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公爵家の証
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「誰が貴様に私のファーストネームだけで呼ぶ事を許可した?私を呼ぶ時はアルストリアスかリアス・アルストリアスと呼べ、愚者」
その声を聞いただけで伝わって来る殺気と呼ぶべきそれに会場が軋む様な幻覚に囚われていると、パチンという指を鳴らす音の後に、リヴァー様の声が聞こえて来ました。
「おい、リアス。もう少し抑えろ。いくら空気中に存在する魔力が薄くなっていて、まだ魔力が濃かった時代からの変化に慣れていないせいで、イライラしやすいと言っても、流石にキレすぎだぞ」
リヴァー様がそう言うと、リアス様がリヴァー様を見ながら言いました。
「空気中の魔力が薄く?どういう事ですか?」
リアス様がそう言うと、リヴァー様は少し戸惑いながら言いました。
「あれ?空気中の魔力が俺達が居た時代よりも、かなり薄まってるって言わなかったけ?」
それを聞いたリアス様はリヴァー様にジト目で見ながら言いました。
「聞いてませんが?」
リアス様がそう言うと、リヴァー様は焦った様な顔でリアスに言いました。
「あ、す、すまん。言ったと思ってたわ。ほら、これが変化によるストレスを軽減するアイテムだ」
そう言いながらリヴァー様はリアス様に髪飾り型のアイテムを渡しました。
そのアイテムを受け取ったリアス様が、そのアイテムを付けながらリヴァー様に言いました。
「まあ今回はこれで許しましょう。ですが次はもっと早く教えて下さいね?」
リアス様のこの言葉にリヴァー様は苦笑いしながら答えました。
「悪かったよ。お前なら気が付いてるかと思ってたんだ。よく考えたら、お前は魔法系は防御系とお前の奥義しか出来なかったな」
リヴァー様はそう言ってから、パチンと指を鳴らしました。
リヴァー様が指を鳴らすと、国王陛下が浮かびながら戻って来ました。
ただ意識が無いのか、腰の辺りが頂点で浮いているので、傍目から見ると凄いのですが、そんな事はお構い無しにリヴァー様が言いました。
「色々と予定が変わったが、ここからは予定通りに進めるとしようか。
さて、ここに貴族の者達よ!!王族の資格と王の資格はなんだ?」
リヴァー様のこの問にお父様が答えました。
「王族の資格とは大前提に『王族の印』があり、そこから様々な資質が判断され、その時代の王族の中で1番優秀な者が王の資格ありと判断され、王となれます」
リヴァー様はお父様の答えに満足したのか、1度頷いてから話し始めました。
「そう王族と王の資格とは、今ディエスが言った事が今の王族と王の資格だ。ならば、その王族の資格を決めたのは誰で、何故そんな事をしたのか。わかるものは?」
リヴァー様がそう問いかけるも、誰も答える事が出来ませんでした。
なにせ『王族の印』とはそれの発生理由が分からず、長年調べられて来た物であり、王の資格も大昔からの慣習であり、その方法ならば愚王が生まれづらいから王の資格と言われているだけだからです。
リヴァー様は誰も答えられないのに対して、満足そうに頷いてから話し始めました。
「まあ、この問に誰も答えられないのは仕方の無い事だ。これを決めたのは随分前だし、当時の資料はあまり残すなと言ってあったしな」
リヴァー様がそう言った事で、ここに居る者達が私を含めて「まさか」という顔でリヴァー様の顔を見ました。
そうすると「ふっ」と笑ってから、話し始めました。
「そうお前達が思っている通りに、この王族と王の資格は俺とリアス、後は帝国を潰した際に俺達に心の底から協力した各公爵家の5大当主が定めたもので、その公爵家はどの家も潰れていない」
リヴァー様が言った言葉で、頭の回転が早い者は「まさか!!」という顔をしており、頭の回転が遅い者は頭に「?」を浮かべていました。
そんな貴族達を見ながら、リヴァー様は「ふ」と笑いながら言いました。
「聡い者は分かっただろう。『王族の印』とは元から王族の印では無く、また王の資格も現在の王の資格とは全く違う物だったという事が」
リヴァー様がそう言うと、会場はざわつきました。
なにせリヴァー様の言葉は、これまでの王国の歴史を塗り替えてしまうレベルの言葉であり、下手をすればこれまでは間違った家を王家と読んでいた可能性もあるかるからです。
そんな会場に行き渡るようにリヴァー様は声を張り上げながら言いました。
「貴族は歴史だなんだとうるさいが、そこ安心しろ。『王族の印』は王家の証と言うわけではないが、公爵家の証ではある」
リヴァー様はそう言いながら、お父様達4公爵家の当主達に手を向けました。
すると公爵家の当主の右手の甲に王家の証と似た印が浮かび上がりました。
その事に会場が驚きの声を上げていると、リヴァー様は言いました。
「さて、ここにそれぞれの公爵家の証は復活した。これから生まれるお前達の子供にも、その証は現れる。既に生まれている者ならば各当主が『証よ、現れよ』と右手を握りながら言えば、浮かび上がって来るはずだ。
本来なら、ここから先は一切手を出さない方が良いんだが、王家を王家から外したのは俺達だからな。何かあれば、多少のアドバイスはしてやる。じゃあな」
リヴァー様がそう言うと、会場の誰も声をかける間もなくリヴァー様はリアス様の手を取り消えてしまいました。
◇パーティーから1ヶ月後
屋敷で大量の仕事に埋もれかけながらリヴァー様が叫びました。
「おい、スノウ!!もうこれ何件か他に回せ!!面倒過ぎる!!」
そんなリヴァー様にリアス様が反論しました。
「叫ぶ元気があれば、もっと早く仕事をして下さい!!私とは違ってマルチタスクが得意なのでしょう!?屋敷が仕事の紙で溢れかえる前に、量を減らして下さいよ!!」
そんな叫び声を上げながら、人間には出せない速度で作業をしているリヴァー様とリアス様を私は机に突っ伏しながら、「何故こんな混沌としているのでしょうか?」と、ここ1ヶ月を思い出していました。
まずリヴァー様とリアス様がパーティー会場から消えた後は、とても大変でした。
まず、王家は子供を含めて拘束され、リヴァー様が言っていた事について何らかの手かがりがないかと王城を探す事になりました。
その際にたまたま何代も前の国王陛下の手日記が見つかり、その手日記からたまたまリヴァー様がお話になった事の裏付けが取れました。
流石に「それだけでは王家を拘束し続けるのは弱い!!」と言って、王家を解放させようとしていた王家派とも言える勢力もありました。
しかし、4大公爵家の屋敷から、何代も前の国王陛下の手日記の内容を裏付ける様な資料が出て来たそうです。
何故それらの資料が今までは見つからなかったのかと言う、遠回しに「偽造工作ではないのか?」という意見も出ましたが、翌日にはその貴族家はリヴァー様とリアス様に脅されて、黙りました。
それらの事があり現在の王家を一公爵家に戻すのは現状では難しいと判断したお父様含めた4大公爵家当主達は、パーティー会場から消えた後は屋敷でのんびりしていたリヴァー様達に助言を求めました。
その結果、5大公爵家による最高決定機関が生まれました。
ただし王家は、これから200年経つまでは機関に参加させても票自体は持たず、同票になった場合でも参加券は無いそうです。
その副産物として私と元王太子殿下との婚約は白紙になり、私はリヴァー様とリアス様と一緒に、パーティー終了後1週間は名所やダンジョン等を巡っていました。
まあ、巡っていましたと言っても夜になればリヴァー様が転移を使用し屋敷に戻って来ていたので、旅をしているという感覚はありませんでした。
そんな私はパーティー終了2週間後からは仕事に追われていました。
というのも、リヴァー様とリアス様は思いついた新しい仕事や新しい技術等を、すぐに作り上げ、それをたった一日で他人に投げても問題無く回るくらいに仕上げてしまいます。
そんな新しい仕事や新しい技術を誰に投げるのかというと、なんと私でした。
リヴァー様とリアス様との旅?が終わり、リヴァー様とリアス様が居ない屋敷で寂しく思いながら過ごしていると、リヴァー様とリアス様が作り上げ、後は利益が出るだけの仕事や技術の事で私に質問しに来た貴族の方が何名がいました。
その時にすぐにおかしいと気が付き、リヴァー様から渡されていた『遠距離通信』が可能な道具を使い、確認すると『スノウに上げるから頑張って~』という返答が返ってきました。
私は急いでお父様に事情を説明し、お父様に押し付け、もとい譲与しようとしたのですが、主権自体はリヴァー様とリアス様にあったので結果私が対応する事になってしまいました。
お父様から人はお借りできしまたが、それでも仕事量は膨大。
本来ならばリヴァー様とリアス様に何件かはお返ししたいのですが、どの件もそれをした結果出る利益が何件かが他の貴族家に渡るだけで下手をすれば侯爵家くらいにはなれそうな利益を出す程の物でした。
そのせいで元々王妃教育を受けていた私としては、そんな事になれば下手をしなくとも問題を生む事を理解出来てしまうので、仕方なく全ての案件をなんとかこなしています。
ただそんな案件がほぼ毎日増えるので、お父様から借りてきた人材を含めた私達がパンクしかけていると、リヴァー様とリアス様が屋敷に戻って来ました。
そんなお2人を見つけた瞬間、屋敷でリヴァー様とリアス様が作られた仕事をしていた人間は即座に、そして同じ動きをしました。
「お願いします!!助けて下さい!!」
そう言ってお願いを敢行し、リヴァー様とリアス様を困惑させました。
その後、お2人は「お前達が楽になるまでは手伝ってやる」と安請け合いをしてくださり、私を含めた仕事していた人間はお2人が神様に見えました。
しかし、その安請け合いをした結果はお2人が叫ぶ結果となったと言う事です。
ただ私的には賑やかになっている屋敷を見ると自然と笑みが出てしまいました。
そんな私の様子に気が付いたリヴァー様とリアス様は私に向かって、ちょっと涙目で叫びました。
「おい、スノウ!!聞いてるのか!?他に回せる仕事を選べよ!!何時まで経っても終わらねえよ!!」
「そうですよ、スノウ!!これでは何時まで経っても減りません!!私達もスノウを見つけて調子に乗った事は認めますから、他に回しましょう!!」
私はそんな叫んでいるお2人を見ながら、今までは感じた事が無かった忙しいけど、とても楽しく、出来るだけ長くお2人と関わっていたいという思いでした。
To be continued?
更新が遅くなり誠に申し訳ありません。
最後をどうするかが中々決まらず、伸びに伸びてしまいました。
最初から見ていただいていた方、また途中からでも見ていただいた方、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その声を聞いただけで伝わって来る殺気と呼ぶべきそれに会場が軋む様な幻覚に囚われていると、パチンという指を鳴らす音の後に、リヴァー様の声が聞こえて来ました。
「おい、リアス。もう少し抑えろ。いくら空気中に存在する魔力が薄くなっていて、まだ魔力が濃かった時代からの変化に慣れていないせいで、イライラしやすいと言っても、流石にキレすぎだぞ」
リヴァー様がそう言うと、リアス様がリヴァー様を見ながら言いました。
「空気中の魔力が薄く?どういう事ですか?」
リアス様がそう言うと、リヴァー様は少し戸惑いながら言いました。
「あれ?空気中の魔力が俺達が居た時代よりも、かなり薄まってるって言わなかったけ?」
それを聞いたリアス様はリヴァー様にジト目で見ながら言いました。
「聞いてませんが?」
リアス様がそう言うと、リヴァー様は焦った様な顔でリアスに言いました。
「あ、す、すまん。言ったと思ってたわ。ほら、これが変化によるストレスを軽減するアイテムだ」
そう言いながらリヴァー様はリアス様に髪飾り型のアイテムを渡しました。
そのアイテムを受け取ったリアス様が、そのアイテムを付けながらリヴァー様に言いました。
「まあ今回はこれで許しましょう。ですが次はもっと早く教えて下さいね?」
リアス様のこの言葉にリヴァー様は苦笑いしながら答えました。
「悪かったよ。お前なら気が付いてるかと思ってたんだ。よく考えたら、お前は魔法系は防御系とお前の奥義しか出来なかったな」
リヴァー様はそう言ってから、パチンと指を鳴らしました。
リヴァー様が指を鳴らすと、国王陛下が浮かびながら戻って来ました。
ただ意識が無いのか、腰の辺りが頂点で浮いているので、傍目から見ると凄いのですが、そんな事はお構い無しにリヴァー様が言いました。
「色々と予定が変わったが、ここからは予定通りに進めるとしようか。
さて、ここに貴族の者達よ!!王族の資格と王の資格はなんだ?」
リヴァー様のこの問にお父様が答えました。
「王族の資格とは大前提に『王族の印』があり、そこから様々な資質が判断され、その時代の王族の中で1番優秀な者が王の資格ありと判断され、王となれます」
リヴァー様はお父様の答えに満足したのか、1度頷いてから話し始めました。
「そう王族と王の資格とは、今ディエスが言った事が今の王族と王の資格だ。ならば、その王族の資格を決めたのは誰で、何故そんな事をしたのか。わかるものは?」
リヴァー様がそう問いかけるも、誰も答える事が出来ませんでした。
なにせ『王族の印』とはそれの発生理由が分からず、長年調べられて来た物であり、王の資格も大昔からの慣習であり、その方法ならば愚王が生まれづらいから王の資格と言われているだけだからです。
リヴァー様は誰も答えられないのに対して、満足そうに頷いてから話し始めました。
「まあ、この問に誰も答えられないのは仕方の無い事だ。これを決めたのは随分前だし、当時の資料はあまり残すなと言ってあったしな」
リヴァー様がそう言った事で、ここに居る者達が私を含めて「まさか」という顔でリヴァー様の顔を見ました。
そうすると「ふっ」と笑ってから、話し始めました。
「そうお前達が思っている通りに、この王族と王の資格は俺とリアス、後は帝国を潰した際に俺達に心の底から協力した各公爵家の5大当主が定めたもので、その公爵家はどの家も潰れていない」
リヴァー様が言った言葉で、頭の回転が早い者は「まさか!!」という顔をしており、頭の回転が遅い者は頭に「?」を浮かべていました。
そんな貴族達を見ながら、リヴァー様は「ふ」と笑いながら言いました。
「聡い者は分かっただろう。『王族の印』とは元から王族の印では無く、また王の資格も現在の王の資格とは全く違う物だったという事が」
リヴァー様がそう言うと、会場はざわつきました。
なにせリヴァー様の言葉は、これまでの王国の歴史を塗り替えてしまうレベルの言葉であり、下手をすればこれまでは間違った家を王家と読んでいた可能性もあるかるからです。
そんな会場に行き渡るようにリヴァー様は声を張り上げながら言いました。
「貴族は歴史だなんだとうるさいが、そこ安心しろ。『王族の印』は王家の証と言うわけではないが、公爵家の証ではある」
リヴァー様はそう言いながら、お父様達4公爵家の当主達に手を向けました。
すると公爵家の当主の右手の甲に王家の証と似た印が浮かび上がりました。
その事に会場が驚きの声を上げていると、リヴァー様は言いました。
「さて、ここにそれぞれの公爵家の証は復活した。これから生まれるお前達の子供にも、その証は現れる。既に生まれている者ならば各当主が『証よ、現れよ』と右手を握りながら言えば、浮かび上がって来るはずだ。
本来なら、ここから先は一切手を出さない方が良いんだが、王家を王家から外したのは俺達だからな。何かあれば、多少のアドバイスはしてやる。じゃあな」
リヴァー様がそう言うと、会場の誰も声をかける間もなくリヴァー様はリアス様の手を取り消えてしまいました。
◇パーティーから1ヶ月後
屋敷で大量の仕事に埋もれかけながらリヴァー様が叫びました。
「おい、スノウ!!もうこれ何件か他に回せ!!面倒過ぎる!!」
そんなリヴァー様にリアス様が反論しました。
「叫ぶ元気があれば、もっと早く仕事をして下さい!!私とは違ってマルチタスクが得意なのでしょう!?屋敷が仕事の紙で溢れかえる前に、量を減らして下さいよ!!」
そんな叫び声を上げながら、人間には出せない速度で作業をしているリヴァー様とリアス様を私は机に突っ伏しながら、「何故こんな混沌としているのでしょうか?」と、ここ1ヶ月を思い出していました。
まずリヴァー様とリアス様がパーティー会場から消えた後は、とても大変でした。
まず、王家は子供を含めて拘束され、リヴァー様が言っていた事について何らかの手かがりがないかと王城を探す事になりました。
その際にたまたま何代も前の国王陛下の手日記が見つかり、その手日記からたまたまリヴァー様がお話になった事の裏付けが取れました。
流石に「それだけでは王家を拘束し続けるのは弱い!!」と言って、王家を解放させようとしていた王家派とも言える勢力もありました。
しかし、4大公爵家の屋敷から、何代も前の国王陛下の手日記の内容を裏付ける様な資料が出て来たそうです。
