異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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2章 強さを求めて2 新たに2人

114 マグエルのスポット最深部 (改)

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「ん……、んん……、ふぅ、んっ……」


 頑張ってくれたリーチェに、最後は俺から背後からのキス。勿論おっぱいにも感謝の愛撫を捧げる。


 上下の同時口撃は結局5周もしてしまって、好色家先生がいなかったら普通に死んでいた。好色家先生にはマジで頭が上がりません。

 15回も俺を飲み干したリーチェに労いのキスをするのは当然のことだ。流石にちょっと匂いが気になったけど?

 おっぱいもよく頑張ったねと、たっぷりとマッサージしてあげる。


 既に衝立は取り払われていて、俺もリーチェもちゃんと服は着ている。

 いつ何処から、誰が出てくるかは分かったものじゃないからね。


 俺の下半身が裸でもまぁ気にしないけど、リーチェのおっぱいを俺の家族以外に見せる気は毛頭無い。服の中に手を突っ込んで、もみもみしたりくりくりしたり、優しめの刺激を心がけてリーチェを労う。

 おっぱいも、俺にだけ見せる潤んだ翠の瞳も、俺以外に誰にも見せる気はないんだけど、衝立の取り払われた開放的な状況でリーチェの服の中を弄っている状況には結構興奮してしまうものがある。


 興奮すると言えば、ニーナの『好色家を設定しなさいっ』もやばかった。

 今から貴方にエロいこといっぱいするよっ、って言われたのと変わらない。しかも命令だった。素晴らしい。


「ご主人様とリーチェはそのまま好きなだけ続けててくださいね。ティムル、フラッタ。2人ずつ仮眠しましょう。今のところ魔物が一切出ていませんから、休憩しやすい場所のはずです」


 そう。ニーナの言う通り、結局15回も搾り取られる間に魔物は一切出なかった。目の前の壁からも、後ろからも一切だ。

 ここはもしかしたらセーフティゾーンなのかもしれない。油断するわけにはいかないけど。


 どうやら始めはフラッタが見張りに立つらしく、ニーナとティムルが俺の隣りに寄り添ってきた。

 座った状態でおっぱいを弄る俺を、優しい手付きで介助して寝かせてくれた。


「ご主人様。リーチェも寝ておりますので、ご主人様も少しお休みください。リーチェのおっぱいは触ったままで良いですから」


 え? リーチェ寝てるの? 思い切りキスに応じてきてるんですけどこの人。


「この先は最深部です。可能な限り万全の状態で挑みましょう。フラッタちゃん、お願いしますね」

「うむ。任せるのじゃ。ダン、おやすみなのじゃー」


 フラッタの元気なおやすみを聞きながら、俺の遠征10日目は終了した。

 ごめんねフラッタ。流石に俺も起きてられないよ……。ちゅううう。



 遠征11日目。

 起きたら手中に収まっていた、いや収まりきらなかったリーチェのおっぱいを少しだけ可愛がる。

 そして全員に軽めのおはようのちゅーだ。


 ティムルとたっぷり愛を確かめ合っていると、真剣な様子でリーチェとニーナが相談している。


「結局魔物は1度も出なかったね? ここは魔物が出ない緩衝地帯なのかもしれないね」

「となると朗報ですね。毎回ここで1度、相手をしてもらえそうです」


 まっ、毎回スポットの中であんなこと出来る訳ないでしょっ! ……ないよな?


「ご主人様。昨日は私の我が侭に付き合ってくれてとても嬉しかったです。ありがとうございましたっ」


 なに言ってるのティムル。お前のおかげで最高に気持ちよかったよ。

 こちらこそありがとう。いつもありがとうティムル。よしよしなでなで。


「リーチェのおっぱいの真似は出来ぬが、妾も今度試してみてもいいかのぅ?」


 フ、フラッタのちっぱいによる攻撃っすか……!

 だだだ大歓迎ですっ! 今度と言わずいつでもどうぞっ!


