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732 ※閑話 釣り合い
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「ご主人様っ。本日はデートのお誘い、本当にありがとうございますっ」
「俺がシャロとデートがしたかっただけだから、そんな畏まってお礼を言わなくてもいいってば。でもシャロが喜んでくれたなら俺も嬉しいよ」
にっこりと微笑みながら、私に右手を差し出すご主人様。
私は直ぐにその手を取りながら、だけど手を繋ぐだけじゃ物足りなくて、ご主人様の右腕に全身で抱き付きます。
ふふっ。これをやるとご主人様、デレーっと鼻の下を伸ばして可愛いんですよね。
あんなに沢山の女性と毎晩毎晩文字通り寝る間も惜しんで愛し合っていらっしゃるのに、どこまでもえっちに真っ直ぐでどこか初心な所が抜け切らないのが堪りませんっ。
私は意識してご主人様の右腕をおっぱいで挟みながら、ご主人様の隣りに寄り添って歩きます。
色女と呼ばれた私が、1人の男性をこんなに愛することが出来るなんて思ってもみませんでしたねぇ。
「ねぇねぇご主人様。ご主人様のデートのお誘いはとっても嬉しかったんですけど、どうして突然誘ってくださったんですか? 何かの記念日だったりしたわけでもありませんし」
「さっきも言ったけど、俺がシャロとデートしたかっただけだよ。それにシャロは今まであまりこういった経験は無かったんじゃないかなとも思ってさ」
そう言って私の頬にちゅっとキスしてくださるご主人様。
このご主人様の軽いキスは私に対する親愛の証みたいで、なんだか心が温まるんですよねっ。
でもご主人様。こう見えて私、デートの経験は豊富だと自負しておりますよ?
スランたちの事は心から愛しておりましたし、城の中に引き篭もっているのは好きじゃなかったですから。
「おっと。シャロとあいつらの絆をちょっと侮ってたかな? ちょっと妬いちゃうね」
にっこり微笑みながら妬いてしまうと口にするご主人様。
むー、そんな表情じゃ全然妬いているようには見えませんよっ。
少し話を聞くと、どうやらティムルさんがご主人様との初デートをとても喜んだらしく、私も同じなのではないかと想像したようですね。
失敗しました。つまらない事を口にせずに素直に喜んでおくべきでした……。
「経験豊富なシャロに満足してもらえるか分からないけど、今日は1日宜しく。2人で色々回ろう」
「ご主人様とご一緒できるだけで大満足ですってばっ。今日はとっても楽しみですっ」
慌ててアピールする私の頭を、分かっているよと優しく撫でてくれるご主人様。
先ほどまでの鼻の下を伸ばしただらしない表情ではなく、まるで父親が娘を見るような穏やかな笑顔を浮かべるご主人様。
う~っ。ご主人様に大切に思ってもらえるのはとても嬉しいんですけど、1人の女としてもっともっと求められたいのですが~っ。
そう思ってどれだけおっぱいを押し付けても、ご主人様はニコニコと微笑むだけなのでした。
「あっ! シャーロット様だ! 旦那さんとお出かけですか?」
「しゃーろっとさまぁ! おかあさんにあたらしいおようふくかってもらったのぉ! みてみてぇ!」
マグエルの中を歩いていると、街の人たちから何度も声をかけられてしまいます。
老若男女問わず話しかけられますが、比較的若い女性が服の購入を報告してくることが多いでしょうか?
一定数の男性が、決して近寄らずに熱狂的な声援を送ってきますが……。なんで近寄ってこないんでしょう?
