準備してきますので少しお待ち下さい!」
そう言うと女の子は慌てて教会の中に入っていった。
うぅん?準備ってなんだ?ハイヒールするのに準備なんかいるのか?エステル母さんは普通に使用してたけどなぁ。
5分くらい待っただろうか、準備とやらが出来たのか先程の女の子が出てきた。
「ささ、中へお入り下さいませ!」
「あ、うん。では失礼させてもらいます」
女の子が開けてくれた扉から中へ入ると20人程の子供達が真ん中の道に敷いてある絨毯を挟み整列している。
「「いらっしゃいませ!」」
子供達が一斉に頭を下げ、声を揃えて挨拶をしてきた。
「えぇ、あー、こんにちは?」
俺が挨拶を返すと先頭にいた、この中では最年長の男の子が一歩前へ出てきた。
「本日は東教会をご利用ありがとうございます。冒険者さま!こちらへお座りくださいませ!」
真ん中の絨毯を歩き教会の中央に置かれたソファーへと案内された。
教会の真ん中にソファー?この世界でケープ村の小さい教会以外に教会へと来たことがないけど、なんかおかしくないか?
「お姉さんもお隣へお座りください。本日はお兄さんの治療とお聞きしておりますが、しばらくすると神父が来ますのでお飲み物を飲んでお待ち下さいませ!」
セキアも座らされると、いつの間にかテーブルがあり、水も用意されていた。
「なんやイズミ、、ウチが思ってた教会と違う」
「そだね、でも治療の意思は伝わってるし待つしかないよなぁ」
俺達が小声で話していると最年長の男の子が話し掛けてきた。
「すみません、本日担当させていただくケントです!よろしくお願いします!」
ケントは名乗ると同時に両手で名刺を渡してきた。
うぅん?これホストクラブのシステムぽくないかぁ?
店へ着いたのだけれどもう店仕舞いをしている最中だった。作業の邪魔かな?とも思ったけど、あの時のお礼を言おうと声をかけた。
「すみません、ホットドッグ屋のお姉さん、一週間ほど前にお世話になった者です」
犬耳のお姉さんは一瞬考え思い出したのか、少し間が有ったけど笑顔で応対してくれる。
「あぁ!スリにあった人ですねぇ。あの後大丈夫でしたかぁ?」
「お陰さまで色々ありましたが、スリを捕まえてお金も戻ってきて、なんとかなりました。あの時はありがとう御座いました。ホットドッグを買いに来たのですがもう店仕舞いみたいなので、また今度寄らせて頂きます」
「気にしないでぇ、困った時はお互い様ですよぉ。せっかく来て貰ったのにごめんなさいねぇ」
俺はあの時ちゃんとお礼出来なかったので、あの時の感謝を込めて頭を下げた。ホントはホットドッグ買えれば良かったのだけれど。
挨拶を済ませた俺は広場を後にした。
「イズミ、今の人となんかあったん?凄いお礼言ってたやん」
少し離れた所でさっきのやり取りが気になったのかセキアが聞いてきた。
「あぁ、セキアに話してなかったっけか、、、初日、スリにあったときにお金ない俺にホットドッグくれたんだけど、その時ショックでお礼言えてなかったから、今回ちゃんとお礼を言えて良かった」
「そなんや、いい人やなぁ。また今度ホットドッグ食べにこなアカンね」
「うん、正直あの時はショックがでかくて味分からなかったから、次はちゃんと味わって食べたいなぁ」
「なんやそれ、アカンやん。イズミは意外とメンタル弱いからなぁ」
「いやいや、俺メンタル最強だからね!ケープ村の鉄乙女アイアンメイデンって言われてたし!」
「心に針穴開きまくりやん、、」
残念な子を見る目で俺を見るセキア。いやいや、鉄壁だからね、マジで!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
初日に門衛さんから貰った地図を頼りに、中央広場から少し歩くと東地区の教会が見えてきた。遠目から見ても周りの一般家屋よりも二回りは大きい。
近づいてみると立派なのは大きさだけでなく、細かいところから支柱などの部位部位が土魔法で丁寧に作り込まれているのが分かる。上部には嵌め込み式の大きな窓、屋根は雨を反らすために山形ななっており、その登頂部には女神様が手にしていたと言われる三叉槍のシンボルが掲げられている。
三叉槍のシンボルなんだけど、シルベール創世記に女神様が三叉槍で海を割ったとかなんとか記録があるらしく、それが元でシンボルになったらしい。地球でいうと十字架みたいなものかな。
エレオノーラ様が槍を振るってるのを想像する、、、うーん?可愛ければ何でも有りかなぁ。
ちなみにこの世界では女神様が槍を振るうということで剣術より槍術の方が人気がある。エレオノーラ教会所属の聖騎士団も槍が正装みたいだ。
教会へと近づくと入り口に孤児院の子供かな?7才くらいの女の子が座っている。
「ごめん、ここの子かな?ちょっと治療に来たんだけど神父さんかシスターさんいてる?」
「ふひゃぁっ!あわわ、信者さんですね、準備してきますので少しお待ち下さい!」
そう言うと女の子は慌てて教会の中に入っていった。
うぅん?準備ってなんだ?ハイヒールするのに準備なんかいるのか?エステル母さんは普通に使用してたけどなぁ。
5分くらい待っただろうか、準備とやらが出来たのか先程の女の子が出てきた。
「ささ、中へお入り下さいませ!」
「あ、うん。では失礼させてもらいます」
女の子が開けてくれた扉から中へ入ると20人程の子供達が真ん中の道に敷いてある絨毯を挟み整列している。
「「いらっしゃいませ!」」
子供達が一斉に頭を下げ、声を揃えて挨拶をしてきた。
「えぇ、あー、こんにちは?」
俺が挨拶を返すと先頭にいた、この中では最年長の男の子が一歩前へ出てきた。
「本日は東教会をご利用ありがとうございます。冒険者さま!こちらへお座りくださいませ!」
真ん中の絨毯を歩き教会の中央に置かれたソファーへと案内された。
教会の真ん中にソファー?この世界でケープ村の小さい教会以外に教会へと来たことがないけど、なんかおかしくないか?
「お姉さんもお隣へお座りください。本日はお兄さんの治療とお聞きしておりますが、しばらくすると神父が来ますのでお飲み物を飲んでお待ち下さいませ!」
セキアも座らされると、いつの間にかテーブルがあり、水も用意されていた。
「なんやイズミ、、ウチが思ってた教会と違う」
「そだね、でも治療の意思は伝わってるし待つしかないよなぁ」
俺達が小声で話していると最年長の男の子が話し掛けてきた。
「すみません、本日担当させていただくケントです!よろしくお願いします!」
ケントは名乗ると同時に両手で名刺を渡してきた。
うぅん?これホストクラブのシステムぽくないかぁ?
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