不死身のボッカ

暁丸

文字の大きさ
30 / 69
とある爺さんの異世界転生

天寿を全うしたのに異世界転生させられた

しおりを挟む
 遠くで俺を呼ぶ声がする。

 ……あぁ、コタツで意識無くして救急車で担ぎ込まれたんだっけ。……息が…続かないから、もうダメだなこりゃ。

 呼んでるのは上のか。下のは東京だから間に合わないかな。
 「じぃちゃん」と呼ぶ声も聞こえる。ごめんな、お前の結婚式までは頑張るつもりだったんだが。
 黙って手を握ってるのはかぁさんか。
 どこにでもいるオタで、一生家庭も持たずに一人で養護老人ホームで死ぬんだろうなぁと思っていた俺が、孫にまで囲まれて死ねるのは君のおかげだよ。俺にはもったいないくらいの妻だった。……今でも現役で腐ってるけど、それも含めてな。ネットで知り合って、コ〇ケOFFの会場でなけなしのコミュ力振り絞って声かけて良かったよ。生涯現役だとか、徹夜で衣装作りとかしなきゃ良かったかなぁ。年寄りに風邪は致命傷だって、肺炎でポックリ死んだ親父見て知ってたはずなのに。まぁずっと頭ん中10代のまんまだったから仕方ないか…。

 意識が…とぎ………あ、喋れるうちに「積荷を燃やして」って言うの忘れてた……。まぁ良いか、ヤバ目のは一応始末しといたし……、残りはKか駿〇屋にでも持ち込めば、幾らかにはなるだろ。
 ……何かを成し遂げたり極めた訳じゃないけど、趣味に生きてやり切って、妻と子供と孫に囲まれて死ぬんだから満足してるよ……。死んだらどこに行くか知らないけど、皆は……なるべ…く…ゆっくり……おいで…。


 長谷川智弘、享年70歳。趣味に生き孫にも恵まれた男は、偉業を成し遂げる事もなく風邪をこじらせて平々凡々な生涯を閉じた。




 「と、思ったらコレかよ……」

 長谷川さん(故人)は、どう見てもこの世ではない空間で、戸惑っていた。
 真っ白で上も下も無いような空間である。自分の身体を見ようとしても何も見えないし、触ろうと思っても触れないので、言うなれば「魂」だけの状態でプカプカ浮いているらしい。
 長谷川さん(故人)はオタであるので、このシチュエーションに大変心当たりがある。次に来るのはと言えば、神様っぽい奴が、ファンタジーな異世界に行って好きに生きろと言って来るやつだろうか?。

 「勘弁してくれ…」

 オタにあるまじきことかもしれないが、長谷川さん(故人)はとてもではないが「異世界転生ヒャッハーーーー」という気分にはなれなかった。

 「俺は若くしてトラックに轢かれた訳でも、落雷に会った訳でも、過労死した訳でも無いし、なんかの武術極めたとかMMORPGでカンストしたプレイヤーでもないぞ?。なんでこんなとこにいるんだっての……」

 オタたるもの、一度や二度は「本当に異世界に転移したら(もしくは過去世界に転移したら)自分はどんな事ができるだろう」と夢想するものである。誰だってそーする。俺もそーする。長谷川さん(故人)もそーした。
 だが、実際にヒャッハーしたいかと言えば、それはまた別の話である。夢想した結果が「ダメだこりゃ」なのだから。
 だいたいが、長谷川さん(故人)は争い事が嫌いだった。競争も嫌いだった。テキトーに生きているのが一番幸せな人間だったのである。ダテに公〇員を進路に選んだりしていない。そんな人間が中世っぽい自己救済の世界に行ったって全然楽しく無いのだ。田舎でスローライフ?昭和の半ばの田舎に生まれたら、「田舎にそんなものは存在しない」と身に染みて知っている。

