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第1章:ささやいた時間
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アンティークショップの隅にある奥の部屋で、過去の遺物と静かな時間を共にしていた。ひび割れた革の装丁が歴史の重みを物語る。朝の光が小さな窓から、部屋の整然とした、しかし散らばった工芸品に優しく触れていた。深いため息をついた三津木 航(みつき こう)は、数年前に父が残した、色あせた言葉に指をやさしく滑らせた。彼の失踪から10年が経ち、その痛みはいまだ鮮明で、癒えぬ傷のように彼女の心に残っている。
父の、発見への温かな知恵と熱い情熱が懐かしかった。彼女は終わりのない癒えぬ傷に終結を望み、答えの一欠片を求めていた。しかし、真実はいつも手の届かないところにあった。果てしない真実の探求が、彼女を待っているのだろうか。
店のドアが開く音が響き、三津木は父の日誌を書類の下に素早く隠した。カーテンを押しのけ、表のカウンターへと歩みを進めると、見慣れない男が店内を伺うように立っている。
「こんにちは、何かお探しですか?」
三津木は礼儀正しく尋ねながら、男を警戒しつつ好奇心を持って観察した。彼は高価なスーツを完璧に着こなし、静かな自信を漂わせている。彼女の質素なアンティークショップにふらりと現れる普通の客ではなさそうだった。男は、軽い微笑みを浮かべながら言った。
「航さん、私はある顧客の代理人です。とてもデリケートな問題で、あなたの専門知識が必要かもしれないと考えています」
「ですので参りました」
三津木は緊張し、全感覚を研ぎ澄ませた。この見知らぬ男が何のために彼女を訪れたのか?全く想像ができない。だが同時に心の奥では、この男が持ち込むかもしれない情報に、微かな希望を感じてもいた。もしかすると、この男が父の失踪の謎を解き明かすカギを、持っているのではないか?と。なぜか、不思議とそう感じてしまった。三津木は深く呼吸をしてから応答した。
「なるほど。どのようにお役に立てるかは分かりませんが、一応お話は伺います」
慎重に言った。男はうなずき、言葉を選ぶように静かに話し始めた。
「私の名前は荻 亮次郎です。著名なクライアントのために、微妙な状況を扱うコンサルティング会社の代表をしています。あなたの古美術の専門知識が、私たちの調査に役立つと確信しています」
三津木は疑いの目で荻を見つめた。「どんな調査ですか?」
荻は彼女の視線に静かに応えた。
「残念ながらあなたの同意が得られるまで、詳細は明かせません。しかし、クライアントが非常に興味を持っている、ある歴史的な謎に関わるものです」
彼女は考え込んだ。この不確定な「調査」と、荻の有力なクライアントについて、もっと知りたいと思った。しかし、安易に同意するつもりはなかった。
「同意する前に、もっと情報が必要です。そのクライアントが誰なのか、そしてなぜ私が助けになれると考えているのかを、知りたいです」
荻はうなずいて、まるでそれ以上を期待しているかのように見えた。
「いいでしょう、ある程度なら」
「クライアントは、DARPA(ダーパ)です。アメリカの国防高等研究計画局ですね。彼らは特殊な現象に興味を持っており、あなたのお父さんが、失踪する前に調査していた現象です」
三津木の心は跳ねた。父の研究......もしかしてこの男が、父の仕事に関する何かを知っているのだろうか?希望の光が、今は恐怖と交錯しながら、彼女の心を照らし出していた。
父は一体何に巻き込まれたのだろうか?彼女は深呼吸して自分を落ち着かせた。父の研究に関する具体的な情報は、これまでの十年以上で初めてのことだった。慎重に進めなければならない。
「父の研究について、何を知っているのですか?」
彼女は抑えきれない絶望感を込めて尋ねた。荻は手を挙げて言った。
「残念ながら、現時点ではこれ以上詳細を明かすことはできません。ただ、あなたの専門知識を活用することで、お父さんの運命について何かが分かるかもしれません」と荻は静かに語った。
三津木の心は騒ぎ立てた。この男は明らかに彼女が知らない父の情報を持っている。もし最終的に真実に辿り着くチャンスがあるなら、彼女はそれを逃すことはできない。
「どうすればいいのですか?」彼女の声は期待と不安で震えていた。
荻は静かにうなずき、ブリーフケースから厚みのあるファイルを取り出してカウンターの上に置いた。
「これには、現段階で私たちが提供できる情報が記載されています。よく読んで、次のステップを検討して下さい」
三津木はそのファイルを震える手で受け取った。この地味な報告書の中に、十年以上ぶりに父の仕事に関する新しい手掛かりが隠されている可能性がある。恐怖と期待が彼女の心を同時に圧迫した。どんな代償が必要でも、真実を突き止めなければならなかった。
三津木は、ファイルフォルダーをしっかりと抱きかかえながら、アンティークショップの外に踏み出した。中野ブロードウェイの馴染み深い香りと音が、彼女の心をやさしく包み込んだ。この四階建ての複合ショッピングモールは、ヴィンテージショップやニッチな小売店、アンダーグラウンドカルチャーの巣窟であった。色とりどりの髪をした若者たちが、アニメや漫画について興奮しながら通り過ぎていった。コスプレイヤーたちは、午後の光に煌めく彼らの衣装で写真撮影に応じていた。蝉の鳴き声と交通音が、この場所の常に存在するバックグラウンドミュージックだった。
三津木は、アニメのフィギュアやレトロゲームが並ぶ店の間を歩きながら、自分の心に渦巻く思いを感じた。彼女の心は、ファイルの中の秘密に引き寄せられていた。父が何に巻き込まれ、どのような研究に没頭していたのか?
慣れ親しんだ中野ブロードウェイのエネルギーは、彼女の内面の渦を静めてくれる。三津木は母と共にこの通りを歩き、珍しい本や骨董品を探して育った。この場所が彼女の歴史と考古学への情熱を燃やしたのだ。今、彼女自身のアンティークショップがその情熱を継承している。
一角で静かに立ち止まり、彼女はファイルを開いた。ファイルを読むにつれ、彼女の鼓動は速まり、父が没頭していた曖昧で考古学的な研究の一端が明らかになった。『アーティファクト』、彼女は知識欲に突き動かされ、この調査が父の研究を明らかにするかもしれないと考えた。どんなに怪しげな情報源であっても、この機会を逃すわけにはいかない三津木はファイルを閉じ、新たな決意を固めた。彼女は、この仕事を受けて、その先に潜むリスクを探ることにした。リスクを冒す価値はある。
中野ブロードウェイを戻る間、彼女は深い息を吐き出し、自分の神経を落ち着かせた。古美術商として安らいだ暮らしを送ってきた彼女にとって、この謎に満ちた依頼は危険過ぎる仕事だった。
しかし、答えへの約束が彼女を引き寄せた。父親の運命、彼の突然の失踪の理由。彼女は真実を知らなければならない。店に戻ると、慣れ親しんだ骨董品が彼女の不安を和らげた。父から贈られた古ぼけた真鍮の花瓶を手に取り、彼の笑顔を思い出した。
ドアのチャイムが鳴り、荻が店に入ってきた。彼の姿を見て彼女は心を引き締めた。彼のスーツと計算された目が、彼女を緊張させた。
「航さん、私たちの申し出を考えていただけましたか?」荻の声が店内に響いた。
三津木は彼の目を直視し、「お引き受けします」と言った。
荻は眉を寄せながら、「では、詳細を話し合いましょう」と言い、契約書を差し出した。三津木はペンを取り、契約書にサインをした。これで彼女の真実への旅が始まった。
荻が店を出ると、三津木はドアを鍵で閉め、自分の決意を新たにした。これからの道は未知であり、困難や苦難が待っているかもしれない。荻は、彼女が真実に近づきすぎた場合、彼女を黙らせる力を持っているかもしれない。父のことを口にした時の、彼の冷たい目が、彼の残酷さを思い起こさせた。