「ははっ。ファッションショーのおかげでシャロはすっかり人気者だね。ちっちゃい子にも声をかけられるなんて相当じゃない?」
「ご主人様の慕われ方と違って、広く浅くと言った感じですけどね。ご主人様を慕っている方は生涯揺るがずお慕いすると思いますが、私の人気は一過性でしょう」
「俺の事は置いておいて……。一過性なら今のうちに存分に楽しんだ方がいいよ。尤も、こんな可愛いシャロの人気が一過性だとは全く思ってないけどねー?」
先ほど妬いてしまうなどと口にしていたくせに、私を積極的に人混みの中に連れて行くご主人様。
私が街の人に声をかけられるのが嬉しくて仕方なさそうです。
私はご主人様との時間を邪魔されたくないと思いつつも、嬉しそうにしているご主人様を無碍にもできず、1人1人に対応せざるを得ません。
けれど人々に囲まれている私を遠巻きに眺めるご主人様を見て、私はファッションショーで見たご主人様の姿を思い出してしまったのでした。
街の人たちへの対応が落ち着いた後、あの時のことをご主人様に問い質します。
「ファッションショーの時の俺? なにかあったっけ? 確かティキと2人でみんなの姿を眺めていた気がするけど」
「ティキさんとお会いする前、なんだかご主人様の存在感がどんどん薄くなっていったと言いますか……。このままご主人様が居なくなってしまうんじゃないかって怖くなってしまうほどでしたよ?」
「あー……。いやあの時は、ステージの上でキラキラしているみんなと自分が夫婦だっていうのがなんだか信じられなくなってね。少し現実感を失っちゃったんだ」
バツが悪そうに頬を掻きながら、面目ないと頭を下げるご主人様。
異なる世界から転移してきたというご主人様は、どれだけ愛を囁き肌を重ねようとも、自分が私たちに愛されているという自信を持つことが出来ないらしいのです。
ファッションショーの時はご主人様にサプライズを仕掛けていたので、あえてご主人様をステージ上に上げなかったのですが……。
そのせいでご主人様に疎外感を与えてしまったのでしたら、本当に申し訳ないことをしてしまいました……。
「疎外感ともまた違う気がするんだけどさぁ。ガチの王女様でこんなに可愛いシャロと俺の住む世界が違うなんて思うのは、割と普通の感情だと思うんだ」
「……あんなに毎日肌を重ねて愛の言葉をお伝えしているのに、それでも普通なのですか?」
「うん。いつも愛してくれるみんなには申し訳ないんだけど、俺の心の底は抜けているらしくってね。常に愛を注いでもらわないと直ぐに中身が零れ落ちてしまうらしいんだ」
いやいや、ご主人様は心の底が抜けているんじゃなくって、1つ残らず自分の中の愛情を他の人に差し上げてしまうのが悪いんですよっ。
愛情の底が抜け落ちている人が、あんなに強く家族を愛することが出来るはずがないじゃないですかっ。
「大体にして、あの時はシャロとティムルが俺はモデルに向いてないって言ってきたんじゃんか。飛び切り美人のみんなと俺が釣り合ってないのはみんなだって承知だろー?」
「仮にモデルを頼んだって、ご主人様は絶対嫌がったでしょうっ! それにあの時はご主人様に本の出版を隠していたから仕方なかったんですーっ」
「……あのシリーズ、かなり売れてるんだってね? シャロやリーチェ、ラトリアやフラッタのベッドシーンが本人によって書き上げられてる本だなんて売れない要素がないよなぁ。マグエルに限定すれば、ムーリやティムルの本も相当売れそうだ」
そうそう。私たちが出版した仕合わせの暴君シリーズはお求め易い値段でもないのに、王国全土でかなりの勢いで売れているらしいのですよね。
シュパイン商会の方からも続きはまだかという問い合わせも来ていますし、今後もまだまだ売れそうです。
ティムルさんによると、意外と若い女性に受けがいいらしいんですよね。
どうしようもなくなった瞬間に手を差し伸べてくれる理想の王子様そのものですからね、私たちの愛するご主人様は。
あ、ファッションショーと言えば。
「ご主人様。1度洋品店に足を運んでくださいますか? ファッションショーの時はゴタゴタしていて忘れておりましたが、あの時の衣装を引き取って参りませんと」
「あー。コスプレえっちをする予定だったけど、各自で書いたエロ小説の朗読会になったからコスプレえっちはお預けだったんだよね。あの時の衣装はとっても可愛かったから楽しみだなーっ」
「コスプレとは何のことなのか分かりませんが、楽しみにしてくださるなら嬉しいです。早速参りましょうっ」
コスプレと発言するたびに、ご主人様が興奮しているのが伝わってきます。
何のことかは良く分かりませんが、えっちな単語である事は間違いないようですね?