「凄く楽しかったし、嬉しかったし、気持ちよかったよダン。今度からはぼくのおっぱいで、いっぱい気持ちよくしてあげられるねっ」


 満面の笑顔で舌なめずりをしてみせる、翠の姫エルフリーチェ。

 おっぱいでいっぱいですかぁ。エロス大魔王の進化が止まらないよぉ。


「みんな、最高に気持ち良かったよ。ありがとね」


 最高に気持ち良かったし、みんなに一方的に責められ続けるのも新鮮で良かった。

 そしてなによりこの場所が安全っぽい事が分かったことが収穫だよねっ。


 さて、みんなに沢山愛してもらえたんだから、ここからは頭を切り替えて真面目に魔物狩りしないとなっ。


「それじゃここからはエロは終わり。マグエルのスポット、その最深部にみんなで挑むよっ」

「「「「はいっ」」」なのじゃっ」


 気合十分。英気も充分養った。

 剣を強く握り締め、全員で一緒に黒い壁の中に飛び込んだ。




 ……黒い壁に飛び込んだのに、その内側と外側に視覚的な変化はない。ちょっとだけ拍子抜けだ。

 
 振り返って黒い壁を見る。

 スポットの入り口では内部から外側を見ることが出来たけど、最深部から外側の様子を見る事は出来なかった。ここだけは入り口と違う点だなぁ。


「ダン、気を抜くでない。どうやら最深部ここは、外とは全く違う場所のようなのじゃ」

「フラッタ?」


 俺の方を見ずに、周囲を警戒し続けているフラッタ。

 さっきまでと違い、明らかに緊張しているように見える。


「ダンも多分大丈夫だと思うけど、1人で突っ込みすぎようにね。ニーナとティムルはなるべく一緒に。僕から離れすぎないで欲しい」

「リーチェ?」


 美しい装飾の施された細身の剣、翠の美しい刀身をしたエストックを抜き放ち、ニーナとティムルに寄り添うリーチェ。


 翠の刀身、こんなにはっきり見たのは初めてだ。

 だって今までリーチェ、戦いが始まっても最低限しか武器を抜かなかったから。


 普段と違う2人の様子に、俺もニーナもティムルも気を引き締めなおす。

 何の変哲も無い風景に惑わされるな。

 ここはスポットの中で、最も危険な領域なんだ。


 そんな風に気を引き締めてから数分も歩かないうちに、俺達は最初の洗礼を浴びることになる。


「皆。魔物がこっちに向かって来てるみたい。気をつけてね」


 リーチェに警告を受け身構える。

 リーチェが見ている方向を確認しても、俺にはまだ魔物の気配はなに1つ感じ取れない。


 十数秒後、地面が振動し始める。

 ぎゃあぎゃあとした、獣の鳴き声のようなものが聞こえ出す。


 さぁ戦闘だ。

 力み過ぎないように、1度大きく息を吐いて……。


「ダン! 下じゃ! そこから離れよっ!」


 切羽詰ったフラッタの声に、慌てて後ろに飛ぶ。

 直後、俺の立っていた位置の下から、土管みたいなサイズのミミズが大口を開けて飛び出してきた。



 スウォームワームLV57



 咄嗟に鑑定して、表示されたレベルに驚く。LV50オーバーとは初遭遇だ。


 地面に飛び出て無防備な巨体に、フラッタがバスタードソードで斬りかかる。

 俺もすぐに体勢を立て直し、反撃の1撃を振り下ろす。刃は通る!


 思ったよりもその身は柔らかく、ダメージ自体は通ったようだ。

 だけど俺とフラッタの1撃でも倒しきれず、地面に潜られてしまった。


「ダン! 集中してっ! 今の君なら、足から伝わる振動が感じ取れるはずだっ! どうやらかなり大量にいるみたいだよっ!」


 リーチェの声に、軽く左手をあげて了解の意を示す。


 ちっ、今のが大量に? 厄介だな。

 地面に潜られてる間は、こっちから攻撃する方法が無いじゃないか。


「ダンよ。地面から伝わる振動を見落とすでないぞ。丸呑みにされては身動きが取れぬまま、体力を延々と奪われてしまう。ああいう拘束タイプの攻撃は絶対に受けてはならぬのじゃ」


 はぁ!? 攻撃判定の状態のまま拘束されて、HPに継続的にダメージを受けるってことかよっ!


