💕ヴァージン✨ゲーム✨💕 一千億円で私のバージンを売ってやる✨✨ さァ✨ゲームの始まりです❗❗

セーラーエンジェル✨✨💕

セーラーエンジェル✨✨✨

　今回のコスチュームもアニメキャラのモノだ。


　しばらく親父たちも酒が入って､ご機嫌に騒いでいた。

　外は煩わしいほどの土砂降りなので､まったく近所迷惑にはならないだろう。




　斬新なデザインのセーラー服だ。
　これが、ひと昔前に流行っていた『セーラーエンジェル』とかいうヤツなのだろう。



　私が小さい頃に､流行していた人気シリーズだ。



　美少女セーラー天使たちが､異世界からの侵略者たちと毎週､激闘を繰り返すと言う勧善懲悪ヒロインアニメだ。



　もとはゲームか何かだったはずだ。もちろんプアーな私はそんなシャレたモノはやった試しはない。



　地上波アニメになって初めてお目にかかった。




　安易な安物ではない。生地も良いし､これまで何度となく袖を通したドンキの既製品のコスチュームとは雲泥の差だ。




　けれども何が哀しくて、思春期真っ只中の私が､こんな恥さらしなアニメのコスプレをしなきゃならないのか。


　ッたく……。売れない地下アイドルの気分だぜ。



　彼女らはメジャーになって売れるために､セーラー服のコスプレイベントでもするんだろうが。
　私はそんな気はサラサラない。


　金のために仕方なくやっている。やらなきゃ､明日の……。
　いや今日の食費さえないのだ。





　もちろん､どんなに腐っても枕営業だけはする気はないが。


　髪も洗ったまま乾かないウチに着替えも済ませ､【コスプレイベント】だ。


　居間では､ロリコンジジーと親父が待ち構えていた。



「ケッケケェ……、良いねえェ。ルナちゃん」
　今にもヨダレを垂らしそうな気色悪い笑い方だ。




「ふうゥン……」私は､そっぽを向いた。


「ヤベェよ。金髪だとマジで『セーラーエンジェル』のビーナスのイメージにピッタリだよ！！」
　ロリコン万堂は私のコスプレを見るなり奇声を発しはしゃいだ。





　取り敢えず嵐の中、コスプレイベントの始まりだ。













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