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35.届かぬ言葉、揺れる朝
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翌朝。
学校の廊下は、いつもと変わらぬざわめきに包まれていた。
教室の中からは、
笑い声や椅子を引く音、
何気ない会話がこだまする。
けれど、淳平にとってそのすべてが、
どこか遠くの出来事のように感じられた。
まるで、自分だけが別の時間を生きているような感覚。
「淳平君、おはよう」
流伽の明るい声が、背後から届く。
その声には、いつもと変わらぬ温かさがあった。
けれど、淳平の耳には、
その響きがぼんやりとしか届かなかった。
「……ああ、おはよう」
口をついて出た声は、
自分でも驚くほど、感情のないものだった。
「大丈夫?」
流伽が心配そうに、
そっと彼の顔を覗き込む。
その視線は、痛いほど優しかった。
けれど、今の淳平には、
その優しさを受け止める余裕がなかった。
「うん……なんでもないよ」
短く答えると、
視線を逸らして教室の自分の席へ向かう。
背後で、流伽が何かを言いかけた気配がした。
けれど、その言葉は、
耳に届く前に教室のざわめきに溶けていった。
席に着き、
鞄からノートを取り出すふりをしながら、
窓の外を見つめる。
風に揺れる緑の木々。
穏やかな日差し。
昨日の激闘が、まるで夢だったかのように思えた。
「本当に平気? 何かあったら言ってね」
流伽が、心配そうに隣に立つ。
淳平は、かすかに頷くだけだった。
「……うん、ありがとう」
絞り出すように返したその声には、
昨日の敗北から抜け出せていない心が、
そのまま滲んでいた。
流伽はそれ以上何も言わず、
静かにその場を離れていった。
放課後。
淳平は校舎の屋上にいた。
手には、一枚の紙。
ポケットから取り出したそれは、
何度も書き直された跡が残る、告白のメモだった。
文字の形は不揃いで、
ところどころに消しゴムの跡がにじんでいる。
けれど、
一文字一文字に込めた想いだけは、
真っ直ぐだった。
「優勝したら、絶対言おうと思ってたのに……」
小さくつぶやいた声は、
風にさらわれ、空へと消えていった。
流伽の笑顔が、ふと脳裏に浮かぶ。
そのたびに、胸が締めつけられる。
それは、好きだからこそ――
けれど今は、
その想いを伝える資格がないように思えてならなかった。
勝利の歓喜とともに伝えたかった言葉。
けれど、敗北の余韻が、
その言葉の色を奪ってしまった。
「僕なんかが言ったところで、迷惑なだけかもしれない……」
試合で背負った期待に応えられなかった自分に、
淳平はすっかり自信をなくしていた。
昨日までの勇気は、
どこか遠くへ消えてしまった。
視線を落とすと、
グラウンドで練習する仲間たちの声が聞こえてきた。
その賑やかな声が、
なぜか遠く感じられる。
まるで、自分だけが取り残されているような錯覚。
「今の僕が何を言っても、届かないよな……」
メモをぎゅっと握りしめる。
その紙は、まだそこにある。
けれど、
それを声にする自分が、
どこかへ消えてしまったようだった。
深いため息をひとつ。
そして、メモをそっとポケットに戻す。
言葉はまだそこにある。
けれど、今はまだ、伝える時ではない。
******
「お前らしくないじゃないか……」
その声に、淳平は振り返った。
屋上の風の中、
腕を組んで立つ巧が、
少し呆れたように彼を見下ろしていた。
「何のことだよ……」
平静を装い、そっけなく返す淳平。
けれど、巧の目は鋭く、
その奥にあるものを見逃さなかった。
「俺が気づかないとでも思ったか?
