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転生先は悪役令嬢みたいです
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「ここ、どこ?」
周りを見渡して、思わず口に出してしまった。
私が寝ていたベットのそばにはゴージャスな細工が施された布に、高そうな家具まで置いている。
私、さっきまで歩道に立ってたよね?
流石に病院だなんて思えないよ?
だって豪華すぎるし、病院特有の薬品の匂いしないし。
ってことは、これが俗に言う異世界転生!?
まさか私の身に起こるなんて……!
どうしよう、すごく嬉しい。
実は私、かなり小説が好きなんだ。
実は…なんて言わなくても、みんなにはやっぱりそうなんだって反応されちゃうんだけどね。
でも恋愛系が好きって言ったらちょっと意外そうな反応をされる。
歴史書とか読んでそうなんだって。
めっちゃ見た目が文系って言われてた。
……そんなことは置いといて。
私は前世(もう仮定しちゃうけど)で転生ものもよく読んでいた。
だから憧れもあるわけで。
どうしよう、幸せすぎる!
だって異世界だよ?
もしかしたら魔法とかあるかもしれないじゃん!
魔法使えるなんてロマンだよ!!
一度は経験してみたかったんだよね。
それにしても、手小さいな。
私は自分の手を握ったり開いたりしてみる。
子どもだよね……?
一体誰に転生したんだろう?
時間が経つにつれてちょっとずつ落ち着いて来た私は、自分の転生先が気になって来たんだ。
定番なのはやっぱり今まで読んだ小説の悪役令嬢かヒロインだよね。
あーでもそれだと、イラスト付いてないのもあったからわかんないかも?
その時は名前とか国名とかで考えたら良いかな。
そう思いながら、さっきよりもじっくりとあたりを見回してみた。
鏡は……あっ、あった!
ぴょんっと(足が届かなかったので)ベットから降りて鏡に向かう。
「え?この子って……」
鏡に映し出されたのは、めちゃくちゃ見覚えのある顔だった。
私が見た時よりはかなり幼いけど。
もうこの頃から完成されてたんだ!って思っちゃった。
「……かわいいっ」
そして、その言葉を声に出さずにはいられなかったんだ。
なんと幸運なことに、私は昨日やっていた乙女ゲームの世界のあの!(ここ大事)あの悪役令嬢に転生してしまったようです!
イラストに一目惚れしたゲームの中だよ?
すごくない?
その事実に私の気持ちはどんどん高ぶっていった。
だって、あのイラストのまんまで二次元が三次元で見れるって……最っ高じゃないですか!
やったー!と思いっきりガッツポーズをする。
……って、流石に興奮し過ぎた。
こんなとこクラスメイトに見られたら恥ずかしくて死んじゃう。
……まあ、もう死んでるけど。
そしてクラスメイトとはもう会えないのだけれど。
わー、私って思ってたよりも周りの目気にしてたんだなぁ。
ちょっと反省。
そうだよね、せっかく与えられた機会だもん。
前みたいに周りの目を気にしなくて良いし、プレッシャーに押しつぶされることもないんだ。
1からやり直せる。
それが私にとっては1番嬉しいことだった。
前の人生が失敗だったなんて思っては無いけど、私は心のどこがでずっと自由に生きてみたいって思ってたんだ。
もちろん、前世がお金持ちの家で礼儀作法とかしきたりがあって窮屈だったわけでは無い。
ごく一般的な家庭だったと思う。
ただ、私が長女で1番年上で、弟が病弱だったから少し責任感が強かっただけなのだ。
私が上手くいかなかったら親に迷惑かけちゃうって自分で自分を追い詰めてしまっていたんだ。
あ……、どうしよう。
そのこと思い出したら、急に家族のこと心配になって来た。
私がいなくても大丈夫かな。
いやここは、一人分の養育費が減って助かったと考えよう。
……それが私が傷つかない考え方だ。
今の人生を名一杯楽しめる理由にもなる。
でも私はそんなことを思えるほど器は大きくなんてなかった。
せめて親が生命保険とか入ってて、事故の慰謝料とか諸々で不自由してませんように。
そう願うことしかできないから。
どうやら私は、自分で思ってたよりも追い詰めてしまっていたらしい。
親が私がいなくなって悲しむなんて当たり前のことがこの時はすっかり抜けてしまっていたのだから。
「これ以上考えないようにしないと」
自分に言い聞かせるように呟いて、ベットに腰掛ける。
これから第2の人生がスタートする。
そう思うとなんだか最初の時とは違って、未来への希望と不安が入り混じって不思議な感覚になった。
この心配性も治さなきゃなぁ。
真面目な私にとって異世界を謳歌するのはまだまだ先のことになりそうです。
周りを見渡して、思わず口に出してしまった。
私が寝ていたベットのそばにはゴージャスな細工が施された布に、高そうな家具まで置いている。
私、さっきまで歩道に立ってたよね?
流石に病院だなんて思えないよ?
だって豪華すぎるし、病院特有の薬品の匂いしないし。
ってことは、これが俗に言う異世界転生!?
まさか私の身に起こるなんて……!
どうしよう、すごく嬉しい。
実は私、かなり小説が好きなんだ。
実は…なんて言わなくても、みんなにはやっぱりそうなんだって反応されちゃうんだけどね。
でも恋愛系が好きって言ったらちょっと意外そうな反応をされる。
歴史書とか読んでそうなんだって。
めっちゃ見た目が文系って言われてた。
……そんなことは置いといて。
私は前世(もう仮定しちゃうけど)で転生ものもよく読んでいた。
だから憧れもあるわけで。
どうしよう、幸せすぎる!
だって異世界だよ?
もしかしたら魔法とかあるかもしれないじゃん!
魔法使えるなんてロマンだよ!!
一度は経験してみたかったんだよね。
それにしても、手小さいな。
私は自分の手を握ったり開いたりしてみる。
子どもだよね……?
一体誰に転生したんだろう?
時間が経つにつれてちょっとずつ落ち着いて来た私は、自分の転生先が気になって来たんだ。
定番なのはやっぱり今まで読んだ小説の悪役令嬢かヒロインだよね。
あーでもそれだと、イラスト付いてないのもあったからわかんないかも?
その時は名前とか国名とかで考えたら良いかな。
そう思いながら、さっきよりもじっくりとあたりを見回してみた。
鏡は……あっ、あった!
ぴょんっと(足が届かなかったので)ベットから降りて鏡に向かう。
「え?この子って……」
鏡に映し出されたのは、めちゃくちゃ見覚えのある顔だった。
私が見た時よりはかなり幼いけど。
もうこの頃から完成されてたんだ!って思っちゃった。
「……かわいいっ」
そして、その言葉を声に出さずにはいられなかったんだ。
なんと幸運なことに、私は昨日やっていた乙女ゲームの世界のあの!(ここ大事)あの悪役令嬢に転生してしまったようです!
イラストに一目惚れしたゲームの中だよ?
すごくない?
その事実に私の気持ちはどんどん高ぶっていった。
だって、あのイラストのまんまで二次元が三次元で見れるって……最っ高じゃないですか!
やったー!と思いっきりガッツポーズをする。
……って、流石に興奮し過ぎた。
こんなとこクラスメイトに見られたら恥ずかしくて死んじゃう。
……まあ、もう死んでるけど。
そしてクラスメイトとはもう会えないのだけれど。
わー、私って思ってたよりも周りの目気にしてたんだなぁ。
ちょっと反省。
そうだよね、せっかく与えられた機会だもん。
前みたいに周りの目を気にしなくて良いし、プレッシャーに押しつぶされることもないんだ。
1からやり直せる。
それが私にとっては1番嬉しいことだった。
前の人生が失敗だったなんて思っては無いけど、私は心のどこがでずっと自由に生きてみたいって思ってたんだ。
もちろん、前世がお金持ちの家で礼儀作法とかしきたりがあって窮屈だったわけでは無い。
ごく一般的な家庭だったと思う。
ただ、私が長女で1番年上で、弟が病弱だったから少し責任感が強かっただけなのだ。
私が上手くいかなかったら親に迷惑かけちゃうって自分で自分を追い詰めてしまっていたんだ。
あ……、どうしよう。
そのこと思い出したら、急に家族のこと心配になって来た。
私がいなくても大丈夫かな。
いやここは、一人分の養育費が減って助かったと考えよう。
……それが私が傷つかない考え方だ。
今の人生を名一杯楽しめる理由にもなる。
でも私はそんなことを思えるほど器は大きくなんてなかった。
せめて親が生命保険とか入ってて、事故の慰謝料とか諸々で不自由してませんように。
そう願うことしかできないから。
どうやら私は、自分で思ってたよりも追い詰めてしまっていたらしい。
親が私がいなくなって悲しむなんて当たり前のことがこの時はすっかり抜けてしまっていたのだから。
「これ以上考えないようにしないと」
自分に言い聞かせるように呟いて、ベットに腰掛ける。
これから第2の人生がスタートする。
そう思うとなんだか最初の時とは違って、未来への希望と不安が入り混じって不思議な感覚になった。
この心配性も治さなきゃなぁ。
真面目な私にとって異世界を謳歌するのはまだまだ先のことになりそうです。
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