 くっそ、色々と厄介な相手だ。

 地中を移動しているくせに、地面が盛り上がったりもしない。それどころか、さっき俺を襲ったスウォームワームが飛び出してきた場所にすら穴が空いていないのだ。


 足を取られる心配が無いのはいい事だけど、地中に潜られるとマジで手出しのしようがない。

 地面に潜って無敵になる系のモンスター、大嫌いだったなぁっ!


 足裏に神経を集中していると、振動がひと際大きくなる瞬間があることに気付く。

 それに合わせて飛び退くと、案の定スウォームワームが飛び出してくる。


 飛び出してきた直後は無防備で、問題なく剣を浴びせられるのだけれど、フラッタと2人がかりでも倒しきれない。

 リーチェの言う通りに数も多く、やがてフラッタとも分断されて、更に火力が落ちてしまう。


 くっそぉ! まずは数を減らさないと、話にならないってのにぃっ!


「ダン! 新手の群れが接近中! そっちは僕達が引き付けるよ! ニーナ、ティムル、付いてきてっ」


 ここにきて更に新手も来るかっ……!

 流石最も危険な領域。魔物の質も量も段違いだ。


 俺とフラッタは地中からの丸呑みを回避しながら、スウォームワームに何度も斬り付ける。

 しかし未だに1体も倒すことに成功していない。

 恐らく攻撃を仕掛けてくるスウォームワームは毎回別々の個体なんだろう。


 くっそぉ……! 集中的にダメージを与えないと、いつまで経っても数を減らせないってのにっ……!


「くっ、厄介なのじゃ! これでは数を減らせぬっ! 地中に潜られ入れ替わられると、なす術が無いのじゃっ」


 フラッタの動きに乱れは一切感じられないが、その言葉には苛立ちが混じる。

 地中にさえいなければ両断できるのに、フラッタも歯痒い想いを隠し切れないようだ。


 ちぃっ、地表にさえ炙り出せれば、一気に数を減らせそうなのに……!

 ん、炙り出す……?


 ――――そうかぁっ!


「赤き妖炎。紅蓮の侵食。焦熱の火焔。滲み出たる煉獄の聖火。炎天より招きし猛火で、眼界総てに緋を灯せ。フレイムフィールド」


 なぜか魔物以外に一切の影響が無い攻撃魔法、フレイムフィールドを発動する。

 これでテメェら全員、炙り出してやるぜぇっ!


 煉獄の聖火に炙られて次々と地表に飛び出てのた打ち回る、土管サイズのミミズの群れ。

 その数は10を越え、20を越え……、って、いったい何匹いやがるんだよ、気持ち悪すぎぃ!


「良くやったダン! この機を逃さぬのじゃあああっ!」


 巨大ミミズが大量に打ち上げられてグネグネとのた打ち回る光景にも一切怯むことなく、無双将軍フラッタがスウォームワームに襲い掛かる。


 俺もビビってる場合じゃないっ。

 フレイムフィールドが継続しているうちに、可能な限り数を減らさないとっ!


 近くにいたスウォームワームをザクザクと斬り付け止めを刺す。

 どうやら5回ほど斬り付ければ倒せるらしい。今の俺なら1体につき10秒って所か。

 どんどんいくぜぇっ!