興奮気味のご主人様を引っ張って洋品店に立ち寄り、あの時受け取りそびれた全員分の衣装を受け取って、夢の一夜亭に駆け込みます。
「どうですかご主人様。当日司会を担当した私が着ていた衣装ですよー?」
「おーっ! これ、これだよっ! 露出は控えめながらもスカートは短めで、まさに清純派アイドルって感じの可愛い衣装だよねっ! 可愛いシャロに最高に似合ってるよーっ」
「ありがとうございます。では可愛いシャロを存分に愛でていただけますか? ファッションショーの当日愛していただけなかった分も合わせて愛していただきたいのです……」
当日着ていた衣装に着替えた瞬間、私をベッドに押し倒してくるご主人様。
キスをしながら衣装をたくし上げてきて、乳首を弄りながらも私の足の間に体を滑り込ませてきます。
ふふ。ご主人様は相変わらず着たままするのがお好きですね。
「ご主人様ぁ。ご主人様も疎外感を感じていたそうですけど、私もあの時ご主人様に愛してもらえなくて寂しかったんですよぉ? いつもお腹に感じるご主人様の熱が感じられなくて、シャロはすっごく寂しかったんですよぉ」
「あの日の分も合わせて、これからシャロを滅茶苦茶にしてあげるね。キスとおっぱいだけですっかり準備も整ったみたいだしさ」
私の下着をずらしたご主人様が、その熱い剛直の先で私の割れ目をゆっくりとなぞります。
その熱さと硬さにまた私の体は昂ってしまい、ご主人様を迎え入れたくて堪らなくなってしまいました。
「ご主人様ぁ、焦らさないでぇ……。早くそれを根元まで差し込んで、シャロの中をグチャグチャに掻き回してくださいませぇ……!」
「言われなくても直ぐに挿れてあげるよ。シャロのお腹いっぱいになるまで抜いてあげないから覚悟してね?」
「やぁぁ。お腹いっぱいになっても抜いちゃイヤですぅ……」
「了解。えっちなシャロのお腹の中を、時間の許す限りかき回し続けてあげちゃうよーっ」
ずんっ! と一気に奥まで貫かれ、けれどキスで悲鳴を封じられる私。
そのまま両手を繋がれベッドに磔にされた私は、無抵抗のまま舌や乳首を弄ばれ、ひたすら中に出され続けたのでした。
「ほーらシャロー。そろそろ帰るよー? あんまり遅くなると怒られちゃうってばー」
「は……はぅ……ふぁ、あぁ……」
ひたすら一方的に可愛がられ、敏感になって力の入らない私の体を更に弄ぶご主人様。
乳首を舐り乳房を揉み上げ、いっぱいになった私の奥をお構いなしに掻きまわし続けて来ます。
「ほらシャロ、起きてってば。早く起きなきゃシャロの大好きなここの部分をひたすらぐりぐりしちゃうよー?」
からかうような口調で私の体を貪るご主人様。
そんなご主人様に返事を返したいのに、返事をしようとするタイミングで奥を抉られキスをされてしまうので、ご主人様に返事を返して差し上げる事が出来ません。
だけど返事が出来ない私を見て、満足げに乳首に歯を立てるご主人様が可愛くて、私も暫く返事を返さずご主人様の熱さに溺れ続けたのでした。
「凄い凄いっ! これ全部あの時の衣装なのーっ」
「あれ!? シャロ、これってどういうこと!?」
持ち帰った衣装を見て喜ぶニーナさんと、話が違うと私の顔を見詰めるご主人様。
けれどご主人様に見詰められても、シャロは嬉しいだけなんですよーっ?