試合で負けたくらいで、そんな腑抜けた顔する奴じゃないだろうが」
その言葉には、
軽口のようでいて、
深い真意が込められていた。
「まさか、俺との勝負のこと、気にしてるのか?」
全国に行った方が、流伽に想いを告げる――
あの、ふざけ合いのようで本気だった約束。
「やっぱりな。
お前のそういうとこ、隠すの下手すぎだな……」
巧は短く笑い、
隣に腰を下ろして空を見上げた。
「ま、俺も同じ女を好きになった身だからな。
お前がどう思ってるかくらい、わかるんだよ」
その言葉に、淳平は思わず巧を見た。
その目には、
嫉妬とも共感ともつかない、
複雑な感情が揺れていた。
「流伽は、この俺をふってお前を選んだんだよ。
あいつは、お前からの言葉を待ってる……」
「僕も……気持ちの整理がしたいんだ」
「……あいつを泣かせるようなことをしたら、
今度こそ、許さねぇからな」
「……うん」
巧の言葉は、
静かに、けれど確かに、
淳平の胸の奥に響いた。
空を見上げると、
夕陽が雲の隙間から差し込んでいた。
その光は、まだ遠く、けれど確かに温かかった。
その頃、校門の前では、
流伽が淳平の姿を探していた。
「まだ来ないのかな……」
制服の袖を軽くつまみながら、
小さくつぶやく。
昨日から元気のない淳平のことが気になって、
何か声をかけてあげたい――
ただ、それだけの思いだった。
そのとき、不意に背後から声がした。
「すみません、少しお時間いいかな?」
振り返ると、
見知らぬ女性が立っていた。
整った顔立ちに、落ち着いた雰囲気。
手には小さな手帳を持ち、
にこやかでありながら、どこか真剣な眼差し。
「えっ、私ですか?」
戸惑いながらも答えると、
女性は優しくうなずいた。
「白石 流伽さんだよね?」
「は、はい……」
「あちらの喫茶店で少しお話しできるかしら?」
「す、すみません。人を待っているので……」
そのとき、女性は一枚の写真を取り出した。
それは、地区大会決勝で、
流伽が淳平にボールを手渡す瞬間を捉えたものだった。
「この写真を見て、あなたの雰囲気にとても惹かれたの」
驚く流伽に、女性は名乗った。
「突然驚かせてごめんなさいね。
私は芸能事務所の千堂といいます」
「また、日を改めますね。」
そう言って、名刺をそっと差し出す。
ルミナスプロダクション スカウト部 千堂 真琴。
「え、芸能事務所……?」
流伽は、まだ状況を飲み込めず、
名刺をそっとスカートのポケットにしまった。
間もなく、淳平が校門を通りかかった。
「淳平君!」
「……あ、流伽。待ってたの?」
夕暮れに染まる校舎を背に、
二人は並んで歩き出す。
いつもなら、
冗談を交わしながら笑い合う帰り道。
けれど今日は、
淳平は肩を落とし、うつむいたまま無言だった。
流伽は何度か話しかけようとしたが、
その沈黙に言葉を飲み込んだ。
微かな靴音だけが、
二人の間に響いていた。
ふと顔を上げると、
夕焼けに染まった道がどこまでも続いていて、
二人の影が長く伸びていた。
「今日は……何も言わないでおこう」
流伽は、心の中でそう決めた。
代わりに、
少しだけ淳平との距離を詰める。
そっと、彼の手に触れるように歩いた。
それだけで、
彼の沈んだ心が少しでも和らげば――
そう願いながら。
風が吹き抜け、
流伽の髪が揺れる。
その髪先が、淳平の腕にふれた瞬間、
彼は一瞬だけ顔を上げた。
けれど、すぐにまた視線を落とす。
その短い仕草に、
流伽は彼の痛みの深さを、改めて感じた。
家に着く頃には、
空には星がちらつき始めていた。
何も変わらない日常の中で、
淳平の心だけが、ぽっかりと穴を開けたままだった。
流伽は、その穴に触れようとはせず、
ただそばにいることを選んだ。
夕陽の色が、
二人の影を温かく包み込むように、
静かに伸びていた。
学校の廊下は、いつもと変わらぬざわめきに包まれていた。
教室の中からは、
笑い声や椅子を引く音、
何気ない会話がこだまする。
けれど、淳平にとってそのすべてが、
どこか遠くの出来事のように感じられた。
まるで、自分だけが別の時間を生きているような感覚。
「淳平君、おはよう」
流伽の明るい声が、背後から届く。
その声には、いつもと変わらぬ温かさがあった。
けれど、淳平の耳には、
その響きがぼんやりとしか届かなかった。
「……ああ、おはよう」
口をついて出た声は、
自分でも驚くほど、感情のないものだった。
「大丈夫?」
流伽が心配そうに、
そっと彼の顔を覗き込む。
その視線は、痛いほど優しかった。
けれど、今の淳平には、
その優しさを受け止める余裕がなかった。
「うん……なんでもないよ」
短く答えると、
視線を逸らして教室の自分の席へ向かう。
背後で、流伽が何かを言いかけた気配がした。
けれど、その言葉は、
耳に届く前に教室のざわめきに溶けていった。
席に着き、
鞄からノートを取り出すふりをしながら、
窓の外を見つめる。
風に揺れる緑の木々。
穏やかな日差し。
昨日の激闘が、まるで夢だったかのように思えた。
「本当に平気? 何かあったら言ってね」
流伽が、心配そうに隣に立つ。
淳平は、かすかに頷くだけだった。
「……うん、ありがとう」
絞り出すように返したその声には、
昨日の敗北から抜け出せていない心が、
そのまま滲んでいた。
流伽はそれ以上何も言わず、
静かにその場を離れていった。
放課後。
淳平は校舎の屋上にいた。
手には、一枚の紙。
ポケットから取り出したそれは、
何度も書き直された跡が残る、告白のメモだった。
文字の形は不揃いで、
ところどころに消しゴムの跡がにじんでいる。
けれど、
一文字一文字に込めた想いだけは、
真っ直ぐだった。
「優勝したら、絶対言おうと思ってたのに……」
小さくつぶやいた声は、
風にさらわれ、空へと消えていった。
流伽の笑顔が、ふと脳裏に浮かぶ。
そのたびに、胸が締めつけられる。
それは、好きだからこそ――
けれど今は、
その想いを伝える資格がないように思えてならなかった。
勝利の歓喜とともに伝えたかった言葉。
けれど、敗北の余韻が、
その言葉の色を奪ってしまった。
「僕なんかが言ったところで、迷惑なだけかもしれない……」
試合で背負った期待に応えられなかった自分に、
淳平はすっかり自信をなくしていた。
昨日までの勇気は、
どこか遠くへ消えてしまった。
視線を落とすと、
グラウンドで練習する仲間たちの声が聞こえてきた。
その賑やかな声が、
なぜか遠く感じられる。
まるで、自分だけが取り残されているような錯覚。
「今の僕が何を言っても、届かないよな……」
メモをぎゅっと握りしめる。
その紙は、まだそこにある。
けれど、
それを声にする自分が、
どこかへ消えてしまったようだった。
深いため息をひとつ。
そして、メモをそっとポケットに戻す。
言葉はまだそこにある。
けれど、今はまだ、伝える時ではない。
******
「お前らしくないじゃないか……」
その声に、淳平は振り返った。
屋上の風の中、
腕を組んで立つ巧が、
少し呆れたように彼を見下ろしていた。
「何のことだよ……」
平静を装い、そっけなく返す淳平。
けれど、巧の目は鋭く、
その奥にあるものを見逃さなかった。
「俺が気づかないとでも思ったか?
試合で負けたくらいで、そんな腑抜けた顔する奴じゃないだろうが」
その言葉には、
軽口のようでいて、
深い真意が込められていた。
「まさか、俺との勝負のこと、気にしてるのか?」
全国に行った方が、流伽に想いを告げる――
あの、ふざけ合いのようで本気だった約束。
「やっぱりな。
お前のそういうとこ、隠すの下手すぎだな……」
巧は短く笑い、
隣に腰を下ろして空を見上げた。
「ま、俺も同じ女を好きになった身だからな。
お前がどう思ってるかくらい、わかるんだよ」
その言葉に、淳平は思わず巧を見た。
その目には、
嫉妬とも共感ともつかない、
複雑な感情が揺れていた。
「流伽は、この俺をふってお前を選んだんだよ。
あいつは、お前からの言葉を待ってる……」
「僕も……気持ちの整理がしたいんだ」
「……あいつを泣かせるようなことをしたら、
今度こそ、許さねぇからな」
「……うん」
巧の言葉は、
静かに、けれど確かに、
淳平の胸の奥に響いた。
空を見上げると、
夕陽が雲の隙間から差し込んでいた。
その光は、まだ遠く、けれど確かに温かかった。
その頃、校門の前では、
流伽が淳平の姿を探していた。
「まだ来ないのかな……」
制服の袖を軽くつまみながら、
小さくつぶやく。
昨日から元気のない淳平のことが気になって、
何か声をかけてあげたい――
ただ、それだけの思いだった。
そのとき、不意に背後から声がした。
「すみません、少しお時間いいかな?」
振り返ると、
見知らぬ女性が立っていた。
整った顔立ちに、落ち着いた雰囲気。
手には小さな手帳を持ち、
にこやかでありながら、どこか真剣な眼差し。
「えっ、私ですか?」
戸惑いながらも答えると、
女性は優しくうなずいた。
「白石 流伽さんだよね?」
「は、はい……」
「あちらの喫茶店で少しお話しできるかしら?」
「す、すみません。人を待っているので……」
そのとき、女性は一枚の写真を取り出した。
それは、地区大会決勝で、
流伽が淳平にボールを手渡す瞬間を捉えたものだった。
「この写真を見て、あなたの雰囲気にとても惹かれたの」
驚く流伽に、女性は名乗った。
「突然驚かせてごめんなさいね。
私は芸能事務所の千堂といいます」
「また、日を改めますね。」
そう言って、名刺をそっと差し出す。
ルミナスプロダクション スカウト部 千堂 真琴。
「え、芸能事務所……?」
流伽は、まだ状況を飲み込めず、
名刺をそっとスカートのポケットにしまった。
間もなく、淳平が校門を通りかかった。
「淳平君!」
「……あ、流伽。待ってたの?」
夕暮れに染まる校舎を背に、
二人は並んで歩き出す。
いつもなら、
冗談を交わしながら笑い合う帰り道。
けれど今日は、
淳平は肩を落とし、うつむいたまま無言だった。
流伽は何度か話しかけようとしたが、
その沈黙に言葉を飲み込んだ。
微かな靴音だけが、
二人の間に響いていた。
ふと顔を上げると、
夕焼けに染まった道がどこまでも続いていて、
二人の影が長く伸びていた。
「今日は……何も言わないでおこう」
流伽は、心の中でそう決めた。
代わりに、
少しだけ淳平との距離を詰める。
そっと、彼の手に触れるように歩いた。
それだけで、
彼の沈んだ心が少しでも和らげば――
そう願いながら。
風が吹き抜け、
流伽の髪が揺れる。
その髪先が、淳平の腕にふれた瞬間、
彼は一瞬だけ顔を上げた。
けれど、すぐにまた視線を落とす。
その短い仕草に、
流伽は彼の痛みの深さを、改めて感じた。
家に着く頃には、
空には星がちらつき始めていた。
何も変わらない日常の中で、
淳平の心だけが、ぽっかりと穴を開けたままだった。
流伽は、その穴に触れようとはせず、
ただそばにいることを選んだ。
夕陽の色が、
二人の影を温かく包み込むように、
静かに伸びていた。
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