18 / 41
第18話 セット販売はお買い得!
しおりを挟むカレーを食べ終えた俺に久満子ちゃんから提案があった。
「ところで、大五郎君。私達付き合う事になったんだし、同盟組もうよ。」
「同盟……?」
「もしかして同盟機能知らない?」
「このゲームに参加したのは今日だからさ。まだ細かい事はあまり知らないんだ。」
「え!?今日始めたばかりで、もうランク39なの??」
大層驚いたようで、ステータスを見せてと久満子ちゃんが腕に絡み付いてくる。戦力バレを防ぐ為にも簡単にステータスを見せるのは良くないであろう事は想像に難くないのだが…。
しかし、この腕に感じる彼女の豊満なバストの感触には、如何な俺でも抗い難い。
付き合ってるんだし、良くね?と考えた俺を責める奴などいないはずだ。
「仕方ないなぁ。ステータス。」
<仮想世界システム>
創造神ああああ:ランク49
WP:2,717,320P
購入
売却
環境設定
生命の存在強度
世界へ介入
履歴
対戦モード
生命体の数:9
強者リスト 一位 魔王種始祖吸血鬼ダイ:存在強度4,171,722
二位 魔王種魔法少女㈵外道使いサリリ:存在強度4,021,637
三位 始祖吸血鬼ジャンヌ:存在強度3,015,320
四位 シロクマ:存在強度330,520
五位 シロクマ:存在強度330,511
六位 シロクマ:存在強度330,503
七位 シロクマ:存在強度330,482
八位 シロクマ:存在強度330,455
九位 シロクマ:存在強度330,454
アイテム 10万上げる君 40個
「ええぇぇ!!なにこれ?!」
うわぁ…。とつい洩らしてしまう彼女。
「上位三人が強すぎるよ!どう考えても大五郎君のランク帯じゃないよこれ!しかもまたランク上がってる…。」
彼女はまともに戦わないで良かったぁ…と遠い目をしながら呟く。
「それに、生命体の数が9って極端すぎでしょ。シロクマ居なかったらたったの3じゃん!」
「少数精鋭で行こうかな?って思ってさ。」
「少数精鋭でも普通はこうならないよ…。同盟組んで大五郎君を守ってあげようと思ったんだけどなぁ…。」
あーあ、と溜息をつく。
「えっと、同盟組んだら守ったり出来るの?」
うん。と彼女は続けて言う。
「ランク100で同盟機能が解放されるんだけど、同盟を組んだ相手には助っ人を送る事が出来るんだ!」
ほうほう…。それは良い事を聞いたぞ。
「大五郎君はまだランク100になってないけど、私から申請すれば出来るはずだよ。」
「よし。同盟を組もう。」
「そうこなくっちゃ!“ああああ”に同盟を申請します。」
【彼女お貸ししますから同盟を申請されました。承諾しますか?】
「承諾。」
【同盟が結成されました。】
これで良いだろう。
彼女は俺を守ってくれようとしていたみたいだが、逆に俺が彼女を助ける事も出来るはずだ。
俺の戦力を彼女に助っ人で送り込み、ランク差ボーナスで彼女は10万上げる君を稼げる。そして彼女が強くなれば、助っ人に来てもらう事で俺が助かる。素晴らしい!
早速ランク差ボーナスで10万上げる君を貰える事と、協力して一緒に10万上げる君を稼ぐ方針を彼女に話した。
「ランク差ボーナスなんて知らなかったな…。それなら同盟組んだ意味はあったね。私役に立たないかと思ったよ。」
俺より先に始めているだけあって、彼女は色々と便利な機能を他にも知っていそうだ。役に立たないって事はないと思う。
それはそうと、彼女のステータスも確認しておきたい。
「久満子ちゃんのステータスも見せてよ。」
「勿論良いよ!ステータス。」
<仮想世界システム>
創造神彼女お貸しします:ランク139
WP:3,891,160P
同盟者 ああああ
購入
売却
環境設定
生命の存在強度
世界へ介入
履歴
対戦モード
生命体の数:12,291,560,217
強者リスト 一位 獣王シロクマ:存在強度1,521,522
二位 黒いシロクマ:存在強度1,008,987
三位 シロクマ将軍:存在強度781,032
四位 シロクマ6 :存在強度430,451
五位 シロクマ51:存在強度392,243
六位 シロクマ19:存在強度350,777
七位 シロクマ73:存在強度334,002
八位 シロクマ84:存在強度332,745
九位 シロクマ86:存在強度331,494
十位 シロクマ92:存在強度331,246
以下省略
「生命体の数が随分多いみたいだけど…。」
「シロクマ以外にも陸の動物や海の生き物もいるからね。」
成程。確かにシロクマだって餌が必要だしな。
しかし思った程強くはない。バランス型っぽいから、こんなものかもしれないが…。
いや、よくよく考えてみれば分かる事であったが、あの強さのシロクマが6万もいるのだ。
うちの魔王軍だって体力が尽きても不思議ではない。負けるとは思わないが、互いに潰し合いまでいけばこっちもジャンヌくらいは討ち取られそうだ。
てか黒いシロクマってなんだよ。それってただの熊だよね?
「二位の黒いシロクマってのは?」
「それはね。突然変異なんだよ。」
ほう……。
「生命体が自然と交配して次世代を生む時に、ランダムで突然変異が生まれるんだよ。」
「何か条件とかあるの?」
「完全にランダムみたい。突然変異は強く生まれる時もあれば弱い時もあるんだって。」
数が揃ってる場合に与る恩恵みたいなもんか。
「話は変わるけど、今いる家とか周りのシロクマ達はどうやったの?」
「家はランク100になるとWPで購入できるし、シロクマたちはWPを払えば召喚出来るよ。」
「教えてくれてありがとう。久満子ちゃんは頼りになるな。」
俺が褒めると彼女はパッと明るい笑顔になる。
「任せて!聞きたいことがあれば、どんどん聞いてね。」
「頼りにさせてもらうよ。」
「あとね、地球の生き物パックを買っておくと良いよ!」
詳細を聞いてみると、最初から地球に住む生き物達を全種類揃った状態で買えるらしい。最初は少ない数からスタートするが、時間経過で勝手に増えていくそうだ。
ヘルプさんは教えてくれなかった。
説明を聞いて俺は思ったのだが、もしかすると生き物パックって他にもあるのか?
ゲーム参加者が地球人以外もいる可能性に思い当たる。
地球以外の生き物パックがあるかもしれない。
「生き物パックについて俺が購入できるものを教えてくれ。」
【生き物パック】
地球現代パック 50,000WP
地球古生代パック 100,000WP
地球中生代パック 300,000WP
地球新生代パック 200,000WP
地獄パック 800,000WP
天界パック 800,000WP
妖怪パック 200,000WP
魔物パック 350,000WP
予想外に多い。
これって下手に購入したら初回ボーナス使えない案件だよな…。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる