ビジュアル系弁護士✨💕シンゴ✨✨💕『ラストソングは歌えない』✨💕 鳴かぬなら裁いてくれようホトトギス✨💕天に代わってお前の悪事を

✨ユウキ✨💕

第１９話 オリジナルＣＤ

「オレたちに取っては､メジャーでＣＤデビューすることが､本当の【夢への第一歩】なんだよ……」



「へェ……」クリスは肩をすくめた。
　まるで気のない返事だ。


「まァ……、昭和だねェ……！！」
　しみじみと嘆くようにヒデがバカにした。



「な、昭和じゃねェよ！！　オレだって平成だよ」
　文句を言いながらオレはプレイヤーにＣＤを投入した。


　すぐにプレイボタンを押すと､少し間が空いて静かにギターソロのイントロが響いた。


『✨🎶🎵♫♫🎶✨』


　天才ギタリスト､ユウキの何処どこか哀愁の漂うメロディアスなギターソロだ。



　いつ聴いても流れるような美しい旋律を奏でる。

　結局、オレはユウキにテクニックでは歯が立たなかった。


　だが彼の歌唱《うた》は､お世辞にも上手いとは言えない。


　けれども独特の味がある。
　カラオケの点数など､ひとつの指針に過ぎない。
　

　歌は､どれだけ人のハートに響くかと言う問題だ。
　音程を外さず､譜面通り歌うことよりも､心に伝わるかどうかが肝心だ。



　伴奏はギターオンリーで、全てセルフレコーディングのようだ。
　コーラスもユウキがやっているのだろう。



　サビの部分で、『🎶マイラブxxxxxx✨🎶』と歌っているが､何と発音しているのか、わからない。



　人の名前なのか、何度､聞き返しても『xxxxxx』の部分が聞き取れなかった。
　わざと崩して歌っているのだろう。


　おそらく『マイ ラブ エリカ xxx』と歌っているので、彼女の名前なのかもしれない。


　『エリカxxx』の部分がどうしても聞き取れない。






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