何故それらの資料が今までは見つからなかったのかと言う、遠回しに「偽造工作ではないのか?」という意見も出ましたが、翌日にはその貴族家はリヴァー様とリアス様に脅されて、黙りました。
それらの事があり現在の王家を一公爵家に戻すのは現状では難しいと判断したお父様含めた4大公爵家当主達は、パーティー会場から消えた後は屋敷でのんびりしていたリヴァー様達に助言を求めました。
その結果、5大公爵家による最高決定機関が生まれました。
ただし王家は、これから200年経つまでは機関に参加させても票自体は持たず、同票になった場合でも参加券は無いそうです。
その副産物として私と元王太子殿下との婚約は白紙になり、私はリヴァー様とリアス様と一緒に、パーティー終了後1週間は名所やダンジョン等を巡っていました。
まあ、巡っていましたと言っても夜になればリヴァー様が転移を使用し屋敷に戻って来ていたので、旅をしているという感覚はありませんでした。
そんな私はパーティー終了2週間後からは仕事に追われていました。
というのも、リヴァー様とリアス様は思いついた新しい仕事や新しい技術等を、すぐに作り上げ、それをたった一日で他人に投げても問題無く回るくらいに仕上げてしまいます。
そんな新しい仕事や新しい技術を誰に投げるのかというと、なんと私でした。
リヴァー様とリアス様との旅?が終わり、リヴァー様とリアス様が居ない屋敷で寂しく思いながら過ごしていると、リヴァー様とリアス様が作り上げ、後は利益が出るだけの仕事や技術の事で私に質問しに来た貴族の方が何名がいました。
その時にすぐにおかしいと気が付き、リヴァー様から渡されていた『遠距離通信』が可能な道具を使い、確認すると『スノウに上げるから頑張って~』という返答が返ってきました。
私は急いでお父様に事情を説明し、お父様に押し付け、もとい譲与しようとしたのですが、主権自体はリヴァー様とリアス様にあったので結果私が対応する事になってしまいました。
お父様から人はお借りできしまたが、それでも仕事量は膨大。
本来ならばリヴァー様とリアス様に何件かはお返ししたいのですが、どの件もそれをした結果出る利益が何件かが他の貴族家に渡るだけで下手をすれば侯爵家くらいにはなれそうな利益を出す程の物でした。
そのせいで元々王妃教育を受けていた私としては、そんな事になれば下手をしなくとも問題を生む事を理解出来てしまうので、仕方なく全ての案件をなんとかこなしています。
ただそんな案件がほぼ毎日増えるので、お父様から借りてきた人材を含めた私達がパンクしかけていると、リヴァー様とリアス様が屋敷に戻って来ました。
そんなお2人を見つけた瞬間、屋敷でリヴァー様とリアス様が作られた仕事をしていた人間は即座に、そして同じ動きをしました。
「お願いします!!助けて下さい!!」
そう言ってお願いを敢行し、リヴァー様とリアス様を困惑させました。
その後、お2人は「お前達が楽になるまでは手伝ってやる」と安請け合いをしてくださり、私を含めた仕事していた人間はお2人が神様に見えました。
しかし、その安請け合いをした結果はお2人が叫ぶ結果となったと言う事です。
ただ私的には賑やかになっている屋敷を見ると自然と笑みが出てしまいました。
そんな私の様子に気が付いたリヴァー様とリアス様は私に向かって、ちょっと涙目で叫びました。
「おい、スノウ!!聞いてるのか!?他に回せる仕事を選べよ!!何時まで経っても終わらねえよ!!」
「そうですよ、スノウ!!これでは何時まで経っても減りません!!私達もスノウを見つけて調子に乗った事は認めますから、他に回しましょう!!」
私はそんな叫んでいるお2人を見ながら、今までは感じた事が無かった忙しいけど、とても楽しく、出来るだけ長くお2人と関わっていたいという思いでした。
To be continued?
更新が遅くなり誠に申し訳ありません。
最後をどうするかが中々決まらず、伸びに伸びてしまいました。
最初から見ていただいていた方、また途中からでも見ていただいた方、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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