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シンデレラの絵本

第101話 シンデレラの絵本✨

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「青い髪の美少女……
 それが上原優美さんだ!!」

「上原…… 誰よ。それは」
 エリカはオレを睨んだ。 
 


「記憶にないと知らぬ存ぜぬで通すつもりか?!」


「な、何を言っているの」

「しつこい人ね。アナタも!! 
 エリカさんは知らないと言っているのよ!!」
 横からアリスが弁護した。



「知っているか、知らないのか。
 しょせん水掛け論だ。
 だが……、あなたも上原優美さんの出現に驚いたことでしょう。
 彼女とは、児童養護施設【ソレイユの里】で出逢った。
 施設の神谷美織先生によると二人は仲の良い姉妹のようだったと聞きました」



「……」


「ボロボロになった絵本の『シンデレラ』を読み聞かせて上げていた……。
 上原優美さんに取って、アナタは優しく美しいお姉さんだった」


「……」


「そして、そのボロボロになった『シンデレラ』の絵本が、この事件のカギになったンだ……!!」



「『シンデレラ』の絵本……」






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