37 / 164
地獄の合コン✨👩❤️💋👨✨
ジョーダン
しおりを挟む
「誰からァ……?」
なにげに、ジョーダンは背後から訊いてきた。
「えェ……?」
見ると、着信画面には【リオ】と記されてあった。
「あ、リオ……!!」まさか、姉からか。
一瞬、どうするか戸惑った。
「えェ……、リオのカーニバル? ケッケケッ」
ジョーダンは背後から着信画面を覗き込み、とんちんかんなコトを言って自分で受けている。
「違うわよ。リオって名前なの。姉よ。姉のリオ」
あまり出たくないが、ここは仕方がない。
このサル顔男から離れるチャンスだ。
「ふぅン、ミオのお姉ちゃんだからリオなのか」
ジョーダンは妙に納得した様子だ。
「くぅッ」私は急いで化粧室の方へ歩いていき通話ボタンをタップした。
「もしもし……」あまり他人には聞かれたくない。
ヒソヒソと小声で話した。
『あ!! もしもしミオなの。
リオだけど、今どこにいるのよ。
全然、つながらないけど……』
かなり早口でまくし立ててきた。
「うるさいわね……。なにか用なの」
私は面倒くさそうに応えた。
『なによ。ミオ! 大丈夫なの。元気?
あれからストーカーの清川はなにもして来ない』
「ええ……、ああァ、ストーカーの件は心配しないで」
本当は引っ越しを考えていたがリオには相談するつもりはない。
そう言えば姉とは、ずいぶん会っていない。連絡もほとんどスルーだ。
私が一方的に姉を毛嫌いし無視しているからだ。
『心配するに決まってるでしょ!
たった二人の姉妹なのよ。今どこなの。騒がしいけど』
「うるさいなァ……。合コンなのよ。今」
『合コン……? 変なヤツはいないの』
「えッ? まァ、そうねェ……」
若干ひとり変なヤツはいる。チラッとジョーダンの方を見た。
サル顔の彼も私の視線に気づいたようだ。
「ミオミオォォォォ」
無邪気にニコニコして私に手を振ってくる。
なにがそんなに楽しいのか。
私はアイドルじゃないんだよ。
陽気に手なんか振って返せるか。
それでも仕方なくニッコリと会釈をした。
昔から笑顔だけは絶やさない。
けれどもすぐに、そっぽを向き真顔になった。
『ミオ。だから言ってるでしょ。私と一緒の部屋へ来なさいよ。心配だから……』
まだ姉は、くどくどと説教をしてくる。
「うるさいなァ!! 死んでもリオの世話になんてならねえぇよ!!」
つい柄が悪くなってしまった。
『ミオ! なによ。その口のきき方は、私はあなたのコトを思って言ってるのよ』
「余計なコトを言うな! もう切るからな」
一方的に通話を遮断しようとした。
『もしもしミオ……、アナタは』
なにか姉のリオが言っているが私は無視して通話を切ってしまった。
姉のリオとは、会っても口ゲンカばかりだ。
私からすべてを奪っていったリオを許しはしない。
しかし、通話を切った途端。
『ブッブブゥ……』
また手元で、スマホが震えてバイブした。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
なにげに、ジョーダンは背後から訊いてきた。
「えェ……?」
見ると、着信画面には【リオ】と記されてあった。
「あ、リオ……!!」まさか、姉からか。
一瞬、どうするか戸惑った。
「えェ……、リオのカーニバル? ケッケケッ」
ジョーダンは背後から着信画面を覗き込み、とんちんかんなコトを言って自分で受けている。
「違うわよ。リオって名前なの。姉よ。姉のリオ」
あまり出たくないが、ここは仕方がない。
このサル顔男から離れるチャンスだ。
「ふぅン、ミオのお姉ちゃんだからリオなのか」
ジョーダンは妙に納得した様子だ。
「くぅッ」私は急いで化粧室の方へ歩いていき通話ボタンをタップした。
「もしもし……」あまり他人には聞かれたくない。
ヒソヒソと小声で話した。
『あ!! もしもしミオなの。
リオだけど、今どこにいるのよ。
全然、つながらないけど……』
かなり早口でまくし立ててきた。
「うるさいわね……。なにか用なの」
私は面倒くさそうに応えた。
『なによ。ミオ! 大丈夫なの。元気?
あれからストーカーの清川はなにもして来ない』
「ええ……、ああァ、ストーカーの件は心配しないで」
本当は引っ越しを考えていたがリオには相談するつもりはない。
そう言えば姉とは、ずいぶん会っていない。連絡もほとんどスルーだ。
私が一方的に姉を毛嫌いし無視しているからだ。
『心配するに決まってるでしょ!
たった二人の姉妹なのよ。今どこなの。騒がしいけど』
「うるさいなァ……。合コンなのよ。今」
『合コン……? 変なヤツはいないの』
「えッ? まァ、そうねェ……」
若干ひとり変なヤツはいる。チラッとジョーダンの方を見た。
サル顔の彼も私の視線に気づいたようだ。
「ミオミオォォォォ」
無邪気にニコニコして私に手を振ってくる。
なにがそんなに楽しいのか。
私はアイドルじゃないんだよ。
陽気に手なんか振って返せるか。
それでも仕方なくニッコリと会釈をした。
昔から笑顔だけは絶やさない。
けれどもすぐに、そっぽを向き真顔になった。
『ミオ。だから言ってるでしょ。私と一緒の部屋へ来なさいよ。心配だから……』
まだ姉は、くどくどと説教をしてくる。
「うるさいなァ!! 死んでもリオの世話になんてならねえぇよ!!」
つい柄が悪くなってしまった。
『ミオ! なによ。その口のきき方は、私はあなたのコトを思って言ってるのよ』
「余計なコトを言うな! もう切るからな」
一方的に通話を遮断しようとした。
『もしもしミオ……、アナタは』
なにか姉のリオが言っているが私は無視して通話を切ってしまった。
姉のリオとは、会っても口ゲンカばかりだ。
私からすべてを奪っていったリオを許しはしない。
しかし、通話を切った途端。
『ブッブブゥ……』
また手元で、スマホが震えてバイブした。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる