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密室トリック✨✨

第55話 密室トリック✨

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「釣り堀りみたいに針の先にチェーンをくっつけてカギを掛けるッてェのは?!」
 ジェスチャー付きでヒデがやってみせた。

 おそらくギボシの部分に針をつけ挿入部に、外から釣り堀のようにと言いたいのだろう。



「だったら、まだ割り箸の先端に両面テープを貼ってギボシの部分をくっつけて、隙間からカギを掛ける方が理に叶っているだろう」
 マジックのタネ明かしのようだ。



「それだとチェーンのギボシに接着剤が付くんじゃないの?!」
 クリスが反論した。


「まァ、タダの一例だよ」本気にしないでくれ。

 確かに、それだとギボシに接着剤が痕跡として残ってしまう。
 鑑識だってバカではない。



「シンゴ君!! ビジュアル系弁護士なんだろう。
 こんな密室トリック、パッパッて解いちゃってくれよ。
 いつもみたいに『鳴かぬなら裁いてくれようホトトギス』ッてヤツで!!」
 ヒデは唇を尖らせ文句を言った。



「言っておくが、オレは名探偵じゃねぇんだよ……」


「ッたく……」ヒデは冷蔵庫に手を添え寄りかかった。


「あッ」少しズルッと転けそうになった。
「なんだ。マグネットか」
 手元の冷蔵庫用マグネットを睨みつけた。

 おそらく上からの力で磁石がズレたのだろう。


「そ、そうか✨😳✨」その時、ひらめいた。





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