今回洋品店から受け取って来たのはファッションショーで扱った衣装で間違いないですが、男性モデルが着ていた衣装も一緒に受け取ってきたのです。
勿論言うまでもなく、全てがご主人様用のサイズです。
「みんなに当日の衣装を着てもらうのは大歓迎なんだけど、俺はモデルとしてショーに参加した覚えはないんだよ!? なのになんで俺サイズの衣装があるのさっ!?」
「あのですねご主人様。あの時ご主人様にモデルを頼まなかったのは本の出版の件があったからだとご説明したじゃないですか。私もティムルさんも、ご主人様のかっこいい衣装を見たくないはずないでしょう?」
「えっ!? えっ!? 身長も低いし足も短いし、普通にモデルとして不適合だったからじゃ……!?」
「仮にショーには適さなかったとしても、今は夫婦の時間ですよ? 着飾った夫を愛したいと思うのは妻としては普通でしょう? 色んな衣装に着飾った妻を愛してくださるご主人様と一緒ですっ」
この期に及んであうあうと言い訳を続けるご主人様の衣装を剥いで、1つ1つ衣装を身に付けていただき、そのご主人様を全員で愛でて差し上げます。
ワンダさんが着ていた幼い衣装のご主人様も可愛いですし、シルヴァ様が着ていた衣装に身を包んだご主人様もとっても素敵ですっ。
まったく、何が自分とみんなは釣り合わないーですかっ。
税金を使い込み、その影で泣いていた王国民に意識を向けることも無かった私と、人知れずその涙を止めて見せたご主人様ではどっちが釣り合わないと思っているんですっ。
たとえご主人様が疎外感を感じていようとも、絶対に放してあげないんですからっ。
だからほらほらご主人様っ、次はフロイさんが着ていたちょっとワイルドめの衣装を着てみてくださいませっ。
「俺がシャロとデートがしたかっただけだから、そんな畏まってお礼を言わなくてもいいってば。でもシャロが喜んでくれたなら俺も嬉しいよ」
にっこりと微笑みながら、私に右手を差し出すご主人様。
私は直ぐにその手を取りながら、だけど手を繋ぐだけじゃ物足りなくて、ご主人様の右腕に全身で抱き付きます。
ふふっ。これをやるとご主人様、デレーっと鼻の下を伸ばして可愛いんですよね。
あんなに沢山の女性と毎晩毎晩文字通り寝る間も惜しんで愛し合っていらっしゃるのに、どこまでもえっちに真っ直ぐでどこか初心な所が抜け切らないのが堪りませんっ。
私は意識してご主人様の右腕をおっぱいで挟みながら、ご主人様の隣りに寄り添って歩きます。
色女と呼ばれた私が、1人の男性をこんなに愛することが出来るなんて思ってもみませんでしたねぇ。
「ねぇねぇご主人様。ご主人様のデートのお誘いはとっても嬉しかったんですけど、どうして突然誘ってくださったんですか? 何かの記念日だったりしたわけでもありませんし」
「さっきも言ったけど、俺がシャロとデートしたかっただけだよ。それにシャロは今まであまりこういった経験は無かったんじゃないかなとも思ってさ」
そう言って私の頬にちゅっとキスしてくださるご主人様。
このご主人様の軽いキスは私に対する親愛の証みたいで、なんだか心が温まるんですよねっ。
でもご主人様。こう見えて私、デートの経験は豊富だと自負しておりますよ?
