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2章 強さを求めて2 新たに2人
098 フラッタの提案 (改)
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「ダン。そろそろ起きて。夕食の準備をしよ?」
頭の上からニーナの優しい声が降ってくる。
あれ、俺眠ってたのか……。
目を開けるとそこには見慣れたニーナの肌色の乳首があったので、寝惚けた頭で何も考えずにとりあえず吸い付いた。
ちゅうちゅう。よくわからないけど最高の目覚めだなぁ。ちゅうちゅう。
「もうっ、おっぱい吸ってないで起きてダン。きっとみんな、今日はいっぱい食べると思うから、早めに沢山用意しなきゃダメだよっ」
ちゅうちゅうちゅぱちゅぱと、音を立てておっぱいを吸っていたら怒られてしまった。
ニーナがダメなら仕方ないと口を離し、視界に入っていたティムルの黒い乳首に吸い付いた。ちゅうちゅうちゅぱちゅぱ。
「あはーっ。珍しく寝惚けてるみたいね。でもダン。そろそろ起きなさい。お姫様が待ってるわよ?」
「ちゅううう、ちゅぽんっ。お姫様ってぇ……? ニーナもティムルもここにいるじゃん……。はむっ。ちゅうう」
お姫様のおっぱいを吸う王子様って。
でも俺のお姫様である2人のおっぱいが目の前にあったら、俺は王位継承権など放り投げてでも吸い付く自信があるね。ちゅうちゅう。
「い、今のはズルいよぅ……。そんなこと言われたら、怒れないじゃないぃ……」
ティムルのおっぱいを吸う俺に自分のおっぱいを押し付けるように、俺の頭を胸に抱きしめてくれるニーナ。
「んもうっ、好きなだけ吸っていいよっ。目が覚めるまで好きなだけおっぱい吸ってなさいっ」
「ちゅうう、ちゅぽんっ。ニーナもいいのぉ? やったぁ、ニーナ大好きぃ……。ちゅうう」
ニーナのお許しが出たので、これ幸いとニーナの乳首にしゃぶりつく。
2人に優しく撫でられながら、目の前の肌色と黒色の乳首を何度も往復する。
ニーナ大好きぃ。ちゅうう。
ティムル大好きぃ。ちゅうう。
俺は寝惚けた頭のままで、夢心地で2人のおっぱいを吸い続けた。
「寝惚けてるダン、可愛いよぅ。舐めたり噛んだり啄ばんだりするいっつもと違って、赤ちゃんみたいにただ吸ってるだけなんだね」
「思えばいつも私たちより起きるの早いもんねぇ。またいっぱい甘やかして、また寝惚けさせましょうねっ」
ちゅうちゅうちゅぱちゅぱとおっぱいを吸い続けた俺が寝室を出たのは、もうすっかり日が落ちたあとだった。
いつも遠征終わりは俺が1人で料理するけど、今日は遅くなったしこのあとの予定も詰まっているので、ニーナとティムルも加わって3人で大量の夕食を用意した。
……これ絶対5人で食べる量じゃないわぁ。15人くらい賄えそう。
みんなで夕食を取りながら、女性陣はフラッタとの情事とニーナとティムルとの情事で盛り上がっているので、その間に俺は今回の遠征の結果を再確認する。
だって自分のエロ体験の話なんて加われませんて。
ダン
男 25歳 人間族 魔法使いLV6
装備 鋼鉄のロングソード 魚鱗の盾 皮の帽子 皮の軽鎧 皮の靴
ニーナ
女 16歳 獣人族 豪商LV11
装備 ブルーメタルダガー 魚鱗の盾 皮の帽子 皮の軽鎧 皮の靴
状態異常 呪い(移動阻害)
ティムル
女 32歳 ドワーフ族 豪商LV19
装備 ダガー ダガー 皮の帽子 皮の軽鎧 皮の靴
フラッタ・ム・ソクトルーナ
女 13歳 竜人族 竜化解放 商人LV23
装備 鋼鉄のバスタードソード 飛竜の靴 竜珠の護り
俺が短剣使い、武道家、職人の浸透が済んで、好色家がLV6に到達。
ニーナは射手が浸透し、フラッタは旅人が浸透しきった。というところだね。
こうして並べてみると、俺のレベルアップだけ明らかに早すぎる。
そして戦士LV30にするのに1年をかけたフラッタなのに、旅人は1回の遠征で上がりきってしまったので、恐らくフラッタもレベルアップが早まっているんだろう。
まぁいいか。早い分には何も問題ないでしょ。
ちなみに職業設定で確認した結果、フラッタも魔法使いになる事は可能だった。以前魔法使いのことを聞いたときには、自分はなれなかったって言ってたんだけどねぇ。
幼少期のチャレンジには失敗したけど、竜化による魔力枯渇で条件を得たんだろうか?