 そもそも、なんで異世界に送られるのか、長谷川さんには全く身に覚えが無い。ゲームはそこそこ手を出したが、廃人というには程遠い、基本は課金もしないライトゲーマーである。若い頃にはレイ〇ングストームのコマンド入力くらいはできたが、今じゃ目押しだって怪しい。
 体力方面はもう皆無である。若い頃からナマコのような運動量だったが、歳を経てホヤの運動量に低下している。自力で歩き回るのは、イベント会場と秋葉くらいのものだ。走ったら死ぬ。
 こんなのを異世界に送ったって、何を為せるというのだ。
 だいたい、好きな事しまくって天寿を全うした訳で、未練も無ければ神様に貸しがある訳もでない。仮に神様になにか貸しがあったって取り立てる気は無いのだ。ぶっちゃけ、70年も生きりゃもう十分なのである。異世界でハーレム?カミさんの他には二次元で十分だっての。どうやったって転生するというなら、今の記憶も意識も引き継がず、普通の輪廻に任せて欲しいと思っている。
 そんな事を考えていたら…

 「余計な説明しなくて済むので助かります」

 突然、どこかから女性の声が聞こえた。

 「おう、神様のお出ましですか……神様で良いんですよね?」

 ブツクサ不満を口にしていた長谷川さん(故人)であるが、一応敬語は忘れない。そこはそれ、長年社会人をやっていたので、最低限の礼儀は守るのである。

 突然、目の前にフッと姿を現したのは、金髪を結い上げたOLスーツ姿の女性だった。
 基本、死ぬまで奥さん一筋だった長谷川さん(故人)から見ても十分すぎる美人だ。

 「そういう存在だと思っていただいて結構です。唯一神を信仰している方だと説明に困るんですけどね」
 「まあ日本人ですから、その辺はゆるゆるで大丈夫です」
 「それもあって、多神教の方を召喚することが多いんですよ」
 「……それはさておき、なんです?その恰好?」

 何か、ごく当たり前のように会話が進むのでスルーしかけたが、あんまり神様らしくない格好なので一応突っ込んでみた。

 「私、とある世界のとある銀河を担当している管理者ですので、あなたの世界の働く女性のスタイルに合わせさせていただきました」
 「……眼鏡は?」
 「は?」
 「いえ、なんでもないです」

 一瞬地が出かけたが、かろうじてごまかした。三次は着衣エロにしか興味のない(現物は除く)長谷川さん(故人)なので、美人のスーツ姿は大変ご馳走様でした。

 「よくわからん理屈ですが、スーツは嫌いじゃないのでとりあえず納得しときます。あ、初めまして、御存知だと思いますが、長谷川智弘です」
 「こちらこそ。テムテリス・タイサー……とっても長いので、略します。テムテリス世界の管理神、シャリウと申します」
 「で、なんだって私はこんな所に居るんでしょうか?」
 「はい、長谷川さんには私の管理する世界で第二の人生を…」
 「きっぱりお断りします。とっとと死なせて下さい」

 食い気味の長谷川さん(故人)の剣幕に、女神はしばらくポカーンとしていた。

 「えーと…」
 「なんで誰も彼もがチート能力貰って異世界で無双するのを望んでるとか思うんですかね?」
 「いや、あの…」
 「人並の人生送って、孫にまで見送られて全うしたんですよ。俺の晩節を勝手に汚さないでください」
 「ちょ…」
 「生憎と、世界を救うような器では無いんですし、トラックに轢かれて若死にした訳でも無いので、前世に未練もないんですが…」
 「すいません、ちょっと話を聞いてもらえませんか?」
 「はいどうぞ。聞くだけですけどね」

 長谷川さん(故人)は基本的にへそ曲がりである。投資話の電話で「お話だけでも」と言われて30分近くセールストークに付き合って、「聞きました」と言って電話を切ったこともある。かなり大人げない。長谷川さんの妻は、常々子供たちにこう諭していた「お父さんを怒らせちゃダメだよ、お父さんは面倒臭い人だからね」と。

 女神は一瞬だけ「なんだコイツ」という顔をしたものの、営業スマイルで話し始めた。

 「あなたの魂…まぁ今は魂だけになってる訳ですが、私の担当する世界のとある人物の魂と非常に近いものでして。その方の魂が壊れかけて、そのせいで世界崩壊の危機になっています。あなたには、その方の魂の崩壊を補って欲しいのです」
 「……はあ?」

 聞いた長谷川さん(故人)は、神様の前でマヌケな声を出した。俺TUEEEEEEとか、勇者とかじゃなくて、どうも自分は接着剤かパテとして召喚されたらしい。

 「えーと…私は、異世界の世界破滅のカギを握るどなたかの魂の亀裂を補修するために呼び出されたと?。私を補修材として使うなら、別に意識や人格を残さずそのまま補修材として使ってしまえば良いじゃないですか。死んだ身ですので文句言う気もありませんよ」
 「…大変申し訳無いのですが…魂と人格って結構強固に結びついてまして。その方は魂が傷ついたせいで人格もちょっと影響を受けています。そのフォローをお願いしたいのです」
 「つまり、私に誰かの人格の一部になれと?」
 「そういうことになります。あなたは、元の世界でもごく普通の平凡な人格でした。基本穏やかで破壊や殺人の衝動もありませんし、あまりにそういった感情が強いようですといろいろ影響があるので、そういった点でも適任なのです」
 「その方の魂を補修すると私の魂はどうなるんですかね?混ざって別の物になりそうな気がするんですが?次の輪廻はどうなるんでしょう?」
 「魂の輪廻の詳細は、さすがにご説明することはできません。ただまぁ、"本来そういうものだ"とだけ申し上げます。あなたの知る”輪廻”とは、ちょっと違うとだけ理解してください」
 「はぁ?…まぁ、どうせ次の人生の話ですんで、どうでも良いです。で、つまり、その人の一部になれば俺は消えられるって事なんですね?」
 「一つの人格として統合されれば、やがてはそうなるはずですが、統合が進むまではしばらくもう一つの人格としてフォローしていただきたいのです」

 長谷川さん(故人)は、『異世界もの』で良くある、ナビ機能のようなものもが思い浮かんだ。だが、アレは世界の理を知っているから機能するのであって、現地人に異世界人がナビできる訳も無い。まるで逆の話だ。

 「いやあの、別の人に代わってもらえません?俺、普通に死にたいんですけど……」

 長谷川さん(故人)は(故人)なので(故人)らしくしたかった。ぶっちゃけ言うなら、面倒事は大嫌いなのだ。死んだら責任負わなくて済むのに、誰ぞにくっついて世界の破滅を回避しろとか面倒の気配しかしない。しかも補修剤代わりである。良い気がする訳がない。

 「魂を統合するには、相当に近い…例えるなら同じ色をした魂じゃないと無理なんです。しかも、長谷川さんはちょうど寿命で亡くなった所でした。性格も申し分ないし、渡りに船といいますか。……言っときますけど、トラックぶつけてこっちに召喚なんてのは、本来やってはいけない犯罪ですよ。殺人ですからね」
 「本来本来やってはいけないって…、神様がトラックぶつけて召喚したりする事例があるんです?んなことしたら、轢いたトラックの運ちゃんも破滅じゃないですか」

 管理神は「あ」という顔で口を抑えた。……事例があるらしい。
 長谷川さん(故人)から、神様を敬おうという気がだんだん失せて来た。

 「なんでこの手の神様って、無責任のポンコツしか居ないんだろな…」
 「そんなことありませんよ!。世界の破滅をどうにか止めようと、必死になって手段を模索してこうなったんですから!」
 「そりゃ、そっちの都合だけでしょ。気持ちよく死のうとした魂引きずり出して、意識を維持したまんま他者の一部になれなんて、なんの罰ゲームだっての、俺、損しかしてないスよね」
 「申し訳なくは思いますが、他に手は無いんで、ここはどうあっても頑張ってもらうしか無いのです。なんとかお願いしますよー」
 「判らんなぁ、神様なら俺の意思でもどうにでもできるんじゃないですか?俺はこの意識さえ死なせてもらったら、後は知ったこっちゃないので魂でもなんでも好きに使ってくれていいですよ」
 「それじゃ意味が無いので、こうしてお願いしてるんですよ!」
 「全然判らんから、ちゃんと事情を説明せーーーいっ!」

 ポンコツ女神様の逆ギレVS長谷川さん(故人)の反転ダブル逆ギレ返しの戦いはまだ続いている。

 天寿を全うしたのに異世界転生……まだできていなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命

yukataka
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...