スランたちの事は心から愛しておりましたし、城の中に引き篭もっているのは好きじゃなかったですから。
「おっと。シャロとあいつらの絆をちょっと侮ってたかな? ちょっと妬いちゃうね」
にっこり微笑みながら妬いてしまうと口にするご主人様。
むー、そんな表情じゃ全然妬いているようには見えませんよっ。
少し話を聞くと、どうやらティムルさんがご主人様との初デートをとても喜んだらしく、私も同じなのではないかと想像したようですね。
失敗しました。つまらない事を口にせずに素直に喜んでおくべきでした……。
「経験豊富なシャロに満足してもらえるか分からないけど、今日は1日宜しく。2人で色々回ろう」
「ご主人様とご一緒できるだけで大満足ですってばっ。今日はとっても楽しみですっ」
慌ててアピールする私の頭を、分かっているよと優しく撫でてくれるご主人様。
先ほどまでの鼻の下を伸ばしただらしない表情ではなく、まるで父親が娘を見るような穏やかな笑顔を浮かべるご主人様。
う~っ。ご主人様に大切に思ってもらえるのはとても嬉しいんですけど、1人の女としてもっともっと求められたいのですが~っ。
そう思ってどれだけおっぱいを押し付けても、ご主人様はニコニコと微笑むだけなのでした。
「あっ! シャーロット様だ! 旦那さんとお出かけですか?」
「しゃーろっとさまぁ! おかあさんにあたらしいおようふくかってもらったのぉ! みてみてぇ!」
マグエルの中を歩いていると、街の人たちから何度も声をかけられてしまいます。
老若男女問わず話しかけられますが、比較的若い女性が服の購入を報告してくることが多いでしょうか?
一定数の男性が、決して近寄らずに熱狂的な声援を送ってきますが……。なんで近寄ってこないんでしょう?
「ははっ。ファッションショーのおかげでシャロはすっかり人気者だね。ちっちゃい子にも声をかけられるなんて相当じゃない?」
「ご主人様の慕われ方と違って、広く浅くと言った感じですけどね。ご主人様を慕っている方は生涯揺るがずお慕いすると思いますが、私の人気は一過性でしょう」
「俺の事は置いておいて……。一過性なら今のうちに存分に楽しんだ方がいいよ。尤も、こんな可愛いシャロの人気が一過性だとは全く思ってないけどねー?」
先ほど妬いてしまうなどと口にしていたくせに、私を積極的に人混みの中に連れて行くご主人様。
私が街の人に声をかけられるのが嬉しくて仕方なさそうです。
私はご主人様との時間を邪魔されたくないと思いつつも、嬉しそうにしているご主人様を無碍にもできず、1人1人に対応せざるを得ません。
けれど人々に囲まれている私を遠巻きに眺めるご主人様を見て、私はファッションショーで見たご主人様の姿を思い出してしまったのでした。
街の人たちへの対応が落ち着いた後、あの時のことをご主人様に問い質します。
「ファッションショーの時の俺? なにかあったっけ? 確かティキと2人でみんなの姿を眺めていた気がするけど」
「ティキさんとお会いする前、なんだかご主人様の存在感がどんどん薄くなっていったと言いますか……。このままご主人様が居なくなってしまうんじゃないかって怖くなってしまうほどでしたよ?」
「あー……。いやあの時は、ステージの上でキラキラしているみんなと自分が夫婦だっていうのがなんだか信じられなくなってね。少し現実感を失っちゃったんだ」
バツが悪そうに頬を掻きながら、面目ないと頭を下げるご主人様。
異なる世界から転移してきたというご主人様は、どれだけ愛を囁き肌を重ねようとも、自分が私たちに愛されているという自信を持つことが出来ないらしいのです。
ファッションショーの時はご主人様にサプライズを仕掛けていたので、あえてご主人様をステージ上に上げなかったのですが……。
そのせいでご主人様に疎外感を与えてしまったのでしたら、本当に申し訳ないことをしてしまいました……。
