14 / 17
第14話 突撃! 渡辺家
しおりを挟む
あの素晴らしい試合から二日が経過した。
幸子の言動がオカシイ。明らかに俺へのアプローチだとわかるのだ。
いつもは一太郎、花子、幸子、そして俺。このメンバーで昼食を摂るのだが、幸子は相談があると言っては俺と二人きりになろうとする。そして毎回押し倒してくるのだ。
彼女の力は異常に強く、俺は貞操の危機を感じている。
じゃあ二人きりにならなければ良いだろって?
無理言うなよ。
普通の男子高校生が、巨乳童顔清楚系可愛い女の子に迫られて全力で抵抗出来る訳が無い。
好きな人がいて抵抗する奴もいるだろって?
ないない。
それは抵抗しているように見えて、実際は大して抵抗してないよ。嬉しい癖に、俺は好きな人がいるんだっていうポーズをとっているに過ぎない。
本当にそんな奴がいるなら見てみたいもんだ。もしいるなら聖人かなんかだろ。いっそ悟りでも開いたら良いんじゃないか?
幸子は可愛い……。
拒否するなんて出来ない。
だが、俺には怜がいる。
(そう考えている時点で、答えは決まってるようなもんだな……。)
既に俺は怜と付き合う覚悟を決めていた。
一方で、幸子をないがしろに出来ない自分がいる。
感動の再会だったのもあり、俺自身心が揺れている部分がある事を否定は出来ない。
怜とは付き合う。でも幸子をないがしろにはしたくない。
(いっそ二人と付き合っちゃうか? でも二股だよな……。)
待てよ?
父さんに相談すれば解決せんだろうか?
3人で付き合うと言えば俺の父、渡辺樹。
父はその道20年のプロだ。3人で付き合う事に関しては右に出る者はいない。
俺は父に相談した。
「二人を切っても切れない親友同士にすれば良いさ。」
「どうやって?」
「それは分からん。」
そうやって堂々と言い切る父。全く役に立たん親父である。
だが、アイディアとしては悪くない。
(というか、それしか無いだろうな……。先ずは二人を会わせてみるか。)
翌日
「なあ幸子。」
「どうしたの?」
キョトンと俺を見つめる彼女はなかなかに魅力的だ。
「俺の股間に股を擦り付けないでくれ。」
「そういう気分じゃなかった?」
そういう気分になるから止めて欲しいのだが……。
俺の上に跨る彼女の対応は、既にアピールとか言うレベルを宇宙の彼方まで飛び越えてしまっている。
「話したい事があるから家に来てくれ。」
「やっとその気になった?」
何がだ?
「私は初めてが学校のトイレとかでも気にしないよ?」
「いや、そうじゃなくて。」
急に何を言い出すのやら。
というか、初めてが学校のトイレってのは気にしろよ。
「この前の記憶に関して話したいんだ。」
「あ。そっち? それは気になってたから助かるよ。」
「いつなら良い?」
「今日が良いかな。なるべく早く知りたいし。」
「じゃあそれで。」
とりあえず、怜に会わせる為のファーストステップはクリアだ。後は怜との相性次第か。
記憶の話をするのは本当だし、この際一緒に遊んで3人で楽しく過ごせるように努力しよう。
「ただいまー。」
「あら、お帰りなさい。可愛い女の子連れ込んで何する気?」
慧ママがニヤニヤと俺と幸子を見ている。
「今日は楠君とセック……」
俺は慌てて幸子の口を塞ぐ。それでも口を動かそうとする彼女は一体何を考えているのか。
「随分仲が良いじゃない。もしかして本当に何かする気だった?」
「いや、この子が前に言ってた記憶を取り戻した子だよ。」
「あらそうなの? 私はてっきり……。」
てっきり何だよ。まあ、それ程外れてはいないが。
「楠君のお姉ちゃん美人だね。」
「嬉しい事言ってくれるじゃない。嫁に来る?」
「是非!」
勝手に話が進んでいく。
「この人は慧ママ。怜の母親だ。」
「怜ちゃんのお母さん!?」
「怜の母です。」
若いと言われるのが嬉しいのだろう。慧ママは上機嫌で幸子を家に迎え入れる。
(実際、俺の姉でも通じるくらい見た目若いしな。)
「じゃあ早速本題から。幸子ちゃんの記憶に関してだけど……それは前世の記憶よ。」
「前世…ですか?」
「そう。私と怜は魔法が使えるのだけど、怜が楠に魔法を掛けまくったせいで、それが幸子ちゃんにも影響を及ぼしたみたいなの。」
「言われてみれば、前世ってのは腑に落ちますけど……。」
(まぁ……。魔法と言われても、すぐには納得出来ないよな。)
「信じられない?」
「にわかには……。」
そうよね、と言って慧ママは掌の上に炎を出現させる。
「え?」
「これが魔法よ。じゃあもう一丁!」
突然幸子の体がソファーから浮き上がる。
「なにこれ? 凄い!」
まるで宇宙遊泳でもしているかのように、その場にふわふわと浮いている。
「どう? 信じた?」
「はい! それはもう!」
「楠は何をしても、手品だって言って信じなかったけどね。」
すみません。俺が馬鹿でした。
「これで信じないって逆に凄くない?」
「ほんとにね。手品だって言うなら、どんな種があるか逆に聞きたいくらいよ。」
おっしゃる通りです。
「魔法は私も使えますか?」
「こればっかりは無理ね。私とその子孫にしか使えないみたいだし。」
「残念です。」
「と言う事で、幸子ちゃんのそれは前世の記憶。見た所、前世で楠と付き合ってたんでしょ?」
「その通りです。ですから、楠君を下さい。」
はい?
幸子の言動がオカシイ。明らかに俺へのアプローチだとわかるのだ。
いつもは一太郎、花子、幸子、そして俺。このメンバーで昼食を摂るのだが、幸子は相談があると言っては俺と二人きりになろうとする。そして毎回押し倒してくるのだ。
彼女の力は異常に強く、俺は貞操の危機を感じている。
じゃあ二人きりにならなければ良いだろって?
無理言うなよ。
普通の男子高校生が、巨乳童顔清楚系可愛い女の子に迫られて全力で抵抗出来る訳が無い。
好きな人がいて抵抗する奴もいるだろって?
ないない。
それは抵抗しているように見えて、実際は大して抵抗してないよ。嬉しい癖に、俺は好きな人がいるんだっていうポーズをとっているに過ぎない。
本当にそんな奴がいるなら見てみたいもんだ。もしいるなら聖人かなんかだろ。いっそ悟りでも開いたら良いんじゃないか?
幸子は可愛い……。
拒否するなんて出来ない。
だが、俺には怜がいる。
(そう考えている時点で、答えは決まってるようなもんだな……。)
既に俺は怜と付き合う覚悟を決めていた。
一方で、幸子をないがしろに出来ない自分がいる。
感動の再会だったのもあり、俺自身心が揺れている部分がある事を否定は出来ない。
怜とは付き合う。でも幸子をないがしろにはしたくない。
(いっそ二人と付き合っちゃうか? でも二股だよな……。)
待てよ?
父さんに相談すれば解決せんだろうか?
3人で付き合うと言えば俺の父、渡辺樹。
父はその道20年のプロだ。3人で付き合う事に関しては右に出る者はいない。
俺は父に相談した。
「二人を切っても切れない親友同士にすれば良いさ。」
「どうやって?」
「それは分からん。」
そうやって堂々と言い切る父。全く役に立たん親父である。
だが、アイディアとしては悪くない。
(というか、それしか無いだろうな……。先ずは二人を会わせてみるか。)
翌日
「なあ幸子。」
「どうしたの?」
キョトンと俺を見つめる彼女はなかなかに魅力的だ。
「俺の股間に股を擦り付けないでくれ。」
「そういう気分じゃなかった?」
そういう気分になるから止めて欲しいのだが……。
俺の上に跨る彼女の対応は、既にアピールとか言うレベルを宇宙の彼方まで飛び越えてしまっている。
「話したい事があるから家に来てくれ。」
「やっとその気になった?」
何がだ?
「私は初めてが学校のトイレとかでも気にしないよ?」
「いや、そうじゃなくて。」
急に何を言い出すのやら。
というか、初めてが学校のトイレってのは気にしろよ。
「この前の記憶に関して話したいんだ。」
「あ。そっち? それは気になってたから助かるよ。」
「いつなら良い?」
「今日が良いかな。なるべく早く知りたいし。」
「じゃあそれで。」
とりあえず、怜に会わせる為のファーストステップはクリアだ。後は怜との相性次第か。
記憶の話をするのは本当だし、この際一緒に遊んで3人で楽しく過ごせるように努力しよう。
「ただいまー。」
「あら、お帰りなさい。可愛い女の子連れ込んで何する気?」
慧ママがニヤニヤと俺と幸子を見ている。
「今日は楠君とセック……」
俺は慌てて幸子の口を塞ぐ。それでも口を動かそうとする彼女は一体何を考えているのか。
「随分仲が良いじゃない。もしかして本当に何かする気だった?」
「いや、この子が前に言ってた記憶を取り戻した子だよ。」
「あらそうなの? 私はてっきり……。」
てっきり何だよ。まあ、それ程外れてはいないが。
「楠君のお姉ちゃん美人だね。」
「嬉しい事言ってくれるじゃない。嫁に来る?」
「是非!」
勝手に話が進んでいく。
「この人は慧ママ。怜の母親だ。」
「怜ちゃんのお母さん!?」
「怜の母です。」
若いと言われるのが嬉しいのだろう。慧ママは上機嫌で幸子を家に迎え入れる。
(実際、俺の姉でも通じるくらい見た目若いしな。)
「じゃあ早速本題から。幸子ちゃんの記憶に関してだけど……それは前世の記憶よ。」
「前世…ですか?」
「そう。私と怜は魔法が使えるのだけど、怜が楠に魔法を掛けまくったせいで、それが幸子ちゃんにも影響を及ぼしたみたいなの。」
「言われてみれば、前世ってのは腑に落ちますけど……。」
(まぁ……。魔法と言われても、すぐには納得出来ないよな。)
「信じられない?」
「にわかには……。」
そうよね、と言って慧ママは掌の上に炎を出現させる。
「え?」
「これが魔法よ。じゃあもう一丁!」
突然幸子の体がソファーから浮き上がる。
「なにこれ? 凄い!」
まるで宇宙遊泳でもしているかのように、その場にふわふわと浮いている。
「どう? 信じた?」
「はい! それはもう!」
「楠は何をしても、手品だって言って信じなかったけどね。」
すみません。俺が馬鹿でした。
「これで信じないって逆に凄くない?」
「ほんとにね。手品だって言うなら、どんな種があるか逆に聞きたいくらいよ。」
おっしゃる通りです。
「魔法は私も使えますか?」
「こればっかりは無理ね。私とその子孫にしか使えないみたいだし。」
「残念です。」
「と言う事で、幸子ちゃんのそれは前世の記憶。見た所、前世で楠と付き合ってたんでしょ?」
「その通りです。ですから、楠君を下さい。」
はい?
0
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました
山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。
生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~
山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」
母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。
愛人宅に住み屋敷に帰らない父。
生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。
私には母の言葉が理解出来なかった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる