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〜激動編〜
56話 アニメ、ゲームの秘密
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『726日21時間48分34秒』
ウィンドウの左端で、忌々しい赤いカウントダウンが点滅している。休むことなく減り続けるその数字は俺を嘲笑いながら急かす。
残るプレイヤー、99万9888人。一日あたり1377人撃破しなければいけない計算だ。正直それを成し遂げるビジョンは見えない。だが、やるしかない。
俺のLvは嬉しい大爆発もあり50に到達した。序盤で燻っているプレイヤーならば、1人1秒のペースで倒せるはずだ。
「よし、大量の経験値も入ったことだし――」
城に帰還しよう、そう言葉を続けようとした矢先、俺の声を掻き消す程の雄叫びが場を支配する。
『ヴォオオオオオオオオオオオ‼』
雄叫びのする方へ顔を向ける。そこは、爆発地雷を設置し大爆発を起こした場所の地中だった。
「恐らく先程の爆発で目覚めたのでしょう。この枯れた大地の主、ネームドが」
レイの言葉を聞き終えたと同時、渇いた地面がぼろぼろと崩れ、大地と同じ褪せた茶色の丸太3つ分ほどある巨大な腕が這いあがるように現れる。
「よし敵だな、やろう」
「……‼ え、ちょ、カイザ様!?」
俺はその巨大な腕を見た瞬間、ティオルを抜き特攻する。後ろでレイが戸惑っているようだが、こんな一方的に攻撃を仕掛ける事の出来る状況は中々ないだろう。構わずそのまま特攻する。
まあ、普通のアニメやゲームならばここで敵が登場するまで待つのだろうが……俺はそんなこと知らない、気にしない。
毎回戦闘系の創作物の主人公を見てて思う。『何故登場しているその隙に攻撃をしないのだ』と。
「ふっ」
巨大な腕にティオルを振り下ろす。全速力で振った渾身の一撃。流石に斬り込みの一つは入れられるだろう。そう思っていたのだが
――ガキンッ
「は!?」
腕に直撃する寸前、見えない壁のような何かに弾かれる。
<『ガルロック Lv56』は登場演出中です。攻撃を行うことは出来ません>
その直後、さも当たり前の事のようにアナウンスが告げる。
「なんだそれ! 余計だわ!」
若干の苛立ちと引き換えに今まで疑問に思っていたことが解消された。どうやらアニメやゲームの主人公たちは、この登場演出中という壁に阻まれていたようだ。
ごめんな、今まで見てきた主人公たち。あんなに馬鹿にして。
登場出演中の壁に観念し、一旦距離を置いてから1分ほど。
『ガルロック Lv56』と頭上のウィンドウに表記された、全長10メートルほどの巨体が地中から這い上がり、考えの読めない瞳をこちらに向けながら俺らの前にゆらりと立ち上がる。
その体はごつごつとした洞窟内の岩肌を連想させるが、ゴーレムではない。しっかりと口が存在し、僅かに体が繰り返し上下に動いている。
つまりこの巨体は『生きている』のだ。心臓の無い体を保持した抜け殻ではなく、れっきとした意思を持ち呼吸を繰り返す生物。巨人。
『ヴォオオオオオオオオオ‼』
巨人、ネームドガルロックが雄叫びを上げ、両手を握り合うように重ね振り下ろす。
「退避!」
俺の掛け声に4人は跳ねるように反応し、ガルロックの巨腕の振り下ろしから逃れる。
俺らがいた地面はガルロックの振り下ろしだけで、デトネイトロックの自爆で出来たものと遜色ない程のクレーターへと変貌する。
クレーターは直ぐに再生を始めているが、あれを俺達が食らえば間違いなく瀕死になるだろう。
「プランAだ!」
「「「了解」」」
強敵と戦う際、一々指示していては行動に遅れが発生すると考え、レジェンダリーフォレストに踏み入る前にいくつかプランを考案しておいた。
そのうちの一つであるプランAを指示する。
「召喚、ネロ」
ロイザが後衛、ロイザを守ることを中心とした中衛にビャクラ、レオ。俺の支援を中心とした中衛をレイ、そして俺がネロに跨り前衛を務める。
「ネロ、取り敢えず巨人の周りを旋回だ」
【持国天】、【広目天】が発動するまでは一先ずガルロックの周りを旋回することで注意を引き、時間を稼ぐ。
「了解」
「共鳴の琵琶。……【持国天】」
――ピロロロロロローン……シャンシャラララン……ジャンジャララララララ、ピロロロロシャララララ――
「【広目天】」
ロイザが演奏を開始し、ビャクラの発動した【広目天】の禍々しい眼球がガルロックに侵入する。
「カイザ様、HP2800,MP122、ATKが806、DEF,MNDが400代、INT,AGIが100代でございます!」
「助かる!」
ガルロックの周りを旋回している俺に聞こえるよう、ビャクラが声を張りステータスを伝えてくる。
どうやらガルロックはHP,ATK特化のようだ。なら、早速これの出番か。
「二刀流」
<『二刀流』を発動しました。ATKが半減します>
ウィンドウの左端で、忌々しい赤いカウントダウンが点滅している。休むことなく減り続けるその数字は俺を嘲笑いながら急かす。
残るプレイヤー、99万9888人。一日あたり1377人撃破しなければいけない計算だ。正直それを成し遂げるビジョンは見えない。だが、やるしかない。
俺のLvは嬉しい大爆発もあり50に到達した。序盤で燻っているプレイヤーならば、1人1秒のペースで倒せるはずだ。
「よし、大量の経験値も入ったことだし――」
城に帰還しよう、そう言葉を続けようとした矢先、俺の声を掻き消す程の雄叫びが場を支配する。
『ヴォオオオオオオオオオオオ‼』
雄叫びのする方へ顔を向ける。そこは、爆発地雷を設置し大爆発を起こした場所の地中だった。
「恐らく先程の爆発で目覚めたのでしょう。この枯れた大地の主、ネームドが」
レイの言葉を聞き終えたと同時、渇いた地面がぼろぼろと崩れ、大地と同じ褪せた茶色の丸太3つ分ほどある巨大な腕が這いあがるように現れる。
「よし敵だな、やろう」
「……‼ え、ちょ、カイザ様!?」
俺はその巨大な腕を見た瞬間、ティオルを抜き特攻する。後ろでレイが戸惑っているようだが、こんな一方的に攻撃を仕掛ける事の出来る状況は中々ないだろう。構わずそのまま特攻する。
まあ、普通のアニメやゲームならばここで敵が登場するまで待つのだろうが……俺はそんなこと知らない、気にしない。
毎回戦闘系の創作物の主人公を見てて思う。『何故登場しているその隙に攻撃をしないのだ』と。
「ふっ」
巨大な腕にティオルを振り下ろす。全速力で振った渾身の一撃。流石に斬り込みの一つは入れられるだろう。そう思っていたのだが
――ガキンッ
「は!?」
腕に直撃する寸前、見えない壁のような何かに弾かれる。
<『ガルロック Lv56』は登場演出中です。攻撃を行うことは出来ません>
その直後、さも当たり前の事のようにアナウンスが告げる。
「なんだそれ! 余計だわ!」
若干の苛立ちと引き換えに今まで疑問に思っていたことが解消された。どうやらアニメやゲームの主人公たちは、この登場演出中という壁に阻まれていたようだ。
ごめんな、今まで見てきた主人公たち。あんなに馬鹿にして。
登場出演中の壁に観念し、一旦距離を置いてから1分ほど。
『ガルロック Lv56』と頭上のウィンドウに表記された、全長10メートルほどの巨体が地中から這い上がり、考えの読めない瞳をこちらに向けながら俺らの前にゆらりと立ち上がる。
その体はごつごつとした洞窟内の岩肌を連想させるが、ゴーレムではない。しっかりと口が存在し、僅かに体が繰り返し上下に動いている。
つまりこの巨体は『生きている』のだ。心臓の無い体を保持した抜け殻ではなく、れっきとした意思を持ち呼吸を繰り返す生物。巨人。
『ヴォオオオオオオオオオ‼』
巨人、ネームドガルロックが雄叫びを上げ、両手を握り合うように重ね振り下ろす。
「退避!」
俺の掛け声に4人は跳ねるように反応し、ガルロックの巨腕の振り下ろしから逃れる。
俺らがいた地面はガルロックの振り下ろしだけで、デトネイトロックの自爆で出来たものと遜色ない程のクレーターへと変貌する。
クレーターは直ぐに再生を始めているが、あれを俺達が食らえば間違いなく瀕死になるだろう。
「プランAだ!」
「「「了解」」」
強敵と戦う際、一々指示していては行動に遅れが発生すると考え、レジェンダリーフォレストに踏み入る前にいくつかプランを考案しておいた。
そのうちの一つであるプランAを指示する。
「召喚、ネロ」
ロイザが後衛、ロイザを守ることを中心とした中衛にビャクラ、レオ。俺の支援を中心とした中衛をレイ、そして俺がネロに跨り前衛を務める。
「ネロ、取り敢えず巨人の周りを旋回だ」
【持国天】、【広目天】が発動するまでは一先ずガルロックの周りを旋回することで注意を引き、時間を稼ぐ。
「了解」
「共鳴の琵琶。……【持国天】」
――ピロロロロロローン……シャンシャラララン……ジャンジャララララララ、ピロロロロシャララララ――
「【広目天】」
ロイザが演奏を開始し、ビャクラの発動した【広目天】の禍々しい眼球がガルロックに侵入する。
「カイザ様、HP2800,MP122、ATKが806、DEF,MNDが400代、INT,AGIが100代でございます!」
「助かる!」
ガルロックの周りを旋回している俺に聞こえるよう、ビャクラが声を張りステータスを伝えてくる。
どうやらガルロックはHP,ATK特化のようだ。なら、早速これの出番か。
「二刀流」
<『二刀流』を発動しました。ATKが半減します>
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