三津木は自身を抱きしめ、用心深く、賢く行動し、この危険な探索に全てを注ぐことを誓った。間違いは命取りになりかねない。彼女は店内を見回し、慣れ親しんだ場所から力をもらい、一時の別れを告げた。
「心配しないで、お父さん。真実は必ず明らかにするから」と彼女はささやいた。
彼女は店の鍵をかけ、中野の活気ある通りへと足を踏み出した。未知のスリルが彼女を呼んでいた。
父の、発見への温かな知恵と熱い情熱が懐かしかった。彼女は終わりのない癒えぬ傷に終結を望み、答えの一欠片を求めていた。しかし、真実はいつも手の届かないところにあった。果てしない真実の探求が、彼女を待っているのだろうか。
店のドアが開く音が響き、三津木は父の日誌を書類の下に素早く隠した。カーテンを押しのけ、表のカウンターへと歩みを進めると、見慣れない男が店内を伺うように立っている。
「こんにちは、何かお探しですか?」
三津木は礼儀正しく尋ねながら、男を警戒しつつ好奇心を持って観察した。彼は高価なスーツを完璧に着こなし、静かな自信を漂わせている。彼女の質素なアンティークショップにふらりと現れる普通の客ではなさそうだった。男は、軽い微笑みを浮かべながら言った。
「航さん、私はある顧客の代理人です。とてもデリケートな問題で、あなたの専門知識が必要かもしれないと考えています」
「ですので参りました」
三津木は緊張し、全感覚を研ぎ澄ませた。この見知らぬ男が何のために彼女を訪れたのか?全く想像ができない。だが同時に心の奥では、この男が持ち込むかもしれない情報に、微かな希望を感じてもいた。もしかすると、この男が父の失踪の謎を解き明かすカギを、持っているのではないか?と。なぜか、不思議とそう感じてしまった。三津木は深く呼吸をしてから応答した。
「なるほど。どのようにお役に立てるかは分かりませんが、一応お話は伺います」
慎重に言った。男はうなずき、言葉を選ぶように静かに話し始めた。
「私の名前は荻 亮次郎です。著名なクライアントのために、微妙な状況を扱うコンサルティング会社の代表をしています。あなたの古美術の専門知識が、私たちの調査に役立つと確信しています」
三津木は疑いの目で荻を見つめた。「どんな調査ですか?」
荻は彼女の視線に静かに応えた。
「残念ながらあなたの同意が得られるまで、詳細は明かせません。しかし、クライアントが非常に興味を持っている、ある歴史的な謎に関わるものです」
彼女は考え込んだ。この不確定な「調査」と、荻の有力なクライアントについて、もっと知りたいと思った。しかし、安易に同意するつもりはなかった。
「同意する前に、もっと情報が必要です。そのクライアントが誰なのか、そしてなぜ私が助けになれると考えているのかを、知りたいです」
荻はうなずいて、まるでそれ以上を期待しているかのように見えた。
「いいでしょう、ある程度なら」
「クライアントは、DARPA(ダーパ)です。アメリカの国防高等研究計画局ですね。彼らは特殊な現象に興味を持っており、あなたのお父さんが、失踪する前に調査していた現象です」
三津木の心は跳ねた。父の研究......もしかしてこの男が、父の仕事に関する何かを知っているのだろうか?希望の光が、今は恐怖と交錯しながら、彼女の心を照らし出していた。
父は一体何に巻き込まれたのだろうか?彼女は深呼吸して自分を落ち着かせた。父の研究に関する具体的な情報は、これまでの十年以上で初めてのことだった。慎重に進めなければならない。
「父の研究について、何を知っているのですか?」
彼女は抑えきれない絶望感を込めて尋ねた。荻は手を挙げて言った。
「残念ながら、現時点ではこれ以上詳細を明かすことはできません。ただ、あなたの専門知識を活用することで、お父さんの運命について何かが分かるかもしれません」と荻は静かに語った。
三津木の心は騒ぎ立てた。この男は明らかに彼女が知らない父の情報を持っている。もし最終的に真実に辿り着くチャンスがあるなら、彼女はそれを逃すことはできない。