フラッタの聖騎士が勿体無いんだけど、竜化で魔力枯渇が起きるなら、魔力補正を増やせば竜化が使いやすくなる可能性がある。
魔法使いとか修道士なんかを浸透させると、ただでさえ強いフラッタが更に安定するかもしれないねぇ。
金策面では魔玉8つ発光の40万リーフ、ドロップアイテムの報酬で9万リーフと、ほぼ50万リーフ近い報酬を叩きだしている。
次回はもっと増えることを思えば、あと3回の遠征で貯蓄が200万リーフを越えてくるのも充分考えられるなっ。
「え、ええっ!? フラッタ、たった1回、半月の遠征で旅人が浸透しちゃったの……!? い、いくらなんでも早すぎないかな……?」
リーチェが素っ頓狂な声を上げる。
まぁた俺の早すぎ問題かよぉ。
「妾も驚いたのじゃっ。戦士など1年かけて浸透させたというのに、ダンは本当に凄いのじゃっ」
「いやぁ俺とニーナの2人で戦ってた頃よりも明らかに浸透ペースは早いよ。俺の力というよりも、このパーティが凄いんだと思うな」
俺とニーナの2人だけじゃここまで戦えない。
ティムルの運搬能力あってこその長期遠征だし、フラッタの火力があっての育成速度だからね。
「ティムルとフラッタの加入で目に見えて魔物の殲滅速度も上がってるし、戦ってる場所もどんどん奥になってるからね。みんなのおかげだよ」
「あっ、そうじゃダン。スポットの奥と言えば、皆に1つ提案があるのじゃ」
「ん? なにフラッタ?」
ちょっと嫌な予感が、とか思っちゃうのがフラッタクオリティ。
「いやのぅ? 今回遠征に参加してみて思ったのじゃが、このパーティに今の戦場は温過ぎると思うのじゃ」
うんうん。フラッタがいなくても戦えそうだったもんね。
「とは言っても移動には制限がかかるため、今の日程で今以上奥に進むのは難しい……」
だけどフラッタの言う通り、俺達には移動速度の問題がある。奥に進むのも簡単じゃない。
「そこでじゃ。遠征の回数をを月1回に減らして、20~25日ほどの日程を組んで、より奥地で戦ったほうが良いかと思うのじゃ。次回からはリーチェも参加するわけじゃしのぅ」
ぬお。あまりにも真面目な提案でさっき疑ったのが申し訳なくなるなっ。おのれフラッタっ!
しかしなるほどな。月1にして日程を延ばすのか。
今まで考えたことがない、というか年内は無理だと思っていたアイディアだ。
スポットの奥地に行けば行くほど魔物は強くなり、危険度は増す分、狩りの効率は大きく向上する。
6日間で到達できる場所で2回戦うよりも、12日間進んだ場所で1度遠征したほうが儲かるわけかぁ。
「面白いな。結構考慮する価値がありそうな提案だ」
物資は俺とティムルがめいっぱい持てば、恐らく5人でも余裕で1ヶ月間は過ごせるはずだ。
奥に行くほど危険度は増すけど、フラッタとリーチェという過剰戦力が加入した今、安全策で消極策を選ぶほど馬鹿馬鹿しいものはない。
「ニーナ、ティムル。どう思う? 物資的にも実力的にも、今の提案は魅力的だと思うんだけど」
「そう、ですね。アリだと思います。ご主人様に荷物を持たせるのは申し訳ないですけど、ティムルと2人で物資を運べば1ヶ月なんて余裕でしょう」
わりと慎重派のニーナも賛同してくれた。
インベントリに入れられない長期遠征の物資問題。
