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最後のとどめ
ドアを乱暴に閉めるなり、後ろ手で鍵を閉めると、眉間に皺を寄せたアレイド様が怒った顔で近づいて来ました。危険を感じた私は、慌てて後退りしましたが、すぐに後ろの壁にぶつかってしまいました。アレイド様が私を逃がすまいと自分の両手を壁についてしまったので、現在私は、何も言わないアレイド様にとても至近距離で睨まれている状態です。
「あの、アレイド様!?」
「どういうこと!?ユニ、なんであの人と踊ってるの!?あの人、義兄上の従弟なんでしょ? 辺境地の騎士なんでしょう?義兄上がユニに勧めてた縁談の相手だよね!?なんでそんな人と楽しそうに話してるの!?」
「別に、意味なんて―――、 ちょ・・・え・・・んっ・・・ん。」
すると、怒ったアレイド様は、まるで私の話など聞く必要すらないとでも言うように、突然、自分の唇を強く押し付けてくるのでした。
「ねえ、・・・ユニ、君はもう、・・・僕からは、に、げれないんだよ。僕は、君を、愛してるし・・・、僕は、君の・・・婚約者・・・だよね?・・・だから、他の奴と、親しく・・・なんて、しては・・・駄目なんだよ。」
何度も何度も角度をかえての口づけを繰り返しながら、アレイド様は言葉を続けます。
「君が、どんなに、彼を・・・気に入っても、無駄だ。僕が、そんなことは・・・絶対―――」
「ちょっ!! んっ・・・、アレ・・・ちょっと!!離して・・・んっ!」
私は、あまりに強引なアレイド様の胸をドンと強く押し、無理やり自分の顔を背けました。アレイド様は、酷くショックを受けたように唇を噛みしめた後、呆然と私を見下ろしていました。
「ユニ、なんで?なんでそんな・・・僕が嫌なの? もしかして、もう、あいつのことを好きになったの!?」
「違いますっ!! ちゃんと話を聞いてください。アレイド様は自分の言いたいことだけ言って、したいことだけして、酷いです!スワルス様の親戚の方なのにあんな失礼な態度ばかりとって、少しは私の気持ちや立場も考えてください!!」
「っ!!・・・ごめん・・・。でも、ユニに、気持ちが変わったなんて言われたら、僕は耐えられない。あの人と話してるユニは、凄く嬉しそうだったし、次に会う約束もしてた・・・。僕は君からの信用がまだ得られてないし、それに・・・君は・・・、本当はリヴェル辺境地に行きたいんだろう? 僕は、君に捨てられたら、もう何もなくなってしまうんだ・・・。ユニ・・・。」
情けない顔をして俯いてしまったアレイド様をみながら、怒っていた私は大きく息を吐きました。
(もう、この人は本当に!人の気も知らないで自分のことばっかり! 駄目だわ。これはもう、はっきり言わなくては!!)
「ジャスティン様との会話の内容は、リヴェル辺境地での生活や、騎士様達の日々の鍛練の話です、魔獣の話もしていただきました。その中に男女の艶っぽい話など、もちろん一切ありませんでした。あと、辺境地に行きたいが為に結婚相手を選ぶようなこと、私は致しません!(たぶん。)
そんなことより、私がなぜ彼からのダンスを受けたのかが大事です。なぜだかわかりますか?」
「え?・・・なぜって?誘われて断れなかったからでは?」
アレイド様の返事を聞き、私は、顔をしかめると、目に力を入れて相手を見据えました。
「アレイド様・・・私がダンスに誘われた時、あなたは何をしていましたか?」
「ん?・・・・あっ!! いや、違う。あれは・・・。」
私は、言い訳をしようとするアレイド様の壁についていた腕を強く叩き落とし、いきり立って拳を握ると、片足に力を込めてダンっと踏み鳴らしました。そして、私の態度に驚いたアレイド様に向かって、大声を張り上げました。
「何が違うんですかっ!! 自分はたくさんの女性に囲まれて浮気三昧ですのに、たった一人取り残され、孤独でっ! 惨めでっ! 可哀想なっ! この私がっ! たまたま声をかけられて一曲踊ったくらいであんなに目くじらを立てて、一体これは、どういうことですか!!」
(・・・本当は家族で会話を楽しんでいたので、気付いてなかったんですけど、まあ、この際、孤独で惨めだったということにしておきましょう。)
「ちがっ・・、ちょっ、ユニ、落ち着いて。あれは、ただ休んでいただけで、えっと、休んでいただけなのに、気が付いたら女性に囲まれていて、でも僕は、ほら、泣きすぎたせいか頭が全然働かなくって、だから会話なんてほとんどしてないって言うか・・・。」
アレイド様は、決まりの悪い顔で目を泳がせ、自分の頭をぽりぽり掻いていましたが、そんな言い訳が怒り狂った私に通用するはずもなく、私は更に、とどめを刺すことにしました。
「何ですか!!その言い訳は!!いいですか!?そもそもアレイド様は、いつもいつも!!
臭いんです!!!!」
「あの、アレイド様!?」
「どういうこと!?ユニ、なんであの人と踊ってるの!?あの人、義兄上の従弟なんでしょ? 辺境地の騎士なんでしょう?義兄上がユニに勧めてた縁談の相手だよね!?なんでそんな人と楽しそうに話してるの!?」
「別に、意味なんて―――、 ちょ・・・え・・・んっ・・・ん。」
すると、怒ったアレイド様は、まるで私の話など聞く必要すらないとでも言うように、突然、自分の唇を強く押し付けてくるのでした。
「ねえ、・・・ユニ、君はもう、・・・僕からは、に、げれないんだよ。僕は、君を、愛してるし・・・、僕は、君の・・・婚約者・・・だよね?・・・だから、他の奴と、親しく・・・なんて、しては・・・駄目なんだよ。」
何度も何度も角度をかえての口づけを繰り返しながら、アレイド様は言葉を続けます。
「君が、どんなに、彼を・・・気に入っても、無駄だ。僕が、そんなことは・・・絶対―――」
「ちょっ!! んっ・・・、アレ・・・ちょっと!!離して・・・んっ!」
私は、あまりに強引なアレイド様の胸をドンと強く押し、無理やり自分の顔を背けました。アレイド様は、酷くショックを受けたように唇を噛みしめた後、呆然と私を見下ろしていました。
「ユニ、なんで?なんでそんな・・・僕が嫌なの? もしかして、もう、あいつのことを好きになったの!?」
「違いますっ!! ちゃんと話を聞いてください。アレイド様は自分の言いたいことだけ言って、したいことだけして、酷いです!スワルス様の親戚の方なのにあんな失礼な態度ばかりとって、少しは私の気持ちや立場も考えてください!!」
「っ!!・・・ごめん・・・。でも、ユニに、気持ちが変わったなんて言われたら、僕は耐えられない。あの人と話してるユニは、凄く嬉しそうだったし、次に会う約束もしてた・・・。僕は君からの信用がまだ得られてないし、それに・・・君は・・・、本当はリヴェル辺境地に行きたいんだろう? 僕は、君に捨てられたら、もう何もなくなってしまうんだ・・・。ユニ・・・。」
情けない顔をして俯いてしまったアレイド様をみながら、怒っていた私は大きく息を吐きました。
(もう、この人は本当に!人の気も知らないで自分のことばっかり! 駄目だわ。これはもう、はっきり言わなくては!!)
「ジャスティン様との会話の内容は、リヴェル辺境地での生活や、騎士様達の日々の鍛練の話です、魔獣の話もしていただきました。その中に男女の艶っぽい話など、もちろん一切ありませんでした。あと、辺境地に行きたいが為に結婚相手を選ぶようなこと、私は致しません!(たぶん。)
そんなことより、私がなぜ彼からのダンスを受けたのかが大事です。なぜだかわかりますか?」
「え?・・・なぜって?誘われて断れなかったからでは?」
アレイド様の返事を聞き、私は、顔をしかめると、目に力を入れて相手を見据えました。
「アレイド様・・・私がダンスに誘われた時、あなたは何をしていましたか?」
「ん?・・・・あっ!! いや、違う。あれは・・・。」
私は、言い訳をしようとするアレイド様の壁についていた腕を強く叩き落とし、いきり立って拳を握ると、片足に力を込めてダンっと踏み鳴らしました。そして、私の態度に驚いたアレイド様に向かって、大声を張り上げました。
「何が違うんですかっ!! 自分はたくさんの女性に囲まれて浮気三昧ですのに、たった一人取り残され、孤独でっ! 惨めでっ! 可哀想なっ! この私がっ! たまたま声をかけられて一曲踊ったくらいであんなに目くじらを立てて、一体これは、どういうことですか!!」
(・・・本当は家族で会話を楽しんでいたので、気付いてなかったんですけど、まあ、この際、孤独で惨めだったということにしておきましょう。)
「ちがっ・・、ちょっ、ユニ、落ち着いて。あれは、ただ休んでいただけで、えっと、休んでいただけなのに、気が付いたら女性に囲まれていて、でも僕は、ほら、泣きすぎたせいか頭が全然働かなくって、だから会話なんてほとんどしてないって言うか・・・。」
アレイド様は、決まりの悪い顔で目を泳がせ、自分の頭をぽりぽり掻いていましたが、そんな言い訳が怒り狂った私に通用するはずもなく、私は更に、とどめを刺すことにしました。
「何ですか!!その言い訳は!!いいですか!?そもそもアレイド様は、いつもいつも!!
臭いんです!!!!」
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