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癒しのレナートくん
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四枚の星には、そこにいる四人の名前が書かれていた。
「どうか、ヴィスタ様の最愛になれますように。――エステルダ」
「エステルダ様、この先もどうか貴女らしさを忘れずにいてください。――ヴィスタ」
「私がアリッサを幸せにします。――レナート」
「レナートくん。――アリッサ」
皆の願いを見て、その内容がそれぞれの脳内に入った瞬間から、四人の間には長くいたたまれない沈黙が訪れた。
「あの・・・、アリッサ様、これは・・・?」
「うぅ・・・。」
皆が文字で願いを書いている中、何故かアリッサの星にだけ絵が描かれている。その剣を掲げた可愛らしい鎧姿の少年がレナートだと分かるのは、絵の下に 「レナートくん」 と、はっきり書かれているからだった。
(いやっ!!本人を前にして、なんでこんなことに!! もうやだ!恥ずかしい!!)
羞恥で真っ赤になった顔を両手で隠したアリッサは、何も言わずに皆に背を向けてしゃがみ込んでしまった。
それはアリッサが、こっそりと描いていたレナートのイラストであった。子供だったアリッサによって生み出された「レナートくん」は、出会った頃の八歳の少年の姿のまま、時には色を付けられ、時には学園の教科書の隅にと、アリッサの生活のあちこちにひっそりと現れる彼女の癒しの男の子だ。なのに、何がどうしてこうなってしまったのか、見られた方も嫌だが、見せられた方も嫌だ。
「えっ、と、たぶん・・・立派な騎士になってくださいって意味かな?」
これには、さすがのヴィスタも哀れな姉に助け舟をだす他なかった。
(アリッサ、こんな時でも私の将来のことを願ってくれたのですか・・・。このような愛らしい姿絵まで描いてくれて。)
なのに、アリッサを熱い視線で見つめているレナートは、もはや羞恥で気絶しそうな彼女をよそに、その願い事に涙が滲むほど感極まっているのだった。
(だけど、これは凄いな・・・。内容はともかく、四つの星に全員の名前が書いてある。エステルダ様は、このことが分かっていたのかな・・・。)
四つの星を難しい顔で見ていたヴィスタがエステルダの方に顔を向けると、頬を赤らめながらも、どこか満足そうに微笑むエステルダと視線があった。
(まあ、ヴィスタ様がわたくしのことをこんなふうに思ってくださっていたなんて・・・。ああ、なんて幸せなのでしょう。もしかして?などと、ほんのちょっぴり期待していたのは事実ですが、この先もわたくしらしくだなんて・・・、ああ、なんて嬉しいのかしら。
んー・・・ですが、アリッサ様の、この幼児が描いたような変な絵もそうですが、レナートのこれは願い事ですらありませんわね。)
「コホン! これが答えですわ。本来なら誰にも見せる事のない願い事・・・。そうです!これがわたくしたちの本心なのです。 アリッサ様!顔を隠している手を避けるのです!!獰猛なメスゴリラのくせに、恥じらう乙女のような真似をしても無駄ですわ!!」
「なっ!?」
真っ赤な顔から手を離したアリッサが、信じられないと目を剥いて、口をわなわなさせながらエステルダを睨んだ。
それと同時に、今度はヴィスタが片手で顔を覆うと、背中を丸めてプルプルと痙攣していた。
「姉上!!メスゴリラとはなんですか!!こんな愛らしいアリッサに向かって酷いことを言わないでください!アリッサは、どこからどう見ても可愛い子ウサギにしか見えないではありませんか!!」
レナートがいきり立ってエステルダに食って掛かり、それに反応したアリッサの顔が益々赤くなっていたが、
「子ウサギは、一瞬で四人の男を殴り倒すことなどできませんわ。」
と言った後のエステルダの厳しい一睨みで、レナートは何も言えなくなり、アリッサの顔からは直ぐに赤みが消えていったのだった。
「アリッサ様、ヴィスタ様。わたくし達と一緒に、もう少しあがいてみませんか?もう関わらないでと言われてしまった情けないわたくしと、この腰抜けの弟レナートが、今ここに来たのも貴女達姉弟と離れたくないというあがきですわ。諦めることなど簡単なことです。いつだって、どんなタイミングでもすぐにできるのが諦めです。ですから、その時が来るまで四人で一緒にあがいてみませんか?わたくしは、もっともっと、アリッサ様とヴィスタ様、お二人とご一緒したいのです!」
エステルダのあまりに真っすぐな気持ちは、アリッサとヴィスタの心を強く打った。それは、後先のことなどまるで考えていない、我儘な子供と同じにも思えるが、この四つの星を見る限り、エステルダは、今の四人の素直な気持ちを代弁していることに違いはなかった。
大きな緑の瞳を揺らしながら、痛む胸を押さえるように手を当てているアリッサが、視線だけを動かしてレナートの方を見ると、レナートはしっかりとアリッサを見つめ、大きく頷くと片手をアリッサの方へ差し出して来た。戸惑うアリッサが、忙しなくヴィスタとエステルダを交互に見ると、ヴィスタは困ったように笑っていたが、エステルダは涼しい顔でこう言った。
「意地っ張りさん、少しは素直におなりなさい。」
「・・・・。」
エステルダに向かい一瞬悔しそうに唇を噛みしめたアリッサだったが、何も言わずにレナートに向き直ると、頬を赤く染めながらおずおずとレナートの手を取ったのだった。
レナートは、アリッサの手をしっかりと握ると力を入れて自分の胸に引き寄せた。
「アリッサ、気弱になってしまった情けない私を許してください。私は、貴女でなければ駄目なのです。貴女を愛しすぎて頭がおかしくなってしまいそうなのです。」
アリッサを抱いたレナートは、そのままぎゅっと力を込めて自分の腕の中に閉じ込めたのだった。
「では、僕達は場所を変えましょうか。」
姉の幸せそうな姿を見て、仕方がないな・・・と、半ば諦めのような表情をしていたヴィスタだったが、くるりとエステルダの方へ体を向けると、優しく微笑んで彼女に手を差し出すのだった。
「どうか、ヴィスタ様の最愛になれますように。――エステルダ」
「エステルダ様、この先もどうか貴女らしさを忘れずにいてください。――ヴィスタ」
「私がアリッサを幸せにします。――レナート」
「レナートくん。――アリッサ」
皆の願いを見て、その内容がそれぞれの脳内に入った瞬間から、四人の間には長くいたたまれない沈黙が訪れた。
「あの・・・、アリッサ様、これは・・・?」
「うぅ・・・。」
皆が文字で願いを書いている中、何故かアリッサの星にだけ絵が描かれている。その剣を掲げた可愛らしい鎧姿の少年がレナートだと分かるのは、絵の下に 「レナートくん」 と、はっきり書かれているからだった。
(いやっ!!本人を前にして、なんでこんなことに!! もうやだ!恥ずかしい!!)