「どうすればいいのですか?」彼女の声は期待と不安で震えていた。
荻は静かにうなずき、ブリーフケースから厚みのあるファイルを取り出してカウンターの上に置いた。
「これには、現段階で私たちが提供できる情報が記載されています。よく読んで、次のステップを検討して下さい」
三津木はそのファイルを震える手で受け取った。この地味な報告書の中に、十年以上ぶりに父の仕事に関する新しい手掛かりが隠されている可能性がある。恐怖と期待が彼女の心を同時に圧迫した。どんな代償が必要でも、真実を突き止めなければならなかった。
三津木は、ファイルフォルダーをしっかりと抱きかかえながら、アンティークショップの外に踏み出した。中野ブロードウェイの馴染み深い香りと音が、彼女の心をやさしく包み込んだ。この四階建ての複合ショッピングモールは、ヴィンテージショップやニッチな小売店、アンダーグラウンドカルチャーの巣窟であった。色とりどりの髪をした若者たちが、アニメや漫画について興奮しながら通り過ぎていった。コスプレイヤーたちは、午後の光に煌めく彼らの衣装で写真撮影に応じていた。蝉の鳴き声と交通音が、この場所の常に存在するバックグラウンドミュージックだった。
三津木は、アニメのフィギュアやレトロゲームが並ぶ店の間を歩きながら、自分の心に渦巻く思いを感じた。彼女の心は、ファイルの中の秘密に引き寄せられていた。父が何に巻き込まれ、どのような研究に没頭していたのか?
慣れ親しんだ中野ブロードウェイのエネルギーは、彼女の内面の渦を静めてくれる。三津木は母と共にこの通りを歩き、珍しい本や骨董品を探して育った。この場所が彼女の歴史と考古学への情熱を燃やしたのだ。今、彼女自身のアンティークショップがその情熱を継承している。
一角で静かに立ち止まり、彼女はファイルを開いた。ファイルを読むにつれ、彼女の鼓動は速まり、父が没頭していた曖昧で考古学的な研究の一端が明らかになった。『アーティファクト』、彼女は知識欲に突き動かされ、この調査が父の研究を明らかにするかもしれないと考えた。どんなに怪しげな情報源であっても、この機会を逃すわけにはいかない三津木はファイルを閉じ、新たな決意を固めた。彼女は、この仕事を受けて、その先に潜むリスクを探ることにした。リスクを冒す価値はある。
中野ブロードウェイを戻る間、彼女は深い息を吐き出し、自分の神経を落ち着かせた。古美術商として安らいだ暮らしを送ってきた彼女にとって、この謎に満ちた依頼は危険過ぎる仕事だった。
しかし、答えへの約束が彼女を引き寄せた。父親の運命、彼の突然の失踪の理由。彼女は真実を知らなければならない。店に戻ると、慣れ親しんだ骨董品が彼女の不安を和らげた。父から贈られた古ぼけた真鍮の花瓶を手に取り、彼の笑顔を思い出した。
ドアのチャイムが鳴り、荻が店に入ってきた。彼の姿を見て彼女は心を引き締めた。彼のスーツと計算された目が、彼女を緊張させた。
「航さん、私たちの申し出を考えていただけましたか?」荻の声が店内に響いた。
三津木は彼の目を直視し、「お引き受けします」と言った。
荻は眉を寄せながら、「では、詳細を話し合いましょう」と言い、契約書を差し出した。三津木はペンを取り、契約書にサインをした。これで彼女の真実への旅が始まった。
荻が店を出ると、三津木はドアを鍵で閉め、自分の決意を新たにした。これからの道は未知であり、困難や苦難が待っているかもしれない。荻は、彼女が真実に近づきすぎた場合、彼女を黙らせる力を持っているかもしれない。父のことを口にした時の、彼の冷たい目が、彼の残酷さを思い起こさせた。
三津木は自身を抱きしめ、用心深く、賢く行動し、この危険な探索に全てを注ぐことを誓った。間違いは命取りになりかねない。彼女は店内を見回し、慣れ親しんだ場所から力をもらい、一時の別れを告げた。
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