サックスを吹く君のそばで

いとまる

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ーー帰り道ーー

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 優「尚!おつかれ!」


 後ろから聞き慣れた声がした。
 傑が走ってきている。



 尚「珍しいねこの時間会うの」




 普段は月曜と水曜の昼休みに音楽準備室で一緒に過ごしている。確かにそこ以外で会うのは珍しい。




 傑「吹奏楽部いつもより遅かったんだ」



 尚「2週間後に演奏会あるから」



 傑「俺も演奏会聴きに行っていい?」



 尚「うん」




 傑「なんか腹減らない?どっかいこーぜ」




 尚「いいよ、いつも部活のあとどっか行ったりするの?」




 傑「うーん、毎日じゃないけど結構行くかな?その後夕飯も普通に家で食べる。尚はあんま行かない?」




 尚「いかないな。たまーに千鶴とお茶するくらい」




 傑「千鶴ちゃんてさ、結構モテるじゃん?尚勘違いされたりしないの?」





 尚「されない。お互い幼馴染感強いんじゃない?」




 傑「確かに今朝一緒のとこ見てて嫌な感じはしなかったなぁ」





 尚「ん?どう言う意味?」





 傑「なんでもないなんでもない!」





 傑は慌てて誤魔化した。




 尚「俺は。。。。傑と綾ちゃん仲良いの見てちょっとモヤっとしたけど」






 尚が不貞腐れたような顔で言った。




 傑「それは。。。。どういう???」




 傑の緊張が一気に高まる。




 尚「傑さ、綾ちゃんの前ではすごく自然体に見えて。俺といる時たまに、思い詰めてるような顔する時ない?あんまり楽しくないのかなーとか思ったり」




 傑「綾はほんと男友達って感じで。あいつもそんなノリだし。尚は男友達って感じしないから緊張するって言うか。。。何言ってんだろ俺、ごめん忘れて」




 尚「俺友達じゃないの?」




 傑「いや、あの、友達だけど友達じゃないような、、、」




 尚「俺さ、部活以外の友達初めてで浮かれてたのかも。なんかごめん。。。。」



 傑「いや、謝らないで。ほんと違うから!悪いのこっちだから。。。。。」




 2人はコーヒーを飲みに行ったがあまり会話は弾まなかった。それから土日を挟んだが連絡は一切取らず、月曜日を迎えた。





 昼休み。音楽準備室に尚が行くと、いつもきてるはずの傑の姿はなかった。










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