羞恥で真っ赤になった顔を両手で隠したアリッサは、何も言わずに皆に背を向けてしゃがみ込んでしまった。
それはアリッサが、こっそりと描いていたレナートのイラストであった。子供だったアリッサによって生み出された「レナートくん」は、出会った頃の八歳の少年の姿のまま、時には色を付けられ、時には学園の教科書の隅にと、アリッサの生活のあちこちにひっそりと現れる彼女の癒しの男の子だ。なのに、何がどうしてこうなってしまったのか、見られた方も嫌だが、見せられた方も嫌だ。
「えっ、と、たぶん・・・立派な騎士になってくださいって意味かな?」
これには、さすがのヴィスタも哀れな姉に助け舟をだす他なかった。
(アリッサ、こんな時でも私の将来のことを願ってくれたのですか・・・。このような愛らしい姿絵まで描いてくれて。)
なのに、アリッサを熱い視線で見つめているレナートは、もはや羞恥で気絶しそうな彼女をよそに、その願い事に涙が滲むほど感極まっているのだった。
(だけど、これは凄いな・・・。内容はともかく、四つの星に全員の名前が書いてある。エステルダ様は、このことが分かっていたのかな・・・。)
四つの星を難しい顔で見ていたヴィスタがエステルダの方に顔を向けると、頬を赤らめながらも、どこか満足そうに微笑むエステルダと視線があった。
(まあ、ヴィスタ様がわたくしのことをこんなふうに思ってくださっていたなんて・・・。ああ、なんて幸せなのでしょう。もしかして?などと、ほんのちょっぴり期待していたのは事実ですが、この先もわたくしらしくだなんて・・・、ああ、なんて嬉しいのかしら。
んー・・・ですが、アリッサ様の、この幼児が描いたような変な絵もそうですが、レナートのこれは願い事ですらありませんわね。)
「コホン! これが答えですわ。本来なら誰にも見せる事のない願い事・・・。そうです!これがわたくしたちの本心なのです。 アリッサ様!顔を隠している手を避けるのです!!獰猛なメスゴリラのくせに、恥じらう乙女のような真似をしても無駄ですわ!!」
「なっ!?」
真っ赤な顔から手を離したアリッサが、信じられないと目を剥いて、口をわなわなさせながらエステルダを睨んだ。
それと同時に、今度はヴィスタが片手で顔を覆うと、背中を丸めてプルプルと痙攣していた。
「姉上!!メスゴリラとはなんですか!!こんな愛らしいアリッサに向かって酷いことを言わないでください!アリッサは、どこからどう見ても可愛い子ウサギにしか見えないではありませんか!!」
レナートがいきり立ってエステルダに食って掛かり、それに反応したアリッサの顔が益々赤くなっていたが、
「子ウサギは、一瞬で四人の男を殴り倒すことなどできませんわ。」
と言った後のエステルダの厳しい一睨みで、レナートは何も言えなくなり、アリッサの顔からは直ぐに赤みが消えていったのだった。
「アリッサ様、ヴィスタ様。わたくし達と一緒に、もう少しあがいてみませんか?もう関わらないでと言われてしまった情けないわたくしと、この腰抜けの弟レナートが、今ここに来たのも貴女達姉弟と離れたくないというあがきですわ。諦めることなど簡単なことです。いつだって、どんなタイミングでもすぐにできるのが諦めです。ですから、その時が来るまで四人で一緒にあがいてみませんか?わたくしは、もっともっと、アリッサ様とヴィスタ様、お二人とご一緒したいのです!」
エステルダのあまりに真っすぐな気持ちは、アリッサとヴィスタの心を強く打った。それは、後先のことなどまるで考えていない、我儘な子供と同じにも思えるが、この四つの星を見る限り、エステルダは、今の四人の素直な気持ちを代弁していることに違いはなかった。
大きな緑の瞳を揺らしながら、痛む胸を押さえるように手を当てているアリッサが、視線だけを動かしてレナートの方を見ると、レナートはしっかりとアリッサを見つめ、大きく頷くと片手をアリッサの方へ差し出して来た。戸惑うアリッサが、忙しなくヴィスタとエステルダを交互に見ると、ヴィスタは困ったように笑っていたが、エステルダは涼しい顔でこう言った。
「意地っ張りさん、少しは素直におなりなさい。」
「・・・・。」
エステルダに向かい一瞬悔しそうに唇を噛みしめたアリッサだったが、何も言わずにレナートに向き直ると、頬を赤く染めながらおずおずとレナートの手を取ったのだった。
レナートは、アリッサの手をしっかりと握ると力を入れて自分の胸に引き寄せた。
「アリッサ、気弱になってしまった情けない私を許してください。私は、貴女でなければ駄目なのです。貴女を愛しすぎて頭がおかしくなってしまいそうなのです。」
アリッサを抱いたレナートは、そのままぎゅっと力を込めて自分の腕の中に閉じ込めたのだった。
「では、僕達は場所を変えましょうか。」
姉の幸せそうな姿を見て、仕方がないな・・・と、半ば諦めのような表情をしていたヴィスタだったが、くるりとエステルダの方へ体を向けると、優しく微笑んで彼女に手を差し出すのだった。
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