32 / 37
第32話 恋愛? 興味深々です。
しおりを挟む
翌朝。熱も完全に下がり、体調も万全になった。
これでもう安心。そう思っていた頃が、俺にもありました……。
「恋梨君おはよう。」
「お、おおはよう。右京、さん。(か、かわいい。)」
「どうしたの恋梨君? 何だか前みたいに自信なさげ?」
右京さん可愛いな。何でこんな可愛いギャルが俺に話しかけてきてんだ?
あ、友達だからか。
「気のせい、だよ。」
「えぇ? そうかなぁ。なーんか様子が変だよねぇ。」
「昨日ちょっと熱が出て……。多分、その……せい。」
「え!? 今日は大丈夫なの?」
「う、うん。」
ヤバイ。女子と話すのがめっちゃ照れくさい。昨日までの完全無欠な俺はどこかに行ってしまったようだ。
ただでさえ右京さんは可愛くてフレンドリー。童貞で年齢=彼女いない歴のモブの俺がうっかり惚れでもしたらどう責任取ってくれるというのか。
「おはよう恋梨。今日はいつもと様子が違うな。」
「おはよう雷人。」
「恋梨君昨日熱が出たんだって。」
「マジか? 今日は休んだ方が良かったんじゃないか?」
「大丈夫大丈夫。」
本当は全く全然だいじょぶくない。女子相手にこうも照れるなんて、恋愛を諦める以前の俺に戻ったみたいじゃないか。
今の俺がミイちゃんや莉々伊ちゃんに迫られでもしたら、あっという間に食われ、骨までしゃぶり尽くされてしまうに違いない。
言うなれば、飢えた狼二匹に狙われている子羊状態というのが俺の現状だ。
学校休めば良かった。彼女欲しい。
「あまり無理すんなよ? ダメなら保健室に行け。」
「そうそう。無理は良くないからね。」
「あ、ありがとう。」
雷人はマジで神。そして右京さんはマジ女神。
女子相手に意識しないよう努めれば努める程、昨日までのように接する事が出来なくなってしまった俺は女子と話すたびにどもったり、ボーっと受業を受けたりしていたら、いつの間にか放課後になってしまった。
皆には変だと散々言われ、もしかしたら余程具合が悪いのではと心配され続けるのが少し辛い。
しかし変だ。せっかく恋愛を諦めたというのに、俺はどうしてしまったのか。
あと彼女欲しい。
「むっくんどうしたの? 今日は何か上の空だったね。まだ体調悪い?」
「え? あ、えっと……ちょっと。」
現在は恒例の放課後指導室タイム。
職権乱用教師のミイちゃんはジッと俺を覗き込んで様子を伺っている。
「うーん。体調は悪くないみたいだけど、何か悩んでる?」
鋭い。
いや、鋭いで片付かないよなこれ。どんだけ俺の事見てんだよ。俺の事好きなの?
あ、好きだったな。意識したら余計緊張してきた。
「あの、ミイ……こ先生。」
「二人っきりの時はミイちゃんでしょ?」
まつ毛長げぇ……。良い匂いもするし、顔の造形が整ってるよなぁ。
って顔が近い。やめてくれ。既に誘惑されてしまいそうだ。
マズい。俺が恋愛に興味が戻ったという事を悟られるのは危険だぞ。
「あ、ちょっと今日は……家に早く帰らないと……。」
「そうね。病み上がりだし早く帰った方が良いよね。車で送ったげる。」
なんだと……?
「いや、危ないから……一人で帰れるし。」
「危ないから送ってあげるんでしょう? 何言ってるの?」
ミイちゃんと二人きりが危ないって言ってんだけど? 主に性的な意味で。
でも良く考えればミイちゃんは超絶可愛くて巨乳だぞ。俺は何が不満なんだ?
めちゃカワじゃん。ワンチャンどころかいつでもウェルカム状態じゃん。冴えない俺からすれば天上から降り立った女神様じゃん。
付き合ってしまうのもアリかも……。
待て待て。俺はミイちゃんが好きかどうかも分からんのに失礼だろ。
「お、お願いします。」
「任せなさい。」
俺の馬鹿。本当に馬鹿。今は危険が危ないって思ったばかりじゃん。なんで流されてんだよ。
マズい。焦って頭痛が痛くなってきた。
もう自分でも何を考えているのか分からない……。
「あら担任の……。」
母よ。頼むから買い物に出掛けていて欲しかったぜ。
「川井美伊古です。むっく……武太君の体調が心配なので送ってきました。いつもは私と仲良しこよしなのに、今日はやけに無口で……。」
「わざわざすみま……仲良しこよし?」
「間違えました。お友達と仲良しこよしです。」
「え? あ、そうですか。どうせ先生が可愛いからって緊張でもしてたんでしょ? 先生は可愛いからあんたのものになりゃしないんだから、緊張しなくて良いのにね。」
なんと息子に失礼な母だろう。確かに第三者目線からはそう見えるだろうけど。
あとミイちゃんは色々と発言が危ない。
「そんな事ありません!」
「え? あの……。」
「失礼しました。息子さんは大変良い男なので、あまり心配なさらなくても大丈夫ですよ。すぐに彼女作って秒で結婚しますので。」
秒で結婚するのは無理だろ。
というかあまりミイちゃんと母さんを接触させない方が良いな。すぐにバレそうだ。
「まぁまぁ、先生ったら気を遣ってあんたを褒めてくれてるわよ? もう少し男を磨かないとね。」
「磨き過ぎて変なのに目を付けられたら面倒なのでそのままで結構です。」
「……え?」
本気でマズい。もうバレる。
「あー! 具合悪くなってきたなー! なんだか無性におかゆを爆食いしたいかもなー!」
「あんた、元気じゃない……。」
とにかくミイちゃんを早く帰そう。
「ミイちゃんは早く帰らないと風邪がうつるかも! 今日はありがとう! さあ帰って帰って!」
「え? あ、うん。お大事にね?」
ミイちゃんは車に乗って去って行った。と言ってもすぐ近くのマンションに住んでいるわけだが。
一先ずは安心だな。色々とバレる前に帰ってもらう事が出来た。今日一日の俺がおかしい原因を考えながら部屋でゆっくりしよう。
「さて、ちょっと休もうかな。」
俺が家に入ろうとするなりガシッと肩を掴まれ、まるで万力で締め付けられているかのような力を感じた。
振り返れば母が怖い顔で俺を睨んでいる。
「あんた……まさかとは思うけど、先生と付き合ってるの?」
な、なんでバレた……。
これでもう安心。そう思っていた頃が、俺にもありました……。
「恋梨君おはよう。」
「お、おおはよう。右京、さん。(か、かわいい。)」
「どうしたの恋梨君? 何だか前みたいに自信なさげ?」
右京さん可愛いな。何でこんな可愛いギャルが俺に話しかけてきてんだ?
あ、友達だからか。
「気のせい、だよ。」
「えぇ? そうかなぁ。なーんか様子が変だよねぇ。」
「昨日ちょっと熱が出て……。多分、その……せい。」
「え!? 今日は大丈夫なの?」
「う、うん。」
ヤバイ。女子と話すのがめっちゃ照れくさい。昨日までの完全無欠な俺はどこかに行ってしまったようだ。
ただでさえ右京さんは可愛くてフレンドリー。童貞で年齢=彼女いない歴のモブの俺がうっかり惚れでもしたらどう責任取ってくれるというのか。
「おはよう恋梨。今日はいつもと様子が違うな。」
「おはよう雷人。」
「恋梨君昨日熱が出たんだって。」
「マジか? 今日は休んだ方が良かったんじゃないか?」
「大丈夫大丈夫。」
本当は全く全然だいじょぶくない。女子相手にこうも照れるなんて、恋愛を諦める以前の俺に戻ったみたいじゃないか。
今の俺がミイちゃんや莉々伊ちゃんに迫られでもしたら、あっという間に食われ、骨までしゃぶり尽くされてしまうに違いない。
言うなれば、飢えた狼二匹に狙われている子羊状態というのが俺の現状だ。
学校休めば良かった。彼女欲しい。
「あまり無理すんなよ? ダメなら保健室に行け。」
「そうそう。無理は良くないからね。」
「あ、ありがとう。」
雷人はマジで神。そして右京さんはマジ女神。
女子相手に意識しないよう努めれば努める程、昨日までのように接する事が出来なくなってしまった俺は女子と話すたびにどもったり、ボーっと受業を受けたりしていたら、いつの間にか放課後になってしまった。
皆には変だと散々言われ、もしかしたら余程具合が悪いのではと心配され続けるのが少し辛い。
しかし変だ。せっかく恋愛を諦めたというのに、俺はどうしてしまったのか。
あと彼女欲しい。
「むっくんどうしたの? 今日は何か上の空だったね。まだ体調悪い?」
「え? あ、えっと……ちょっと。」
現在は恒例の放課後指導室タイム。
職権乱用教師のミイちゃんはジッと俺を覗き込んで様子を伺っている。
「うーん。体調は悪くないみたいだけど、何か悩んでる?」
鋭い。
いや、鋭いで片付かないよなこれ。どんだけ俺の事見てんだよ。俺の事好きなの?
あ、好きだったな。意識したら余計緊張してきた。
「あの、ミイ……こ先生。」
「二人っきりの時はミイちゃんでしょ?」
まつ毛長げぇ……。良い匂いもするし、顔の造形が整ってるよなぁ。
って顔が近い。やめてくれ。既に誘惑されてしまいそうだ。
マズい。俺が恋愛に興味が戻ったという事を悟られるのは危険だぞ。
「あ、ちょっと今日は……家に早く帰らないと……。」
「そうね。病み上がりだし早く帰った方が良いよね。車で送ったげる。」
なんだと……?
「いや、危ないから……一人で帰れるし。」
「危ないから送ってあげるんでしょう? 何言ってるの?」
ミイちゃんと二人きりが危ないって言ってんだけど? 主に性的な意味で。
でも良く考えればミイちゃんは超絶可愛くて巨乳だぞ。俺は何が不満なんだ?
めちゃカワじゃん。ワンチャンどころかいつでもウェルカム状態じゃん。冴えない俺からすれば天上から降り立った女神様じゃん。
付き合ってしまうのもアリかも……。
待て待て。俺はミイちゃんが好きかどうかも分からんのに失礼だろ。
「お、お願いします。」
「任せなさい。」
俺の馬鹿。本当に馬鹿。今は危険が危ないって思ったばかりじゃん。なんで流されてんだよ。
マズい。焦って頭痛が痛くなってきた。
もう自分でも何を考えているのか分からない……。
「あら担任の……。」
母よ。頼むから買い物に出掛けていて欲しかったぜ。
「川井美伊古です。むっく……武太君の体調が心配なので送ってきました。いつもは私と仲良しこよしなのに、今日はやけに無口で……。」
「わざわざすみま……仲良しこよし?」
「間違えました。お友達と仲良しこよしです。」
「え? あ、そうですか。どうせ先生が可愛いからって緊張でもしてたんでしょ? 先生は可愛いからあんたのものになりゃしないんだから、緊張しなくて良いのにね。」
なんと息子に失礼な母だろう。確かに第三者目線からはそう見えるだろうけど。
あとミイちゃんは色々と発言が危ない。
「そんな事ありません!」
「え? あの……。」
「失礼しました。息子さんは大変良い男なので、あまり心配なさらなくても大丈夫ですよ。すぐに彼女作って秒で結婚しますので。」
秒で結婚するのは無理だろ。
というかあまりミイちゃんと母さんを接触させない方が良いな。すぐにバレそうだ。
「まぁまぁ、先生ったら気を遣ってあんたを褒めてくれてるわよ? もう少し男を磨かないとね。」
「磨き過ぎて変なのに目を付けられたら面倒なのでそのままで結構です。」
「……え?」
本気でマズい。もうバレる。
「あー! 具合悪くなってきたなー! なんだか無性におかゆを爆食いしたいかもなー!」
「あんた、元気じゃない……。」
とにかくミイちゃんを早く帰そう。
「ミイちゃんは早く帰らないと風邪がうつるかも! 今日はありがとう! さあ帰って帰って!」
「え? あ、うん。お大事にね?」
ミイちゃんは車に乗って去って行った。と言ってもすぐ近くのマンションに住んでいるわけだが。
一先ずは安心だな。色々とバレる前に帰ってもらう事が出来た。今日一日の俺がおかしい原因を考えながら部屋でゆっくりしよう。
「さて、ちょっと休もうかな。」
俺が家に入ろうとするなりガシッと肩を掴まれ、まるで万力で締め付けられているかのような力を感じた。
振り返れば母が怖い顔で俺を睨んでいる。
「あんた……まさかとは思うけど、先生と付き合ってるの?」
な、なんでバレた……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる