『創造神始めました』ご注文をどうぞ。魔王軍で異世界侵略と若干狂気持ち彼女ですね?5番にオーダー入りまーす!

隣のカキ

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第34話 昔からある言葉を借りるなら…お約束

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「さっきはあんなに焦ってたじゃん!」

「それは、全身が痒くなるとか嫌ですから焦りもしますよ。」


 俺はダイの方へ顔を向け。


「ダイは知ってた?」

「いえ、サリリちゃんが焦ってたから食らったらマズい攻撃なのかな…と。」


 成程。サリリが焦る程となれば、そう思っても仕方がない。


「じゃあもう一回行って倒してきて。」

「何の作戦も無いと食らっちゃいますよ?」


 サリリは目をウルウルさせて俺を見る。

 うっ…頼みにくくなるじゃないか。


「全身痒くなったら後で掻いてあげるから。」

「…わかりました。」


 サリリが転移魔法を起動する。


「行ってらっしゃーい!」


 久満子ちゃんが手を振り皆を見送った。


「本当に焦っちゃったね。」

「だな。」

「でもハラハラドキドキしたでしょ?」

「かなりね。」


 まぁ、さっきの映像はSF映画のワンシーンになってもおかしくなかった。

 サリリ…もしかして分かっててやってた?


 ディスプレイを見れば、サリリがダイヤを作り出しては全員で戦艦に投げつけていた。

 戦艦からの反撃はもちろんあったが、全員大して効いていなかった。

 いや……サリリの言う通り本当に痒いのだろう。皆ちょいちょいあちこち掻きながら攻撃している。


「ちょっと可哀想な事しちゃったかな?」

「うーん…これは辛そう…。」


 そうだ!


(全員に通達。戦艦を三隻、搭乗員毎捕獲してくれ。)

(では、私が中に入って人を眠らせますね。)

(頼んだぞ!)


「これで良いな。」

「戦艦貰っちゃうの?」

「今回の一件で存在強度だけが全てじゃないって分かったからね。」


 サリリ達は痒くなるとか日焼け後風呂に入った時くらい痛いって言ってたが、存在強度がもっと低ければ、あれで反撃すら出来ずに倒されていた可能性がある。

 俺も後々文明を発展させる時には、あの戦艦があれば科学技術の進歩に大幅なブーストをかけられるかもしれない。


「あの戦艦貰ったら一緒に乗ってみたいね!」

「そうしよう!」


 他にも捕獲出来そうな兵器とかないもんかね?


(神様。敵艦隊を殲滅し、戦艦三隻の捕獲が完了しました。私達の世界に転移させます。)

(そうしてくれ。)


 捕獲した戦艦は輝き世界から消失した。



 それにしても、敵はまだ降参しないの?

 奥の手とかあるんだろうか…


「今回の人はまだ降参しないね?」

「もしかしたら、もっと強い兵器があるのかもな…」

「ええ!?」


 久満子ちゃんはわっと手を広げ驚いている。

 リアクションが大きくて大変可愛らしい。


「あれよりも強い兵器となれば…宇宙機動要塞とか? まさかね…。」

「それフラグって奴じゃない?」


 彼女の言う通りかもしれん。


(天文学的な数値の高エネルギー反応を感知! 反応は……宇宙空間からです!)


「ほらね?」

「すみませんでした。」


(宇宙へは行けるのか?)

(アンチマテリアルフィールドを広めに設定すれば呼吸の問題は解決します。ただ…。)

(ただ?)

(宇宙空間での戦闘が予想されますので、魔法が使える私以外は連れて行かない方が良いと思います。)

(わかった。一先ずサリリだけで行ってみてくれ。)

(かしこまりました。)


 サリリはその場にいる全員に事情を説明し、遥かなる宇宙へと飛び立った。


(敵影発見。超大型の宇宙機動要塞です。)


 マジで機動要塞だった。


(形状は球体。およそ月の1/5程の質量と推定されます)


 は? 月?

 なにそれ欲しい…

 機動要塞も捕獲出来ないだろうか?


(サリリ? あれ捕獲出来る?)

(試してみます。)


 機動要塞へと飛んでいくサリリに、超巨大なエネルギー波が次々と浴びせられる。

 マジで宇宙戦争だ…。


(大丈夫なのか?)

(はい。今回は空間歪曲フィールドも張っていますので、実体弾や光学兵器の類は効きません。)


 こいつ、もはや何でもアリだな…。


 機動要塞からは先程戦った戦艦が続々と出撃し、集中攻撃を浴びせかけて来る。

 その攻撃にも意を介さず、戦艦が出撃している場所から内部へと侵入を果たした。


(ところで、どうやってこれを捕獲するんだ?)


 普通に疑問である。


(出会った人間を片っ端から永続コントロールで支配下に置きます。そうしてシステムを掌握後、私が魔法で解析して要塞のエネルギーを利用し、神様の世界に転移させます。)

(そのまま転移は出来ないって事?)

(私の魔力だとこの質量の物体は転移出来ません。)


 そりゃそうか…

 デカすぎるもんな…。


 当然だが要塞内は広く、サリリは飛行して内部を探索していた。


「人がいないね。」

「そうだな。もしかすると、大部分を自動化しているのか?」


 少ない人数で運用出来るなら凄く助かる。

 サリリは先程から要塞の防衛システムに攻撃を受けているが、全く効いていない。


(何か進展はあったか?)

(はい。探査魔法を起動した結果、中央部分に人間が20人程いるようです。)


 この広さ全部をカバーできる探査魔法ってスゲーな……。


(現在は転移が封じられていないので、直接そこへ向かって転移します。)


 そう言ってサリリは中央部へと転移すると、人間達を瞬く間に支配下に置いた。


(それじゃあ後は俺の世界へ持ってきてくれ。)

(はい。)
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