 3分の2ほど片付けたところで、フレイムフィールドの効果が終了する。

 すぐにスウォームワーム達は地面に潜り始めたので、迷わずもう1度フレイムフィールドを発動し、魔物たちが地中に潜るのを禁止する。

 2発目のフレイムフィールドを撃っても魔力枯渇の兆候は無い。多分全体補正が効いてきてるんだろう。


 陸に打ち上げられたミミズの群れを、フラッタと協力して全滅させる。


「回収は後じゃ! リーチェたちに加勢するのじゃ!」

「っ! 了解っ!」


 フラッタの判断に従いドロップアイテムの回収は後回しだ。

 スウォームワームの群れから距離を取って戦っていたニーナたち3人に急いで加勢する。


 3人が戦っている相手は、ヒレを翼のように広げて空を飛んでいる、ナマズ顔のウナギみたいな魔物だ。



 フライトイールLV46



 イール。どうやらウナギらしい。

 なんだここ。にょろにょろ系の魔物ばっかなの?


 ニーナたちの周りを囲んで高速で飛び回って襲い掛かっているけれど、ほとんどがリーチェに切り捨てられ、ニーナの盾に阻まれ、ティムルのダガーで切り刻まれている。

 もうあまり数は残ってないみたいだけど、俺とフラッタも加勢して残りを一気に殲滅した。


「負けちゃったかー。流石だね2人とも」


 少しおどけたように悔しがって見せるリーチェ。

 負けたと言いながらも、彼女の姿には余裕が感じられる。


「2人がかりとはいえ、あの面倒そうな相手を随分早く蹴散らしたものだね?」

「うむっ。ダンがフレイムフィールドで奴らを追い立ててくれたのじゃっ」

「相手の嫌がる事を考えるのは得意なんだよ。それじゃあ急いでドロップアイテムを回収してしまおう」


 次の群れが来る前に、急いで回収作業を済ませる。


 散らばったドロップアイテムは100近くにも及んだ。

 最深部以外では、魔物30体の群れでもかなり大きい群れなのになぁ。


「フラッタ。リーチェ。2人から見て、俺たち3人になにか問題はありそうだったかな?」


 実力者2名に今の戦いの採点をお願いする。

 2人に危険だと判断されれば撤退することも考えなければ。


「ダンは問題ないと思うのじゃ。最初こそ敵の察知が少し遅れたが、フレイムフィールドを使う機転など見事だと思うのじゃ」

「ニーナとティムルも安定してたよ。盾の使い方に慣れたニーナと、回避に特化したティムルのペアは相性が良いと思う。ここでも充分戦えると思うな」


 ふむ。どうやら問題ない模様。


 だがこの評価は勿論、フラッタとリーチェがいればこそだ。

 2人抜きでもここで戦えるなんて自惚れは禁物だ。


「改めて、リーチェの実力の凄まじさを痛感してしまいますね。味方なのでこれ以上無いほどに頼もしいですけど、リーチェの物を盗むなんて怖すぎて、私には絶対に出来ませんねぇ」

「本当ですね。1歩間違えれば私と敵対していたかも、と思うと震えてきますよ。そんな彼女と今では家族なのですから、こんな場所でもとても心強く思います」


 改めて目の当たりにした建国の英雄の実力に、ニーナとティムルがびっくりしている。

 1人で多くの魔物を引きつけ、その多くを返り討ちにしていたリーチェは、汗1つかかず息1つ乱していないのだから。


 だけどそんなリーチェに感心するニーナとティムルだって無傷なんだから、そんなに捨てたもんじゃないでしょ。


「フラッタもリーチェもありがとうね。ニーナとティムルもお疲れ様」


 フラッタとリーチェ以外はまだ実力不足だと思うけれど、少なくとも5人一緒ならここでも戦えそうだな。


「それじゃここでも戦えるみたいだから、このまま2日間はここで戦い続けよう。疲労や不調を感じたら絶対に無理せず申告すること。いいね?」


 俺の言葉に力強く頷きを返してくれる4人が頼もしい。


 まさか年内のうちに最深部まで到達できてしまうとは思わなかったけれど、来てしまったからには稼がせてもらうとしよう。

 さあて、今回の遠征ではどこまで強くなれるかな?
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