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横須賀へ……✨✨✨✨

横須賀✨✨✨（三人称）

「なるほど……、そう言う手があったのか」



「チィッ、どうでもいいが帰ってくれ。もうこれ以上、話すコトはない」
　ドアを開け､手で追い払う仕草をした。



「ずい分、短気ですね。それでギャンブルに負けては､ルナさんに八つ当たりして殴ってたんですか」
　しかし矢作は挑発を続ける。



「バカ言え！  殴ってなんかいねえェよ……」
　


「ルナさんは､手や脚にアザや怪我が絶えなかったそうですね。痛々しくて見ていられなかったと……。
　小学校の同級生が言ってましたよ」
　富田が眉をひそめて睨んだ。


「はァ､違う違う。あれはシツケだよ。もちろん殴ったりはしてねえェけどな……。可愛い娘だからね」



「まさかシツケですか……。ボコボコにするのが」


「してねえェよ。ボコボコになんてえェ……。早くにルナの母親が居なくなって､シツケをするのがオレの役目なんだよ」



「シツケと言って､子供を虐待して殺すんですよ。
　バカな親が！！」
　イケメンの富田がカッとして食ってかかった。

「なんだとォ、ガキのクセに」

「おいおい、お前がキレてどうするんだよ」
　慌てて矢作がなだめた。



「ふざけんなよ！  うざいんだよ。とっとと帰れ」
　榊はドアを閉めようとした。


「もうひとつだけ、訊かせて下さい」
　だが矢作は足を挟んでドアを閉めさせまいとした。




「ぬうぅ、なんだ……」



「ほらァ……、このチェキを見てください」
　さっきのチェキのコピーを見せた。
「ああァン？」



「モデルのセーラーエンジェルのバックの壁に､チョウの模様みたいなシミがあるでしょ！！」


「さァ……、それが」



「お宅の壁に､このチョウのシミがあるのか。ないのか。確認させて下さい」


「ふざけんなァ！！  どうしても確認したけりゃァ、家宅捜索令状を取って来い」



「フフゥン、そんな大げさなコト。ほんの少し確認するだけで良いんですよ」



「ッるさい！！   もう二度と顔を見せるなァ」
　思いっきりドアを閉めた。



「ン……」さすがにこれでは矢作たちも取りつく島がない。


「どうします。家宅捜索令状が取れると思いますか」

「知るかよ……」










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