「疎外感ともまた違う気がするんだけどさぁ。ガチの王女様でこんなに可愛いシャロと俺の住む世界が違うなんて思うのは、割と普通の感情だと思うんだ」
「……あんなに毎日肌を重ねて愛の言葉をお伝えしているのに、それでも普通なのですか?」
「うん。いつも愛してくれるみんなには申し訳ないんだけど、俺の心の底は抜けているらしくってね。常に愛を注いでもらわないと直ぐに中身が零れ落ちてしまうらしいんだ」
いやいや、ご主人様は心の底が抜けているんじゃなくって、1つ残らず自分の中の愛情を他の人に差し上げてしまうのが悪いんですよっ。
愛情の底が抜け落ちている人が、あんなに強く家族を愛することが出来るはずがないじゃないですかっ。
「大体にして、あの時はシャロとティムルが俺はモデルに向いてないって言ってきたんじゃんか。飛び切り美人のみんなと俺が釣り合ってないのはみんなだって承知だろー?」
「仮にモデルを頼んだって、ご主人様は絶対嫌がったでしょうっ! それにあの時はご主人様に本の出版を隠していたから仕方なかったんですーっ」
「……あのシリーズ、かなり売れてるんだってね? シャロやリーチェ、ラトリアやフラッタのベッドシーンが本人によって書き上げられてる本だなんて売れない要素がないよなぁ。マグエルに限定すれば、ムーリやティムルの本も相当売れそうだ」
そうそう。私たちが出版した仕合わせの暴君シリーズはお求め易い値段でもないのに、王国全土でかなりの勢いで売れているらしいのですよね。
シュパイン商会の方からも続きはまだかという問い合わせも来ていますし、今後もまだまだ売れそうです。
ティムルさんによると、意外と若い女性に受けがいいらしいんですよね。
どうしようもなくなった瞬間に手を差し伸べてくれる理想の王子様そのものですからね、私たちの愛するご主人様は。
あ、ファッションショーと言えば。
「ご主人様。1度洋品店に足を運んでくださいますか? ファッションショーの時はゴタゴタしていて忘れておりましたが、あの時の衣装を引き取って参りませんと」
「あー。コスプレえっちをする予定だったけど、各自で書いたエロ小説の朗読会になったからコスプレえっちはお預けだったんだよね。あの時の衣装はとっても可愛かったから楽しみだなーっ」
「コスプレとは何のことなのか分かりませんが、楽しみにしてくださるなら嬉しいです。早速参りましょうっ」
コスプレと発言するたびに、ご主人様が興奮しているのが伝わってきます。
何のことかは良く分かりませんが、えっちな単語である事は間違いないようですね?
興奮気味のご主人様を引っ張って洋品店に立ち寄り、あの時受け取りそびれた全員分の衣装を受け取って、夢の一夜亭に駆け込みます。
「どうですかご主人様。当日司会を担当した私が着ていた衣装ですよー?」
「おーっ! これ、これだよっ! 露出は控えめながらもスカートは短めで、まさに清純派アイドルって感じの可愛い衣装だよねっ! 可愛いシャロに最高に似合ってるよーっ」
「ありがとうございます。では可愛いシャロを存分に愛でていただけますか? ファッションショーの当日愛していただけなかった分も合わせて愛していただきたいのです……」
当日着ていた衣装に着替えた瞬間、私をベッドに押し倒してくるご主人様。
キスをしながら衣装をたくし上げてきて、乳首を弄りながらも私の足の間に体を滑り込ませてきます。
ふふ。ご主人様は相変わらず着たままするのがお好きですね。
「ご主人様ぁ。ご主人様も疎外感を感じていたそうですけど、私もあの時ご主人様に愛してもらえなくて寂しかったんですよぉ? いつもお腹に感じるご主人様の熱が感じられなくて、シャロはすっごく寂しかったんですよぉ」
「あの日の分も合わせて、これからシャロを滅茶苦茶にしてあげるね。キスとおっぱいだけですっかり準備も整ったみたいだしさ」
私の下着をずらしたご主人様が、その熱い剛直の先で私の割れ目をゆっくりとなぞります。
その熱さと硬さにまた私の体は昂ってしまい、ご主人様を迎え入れたくて堪らなくなってしまいました。
「ご主人様ぁ、焦らさないでぇ……。早くそれを根元まで差し込んで、シャロの中をグチャグチャに掻き回してくださいませぇ……!」
「言われなくても直ぐに挿れてあげるよ。シャロのお腹いっぱいになるまで抜いてあげないから覚悟してね?」
「やぁぁ。お腹いっぱいになっても抜いちゃイヤですぅ……」
「了解。えっちなシャロのお腹の中を、時間の許す限りかき回し続けてあげちゃうよーっ」
ずんっ! と一気に奥まで貫かれ、けれどキスで悲鳴を封じられる私。
そのまま両手を繋がれベッドに磔にされた私は、無抵抗のまま舌や乳首を弄ばれ、ひたすら中に出され続けたのでした。
「ほーらシャロー。そろそろ帰るよー? あんまり遅くなると怒られちゃうってばー」
「は……はぅ……ふぁ、あぁ……」
ひたすら一方的に可愛がられ、敏感になって力の入らない私の体を更に弄ぶご主人様。
乳首を舐り乳房を揉み上げ、いっぱいになった私の奥をお構いなしに掻きまわし続けて来ます。
「ほらシャロ、起きてってば。早く起きなきゃシャロの大好きなここの部分をひたすらぐりぐりしちゃうよー?」
からかうような口調で私の体を貪るご主人様。
そんなご主人様に返事を返したいのに、返事をしようとするタイミングで奥を抉られキスをされてしまうので、ご主人様に返事を返して差し上げる事が出来ません。
だけど返事が出来ない私を見て、満足げに乳首に歯を立てるご主人様が可愛くて、私も暫く返事を返さずご主人様の熱さに溺れ続けたのでした。
「凄い凄いっ! これ全部あの時の衣装なのーっ」
「あれ!? シャロ、これってどういうこと!?」
持ち帰った衣装を見て喜ぶニーナさんと、話が違うと私の顔を見詰めるご主人様。
けれどご主人様に見詰められても、シャロは嬉しいだけなんですよーっ?
今回洋品店から受け取って来たのはファッションショーで扱った衣装で間違いないですが、男性モデルが着ていた衣装も一緒に受け取ってきたのです。
勿論言うまでもなく、全てがご主人様用のサイズです。
「みんなに当日の衣装を着てもらうのは大歓迎なんだけど、俺はモデルとしてショーに参加した覚えはないんだよ!? なのになんで俺サイズの衣装があるのさっ!?」
「あのですねご主人様。あの時ご主人様にモデルを頼まなかったのは本の出版の件があったからだとご説明したじゃないですか。私もティムルさんも、ご主人様のかっこいい衣装を見たくないはずないでしょう?」
「えっ!? えっ!? 身長も低いし足も短いし、普通にモデルとして不適合だったからじゃ……!?」
「仮にショーには適さなかったとしても、今は夫婦の時間ですよ? 着飾った夫を愛したいと思うのは妻としては普通でしょう? 色んな衣装に着飾った妻を愛してくださるご主人様と一緒ですっ」
この期に及んであうあうと言い訳を続けるご主人様の衣装を剥いで、1つ1つ衣装を身に付けていただき、そのご主人様を全員で愛でて差し上げます。
ワンダさんが着ていた幼い衣装のご主人様も可愛いですし、シルヴァ様が着ていた衣装に身を包んだご主人様もとっても素敵ですっ。
まったく、何が自分とみんなは釣り合わないーですかっ。
税金を使い込み、その影で泣いていた王国民に意識を向けることも無かった私と、人知れずその涙を止めて見せたご主人様ではどっちが釣り合わないと思っているんですっ。
たとえご主人様が疎外感を感じていようとも、絶対に放してあげないんですからっ。
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しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
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