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シンデレラの絵本

第105話 上原優美✨💏✨💕

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「上原優美さんにですよ!!」
 オレは天に向けて指をパッチンと鳴らした。

「な……!!」



 次の瞬間、ステージにいるオレたちのバックに大画面の画像が映った。

「あ!!」客席の全員が画像に映った人を見て凍りついた。



 ステージのバックに映ったのは、病室のベッドで横になっている青い髪の美少女、上原優美だった。

 リモートで撮影していた。


 そして優美が胸に抱えているのはボロボロになった『シンデレラ』の絵本だ。



 オレは大きく息を吸い込んで彼女を紹介した。


「皆さん、ご紹介しましょう。彼女が上原優美さんです!!
 ムトベエリカ…… いや、沢向エリカ!!
 それに久遠ヒロシ!
 これで、チェックメイトだ!!
 もう言い逃れは出来ないぞ!!」


 
「ぬゥ……」



「つい先ほど上原優美さんは意識を取り戻しました。この映像はリモートで撮影された優美さんの現在の姿です!!」
 クリスがバックステージの上原優美の画像の補足した。



「……」二人とも茫然として声もない。
 美女弁護士、如月姫乃も悔しげにオレを見つめていた。





 オレはムトベエリカと久遠ヒロシを指差した。


「たとえ天が許そうとも、このオレが許しはしない!!
 『鳴かぬなら裁いてくれようホトトギス!!
 天に代わりて、お前の罪を!!』
 この信長の末裔!!
 織田シンゴが!!」







 こうして、事件は一気に解決へと向かった。








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