他の魔物狩りパーティは馬車などを持ち込むことで大量の物資を運搬しているみたいだけど、うちのパーティは全てのドロップアイテムをインベントリに収納できるのだから、俺とティムルで持てるだけ持って行けば恐らく余裕で足りてくれることだろう。
「それに今回の地点ではご主人様がゴーゴーレムを両断してましたからね。まだまだ余裕かと」
「う~ん、少し不安なのがドロップアイテムの回収ですかね」
あら? 俺は余裕があると思ったんだけど、他ならぬティムルがドロップアイテムの回収に不安を示してきた。
「フラッタちゃんも旅人の浸透が終わって、インベントリが使えるリーチェが加入し、私とニーナちゃんの豪商もインベントリが成長していますけど……。20日以上の遠征のドロップを全部回収しきれるかは、ちょっと読めません」
なるほど。ティムルの言ってる事は尤もだ。
リーチェを除いた4名のインベントリだと、恐らく13~15日ほどの遠征で持ちきれなくなる。リーチェが加入したとして、22~25日くらいの遠征のドロップを全て回収するのは難しいかもしれない。
でも、そうだなぁ。
今回の遠征で俺の職業は3つも浸透が進んだ。奥地に行けば更に浸透スピードが上がるはず。
であれば、魔法使いのあとはインベントリの使用できる武器職人、防具職人、宝飾職人を上げてみるのもいいかもしれない。
懸念があるとすれば、最高レベルが読めないことかなぁ。
ただ浸透が進まなくともインベントリは使えるのだから、問題ないんじゃないかな?
「ティムル。インベントリの容量は多分問題ない。俺のほうで少し調整出来そうな感じだ」
「そうなんですか? それなら私も問題ないと思いますよ。ご主人様にも大量の物資を持っていただかないといけませんけどっ」
それは今更でしょ。というか毎回持ってるし、マジで今更でしょっ!?
んもーからかうようにウィンクしやがってぇ。可愛いなぁもう!
「それじゃあ次回は……。そうだな、24日間遠征して、帰還したら6日休みって感じにしようかな? あーっと、年末って雪とか降るのかなぁ?」
「あー、ポータルが使えないのかぁ。なら雪に降られると結構なロスになりそうだねぇ」
思い出したようにため息を洩らすリーチェ。
何も考えずに聞いちゃったけど、この世界でもやっぱり雪は降るのね。
「でもスポット内はほぼ天候が安定してるから、雪で足を取られるとしたらマグエルとスポットの間だけさ。恐らく問題ないと思うよ。問題が起きたとしても、多少休息日が短くなったりする程度かな」
リーチェの説明に、スポット内には積雪の心配がないことを知る。
ふむ。スポット内で足を取られる心配がないなら平気かな?
「今月はそれでも大丈夫ですけど、12月の礼拝日のあとの遠征は少し調整が必要かもですね。納税期間が過ぎると延滞金が発生しますし、納税は早めに済ませておきたい所です」
ティムルによる納税の説明に、とうとう年末も近いのだと改めて実感する。
とりあえず俺たち自身の税金はもう問題ないだろうね。
「納税は年末の15日前から年始後15日までの1ヶ月間。支払いは各種ギルドで行えますよ。ステータスプレートさえ提示すればどこでも納税可能です」
ステータスプレートの提示、本当に頻繁だよなぁ。
ニーナが奴隷になる理由の1つも、ステータスプレートの提示を断れるから、だったし。
……って、ニーナは俺が払ってやれるから問題ないとして、リーチェは?
「リーチェの税金ってどうなってんの? ステータスプレート提示しなきゃいけないなら大変じゃない?」
「ん、そうだね……。毎年あまり良い思いはしないかな。金額的には僕も8万リーフだよ。僕の身分は平民扱いだからね」
建国の英雄にしてエルフの王族なのに、平民扱いになってるのか。
人に紛れるのがもしリーチェ自身の望みであったにしても、ちょっとなぁと思ってしまう。
しかし肩を落とすリーチェを見て、ティムルが首を傾げながら発言する。
「あら? リーチェ。パーティメンバー同士なら、納税はリーダーが一括で処理できますよ?」
「ええっ!? ティ、ティムル、それは本当かいっ!?」
「正確に言えば、ステータスプレートで繋がっている者同士であれば納税処理を代行できるんです。奴隷とか夫婦とか、パーティメンバーとかですね」
奴隷とか夫婦だけじゃなくて、パーティメンバーでもいいのね。それなら全員分俺が代行すれば解決だ。
「なぜか親子関係だとステータスプレートに繋がりがないんですけどね。その場合はパーティを組めば良いわけです。だから私達の場合はニーナちゃんもフラッタちゃんも私もリーチェも、みーんなご主人様にお任せすることが出来ますよっ」
ステータスプレートはなんだかんだ言って便利だよなぁ。あとは貯金さえ出来たら言うことないんだけどねぇ……。
インベントリにお金を仕舞えるんだから、俺達にとっては不便でもなんでもないんだけど。
「ずっと1人だったから、代行出来るなんて知らなかったよ……。ねぇダン。僕の分もお願いしていいかな? お金は払うからさっ」
「バカ言ってんなよ? 自分の嫁から金を受け取れるわけないだろ。ちゃんとリーチェの分も払うっての。お前ももう俺達の家族なんだからさ」
「か、家族……。ダンと、家族……」
両手で頬を押さえながら赤くなってるリーチェ。
この人本当に年長者なんですかねぇ?
「妾の分だけ高額になってしまうが、宜しく頼むのじゃ。恐らく今年の納税が済んだ時点で妾は平民となり、ソクトルーナの名を失うことじゃろう。来年からは8万リーフとなるはずじゃ」
貴族であるフラッタは20万リーフ納税しなきゃ駄目なんだっけ。年末に没落予定だとしても、今年いっぱいは貴族扱いなのな。
しかしフラッタ、家名を失うわりにはあまり堪えてなさそうに見えるなぁ。
没落するにしても、両親が無事だから安心なのかもしれないな。行く先もそれぞれ決まってるって言ってたし。
……だけど竜爵家には色々と不可解な点が多すぎる。
本当にすんなり没落して、家人は問題なく引き取られるんだろうか?
年が明ければ俺たちも新たに動き出すことになる。
マグエルを旅立ったあとに何処を目指すかは、旅慣れたリーチェとティムルに相談するのが良さそうだ。
いや意外とフラッタも、浸透のために各地のアウターに潜ってたりしたのかな?
ずっと先だと思っていた年末、そして今後の目標に想いを馳せながら、賑やかな夕食を楽しむのだった。
頭の上からニーナの優しい声が降ってくる。
あれ、俺眠ってたのか……。
目を開けるとそこには見慣れたニーナの肌色の乳首があったので、寝惚けた頭で何も考えずにとりあえず吸い付いた。
ちゅうちゅう。よくわからないけど最高の目覚めだなぁ。ちゅうちゅう。
「もうっ、おっぱい吸ってないで起きてダン。きっとみんな、今日はいっぱい食べると思うから、早めに沢山用意しなきゃダメだよっ」
ちゅうちゅうちゅぱちゅぱと、音を立てておっぱいを吸っていたら怒られてしまった。
ニーナがダメなら仕方ないと口を離し、視界に入っていたティムルの黒い乳首に吸い付いた。ちゅうちゅうちゅぱちゅぱ。
「あはーっ。珍しく寝惚けてるみたいね。でもダン。そろそろ起きなさい。お姫様が待ってるわよ?」
「ちゅううう、ちゅぽんっ。お姫様ってぇ……? ニーナもティムルもここにいるじゃん……。はむっ。ちゅうう」
お姫様のおっぱいを吸う王子様って。
でも俺のお姫様である2人のおっぱいが目の前にあったら、俺は王位継承権など放り投げてでも吸い付く自信があるね。ちゅうちゅう。
「い、今のはズルいよぅ……。そんなこと言われたら、怒れないじゃないぃ……」
ティムルのおっぱいを吸う俺に自分のおっぱいを押し付けるように、俺の頭を胸に抱きしめてくれるニーナ。
「んもうっ、好きなだけ吸っていいよっ。目が覚めるまで好きなだけおっぱい吸ってなさいっ」
「ちゅうう、ちゅぽんっ。ニーナもいいのぉ? やったぁ、ニーナ大好きぃ……。ちゅうう」
ニーナのお許しが出たので、これ幸いとニーナの乳首にしゃぶりつく。
2人に優しく撫でられながら、目の前の肌色と黒色の乳首を何度も往復する。
ニーナ大好きぃ。ちゅうう。
ティムル大好きぃ。ちゅうう。
俺は寝惚けた頭のままで、夢心地で2人のおっぱいを吸い続けた。
「寝惚けてるダン、可愛いよぅ。舐めたり噛んだり啄ばんだりするいっつもと違って、赤ちゃんみたいにただ吸ってるだけなんだね」
「思えばいつも私たちより起きるの早いもんねぇ。またいっぱい甘やかして、また寝惚けさせましょうねっ」
ちゅうちゅうちゅぱちゅぱとおっぱいを吸い続けた俺が寝室を出たのは、もうすっかり日が落ちたあとだった。
いつも遠征終わりは俺が1人で料理するけど、今日は遅くなったしこのあとの予定も詰まっているので、ニーナとティムルも加わって3人で大量の夕食を用意した。
……これ絶対5人で食べる量じゃないわぁ。15人くらい賄えそう。
みんなで夕食を取りながら、女性陣はフラッタとの情事とニーナとティムルとの情事で盛り上がっているので、その間に俺は今回の遠征の結果を再確認する。
だって自分のエロ体験の話なんて加われませんて。
ダン
男 25歳 人間族 魔法使いLV6
装備 鋼鉄のロングソード 魚鱗の盾 皮の帽子 皮の軽鎧 皮の靴
ニーナ
女 16歳 獣人族 豪商LV11
装備 ブルーメタルダガー 魚鱗の盾 皮の帽子 皮の軽鎧 皮の靴
状態異常 呪い(移動阻害)
ティムル
女 32歳 ドワーフ族 豪商LV19
装備 ダガー ダガー 皮の帽子 皮の軽鎧 皮の靴
フラッタ・ム・ソクトルーナ
女 13歳 竜人族 竜化解放 商人LV23
装備 鋼鉄のバスタードソード 飛竜の靴 竜珠の護り
俺が短剣使い、武道家、職人の浸透が済んで、好色家がLV6に到達。
ニーナは射手が浸透し、フラッタは旅人が浸透しきった。というところだね。
こうして並べてみると、俺のレベルアップだけ明らかに早すぎる。
そして戦士LV30にするのに1年をかけたフラッタなのに、旅人は1回の遠征で上がりきってしまったので、恐らくフラッタもレベルアップが早まっているんだろう。
まぁいいか。早い分には何も問題ないでしょ。
ちなみに職業設定で確認した結果、フラッタも魔法使いになる事は可能だった。以前魔法使いのことを聞いたときには、自分はなれなかったって言ってたんだけどねぇ。
幼少期のチャレンジには失敗したけど、竜化による魔力枯渇で条件を得たんだろうか?
フラッタの聖騎士が勿体無いんだけど、竜化で魔力枯渇が起きるなら、魔力補正を増やせば竜化が使いやすくなる可能性がある。
魔法使いとか修道士なんかを浸透させると、ただでさえ強いフラッタが更に安定するかもしれないねぇ。
金策面では魔玉8つ発光の40万リーフ、ドロップアイテムの報酬で9万リーフと、ほぼ50万リーフ近い報酬を叩きだしている。
次回はもっと増えることを思えば、あと3回の遠征で貯蓄が200万リーフを越えてくるのも充分考えられるなっ。
「え、ええっ!? フラッタ、たった1回、半月の遠征で旅人が浸透しちゃったの……!? い、いくらなんでも早すぎないかな……?」
リーチェが素っ頓狂な声を上げる。
まぁた俺の早すぎ問題かよぉ。
「妾も驚いたのじゃっ。戦士など1年かけて浸透させたというのに、ダンは本当に凄いのじゃっ」
「いやぁ俺とニーナの2人で戦ってた頃よりも明らかに浸透ペースは早いよ。俺の力というよりも、このパーティが凄いんだと思うな」
俺とニーナの2人だけじゃここまで戦えない。
ティムルの運搬能力あってこその長期遠征だし、フラッタの火力があっての育成速度だからね。
「ティムルとフラッタの加入で目に見えて魔物の殲滅速度も上がってるし、戦ってる場所もどんどん奥になってるからね。みんなのおかげだよ」
「あっ、そうじゃダン。スポットの奥と言えば、皆に1つ提案があるのじゃ」
「ん? なにフラッタ?」
ちょっと嫌な予感が、とか思っちゃうのがフラッタクオリティ。
「いやのぅ? 今回遠征に参加してみて思ったのじゃが、このパーティに今の戦場は温過ぎると思うのじゃ」
うんうん。フラッタがいなくても戦えそうだったもんね。
「とは言っても移動には制限がかかるため、今の日程で今以上奥に進むのは難しい……」
だけどフラッタの言う通り、俺達には移動速度の問題がある。奥に進むのも簡単じゃない。
「そこでじゃ。遠征の回数をを月1回に減らして、20~25日ほどの日程を組んで、より奥地で戦ったほうが良いかと思うのじゃ。次回からはリーチェも参加するわけじゃしのぅ」
ぬお。あまりにも真面目な提案でさっき疑ったのが申し訳なくなるなっ。おのれフラッタっ!
しかしなるほどな。月1にして日程を延ばすのか。
今まで考えたことがない、というか年内は無理だと思っていたアイディアだ。
スポットの奥地に行けば行くほど魔物は強くなり、危険度は増す分、狩りの効率は大きく向上する。
6日間で到達できる場所で2回戦うよりも、12日間進んだ場所で1度遠征したほうが儲かるわけかぁ。
「面白いな。結構考慮する価値がありそうな提案だ」
物資は俺とティムルがめいっぱい持てば、恐らく5人でも余裕で1ヶ月間は過ごせるはずだ。
奥に行くほど危険度は増すけど、フラッタとリーチェという過剰戦力が加入した今、安全策で消極策を選ぶほど馬鹿馬鹿しいものはない。
「ニーナ、ティムル。どう思う? 物資的にも実力的にも、今の提案は魅力的だと思うんだけど」
「そう、ですね。アリだと思います。ご主人様に荷物を持たせるのは申し訳ないですけど、ティムルと2人で物資を運べば1ヶ月なんて余裕でしょう」
わりと慎重派のニーナも賛同してくれた。
インベントリに入れられない長期遠征の物資問題。
他の魔物狩りパーティは馬車などを持ち込むことで大量の物資を運搬しているみたいだけど、うちのパーティは全てのドロップアイテムをインベントリに収納できるのだから、俺とティムルで持てるだけ持って行けば恐らく余裕で足りてくれることだろう。
「それに今回の地点ではご主人様がゴーゴーレムを両断してましたからね。まだまだ余裕かと」
「う~ん、少し不安なのがドロップアイテムの回収ですかね」
あら? 俺は余裕があると思ったんだけど、他ならぬティムルがドロップアイテムの回収に不安を示してきた。
「フラッタちゃんも旅人の浸透が終わって、インベントリが使えるリーチェが加入し、私とニーナちゃんの豪商もインベントリが成長していますけど……。20日以上の遠征のドロップを全部回収しきれるかは、ちょっと読めません」
なるほど。ティムルの言ってる事は尤もだ。
リーチェを除いた4名のインベントリだと、恐らく13~15日ほどの遠征で持ちきれなくなる。リーチェが加入したとして、22~25日くらいの遠征のドロップを全て回収するのは難しいかもしれない。
でも、そうだなぁ。
今回の遠征で俺の職業は3つも浸透が進んだ。奥地に行けば更に浸透スピードが上がるはず。
であれば、魔法使いのあとはインベントリの使用できる武器職人、防具職人、宝飾職人を上げてみるのもいいかもしれない。
懸念があるとすれば、最高レベルが読めないことかなぁ。
ただ浸透が進まなくともインベントリは使えるのだから、問題ないんじゃないかな?
「ティムル。インベントリの容量は多分問題ない。俺のほうで少し調整出来そうな感じだ」
「そうなんですか? それなら私も問題ないと思いますよ。ご主人様にも大量の物資を持っていただかないといけませんけどっ」
それは今更でしょ。というか毎回持ってるし、マジで今更でしょっ!?
んもーからかうようにウィンクしやがってぇ。可愛いなぁもう!
「それじゃあ次回は……。そうだな、24日間遠征して、帰還したら6日休みって感じにしようかな? あーっと、年末って雪とか降るのかなぁ?」
「あー、ポータルが使えないのかぁ。なら雪に降られると結構なロスになりそうだねぇ」
思い出したようにため息を洩らすリーチェ。
何も考えずに聞いちゃったけど、この世界でもやっぱり雪は降るのね。
「でもスポット内はほぼ天候が安定してるから、雪で足を取られるとしたらマグエルとスポットの間だけさ。恐らく問題ないと思うよ。問題が起きたとしても、多少休息日が短くなったりする程度かな」
リーチェの説明に、スポット内には積雪の心配がないことを知る。
ふむ。スポット内で足を取られる心配がないなら平気かな?
「今月はそれでも大丈夫ですけど、12月の礼拝日のあとの遠征は少し調整が必要かもですね。納税期間が過ぎると延滞金が発生しますし、納税は早めに済ませておきたい所です」
ティムルによる納税の説明に、とうとう年末も近いのだと改めて実感する。
とりあえず俺たち自身の税金はもう問題ないだろうね。
「納税は年末の15日前から年始後15日までの1ヶ月間。支払いは各種ギルドで行えますよ。ステータスプレートさえ提示すればどこでも納税可能です」
ステータスプレートの提示、本当に頻繁だよなぁ。
ニーナが奴隷になる理由の1つも、ステータスプレートの提示を断れるから、だったし。
……って、ニーナは俺が払ってやれるから問題ないとして、リーチェは?
「リーチェの税金ってどうなってんの? ステータスプレート提示しなきゃいけないなら大変じゃない?」
「ん、そうだね……。毎年あまり良い思いはしないかな。金額的には僕も8万リーフだよ。僕の身分は平民扱いだからね」
建国の英雄にしてエルフの王族なのに、平民扱いになってるのか。
人に紛れるのがもしリーチェ自身の望みであったにしても、ちょっとなぁと思ってしまう。
しかし肩を落とすリーチェを見て、ティムルが首を傾げながら発言する。
「あら? リーチェ。パーティメンバー同士なら、納税はリーダーが一括で処理できますよ?」
「ええっ!? ティ、ティムル、それは本当かいっ!?」
「正確に言えば、ステータスプレートで繋がっている者同士であれば納税処理を代行できるんです。奴隷とか夫婦とか、パーティメンバーとかですね」
奴隷とか夫婦だけじゃなくて、パーティメンバーでもいいのね。それなら全員分俺が代行すれば解決だ。
「なぜか親子関係だとステータスプレートに繋がりがないんですけどね。その場合はパーティを組めば良いわけです。だから私達の場合はニーナちゃんもフラッタちゃんも私もリーチェも、みーんなご主人様にお任せすることが出来ますよっ」
ステータスプレートはなんだかんだ言って便利だよなぁ。あとは貯金さえ出来たら言うことないんだけどねぇ……。
インベントリにお金を仕舞えるんだから、俺達にとっては不便でもなんでもないんだけど。
「ずっと1人だったから、代行出来るなんて知らなかったよ……。ねぇダン。僕の分もお願いしていいかな? お金は払うからさっ」
「バカ言ってんなよ? 自分の嫁から金を受け取れるわけないだろ。ちゃんとリーチェの分も払うっての。お前ももう俺達の家族なんだからさ」
「か、家族……。ダンと、家族……」
両手で頬を押さえながら赤くなってるリーチェ。
この人本当に年長者なんですかねぇ?
「妾の分だけ高額になってしまうが、宜しく頼むのじゃ。恐らく今年の納税が済んだ時点で妾は平民となり、ソクトルーナの名を失うことじゃろう。来年からは8万リーフとなるはずじゃ」
貴族であるフラッタは20万リーフ納税しなきゃ駄目なんだっけ。年末に没落予定だとしても、今年いっぱいは貴族扱いなのな。
しかしフラッタ、家名を失うわりにはあまり堪えてなさそうに見えるなぁ。
没落するにしても、両親が無事だから安心なのかもしれないな。行く先もそれぞれ決まってるって言ってたし。
……だけど竜爵家には色々と不可解な点が多すぎる。
本当にすんなり没落して、家人は問題なく引き取られるんだろうか?
年が明ければ俺たちも新たに動き出すことになる。
マグエルを旅立ったあとに何処を目指すかは、旅慣れたリーチェとティムルに相談するのが良さそうだ。
いや意外とフラッタも、浸透のために各地のアウターに潜ってたりしたのかな?
ずっと先だと思っていた年末、そして今後の目標に想いを馳せながら、賑やかな夕食を楽しむのだった。
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※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
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大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
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至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
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普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
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一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
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